Girls’ Generationが教えてくれた事 ……

2010年夏、渋谷。

毎日利用していた地下鉄 渋谷駅構内で、1枚の巨大ポスターに目が止まりました。

 

『 New Beginning Of Girls’ Generation / Girls’ Generation  2010 』

 

見知らぬガールズ グループ9人組のDVD広告でありました。私は「こんな“コンパスみたいにキレイな脚”、アジア人で居る訳ねぇーだろ。最近の広告写真はCG修正ヤリ過ぎだわな。」と思いながら、東急田園都市線に乗り込んで帰宅。後日“実は殆どCG修正していなかった”と判明して改めてビックリ致しましたが……………

 

2010年秋、六本木。

1998年の『 U2 東京ドーム ライブ 』で知り合い、以後“飲み仲間”となった某イギリス人のお方が「このアジアン ガールズ グループって“スパイス ガールズの完成形”かもね。」と仰って、私に1枚のCDをプレゼントして下さいました。数ヶ月前に渋谷で遭遇した、“アノ9人組ガールズ グループ”のジャパン デビュー曲でありました。

 

『 GENIE ( ジャパニーズ バージョン ) / Girls’ Generation  2010 』

 

我が国では一般的に“少女時代”と呼ばれております、コリアン ガールズ グループGirls’ Generationさん。当ブログに於いて詳しくお伝えするのは、おそらくコレが最後になると思います。私に教えて下さったのがイギリス人のお方でありますので、本日は“Girls’ Generationさん”で統一させて頂きます。

“48年間 洋楽一筋”であった私にとって、戴いたCDは自らが所有した“人生初 日本語版CD”というインパクトも大でありましたが、付属DVDで観た“ダンス&ヴォーカルの新鮮さ”にスッカリ魅了されてしまいました。挙げ句の果てには、その後発売された殆どのアルバム、DVDを購入し、ジャパン ツアーには計5回(1st-2回、2nd-3回)も参戦してしまう程“骨抜き状態”の重症に……………

 

『 Girls’ Generation Japan 1st Tour  2011 』に初参戦した際に印象的だったのは、観客の約70%が20代らしき女性ファンでありましたが、残り約30%男性ファンの中に、意外にも50代〜60代の所謂“洋楽ロック世代”らしきオッサン風のお方がケッコー多かった点であります。そして男性ファンの割合は、ソノ後ツアー毎に多くなったので御座いました。

 

『 Girls‘ Generation Japan 3rd Tour  2014 』

『 Girls’ Generation Japan 4th Tour  2015 』

 

✳️ Girls’ Generationさんの功績

1 ) 洋楽(特にロック、EDM系)ファンを獲得した功績。

プロデューサーに“超大御所”テディー ライリーさん。エンジニアにマイルス ウォーカーさん、トム コインさんetc.といった“グラミー賞 常連さん”を中心として、日米韓のトップ クリエイターにより創造された“世界品質サウンド”は、ヘッドフォン爆音リスニングで感じる“サウンド レイヤー”が正に洋楽でありました。

2 ) 政治問題に影響されない“民間交流”を成し遂げた功績。

ジャパン ツアーにはコリアから参戦のファンも多く見られました。しかも皆さん“イングリッシュ御堪能”につき、開演前にコリアン ファンと会話する機会が何度かありました。某コリアン大統領による「 竹島上陸事件 」後の“最も冷め切った日韓関係中”に行われた『 Girls’ Generation Japan 2nd Tour  2013 』では、ある20代コリアン青年が「反日家が居るのは国会とTV局だけですから、是非とも安心してソウルにいらして下さい。喜んで“Girls’ Generationグッズ ショップ”に御案内致します。」と、素晴らしい笑顔でメール アドレスを渡して下さいました。

3 ) アジアン グループとして広く“欧米ファン”にアピールした功績。

ジャパン ツアー会場では、時折“欧米マスメディア クルー”も見掛けましたし、意気投合した欧米ファンとビールで盛り上がり過ぎて、開演に遅れそーになった経験も御座いました。ある30代アメリカ人男性は「Girls’ Generationは欧米に拠点を移すのではなく、飽くまでもアジアを拠点にする事で、“音楽マーケットの中心をアジアに呼び込む気構え”でやって欲しい。」との御言葉でした。

3 ) ファッション性の高い企業(ブランド)と数多くコラボした功績。

VOGUE、ELLE、Marie Claireといった有名ファッション誌の表紙を飾った他にも、ファッション性の高い世界中の企業(ブランド)広告でイメージ モデルとなり、アジアを代表する“ファッション アイコン”の確立に成功致しました。

 

『 CASIO / BABY – G  2013 』

『 CASIO / BABY – G  2014 』

 

ところで先日、所属事務所であるSMエンターテインメントさんより「スヨン、ティファニー、ソヒョンの3人が脱退し、今後は“5人制Girls’ Generation”として活動を続行する。」との公式発表がありました。2014年にジェシカさんが脱退して、以降は“8人制Girls’ Generation”となりましたが、個人的にはヒジョーに違和感がありましたし、Girls’ Generationとしては“機能不全”に陥っていた感が御座いました。そしてコノ度、更に3人が脱退した“5人制Girls’ Generation”は、もはや私にとって“Girls’ Generationではない別の物体”としか言いようがありません……………

 

よって変態オッサンは、本日限りでGirls’ Generationを“精神的卒業”致します。

ソレに伴って、当ブログで使用させて頂いておりました“スヨンさんヘッダー写真等”は、近日中に一新致しまして“マイナー リニューアル オープン”させて頂きます。読者のお方で“キレイなネェちゃんの写真サイト”と覚えて下さった方々には申し訳御座いませんが、御理解のほど宜しく御願い致します。

 

『 Girls’ Generation / Girls’ Generation  2011 』

『 Girls’ Generation Ⅱ 〜 Girls & Peace 〜 / Girls’ Generation  2012 』

 

 

『 LOVE & PEACE / Girls’ Generation  2013 』

『 THE BEST / Girls’ Generation  2014 』

 

 

✳️ Girls’ Generationさんが教えてくれた事。

「 年齢に関係なく“青春”は何度でも訪れる。」

何故ならGirls’ Generationさんは、まるで高校時代に“学校をサボってレッド ツェッペリンを聴きまくった”に匹敵する熱中事態でありました。つまり、“オレもまだまだイケるんじゃねーの”と思わせてくれたので御座います。

 

✳️ 最後に。

Girls’ Generation現メンバー及び元メンバーの方々、Girls’ Generationを通して知り合った全ての方々、並びに“さいたまスーパーアリーナ トイレ”でお会いした芸能人の方々……………

皆様の御健康と御幸せを心よりお祈り申し上げます。7年間、誠に有難う御座いました!

