オートクチュール オーディオ ……

48年間“洋楽一筋”だった私には、U2さんの東京公演(1998 , 東京ドーム)で知り合ったイギリス人がおりました。ソノお方から「このアジアン ガールズ、きっと世界的にブレイクするから覚えておいた方がイイよ。」と2010年に戴いたシングルCDが『 Genie / 少女時代 』であります。“ジャパニーズ ソング by コリアン ミュージシャン”という点が厄介で御座いますが、ソレは私が所有した“初のジャパニーズCD”という、極めてエポックメイキングな1枚でありました。

結局のところ、少女時代さんにスッカリ魅了されてしまった私は、少女時代さんジャパン ツアーに計5回も参戦してしまいましたが、東京生活最後の参戦となった『 Girls’ Generation 2nd Japan Tour 2013 』では、何と“アリーナ席、前例4番(しかもランウェイ側)”という神席に遭遇致しました。メンバーの方々がターンする度に、各々が着けている香水がプーンと香るし、膝の痣まで見えるし……………

私は興奮のあまり、3回も“脱糞”しそーになりました。

最も興味深かったのは、コスチューム チェンジでステージ アウトする度に、舞台袖でスタッフと何やら会話する様子が見られた事でした。さすがに声は聞こえませんでしたが、主にステージ モニターとして使用しているイヤフォン(所謂イヤモニ)に関して、スタッフに何か注文を付けている様子が目立ちました。おそらく“もっと高音(低音)を上げて欲しい”とか、“電波の状態が悪くて聞き取り難い”とか言っていたものと思われます。

彼女達のライブは、ワンステージ20曲〜30曲中の約10曲を“口パク”ではなく実際に“生歌”で聴かせてくれます。よってモニター サウンドには、若干ナーバスになっていたのが印象的で御座いました。

 

『 Girls’ Generation 2nd Japan Tour 2013 』より。

 

後日、ミュージシャンの知人に尋ねたところ「確か少女時代さんが使っているイヤモニは、アメリカのUE(アルティメット イヤーズ)製のカスタム ラインだと思いますよ。専門機関で“耳型を取る”だけでも1万円位掛かりますし、メンバー毎にフェイク ストーンでデコレーションしているので、トータルで“約25万円”ってところデスかねぇ。」との御言葉。

プロフェッショナル ツールなのでお高いのは当然としても、余りにも御立派なお値段に加えて、“耳型を取る”という徹底した製造プロセスにも驚きました……………

 

『 UE カスタムライン 』( 少女時代さん使用機種とは異なります。)

 

因みにUEさんは、Van Halenのドラマーであるアレックス ヴァン ヘイレンさんの要請によって、モニター エンジニアのジェリー ハービーさんが1995年に設立(後に脱退)したブランドで御座います。現在では、プロフェッショナル ミュージシャンにスッカリ定着した、この“カスタム インイヤー モニター ”というジャンル。

SONYさんが更に“一歩発展”させてくれました( 以下引用×2 )。

 

【 Just ear とは 】About Just ear

ひとりひとりの耳の形に合わせてつくられる、
テイラーメイドイヤホン

ヘッドホンやイヤホンにおいて、装着性と音質は密接な関係にあります。
なぜなら、装着状態によって聴こえる音が変わってしまうからです。
良い音で聴くためには、快適で安定した装着状態が必要です。

音質を追及するための、究極の装着性。
これを実現するためにたどり着いた”テイラーメイド”という概念。

耳の専門家と、熟練のマイスター達によって生み出される究極の装着性と、
さまざまなヘッドホン・イヤホンの音響設計を担ってきたエンジニアが提案するあなただけのための音。

最高品質の一台をつくるために必要となる丁寧な工程と独自の技術による
プレミアムな体験を味わうことができるカスタムインイヤーモニターの最高峰、Just ear 。

オーディオのパフォーマンスを最大限に。

そしてあなた史上、最高の音へ。( SONYさん公式Webサイトより。)

 

『 XJE – MH1 』

 

【 ソニー「30万円イヤホン」に長蛇の列 欲しくなるワケ 】( 日経トレンディネット )

「誰の耳にも合うイヤホンは難しい」
Just earの音づくりとXJE-MH1の音質カスタマイズを担当するのが、ソニービデオ&サウンドプロダクツの松尾氏だ。松尾氏はソニーのイヤホン「MDR-EX800ST」やヘッドホン「MDR-1R」など、数々の製品開発に音響設計担当として携わったエンジニア。また、製品開発のために耳型を採取する「耳型職人」でもあった。さらに、Just earの設立を中心になって進めた存在でもある。

製品開発に明け暮れたエンジニア時代、松尾氏が感じていたのは「誰の耳にも合うヘッドホンやイヤホンを作るのは難しい」ということ。Just earはその課題を解決し、装着感も音質も両立させるために松尾氏が生み出したブランドといえる。( 2017年7月26日 )

 

 

確かに“30万円”は御立派過ぎるお値段でありますが、SONYさんシステムの特徴は、我が国を代表するサウンド エンジニアのお方が、耳型採取から詳細音質設定迄を“マンツーマン”でやって下さる点であります。実際に購入者が好きな曲を再生しながら、じっくりと時間を掛けて周波数毎の強弱を調整するとの事。つまりジャパンを代表する“超一流エンジニア完全独占”で製作する、真の“オートクチュール インイヤー モニター”なので御座います!

 

残念ながらド貧乏の変態オッサンにとっては、お値段だけで既に“アウト オブ 選択肢”でありますが、もし“30万円”払えるとしたら……………

私は迷わずに、“少女時代 スヨンさんの耳型”を買ってしまうと思います。

 

✳ PS )  祝 「 少女時代さん デビュー 10周年 」

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

 

ミニマリズムの誘惑 ……

旧ブログを通して「 工業デザイン 」カテゴリーで、定期的に御紹介しているメーカー(ブランド)が御座います。

1913年ドイツに創設(前身会社は1849年設立)された老舗企業であり、創業当時から一貫したソノ“超機能美”は、今現在考え得る工業デザインに於いて“世界一シンプルかつ美しいデザイン”であるのは間違いなく、定期的に注目する事によって、“鈍化した己のデザイン感覚”が修正される気さえ致します(以下引用)。

 

【 アルミ削り出しのミラーレスカメラ「ライカTL2 」 】( デジカメWatch )

ライカカメラジャパンは、ミラーレスカメラ「ライカTL2」を7月22日に発売する。ボディ単体の希望小売価格は税別25万円。カラーはブラックとシルバーの2色。ライカLバヨネットマウントを採用する、APS-Cフォーマットのミラーレスカメラ。2014年4月に「ライカT」として登場したカメラシステムの最新機種。従来モデル「ライカTL」のアルミ削り出しボディや大型タッチパネル式モニター、Wi-Fi経由のスマートフォン連携といった特徴を継承しつつ、基本性能を向上させている。( 2017年7月10日 )

 

 

“余計なモノが一切無いデザイン”どころか、正直なところ“必要なモノまで削ぎ落としたのでは?”とさえ思ってしまうのは、“カメラのロールスロイス”Leicaさんの新製品『 TL2 』で御座いますが、コノ『 TL2 』には、更にスタイリッシュな外付けビュー ファインダーが用意されておりまして……………

 

 

どーやら、コノ外付けビュー ファインダー不具合により発売が延期との事(現在予約受付中)。税込27万円というボディーお値段は私の様なド貧乏人には無理でも、Leicaさんの“レンズ交換式カメラ”としては、極めてお求め易いお値段であり、装着可能なサードパーティー製レンズは低価格から選択可能なので、2017年度に発売されるミラーレス コンパクト カメラでは、間違いなく目玉商品になるかと思われます。しかもPanasonicさん製のセカンド ラインではなく、“生粋のジャーマンLeica”であります。

因みに、50年代〜60年代の我が国には「 ライカ1台 = 家1軒 」という有名スローガンが存在致しましたが、21世紀の現在でもフルサイズ一眼レフ( ライカ プロフォーマット : 35mmサイズとブローニー サイズの中間 )である『 Leica S Series 』は、何とボディーお値段が“約300万円”……………

 

『 Leica S ( Typ007 ) 』

 

✳️ つまり、未だに「 ライカ1台 = 車1台 」なので御座います!