 

 

⬆️ Girls’ Generationの“キラー チューン”「 GENIE 」のベスト パフォーマンス ライブ。

『 GENIE / Girls’ Generation : Live at Madison Square Garden , New York  2012 』( ジャパニーズ バージョンではなくコリアン バージョンなのが何とも悔しい。)

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Xの誘惑 ……

Appleさんモバイル ラインナップの中で、iPad(並びにiPad Pro)は今後も教育や医療現場での需要が更に見込めると思いますが、iPhoneに関しましては既に世界中のエンド ユーザーに行き渡っておりますし、我が国の様な“キャリア主導による長期ローン制度”を採用しているお国は、欧米諸国には殆ど存在致しません。つまり、例え熱心なAppleさんユーザーであっても、かなりの“新し物好き”でもない限り“最新型iPhone定期購入者”にはなり得ず、iPhoneの爆発的売上げはもう期待出来ないかと思われます。

Apple現CEOであるティム クックさん( 本名 : Timothy Donald Cook , 1960〜 )は単なるパワー セレブではなく、社会奉仕活動でも有名な文化人であり、極めて尊敬に値する素晴らしいお方で御座いますが、失礼ながら“エンジニア、デザイナー兼プランナー”としては、創設者スティーブ ジョブズさんには遠く及びません。よって“ネタ切れ状態”のiPhoneブランドは、今後“何かしらの路線変更”を迫られておりました……………

 

そんなAppleさんが選択したのは、誰もが予想した“高級(高性能)路線”へのシフトで御座いました(以下引用)。

 

【「iPhone X」の本質はデザインにあらず──その新機能の数々の「先」にある未来 】( WIRED )

アップルは2017年9月12日(米国時間)、新本社のお披露目と同時に3つの新しいiPhoneを発表した。そう、3つのモデルである。「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」は既存モデルのアップグレードで、デザインは基本的に同じ。そして第3のモデルが、デザインが完全に刷新された「iPhone X」(アイフォーン テン)だ。

筐体はガラスとステンレスでつくられており、懐かしのiPhone 4を思わせる。上部に出っ張りのあるスクリーンには慣れが必要かもしれないが、目をひくポイントでもある。「Super Retina Display」と名づけられたスクリーンは有機EL(OLED)を採用しており、解像度は1125×2436ピクセル。サムスン製であるとされている。そして本体価格は999ドル(約11万円)からで、10月27日に予約が始まり、出荷は11月3日になる。

この新しいiPhoneは、多くの重要なアイデアを一歩先へと進めた。無線充電にしてもそうだろう。どのような規格を採用しても、それを妥当であると思わせてしまう力がアップルにはある。さらにiPhone Xは、これからARの時代がやってくるという力強い宣言でもある。それは、すでにやってきているのかもしれない。( 2017年9月13日 )

 

Appleさんは、昔から“ブランド イメージの住み分け”が決してお上手ではなく、過去にも高級モデルを発売した事によって、同時発売中のエントリー モデルが売り上げ急降下という失態経験多数で御座いました。ソノ点を考慮致しますと、今回発表された3機種中最も高級な「 iPhone X 」の発売日だけ先延ばしにしたのは、(実際の理由はさて置き)誠に賢明な判断であったと考えます。

 

 

コノ「 iPhone X 」最大の特徴は、限りなく“ベゼルレスのデザイン”でありますが、ソレだけではSAMSUNGさん他“Android陣営の後追い”でもあり、新製品としてのインパクトにはイマイチ不十分で御座います。そこで今回Appleさんが「 iPhone X 」に込めたのは、新OSを中心とした環境がユーザーに与えてくれる、誰も知らない“未知なる体験”なのかも知れません。

 

因みに私はメール、ブログ、インターネットetc.を全てiPadに依存するヘヴィー ユーザーであり、「 iPad Pro 10.5 」と「 iPhone 6s 」を一つのiTunesで共有しております。謂わば“家庭内インフラ”が完全にAppleさん仕様で御座います。加えて「 iPhone 6s 」のローンが丁度11月に完済致しますので、ド貧乏人の私でさえ「 iPhone X 」は“次期主力スマートフォン最有力候補”でありました。

 

但し、“ヒジョーに魅力的なダーク ホース”が登場する迄は(以下引用)……………

 

【 折り畳みディスプレイのGalaxy Noteを2018年発売、サムスンモバイル社長が明言 】( engaged 日本版 )

韓国で行われているGalaxy Note8のメディア向けイベントの中で、Samsungのモバイル事業責任者 コ・ドンジン氏が、以前から噂されている折り畳めるディスプレイを搭載したスマートフォンを2018年にリリース予定だと発表しました。( 2017年9月12日 )

 

SAMSUNGさんの超目玉“アップネクスト名”も、何と「 Galaxy X ( ギャラクシー エックス ) 」!

 

そこで、“X(テン)”を選ぶべきか?……………

 

 

はたまた、“X(エックス)”を選ぶべきか?……………

 

✳️ 上記はSAMSUNGさん制作による公式ビデオではありません。飽くまでも“第三者制作によるイメージ ビデオ”で御座います。

 

ところで「 iPhone X 」の重要パーツは、全て“SAMSUNGさん製”との事でありますから、もし「 iPhone X 」がバカ売れした場合SAMSUNGさんは、「 Galaxy X 」を生産する時間すら無くなってしまうのでは?と、余計な心配で悩む変態オッサンでありました。

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

五感で感じるスポーツ ……

80年代からほぼ毎年『 F1 Grand Prix in Japan 』を観戦している知人がおります。自らも「 国内A級ライセンス 」を所得しており、若い頃は全国各地のレース(市販車改造クラス)に参戦していた猛者であります。彼のモーター スポーツに関する御意見は極めて客観的であり、自動車に関するセンスも素晴らしいので、私にとっては“最も信用出来るモーター スポーツ情報網”で御座います。

ソノお方曰く「90年代F1は自然吸気エンジンなので、どのチームもエンジン音が美しかったが、特にFerrariのV12サウンドは誠に官能的で、アノ美しい高音が空に消えて行くのを聴くだけで幸せだった。お陰で“また1年間頑張ろう”という気持ちになったのを覚えている。ソレが今はターボ エンジンに加えてハイブリッド システムなので、排気音は小さい上に“まるでブタの鳴き声”だよ。マシン心臓部が“エンジン”ではなく“PU(パワー ユニット)”と呼ばれた時点で、“F1ミュージック”は死んでしまったんじゃないかな。」との御言葉……………

 

そんなお方が“キング オブ F1エンジン サウンド”と絶賛するのが、「 Ferrari 412T2 : 3.0L V12 ( 1995 ) 」であります。

 

最新型Ferrari F1と聴き比べてみると、エンジン サウンドの違いは明らかで御座います。

 

「 Ferrari SF70H : 1.6L V6 ターボ ハイブリッド ( 2017 ) 」

 

自然吸気エンジンの場合、エンジン気筒数(シリンダー数)が増える程に排気音はより大きく、より高音になる傾向があります(管楽器の原理に近し)。対してターボ エンジンは、排気音に独特の“こもり感”がありまして、スロットル オフやシフト ダウンのタイミングによっては、奇妙な“ブヒブヒ音(ブタの鳴き声に近し)”が発生致します。

コノ排気音の違いは、ヴァイオリンで云えば「 ストラディバリウス ( Stradivarius ) 」と「 入門用ヴァイオリン 」以上の違いでありまして、ド素人の私でも“一聞瞭然”で御座います。

 

F1は謂わば世界最高峰の“自動車実験室”であると同時に、多くのエントリー チームが市販車メーカーとの関わりを持つ故に、企業としての“思惑”や“ビジネス戦略”が渦巻いております。つまり諸々の事情をベースとしてレギュレーションが決定されており、よってエンジン サウンドが犠牲になっても致し方ない訳でありますが、モーター スポーツが他スポーツと大きく異なるのは、音や匂いといった“五感に訴える要素”がヒジョーに重要な点であります。

我が国ばかりではなく、自動車先進国の殆どで地上波放送無しという昨今の“F1没落ぶり”を考えた場合、エンジン サウンドというエモーショナルな魅力喪失が、不人気原因の一端を担っているのかも知れません(以下引用)。

 

【 F1、テレビ音声向上のためエキゾーストパイプに装着するマイクを開発中 】( AUTO SPORT web )

F1はテレビ視聴者向けの音声を向上するため、マシンのエキゾーストシステムに装着するマイク装置を開発している。2014年にF1のハイブリッドエンジンが始まって以来、V8やV10エンジンが生み出していたハイピッチで叫ぶようなサウンドは、ターボチャージャー付きパワーユニットの控えめでくぐもった音が取って代わり、グランプリレースの感動の一部も失われてしまった。F1の商業担当取締役を務めるショーン・ブラッチスは、テレビ視聴体験の向上が必要であることを認め、テレビ向けにエンジン音のボリュームを上げる方法を調査していることを明らかにした。( 2017年9月24日 )

 

2016年以降F1の興行権を所有するリバティメディアさんは、TVを中心としたマスメディア系企業でありますので、上記は如何にもリバティメディアさんらしい試みで御座います。コノ試みが即“人気回復”には繋がらなくとも、現行レギュレーション下での可能な変革として評価に値すると考えます。

因みに、リバティメディアCEOであるチェイス キャリーさんは「F1新エンジンのキーワードは“大音量、安価、高性能”である。」と仰っております。安価に関しましては、Mercedes-AMGさんやFerrariさんの様な“資金潤沢チーム”と資金不足チームとの格差是正を目指したモノであり、例えば「 インディカー ( IndyCar ) 」方式のコンポーネント共有を想定していると予想されますが、大音量に関してましては、如何にもTVメディア関連企業としての発想かと……………

但し将来的には、予選システムの簡素化を含めた“ファン ファースト”なシステムが必要不可欠かと思われます。

 

 

ところでFIA(国際自動車連盟)さんは、2018年シーズンよりF1に於いて「 HALO ( コクピット保護デバイス ) 」の導入を義務付けました。

 

 

記憶に新しい事例だけでも、2014年のジュール ビアンキさん(F1)や2015年のジャスティン ウィルソンさん(インディカー)。レース中の“頭部損傷事故”で亡くなったレーシング ドライバーさんは何人もいらっしゃいますので、頭部保護デバイスの導入はむしろ遅過ぎた感が御座います。

しかしながら、世界最高峰“空力デザイン専門家集団”であるF1業界で、もっと“マトモなデザイン”はなかったのでしょーか?……………

 

“五感で感じるモーター スポーツ”としてのF1に、変態オッサンが望むキーワードは“高音質エンジン”並びに“美ボディー デザイン”であります(以下2点は「 Ferrari F1 Concept Model 」)!

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

SF映画の金字塔再び ……

巨匠リドリー スコットさんのキャリアを語る上で、紹介不可欠な作品である『 Blade Runner ( ブレード ランナー ) 1982 』。公開当初は全く不評でありまして、興行成績も同時期に公開された『 E.T 』に圧倒されて、世界中でアッサリと公開打ち切りになってしまいました。ところが数年後のビデオ発売によって再考され、斬新な映像美やシド ミードさんデザインによるセット デザイン、ヴァンゲリスさんによる幻想的なテーマ曲etc.は、全世界にディープな『 Blade Runner 』フリークを大量発生させました。そして主演のハリソン フォードさんを、ハリウッド トップスターに押し上げたので御座います。

リドリー スコットさんの芸風や作品特性を考慮致しますと、おそらく続編の製作は困難だろーと考えておりましたが、昨年「現在『 Blade Runner 』続編を撮影中、2017年公開予定。」と、突然の公式発表がありました……………

 

『 Blade Runner 2049 』と命名された続編が、いよいよ来月27日に我が国でも公開されます(以下引用)。

 

【 “伝説”の30年後に愕然!『ブレードランナー 2049』25分のフッテージから見えてきたヒント 】( Movie Walker )

映画のみならずカルチャー史におけるターニングポイントとして、公開後35 年にわたり影響を与え続ける『ブレードランナー』(82)。その30年後を描く続編となる『ブレードランナー 2049』が10月27日(金)に公開となる。前作の主人公・デッカードをハリソン・フォードが再演し、新たなブレードランナー“K”に『ラ・ラ・ランド』(16)が記憶に新しいライアン・ゴズリングが扮する。