 

 

プロフェッショナル フォトグラファーの方々にとっては、実像がミラー越しに確認出来る“一眼レフ”が長年に渡って最も信頼されておりましたが、正確に云えばシャッターを押した肝心の瞬間は、ミラーが跳ね上がった状態で確認不可能でありますし、ミラーが上下する際の振動や音を嫌うプロフェッショナルのお方も少なくありません。特に欧米有名フォトグラファーの方々は、自分の撮影スタイルに合ったカメラであれば、例え本来はアマチュア用ツールであっても、何の抵抗も無く採用する傾向があります。よって次世代 有名フォトグラファーさんには、もしかしたらミラーレス カメラがポピュラーになるのかも知れません。

 

ところで、東京時代の私は、愛機『 Nikon D300 』を持参しての撮影散歩が趣味でありましたが、折しも急増した“カメラ女子”の方々と遭遇してカメラ談義になる事も度々御座いました。美大生であった某女性は「Nikonは“画像が硬い”し、デザインもプロっぽくて男性向けだと思います。女子の間では『 Canon EOS 』がポピュラー。やはり、“デザイン優先”で購入する人が多いんデス。」と仰っておりました。

 

もし『 Leica TL2 』を持参して撮影散歩を敢行したら、“カメラ女子”の反応は如何なものでしょーか?……………

写真云々よりも、ソレが気になって仕方がない変態オッサンで御座います。

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

第三の波 ……

ソノ昔、スウェーデン人の友人がおりました。

仕事に於いてはプロフェッショナル意識がヒジョーに高く、独特のデザイン(ファッション)センスを持ち、技術に拘る頑固な一面を持ち合わせておりましたが、プライベートでは誠に朴訥でスマートな好青年で御座いました。私の個人的感想では、どちらかと云えば“ドイツ人に似ている”という印象でありましたが、“ツボにはまった瞬間の爆発力”がラテン系以上に熱く、ソノ点がドイツ人とは若干異なるのが、私が勝手に考える“スウェーデン人気質”で御座います。

 

ところで今現在、“オーバー1億円のスーパー スポーツカー”を生産しているメーカーさんの中で、最大手メーカー傘下のBUGATTIさんや老舗F1チームの市販車部門であるMcLarenさんを除いた、所謂“独立系 スーパー スポーツカー メーカー”の2大雲上ブランドは、オラチオ パガーニ ( Horacio Pagani )さん率いる『 Pagani ( パガーニ : イタリア , 1992〜 ) 』と、クリスチャン フォン ケーニグセグ ( Christian von Koenigsegg )さん率いる『 Koenigsegg ( ケーニグセグ : スウェーデン , 1994〜 ) 』だと私は考えます。

ほぼ同時期に創設された2社で御座いますが、『 Pagani 』はオラチオ パガーニさんがランボルギーニ出身のお方であり、そのキャリアの中で“ランボルギーニと違うスポーツカーを創造したい”と、謂わば自然発生的に誕生した企業であるのに対して、『 Koenigsegg 』は若手実業家(当時32歳)のクリスチャン フォン ケーニグセグさんが、“誰も見た事が無いスポーツカーを創造したい”と、まるで60年代ドリーム ベンチャー的に誕生した企業でありまして、企業自体の成り立ちやバックボーンに関しては“Koenigsegg by クリスチャン フォン ケーニグセグ”に、より魅力を感じてしまう変態オッサンであります……………

 

 

Christian von Koenigseggさん ( クリスチャン フォン ケーニグセグ : スウェーデン , 1972〜 )

 

クリスチャン フォン ケーニグセグさん御自身の“ファンキーなルックス”もさる事ながら、ロマン溢れる“情熱的 起業ストーリー”は、最近のモーター ビジネス モデルとしては新鮮に感じられます。そんな彼のビジネス姿勢を反映した作品群はデザインからエンジン、そしてディテールに至るまで極めて独創的でありまして、最も重要なポイントは“イタリアンにもジャーマンにも似ていない点”で御座います。

 

Agera R

Agera RSR

Regera

 

イタリアンの“セクシーで流麗なライン”ではなく、ジャーマンの“質実剛健 機能美ライン”とも違うデザインは、正直なところ好みが分かれるかと思われますが、何れにせよ“オンリー ワン”を詰め込んだモンスター カーであるのは間違いありません……………

 

例えば「 ディヘドラル シンクロ ヘリックス アクチュエーション ドア 」と誠に長〜〜い名前のドア システムは、ランボルギーニさんの「 シザー ドア 」とは違って、ドアが前方向に回転しながら同時に外側へもスライド致します。

 

Agera One : 1

 

例えばエンジンは『 Pagani 』etc.独立系メーカーさんの多くがMercedesさん製を採用しておりますが、最高出力“オーバー1000馬力”の純オリジナル エンジンで御座います。

 

 

例えばコクピットは最新デジタル表示ながらも、あらゆるパーツがアルミ削り出しでレトロチックに仕上げられております。

 

 

例えば以下写真“亀の甲羅状物体”は何とキーで御座います。

 

 

例えばエンジン フードには何故か“お化けマーク”が……………

因みにお値段は“約2億円〜7億円”。

 

 

つまり『 Koenigsegg 』さんというスーパー スポーツカーは、正に何から何まで全てが規格外。そして、イタリア人やフランス人の様な“ラテン系民族”には発想不可能な“工芸品かつ発明品”であります。

いかにもアルフレッド ノーベルさん ( Alfred Bernhard Nobel : スウェーデン , 1833〜1896 )を輩出した、天下の“発明大国 スウェーデン”らしい企業だと思うのは私だけでしょーか?……………

 

コノ『 Koenigsegg 』さん、かつてジャパン法人が設立されましたが(2005年)、残念ながら2008年に我が国から完全撤退致しました。そして実は、2016年にカムバックしていたので御座います。

 

KOENIGSEGG JAPAN

Nagatacho SR Bldg 2F, 2-12-8
Nagata-cho, Chiyoda-ku, Tokyo 100-0014

Phone: 03-5511-2777

 

因みに、本ブログのプロデューサーである“秀津風親方さん”は、購入を前提として(?)、赤坂McLarenさんショールームを御婦人同伴で訪れたのが目撃されております。確かにMcLarenさんは素晴らしいスーパー スポーツカーでありますが、是非とも『 Koenigsegg 』さんも選択肢に加えて頂きたいと思います……………

 

 

『 Koenigsegg 2016 Owners Tour 』

 

⬆️ 2017年版には、“秀津風親方さん”の御参加を渇望致します!

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

広告写真の王道 ……

若い頃に17年間“ヘアメイク”という仕事をさせて頂きましたが、キャリアの後半はCM(広告)が多かったので、必然的にCM監督さんやCMプロデューサーさんとお酒を御一緒する機会が多く、楽しく勉強させて頂いたのは誠に有り難い経験だと感じております。色々なお方から教えて頂いた結果、自分なりに考える“理想的なCM(広告)”は、説明的な演出やナレーションに頼る事なく、自然な演出とストーリー テリングによって、何となく“良い商品なんだろーなぁ”と感じさせる作品で御座います。

例えるならば、50代以上のお方にしか御理解頂けなくて恐縮でありますが、80〜90年代のMarlboro( マールボロ )さんのCMであります。「 Marlboro Country 」とネーミングされた一連のシリーズは、巧みな演出と美しい映像及び音楽から「 タバコって美味いねぇ。」と心底思わせてくれたモノであり、当時は喫煙者だった私も、Marlboroさん製品を購入しまくった経験が御座います。但し、残念ながら近年の禁煙ブームによって、タバコ メーカーさんCM(広告)を拝見する機会は、今後も増える事は無いかと思われます……………

撮影業界を辞めて18年も経過致しましたが、未だにCM(広告)が気になってしまう変態オッサンが、テーマ性と写真のインパクトから“サスガ”と唸ってしまったのがLouis Vuittonさんの広告であります。

 

 

上から「 キース リチャーズ編 」「 カトリーヌ ドヌーブ編 」「 ゴルバチョフ 元ソ連大統領編 」( 全て2007年作品より )

 