去る9月6日、TOHOシネマズ新宿にて、本作の世界初公開映像を含むマスコミ向けフッテージ上映会が行われた。会場には数十人のセキュリティスタッフが配備され、金属探知機での荷物検査を実施するなど厳戒態勢が敷かれており、いかに本作が高い注目を集めているかを窺わせるものとなっていた。( 2017年9月21日 )

 

✳️ 10月27日(金)、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 

“近未来”というワードすら既に死語とさえ感じる程に、あらゆるテクノロジーが想像以上に発達してしまった現代。そんな時代に“SF名作映画”の続編を製作するに当たり(しかも35年振り)、製作陣にとっては“やり難い事情”も数多く存在したと思われますが、ソレらは同時に造り手にとって“オイシイ事情”でもあったハズです。

『 Blade Runner 』の続編が製作中であると聞いた時、リドリー スコットさん御自身は諸般の事情によりメガホンは取らず、製作総指揮に徹底するのでは?と予想されましたが、代わりに“映像美に定評があるビッグネーム監督”を起用して、前作と同じテイストながらも“全く香りの異なる続編”を提供して下さると期待しておりました……………

 

しかしながら正直なところ、先ず違和感を感じたのはキャスティングで御座います。

何と監督に抜擢されたお方は、新鋭のドゥニ ヴィルヌーヴさん( Denis Villeneuve : カナダ , 1967〜 )。並びに主演が昨年ミュージカル映画『 ラ・ラ・ランド 』で大いに話題となった、俳優兼ミュージシャンのライアン ゴズリングさん( 本名 Ryan Thomas Gosling : カナダ , 1980〜 )でありました。言うまでもなく、単純に私の勉強不足でありまして、実際にはコノお二人は本作品に相応しい逸材なのでしょーが、個人的には何とも拍子抜けのキャスティングでありました。

独断と偏見による“妄想劇場”で言わせて頂けば……………

例えば監督は、“独自の映像美を持ちストーリー テリングも巧み”であるデヴィッド フィンチャーさん。もしくは反対に“ドキュメント タッチで肉厚的映像がウリ”のポール グリーングラスさん。主演はむしろ“線が細くて知的な捜査官”が勇猛果敢に困難を乗り越える。という新しい『 Blade Runner 』ヒーロー像を構築する意味で、例えばベネディクト カンバーバッチさん。もしくは30代の中堅“女優”。

変態オッサンが観たかったのは、ソノ様な“全く新しい香り”の『 Blade Runner 』で御座います。

 

 

ところで前作では、舞台となった“退廃的未来都市”のモチーフがジャパンでありまして、重要シーンでは実在するジャパン企業名や“怪しいジャパニーズ”が度々登場致しました。中でもリドリー スコットさんは何故か「 うどん 」がヒジョーにお気に入りらしくて、後に製作された『 Black Rain ( ブラック レイン ) 1989 』に於いても、重要シーンで「 うどん 」が登場したのは有名なお話。

因みに『 Blade Runner 2049 』予告編を拝観したところ、エントランス上部に大きなハングル文字が確認出来ます。つまり、どーやら本作品の未来都市モチーフは“コリア”で御座います。

という事は、重要シーンで登場するのは「 ビビンバ 」なのでしょーか?……………

 

『 Blade Runner 2049 / 監督 : ドゥニ ヴィルヌーヴ ( Denis Villeneuve ) 2017 』

 

( 画像は全てネットから拝借。)

眠れる森の美女 ……

“世界に1台しか存在しない激レアFerrari”が、何と我が国の“納屋”で発見されたという信じ難いニュースが、全世界でケッコーな話題となっております(以下引用)……………

 

【 予想最高落札価格は驚異の200万ドル。 日本円で2億超えとなる“眠れる森(納屋)の美女”! 】( MEN’S➕ )

今回発見された「デイトナ」は1969年に販売され、そのあと同年にエンツォ・フェラーリの友人であり『Autosprint』誌の創業者&発行人であるLuciano Conti氏へと転売されたもの。その後も転売が繰り返され、いつしか日本の岐阜県の田舎へ…という物語をもっています(ちなみに最後の所有者は、タカイマコトさんという方)。しかもこの1台は、特別なボディをもった1台だったのです…。

「デイトナ」の製造は、わずか1200~1300台と言われる非常に希少なもの。生産期間は1969年から1973年で、“デイトナ24時間”で華麗な優勝を飾ったことからこの愛称で呼ばれるようになった人気モデルです。今回その「デイトナ」が日本は岐阜県の納屋から発見され、RMサザビーズから競売されることに。しかも驚くなかれ、今回は発見された「デイトナ」のボディは、アルミニウムでつくられた世界にたった1台しか存在しない公道仕様の「デイトナ」ということなのです。もちろん、スカリエッティ工場にて製造されもの。( 2017年9月7日 )

 

 

通称「 フェラーリ デイトナ ( 正式名称 : フェラーリ 365GTB/4 , 1968〜1973 )と云えば、変態オッサン世代にとってはアメリカTVシリーズ『 MIAMI VICE ( 特捜刑事 マイアミバイス ) / 製作総指揮 マイケル マン , 1984〜1989  』に於いて、ドン ジョンソンさん演じるソニー クロケット刑事の愛車「 フェラーリ デイトナ スパイダー 」を思い出すお方も多いかと思われます。

 

 

但しコレ、実は「 シボレー コルベット 」をベースとしたレプリカ(マクバーニー社製)で御座いまして、良〜〜く見るとシルエットのディテールが全く違いますし、劇中ではアッサリとスティンガー ミサイルで爆破されてしまいます……………

ソノ後、ソニー クロケット刑事の愛車は「 フェラーリ テスタロッサ 」へと変更されますが、激しいカー チェイス シーンにはコレ又“バレバレのレプリカ”が使用されました。つまり結果的には脚本、演出、音楽、ファッションの総合力で“世界的大ヒット”となった『 MIAMI VICE 』も、当初は極めて低予算のマイナー作品だった事が想像出来ます。

 