上記は、有名写真家アニー リーボビッツさん( Annie Leibovitz : アメリカ , 1949〜 )による“旅”をテーマにしたシリーズ。アニー リーボビッツさんはドキュメント フォトグラフ出身でありまして、後にファッション フォトグラファーとして“天下のVOGUE誌”専属となったお方であります。よってソノ芸風は、ドキュメンタリー タッチで存在感大のポートレイトを得意としており、このキャンペーンは正に“ハマり役”なので御座いました。

因みに、キース リチャーズさんは「ルイ ヴィトンのギター ケースを作ってくれるんなら、ギャラなんかいらねぇよ。」と、言ったとか言わなかったとかの逸話が残っております。

 

そんなLouis Vuittonさんの最新広告「 SERIES 7 」は(以下引用)……………

 

【 ルイ ・ヴィトンの新広告キャペーンにソフィー・ターナーが登場! 】( Harper’s BAZAAR )

ルイ・ヴィトンの2017-18秋冬広告キャンペーン「Series 7」が公開された。
今回は、粗野なエレメントとはっきりとしたラインが特徴のインダストリアルな世界がテーマ。ブルース・ウェーバーが映画のような理想の舞台を背景に誰も見たことのないキャラクターやパワフルなヒロインを捉え、ロマンチックなバレエ仕立てのストーリーを展開。そのストーリーにおいて予期せぬ侵入者を演じ、ニコラ・ジェスキエールのイマジネーションをモデルとして体現したのが、そうそうたる著名人たち。(2017年7月9日)

 

 

 

何と“あの”ブルース ウェーバーさん( Bruce Weber : アメリカ , 1946〜 )入魂ヴィジュアルで御座います!

Louis Vuittonさんという“名門ハイ ブランド”の重厚さを残しながらも、カジュアルで若々しく落とし込んだ世界観の妙技。ハイ ブランドの共通した課題である“ブランドのリフレッシュ(若返り)”が重要な問題である点を考慮し、セレブ モデルの魅力を充分に昇華させた、極めて見事な“戦略的広告”だと感心致します。

しかしながらブルース ウェーバーさんと云えば、モノクロ作品が余りにも秀逸でありますので、今回のキャンペーン フォトに対しては、“カタログ撮影定番のグレー バックで新鮮味に欠ける”との御意見多数でありますが、ライティングと構図の巧みさは如何にも“ブルース ウェーバー節”でありまして、広告写真王道の安心感と説得力に関しては、ブルース ウェーバーさん監督の以下ショート ムービーを御覧になれば、誰もが納得して頂けるかと思います……………

 

https://youtu.be/rwyDnoge7as

『 Louis Vuitton Series7 / Bruce Weber ( 2017 ) 』

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

生活の芸術 ……

2003年秋のお話で御座います。

私は渋谷の某家電量販店で、“本日発売”と書いてある携帯電話に目が止まりました。現在と違ってナンバー ポータビリティー制度が無かった時代でしたので、携帯電話会社を変更するのには多数のデメリットが存在致しましたが、ソノ端末はNOKIAさんやMOTOROLAさんetc.欧米メーカーのデザインとは一味違う“ジャパニーズ テイスト”でありまして、ヒジョーに新鮮に感じた私は思わず“即決購入”してしまいました。

 

『 INFOBAR ICHIMATSU / au ( 2003 ) 』

 

購入して直ぐにデザイン上の“気になる点”が発覚致しました。ソレは格納時にも“突き出たアンテナ”で御座います。既にアンテナ レス(内臓アンテナ)が主流になりつつありましたので、私としては“内臓アンテナにしてくれれば、もっとスッキリしたデザインだったのでは?”と思いましたが、当時の端末としては極めて小型軽量だったコノ製品は、胸のポケットに収納する機会が多かったので、実は“突き出たアンテナ”は取り出す際の“取っ手”として誠に重宝致しました。つまり“DESIGNED BY FUNCTION ”だった訳で御座います……………

スタイリッシュな上に、使う程に手に馴染み愛着が湧いて来るデザイン。気になってデザイナーを調べてみましたら、深澤直人さん( NAOTO FUKASAWA , 1956〜 )によるデザインで、IDEA賞金賞(アメリカ)、D&AD賞金賞(イギリス)、iF Design賞金賞(ドイツ)その他国際デザイン賞を総ナメにし、ジャパンよりむしろヨーロッパで有名な“超一流工業デザイナー”のお方であり、以前から気になっていた“換気扇型CDプレイヤー”も深澤直人さんのデザインでありました。

 

『 壁掛け式CDプレイヤー / 無印良品 ( 2000 ) 』

 

他にも“摩訶不思議な加湿器”や……………

 

『 加湿器 / ±0 ( 2004 ) 』

 

“イタリア名門ハウスウェア メーカー製品”や……………

 

『 Cha クリーマー / ALESSI ( 2015 ) 』

 

“ドイツ名門筆記具メーカー製品”や……………

 

『 NOTO / LAMY ( 2008 ) 』

 

パンが“1枚づつしか焼けないトースター”も……………

 

『 トースター / ±0 ( 2008 ) 』

 

因みに、我が国の平均家族構成は3〜4人と云われておりますので、上記のトースターを使用致しますと3〜4回焼かなければいけません。但し、芸術は“時として不自由なモノ”であり実用性を欠きます。パンが焼ける迄ひたすら待つのも又“芸術鑑賞の一時”かと思われます。

 

深澤直人さん作品に共通しております特徴は……………

✳️ 1 ) シンプルでスタイリッシュなデザイン。

✳️ 2 ) 手に馴染む機能性。

✳️ 3 ) 使い込む程に感じる暖かさ。

 

例えば、レオナルド ダ ヴィンチさん( Leonardo da Vinci : イタリア , 1452〜1519 )の様に歴史的大芸術家の作品は、滅多に拝観出来る機会が御座いませんので、もし機会があるならば絶対に拝観する事をオススメ致します。しかしながら、工業製品は謂わば最も身近な“使い倒せる芸術作品”でもあります。実際のところ、私が所有する“おんぼろボンド カー”『 BMW Z3 』は、有名カー デザイナー永島譲二さん( Joji Nagashima , 1955〜 )作品であり、BMW云々ではなく“永島譲二さん作品を運転している喜び”を感じるのは正に至福の瞬間で御座います。

工業製品を選ぶ時に“誰がデザインしたか?”を選択肢に加えると、モノ選びは更に何倍も楽しくなりますし、購入後の愛着もより深くなるのではないでしょーか?……………

 

ところで、深澤直人さんの“国内初個展”が明日から開催されます(以下引用)。

 

【 名作がずらり勢ぞろい!深澤直人、待望の初個展がいよいよ開催 】(Harper’s BAZAAR)

日本が世界に誇るプロダクトデザイナー、深澤直人氏。その国内初となる待望の個展が、7月8日(土)よりついに開催となる。
アレッシィやB&Bイタリア、ハーマン・ミラー、ラミーなど、錚々たる世界的ブランドのデザインに加え、パナソニックや無印良品、マルニ木工など、国内ブランドでもデザインやコンサルティングで幅広く活躍する深澤氏。今回はそのなかから、ブランドの製品として生まれ、グッドデザイン賞などさまざまな賞を受賞した作品が多数出品される。(2017年7月3日)

『AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展』
会場/パナソニック 汐留ミュージアム(東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階)
会期/2017年7月8日(土)~10月1日(日)
料金/一般 ¥1,000、65歳以上 ¥900、大学生 ¥700、中・高生 ¥500、小学生以下 無料
tel: 03 5777 8600(ハローダイヤル)
https://panasonic.co.jp/es/museum/

 

東京を離れて約4年の変態オッサンでありますので、伺えないのが残念でなりません!

 

『 HIROSHIMA スツール High / マルニ木工 ( 2016 ) 』

 

( 写真は全てネットから拝借。)

 

 

転がり始めた(株)スティーブ ジョブズ ……

本日は冒頭から引用で失礼致します(以下引用)。

 

【 ジョブズ亡きアップルが犯した「最大の過ち」とティム・クックの限界 】(ForbesJAPAN)