スポーツカーの運動性能を考えた場合、MR(ミッドシップ エンジン リヤドライブ)レイアウトが最も理想的であるのは、多くのレーシング カーがMRレイアウトを採用している点で証明されております。しかしながら、60年代に確立された“ロングノーズ&ショートデッキ”プロポーションが、“黄金比的魅力”に満ち溢れているのは間違いありません。

 

 

そんな“絶世の美女”「 フェラーリ デイトナ 」の、しかも“世界で唯一のアルミ ボディー市販車”が、ジャパン地方都市の“納屋”で発見されたとなれば……………

世界中のFerrariファンが狂喜乱舞するのも、加えて“オーバー2億円”という予想価格も正に納得で御座います。

 

 

ところで私も、4年前に父親介護で32年振りに実家に戻った際に、物置きで1969年製「 DAX HONDA ( 70cc ミニバイク ) 」を発見致しました。走行不能状態ではありましたが、ボディーは無傷でヒジョーに美しく、父親の愛情が感じられる1台でありましたので、父親他界後は始末に困っておりました(私の免許では運転不可)……………

札幌在住の親戚(メカ達人)が、“もし無料で戴けるのであれば、完璧にレストアして大切に乗らせて頂きます”と引き取って下さり、今は新しいオーナーさんの元で幸せな“第2の人生”を全う中で御座います。

今回の「 フェラーリ デイトナ 」も、新しいオーナーさんの元で素晴らしい“第2の人生”を開花して頂きたいと思います!

 

✳️ 追記(オークション結果報告、以下引用)。

 

【 岐阜の納屋で見つかった土まみれのフェラーリ、2億3490万円で落札 】( MEN’S➕ )

ロードゴーイング(一般販売用)デイトナとしては、いまやただ1台の軽合金ボディというこの車両。はたして落札価格は180万7000ユーロだった。1ユーロ130円で換算すると約2億3490万円だ。( 2017年9月14日 )

 

因みに落札されたお方は、当ブログ プロデューサーの“秀津風親方さん”との噂も……………

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

ず〜〜っとそこにあった危機 ……

北朝鮮問題を検討する際、拉致問題に関しては“HOKKAIDOが最も拉致被害者が多く”、ミサイル問題に関しては北朝鮮右端エリアから発射された場合、“HOKKAIDOが最も至近距離である”etc.を考慮したならば、HOKKAIDOは北朝鮮に対して“興味と緊張感が足りないのでは?”と、旧ブログで過去に申し上げましたところ、複数の賛同メールを戴きましたが……………

 

2017年8月29日 HOKKAIDO。

『 J アラート ( 2017年8月29日配信 ) 』

 

事態は一気に“肌で感じる危機”に変わりましたが、上記の『 J アラート 』は致命的な欠陥を露呈致しました。後のローカル TVニュースによれば「ウチの近所には、頑丈な建物も地下も無い。」とか、せっかく自宅内に居たのに「避難場所を探す為に、外出してウロウロ歩き廻った。」との御意見多数でありました(特に高齢者の方)。

例えば「自宅内に居る方は決して外に出ず、出来るだけ窓から離れて姿勢を低くして下さい。」とか「商業施設や公共施設に居る方は、そのまま待機して係員の指示に従って下さい。」等の文言が必要であったと思いますし、飲食店経営者の方々には、想定されるレベル別の『 お客様誘導マニュアル 』を配布するべきだと考えます……………

 

そして北朝鮮は、僅か数日後に“史上最大級”の地下核実験を敢行致しました。しかも諸外国の一部メディアによれば「実験の影響で施設隔壁に亀裂が生じて、放射能漏れの可能性があるのでは?」との報道(事実未確認)もありまして、全く予断を許さない状況に突入してしまいました(以下引用)。

 

【「9日にICBM発射の予測あり」韓国首相が発言 】( 朝日新聞DIGITAL )

韓国の李洛淵(イナギョン)首相は7日、ソウルでのシンポジウムで北朝鮮の建国記念日にあたる9日に触れ、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)を通常角度で発射するという予測もある」と語った。韓国周辺では7日も米韓の対抗演習が続き、緊張が続いている。李首相は「非常に深刻な状況。北の完全な核武装まで残された時間は少ない」と語った。複数の情報関係筋によれば、北朝鮮はいつでも弾道ミサイルを発射できる状態を維持しているが、具体的に差し迫った動きは確認されていない。( 2017年9月7日 )

 

おそらく北朝鮮は当面の間、地下核実験及びミサイル発射実験を繰り返すと思われます。何故ならば……………

 

 

⬆️ “ヘンテコなヘアスタイル 北朝鮮代表”のコノお方にとって、「 核ミサイル 」は正に神格化された“聖なる武器”でありまして、「 核ミサイル 」を所有して初めて“アメリカと対等な交渉が可能”になる訳であります。北朝鮮のミサイル ラインナップは、旧ソ連(ウクライナ企業)製をベースとしており、既に高ポテンシャルだった製品を北朝鮮が独自に改造して、トータル システムが完成する迄“あと一歩”の状態にある、と考えるのが妥当で御座います。つまり“あと一歩”が達成される迄は、何度でも実験を繰り返す必要があります。

因みに、本来ならば……………

 

 

⬆️ “ヘンテコなヘアスタイル アメリカ代表”のコノお方が、就任早々に北朝鮮を訪問して「ユーが今直ぐに核開発を中止するならば、ソレなりの援助を考えてやるが、さもなくば、“ジャパンとコリアも核を保有(又は米軍核を配備)”するゼ。もしそーなったら、最も困るのはユーだと思うけどねぇ。」的な直談判を、“ヘンテコなヘアスタイル 北朝鮮代表”のお方とするべきでしたが、コノお方はやはり“想像通り使えないオッサン”でありまして、時すでに遅し“全てのオプションが無効”となってしまいました……………

 

✳️ 但し、神経質になり過ぎる必要はありません!