スティーブ・ジョブズ亡き後、アップルが犯した最大の過ちは、パワーユーザーの取り込みに失敗したことだろう。アップルの製品には、ハイエンド・ワークステーションと呼べるマシンがもはや存在しない。その形状からゴミ箱と揶揄されるMac Proは、拡張性に乏しくユーザーから不評を買っている。iMacは最もパワフルなモデルですらデスクトップクラスのGPU性能を実現できていない。アップルのロイヤルユーザーの中にはVFX(視覚効果)やゲーム開発、VRなどの関係者が多く居るが、彼らの需要に応えるマシンが無いに等しいのだ。(2017年6月23日)

 

「 iPhone 」が登場する以前、外で音楽を聴くアイテムとして大活躍した「 iPod 」。実はSONYさんがAppleさんに持ちかけた“共同プロジェクト”でありましたが、自社の圧縮コーデック(ATRAC)に拘ったSONYさんがコラボレートを断念。よってAppleさんの“単独商品”として発売された結果、ポータブル ミュージック プレイヤー“主役の座”をSONYさんの「 WALKMAN 」から奪取し、ソノ後“長期安定政権”を築いたので御座います。

SONYさんと云えば、80年代以降イノベーティブな企業の代表格でありましたが、Appleさんが「 iPod 」「 iPhone 」「 iPad 」の様にクールなプロダクトや、多種多様なネット サービスを構築した事によって、2000年以降イノベーティブな企業の“絶対王者”はAppleさんとなりました。しかもAppleさんは、スティーブ ジョブズさんという天才実業家、デザイナー兼エンジニアを擁する“超カリスマ企業”でもありました。

私は今現在「 iPhone 」と「 iPad Pro10.5 」を使用しており、過去には「 Mac Book 」も使用しておりました。恥ずかしながら“未だにPCキーボードが使えない”私は、殆どの部分をタブレットに依存する“iPad ヘヴィー ユーザー”でありますが、私にとってApple製品の魅力はもはや“セキュリティーの強靭さ”と“直感的な操作性”でしかありません。そもそも、Apple製品は本来グラフィック系、テクニカル系問わず“プロフェッショナル御用達ツール”の代名詞でありましたが、最近はソレに関しても事情が一変した感が御座います。

因みに、当ブログのプロデューサーであるデジタル マスター“秀津風親方さん”も、メイン マシンは確かDELL製品だった様な記憶が……………

 

『 Mac Book 』 by Apple

 

ところで、私がAppleさん最大の問題点だと思うのは、引用記事で御指摘されている“ハイエンド機(プロフェッショナル向け)不在”ではなく、むしろ“圧倒的デザインの優位性”が失われた点にあると考えます。

 

『 Surface Laptop 』 by Microsoft

 

上記はMicrosoftさんの最新ノートPCで御座いますが、キーボード周りに高級人工皮革「 アルカンターラ 」を使用した質感や、ビビッドなカラー展開etc.は、本来“Appleさん製品が目指すべき道”だと思うのは私だけでしょーか?……………

 

『 iPad Pro 』 by Apple

 

『 Surface Pro 5 』 by Microsoft

 

つまり、様々な事情によってAppleさんは既に“絶対王者”ではなく、近い将来、Microsoftさんに王座を明け渡す可能性すら醸し出しております。考えてみれば、“一強独走”よりも“ダークホース多数”の方が試合は面白い訳でありますし、マーケットにとっても“より健全な状態”なのは言うまでもありません。

いよいよAppleさん、Microsoftさんを主軸とした、新たな“バトルロワイヤル”の開幕で御座いますが、今後もダークホース参戦の可能性もあり、多くの企業によるイノベーティブで“酒池肉林の争い”を期待致します。

 

謂わば“(株)スティーブ ジョブズ”を引き継いだ現CEOティム クックさんは、キャリアがスティーブ ジョブズさんとは全く異なります。例えるならば“リッチー ブラックモアさんから引き継いだトミー ボーリンさん(DeepPurple)”であり、Appleというバンドが新たな魅力を持った「 New Apple feat Tim Cook 」に生まれ変わらなければ、今回の“バトルロワイヤル”に生き残るのは不可能かと思われます……………

そこで、ティム クックさんに於かれましては、周囲の騒音に惑わされずに“ティム クック ポリシー”を貫いて頂きたい、と切に願う変態オッサンで御座いました!