“超食糧難”の北朝鮮兵士が実戦に耐え得るハズもなく、よって万が一北朝鮮がアメリカやジャパンを武力攻撃したならば、“24時間以内に北朝鮮消滅”と云うのが現実的シナリオで御座います。要するに、「 北朝鮮 VS アメリカ 」や「 北朝鮮 VS ジャパン 」といった戦争は先ず起こりません。むしろ危惧するべきは、北朝鮮が核兵器を“外貨獲得の目玉商品”として新興国に安価で売りまくり、それらが結果的に“テロリストの道具”となってしまう暗黒の世界であります。

 

ところで我が国の首相さんは、「北朝鮮には“対話と圧力”を。」というフレーズを好んでお使いになりますが、本来“対話”が成立する相手には“圧力”なんて無用でありますし、“圧力”が必要な相手には“対話”なんて成立致しません。

“対話と圧力”という絵空事をひたすら繰り返す様なお方が、2度とジャパン首相に就任されないのを祈る変態オッサンで御座います。

しかしながらジャパン唯一の救いは、“ド素人で錯覚極まりないオバサン”が防衛大臣を辞職して下さった点かと……………

 

 

( 画像1〜2は自身のTwitterより。画像3〜5はネットから拝借。画像6〜8は自身のInstagramより。)

 

 

 

どこかの知事さんと同レベル ……

今年5月に“フランス史上最年少(39歳)”で「 第25代 フランス大統領 ( 兼アンドラ公国共同大公 ) 」に就任されたエマニュエル マクロンさん( 本名 : Emmanuel Jean-Michel Frédéric Macron , 1977〜 )。24歳年上の奥様であるブリジットさんには、元夫のお子さん3人並びに7人のお孫さんがおり、しかも“略奪愛結婚”というキャッチーな話題付き。正に“新時代のフレンチ ヒーロー”誕生で御座いました。

私は外国の話題(特に政治関係)に関しては、出来る限り“両国それぞれの記事”をネットで見比べ、加えて地元メル友の御意見を参照にして自分なりの結論を出し、そして自分勝手に完結する事としております。しかしながら、今現在フランスにはメル友が居りませんので、イギリス在住某メル友さんに「ソノ後、マクロンさんは如何なものでしょーか?」とお尋ね致しましたら……………

「マクロンが当選した理由は、イギリスのEU脱退同様に若者を中心とした“一過性の熱病”が原因であり、今はスッカリ完治して国民の彼に対する“興味と期待”は既に急降下。きっとフランス国民は、マクロンのフル ネームさえ忘れてしまったのでは?」と、何とも冷めた御言葉。

私が考えるエマニュエル マクロンさんの弱点は、政治経験不足よりも“むしろ人生経験不足が問題”であって、何れにしても、数年後にはメッキが剥がれると思っておりましたが、余りにも早過ぎた印象であります(以下引用)。

 

【 仏マクロン大統領(39)理美容経費に毎月100万円超 国民の反発は必至 】( Techinsight )

英語も堪能、官僚~投資銀行勤務~大統領府副事務総長~経済産業デジタル相というまさに優等生の経歴を持つマクロン大統領。国民の期待が非常に高いなかでの就任となったが、この3か月間に散髪、コスメ購入、エステなどの美容施術などで26,000ユーロ(約340万円)を必要経費として計上していたことを『Le Point』誌が明らかにした。マクロン大統領とパーソナル契約を結び、首相官邸であるエリゼ宮殿に呼ばれる“Natacha M”というメイクアップ・アーティストが2枚の請求書(10,000ユーロ、16,000ユーロ)を事務局に提出したことをすっぱ抜いたもので、大統領選の前後はどうしてもそうしたことにお金がかかるといった苦しい言い訳をしながらも、事務局は「今後は理美容費を大幅に削減させる」と約束したという。( 2017年8月27日 )

 

男性セレブの高額グルーミング(身だしなみ)料金で思い出すのは、我が国が世界に誇るプロ サッカー選手である本田 圭佑( Keisuke Honda )さん。約3週間に一度の割合で、東京から美容師さんを呼び寄せてヘアカット&ヘアカラーをお願いしているとの事で、ソレに関わる費用が何と“年間約3000万円”と、SNS上で話題になったのは記憶に新しいところで御座います。

但し本田 圭佑さんの場合は、ジャパニーズ ブラックヘアをプラチナ ブロンドに脱色及び染色するのは極めて高価な施術であり、おそらく美容師さんのフライトはビジネス クラス。そして滞在ホテルは4〜5つ星クラスかと思われますので、よってトータルで“年間約3000万円”は妥当な料金で御座います。何よりも本田 圭佑さんは、云うまでもなく“全額ポケット マネーでお支払い”しておりますし、以前より慈善事業に多額出資をなさっていらっしゃいます。つまり誠に御立派なお方である故、単なる“武勇伝”で済みますが……………

 

 

⬆️ 対して、コノお方のグルーミング料金で“月間100万円以上”なんて。

正直なところ、メークアップ アーティスト“Natacha M”さんは“某ぼったくりバーより悪質”。ましてや、平然と血税で支払うコノお方は“某前知事並みにセコい”と申し上げます!

しかも“月間100万円以上”のグルーミング料金は、言ってみれば“近代フランス大統領”の常識となっており、歴代大統領さんの中には「フランス大統領は、常にファッショナブルでなければならない。」と逆ギレしたお方さえいらっしゃるとか……………

 

 

きっとエマニュエル マクロンさんも、書道の際には“高級チャイナ服(シルク製)”なんか着ているんでしょーねぇ。

何れにしても、こんなお方が大統領のフランス国家は、一体何処へ向かっているのか心配でなりません。

 

そこで、私が考える“大統領(首相)に最も必要な条件” は以下3点。

✳️ 1 ) “的正な政治を維持したい”と願う忠誠心。

✳️ 2 ) “幸せな国民生活を保証したい”と願う誠実さ。

✳️ 3 ) “金銭目的ではなく国務を全うしたい”と願う生き様。

 

 

極めて一瞬ではありますが、ドナルド トランプさんが“ヒジョーにまともな大統領”に見えてしまった変態オッサンで御座います。

ホントーに大丈夫かフランス?……………

 

⬆️ 本日のオマケ。『 LIVE IN PARIS 1975 / Deep Purple  2016 』

1975年、パリ オランピア劇場( L’Olympia Bruno Coquatrix )で行われたライブのリマスター(リパッケージ)盤。因みに、ジャパン オンリー企画のオススメ品。

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

トップモード、勇気ある試みなれど ……

元々はイタリアの老舗バッグ ブランド(但しオバサン御用達)を、1994年にクリエイティブ ディレクターに就任した“アメリカ人”トム フォードさんが、世界の超一流トップモードに昇華させたGUCCIというブランド。

ソノ後はクリエイティブ ディレクター(総監督)が、アレッサンドラ ファキネッティさん(トム フォードさん後任の重圧から1年で辞任)〜フリーダ ジャンニーニさん〜そして現在のアレッサンドロ ミケーレさんと交代しながら、ソレに伴ってブランド イメージも若干変化致しました。例えるならば、ギタリスト(又はヴォーカリスト)が代わる度に、音楽性がマイナー チェンジし続けたロック バンドと同様かと思われます……………

 

本日は先ず、有名ファッション フォトグラファーであるグレン ルックフォードさん( Glen Luchford : イギリス , 1968〜 )が監督された、『 GUCCI Fall & Winter Campaign / Glen Luchford  2017 』を御覧下さい。

 

 

今回のモチーフとなりましたのは、1966年にアメリカでTVシリーズとしてスタートした『 STAR TREK ( スター トレック ) 』で御座います。我が国では『 宇宙大作戦 』として放送され、実は私もケッコー夢中になったのを覚えております。当時の私(小学校低学年)にとっては、何はともあれ“SFと云えば即ち『 宇宙大作戦 』”でありました。

そんな上記プロモーション ムービーは、確かに“広告として斬新かつインパクト大”なのは間違いなく、ソノ点だけを考えても秀逸なキャンペーン ビジュアルで御座いますが、私が気になるのは“GUCCIさんの様な高級トップモード ブランド”が、こんなポップでキッチュなキャンペーンを展開する事に対する、言ってみれば“イメージング対価”なので御座います……………

 

 

極めて簡単に言うならば、もしFerrariさんやRolls-Royceさんが、“アメリカン コミック”や“ジャパニーズ アニメ”をモチーフにしたワールド キャンペーンを展開した場合、“世界中のユーザーさん並びに熱狂的な支持者さん”が、はたして好意的な捉え方が出来るか否か?的な問題であります。

しかも、現クリエイティブ ディレクターであるアレッサンドロ ミケーレさんは、過去にも“パチンコ屋さん”や“デコレーション トラック”をフィーチャーし東京で撮影された、何ともエキゾチックなプロモーション ムービーを発表して、モード界のみならず多方面で話題になったお方で御座います。

つまりGUCCIさんには、今後“キワモノ路線”が定着してしまう可能性が……………

 

 

1986年3月、パリの経験談で御座います。

私は山本耀司さん( Yohji Yamamoto , 1943〜 )のコレクションを拝観しておりました。ステージ前半で唐突に音楽がストップしてしまい、以降は全く無音の“異次元空間”を、男女のモデルさんがランウェイを“出て来ては帰る”を繰り返す一種異様なトランス状態に。

ステージ終了後にお聞きした話によれば、サウンド システムが故障して音楽再生が不可能になってしまい、とっさの判断でステージの続行を決断したとの事でありました(本当のアクシデント)。

私はてっきり、山本耀司さんが綿密に計算した“無音パフォーマンス”だと思っておりました。何故ならば無音状態によって、観客の五感はコスチュームのシルエットや質感により集中出来て、通常のコレクション形式よりも、コスチュームの美しさ&プロポーションが一層際立った結果に……………

 

結局のところ、コスチューム自体に“キョーレツな力強さ”が存在するならば、余計なファクターは一切必要ないので御座います!

 

 

そこでGUCCIさんに於れましては、“キワモノ路線”から“王道路線”への軌道修正を、是非とも御検討頂きたく願う変態オッサンでありました。

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

ロックと車と女、そして銀行強盗 ……

1990年代のお話。

アメリカの友人が「娯楽映画の3大要素は、第1に“派手なネェちゃん(巨乳が望ましい)”、第2に“派手なカー チェイス”、そして第3に“派手な銃撃戦”。コノ3つが揃えば大ヒット間違いなしだね。」と、極めてお下品かつ独自の御見解を仰いました。

しかしながら、ソノ3大要素が揃った一般大衆向け娯楽映画は、確かにヒット作が多いのも事実で御座います(特にアメリカ映画)……………

そこで本日は、上記の3大要素とは一味違いますが、“ロックと車と女”が揃ったスタイリッシュな映画を御紹介致します(明日公開)。但し、現在“ド田舎在住”の私が先行試写会に参加出来る訳もなく、全ては複数の予告編観賞による個人的感想、並びにアメリカ在住友人による情報を元にした、飽くまでも“私的予想記事”であります点を御了承下さい(以下引用)。

 

【 ノリノリな楽曲が流れた瞬間、センス溢れるドライビング・テクニックが覚醒する、『ベイビー・ドライバー』】( MEN’S➕ )

『ベイビー・ドライバー』は新米ドライバーの話ではない。本作は、敏腕ドライバーであるベイビー(アンセル・エルゴート)が強盗グループたちを逃すために雇われた一人の青年の人生の話である。
物語の舞台はアメリカ・アトランタ。治安が悪いこの街で、ベイビーはクルマを走らせる。その中には強盗のために集められた面々が乗っており、彼らは犯罪組織のボスであるドク(ケヴィン・スペイシー)により集められていたのだ。ドクは犯罪の作戦を練り、毎回違う組み合わせでメンバーたちを選んでいた。

本作のポイントは、カーアクションのみならず登場する懐かしい多くの楽曲が挿入されているところ。例えば、クイーンの「ブライトン・ロック」やビーチボーイズの「レッツ・ゴー・アウェイ・フォー・ワイル」など、大ヒット曲ではないが耳に残る楽曲が選曲されており、それぞれの曲がシーンごとにしっかりと意味を残している。鑑賞しながら、じっくりと音楽に浸ることができる楽しさがあり、たまらないことであろう。また、人気バンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーが本作に出演しているのでこちらからも目が離せない。( 2017年8月15日 )

 

『 ベイビー ドライバー ( Baby Driver ) / 監督 : Edgar Wright  2017 』

 

失礼ながら勉強不足の私にとって、本作品の監督であるエドガー ライトさん(本名 : Edgar Howard Wright Jr. , イギリス , 1974〜)は、どちらかと云えばゾンビ映画やコメディー映画のイメージが強いお方であり、スタイリッシュで本格派のドラマ作品は初めてかと思われます。本作品制作に当たり、エドガー ライトさんが最初に着手されたのは、約30曲もの楽曲ピックアップだったとの事……………

つまり脚本、演出、映像云々以前に“音楽主導”で進められたプロジェクトなので御座います。

 

私が考える“本作品のキモ”は以下の通り。

✳️ 1 ) “もう一人の主役”である車が「 SUBARU インプレッサ WRX 」である。

✳️ 2 ) 余り知られていない1950年代〜2000年代の楽曲が、演出上重要な要素として使用されている。

 

✳️ 先ずは車……………

近代映画史に於いては、悪役の車としてスッカリ定着した“ブラックBMW”ではなく、我が国が世界に誇る“レッドSUBARU”の起用は、ジャパニーズには誠に喜ばしくて斬新。ソレが又“ヒジョーにカッコイイ”のであります。

✳️ そして曲……………

過去にも“名曲を効果的に使用した映画”は存在致しましたが、本作品に使用されておりますのは、決して大ヒットした有名な楽曲ばかりではなく、それでいて心に響く謂わば“隠れた名曲”。しかも、私と同世代(50代)以上の方々には“狂喜乱舞間違い無し”の逸品揃いであります。

 

 

昨今の映画スタイルとして定着した、巧みなストーリー テリング&テンポが早いスタイリッシュな映像創りに関しては、“CM出身監督”さんの得意技でありましたが、エドガー ライトさんはキャリアが異なります。こんな若手監督さんが、ハツラツと御活躍される環境を考えるにつけ、改めて、アメリカ映画界“懐の深さ”を実感した変態オッサンで御座います。

 

https://youtu.be/S9XXuOsB3xo

『ベイビー・ドライバー』
2017 年/アメリカ/カラー/英語/113分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2017年8月19日(土)、新宿バルト9ほか全国ロードショー

 

因みに私は、“イヤフォン爆音リスニング中”による車庫入れの際、騒音が全く聞こえず“車庫に激突”した経験がありますので、“運転中のイヤフォン使用”は決してオススメ致しません(安全運転義務違反の可能性アリ)!

 

ところで、当ブログのプロデューサーでもあるデジタル マスター、“秀津風親方さん”にお尋ね致します……………

『 ベイビー ドライバー 』は“SONYさん配給作品”にも拘らず、主人公のキラー ツールは何故「 iPod Classic 」なのでしょーか?

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

モータースポーツ クロスロード ……

当ブログでは先日『 ル マン 24時間レース 2017 』に於ける、PORSCHEさん“19回目の総合優勝”を讃えさせて頂きました。世界中のモータースポーツ ファンに対して、改めて“キング オブ 耐久レース”というオンリーワンの存在を証明してくれたPORSCHEさんは、今後も耐久レース フィールドで、我々の目を楽しませ続けてくれると思っておりましたが( 以下引用 )……………

 

【「ポルシェよ、お前もか」…ドイツ4ブランドがフォーミュラEに流れるワケ 】( citrus )

7月28日、ポルシェはル・マン24時間レースをシリーズの一戦に含むWEC(世界耐久選手権)から2017年シーズン限りで撤退すると発表した。これでだけでは説明不足で、919ハイブリッドで参戦している最上位カテゴリーのLMP1-Hからは撤退。911 RSRで参戦しているLMGTEカテゴリーへの参戦は継続する。

ポルシェはなぜ急にLMP1からの撤退を決めたのだろうか。理由は「電気自動車」に注力するためだ。2017年限りでル・マン/WECから撤退するポルシェは、2019年からフル電動車両で競技を行うフォーミュラEに参戦すると発表した。2019年にはアウディ、BMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェという、ドイツを代表する4ブランドがフォーミュラEに集結することになる。ドイツの自動車メーカーはこれから電気自動車の開発に力を入れていく。だから、電動パワートレーンの技術力をアピールできるフォーミュラEに参戦し、自社ブランドの優位性を潜在カスタマーに訴えたい。( 2017年8月3日 )

 

 

ざっとオサライをさせて頂きますと、「 フォーミュラ E ( FIA Formula E Championship ) 」は、“化石燃料不使用のフォーミュラ電気自動車”による世界選手権シリーズでありまして、2014年にスタートした謂わば“電気自動車のF1”で御座います。先日7月30日に終了した今シーズンは計10チームが参加致しましたが、AUDIさん(アプト シェフラー アウディ スポーツ)や、JAGUARさん(パナソニック ジャガー レーシング)等の“名門”も既に参戦中であります。

しかしながらモータースポーツとして捉えた場合、パフォーマンス スペックで云えばF3(F1より2ランク下)同等のトップスピードに加えて、モータースポーツ特有の“官能的なエンジン音”も、“男っぽいガソリン臭”も存在しない極めて特異な世界であり、よって“コアなモータースポーツ ファン”からはイマイチ敬遠されているのが現実で御座います。

 

 

では何故、そんな“魅力に乏しいモータースポーツ”に、ヨーロッパ名門自動車メーカーさんが続々と参戦するのでしょーか?……………

当然ながら第一の理由は、来るべき“電気自動車時代”に備えての、技術開発並びに自社イメージング戦略の一環であるのは間違いありません。但し、果たしてソレだけの理由でAUDIさん、JAGUARさん、PORSCHEさん、BMWさん、MERCEDES BENZさんが大集合するとは思えません。

おそらく、ヨーロッパ自動車メーカーさんが特に注目しているのは、「 フォーミュラ E 」が持つ“環境性能”だと私は考えます。モータースポーツにも拘らず、排気ガスと騒音を発生しない「 フォーミュラ E 」は“市街地開催”をウリとしており、将来的には世界中のあらゆる都市(地域)が、美しい風景や街並みのアピール ツールとして「 フォーミュラ E 」開催を希望する可能性があります。

つまりチョット大袈裟に云えば、「 フォーミュラ E 」は“キラー コンテンツ”に成長する可能性を秘めている訳で御座いますが、メジャー モータースポーツに成長する為には、我が国自動車メーカーさんの積極的エントリーが必須かと思われます。ところが、既に一般市販車レベルで“水素自動車フェイズ”に突入しているジャパニーズ 自動車メーカーさんが、今更“たかが電気自動車”の「 フォーミュラ E 」に、全身全霊を掛けて取り組むとは到底思えません……………

 

因みに、故デヴィッド ボウイさんの最も偉大な点は、一歩先を完全に把握しながらも、敢えて常に“半歩先”を歩き続けた音楽性&先進性であります。

ですから、ジャパニーズ 自動車メーカー各社さんには、是非共「 フォーミュラ E 」参戦を御検討頂きたいと願う変態オッサンで御座います!

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)