 

 

⬆️ スティーブ ジョブズさんの遺作 『  Apple新社屋 / カリフォルニア州 , クパチーノ ( 2017年 オープン予定 )  』

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

ドイツに有ってジャパンに無いモノ ……

「 世界3大自動車レース 」として有名なだけではなく、フランス“夏の風物詩”としても定着した『 ル マン 24時間レース 』、“サルト サーキットの最も熱い日”が、本年もドラマティックに終演致しました(以下引用)。

 

【 ポルシェがルマン24時間レースで3連覇達成 】(web CG)

2017年6月17~18日、フランスのサルトサーキットで第85回ルマン24時間レースが開催された。長時間にわたる戦いを制したのは、T.ベルンハルト/E.バンバー/B.ハートレーのNo.2 ポルシェ919 ハイブリッド。ポルシェは2015年から続く勝利で、ルマン3連覇を達成した。

7号車トヨタが圧倒的な速さでポール獲得

ルマン24時間レースの2週間前。本戦に先駆けて行われたプリテストで話題をさらったのは、トヨタがたたき出した3分18秒132という総合トップタイムの速さだった。7号車をドライブする小林可夢偉がマークしたこの最速ラップは、コンディションの違いがあるとはいえ、昨年の予選トップタイムをおよそ1.6秒も上回るものだった。(2017年6月19日)

 

 

1.No.2 ポルシェ919 ハイブリッド(T.ベルンハルト/E.バンバー/B.ハートレー)367周

2.No.38 オレカ07・ギブソン(H-P.タン/T.ローラン/O.ジャービス)366周

✳️ 3.No.13 オレカ07・ギブソン(N.ピケJr./D.ハイネマイヤー-ハンソン/M.ベッシェ)364周

4.No.37 オレカ07・ギブソン(D.チャン/T.ゴメンディ/A.ブランドル)363周

5.No.35 アルピーヌA470・ギブソン(N.パンチアティシ/P.ラグ/A.ネグラオ)362周

6.No.32 リジェJS P217・ギブソン(W.オーウェン/H-D.サデラー/F.アルバカーキ)362周

✳️ レース後の裁定によって失格。よって4位以下が繰り上げ。

 

先ずは、地上波及びBSで無料中継されない状況下に於いて、美しい映像による“無料WEB配信”を提供して下さったTOYOTAさんに御礼申し上げます。予選ではPORSCHEさん首脳陣が「今年のTOYOTAは恐ろしく速い。」と蒼ざめておりましたので、今年コソは“モーター スポーツの女神様”が、TOYOTAさんに微笑んで下さると思っておりましたが……………

因みに当ブログは先日、同じく「 世界3大自動車レース 」である『 インディ 500 』を取り上げさせて頂きましたが、『 インディ 500 』はエンジンその他が“イコール コンディション”に近く、どちらかと云えば“ドライバーの争い”であるのに対して、『 ル マン 24時間レース 』はワークスとプライベーターの違いはあれども、基本的には“メーカーの争い”であると同時に“国(ナショナリズム)の争い”でもあります。

ソノ昔、某自動車メーカーさんの方々(エンジニア、広報etc.)と、中目黒でお酒を御一緒した時のお話で御座います。「PORSCHEさんという企業は、工学博士(研究者)を集めた謂わば“自動車ラボ(研究所)”なんですよ。トップクラスの科学者が大勢集まって切磋琢磨し、同じコンセプトで何か面白いモノを創造しようなんて環境は、ラテン民族やアジア民族では成立しないでしょーねぇ。つまり“ゲルマン民族特有の文化”とも言えます。」との御言葉。

PORSCHEさんのイメージは“耐久レースにめっぽう強く”、壊れないレーシング カー製作に長けた“特殊部隊的メーカー”でありましたが、ソノ根底には“ドイツ人特有の文化”が強く影響しているとの御意見は、言われてみれば何となく解る様な気が致しました。

確かにPORSCHEさんは、1800年代初頭にEV(電気自動車)を発表する程のハイテク メーカーでありましたが、今現在マーケット上では、ジャーマン カーとジャパニーズ カーが、同じリングで全く互角に闘っている様に見えます。しかしながら、自動車自体がドイツの発明品並びに文化で御座いますから、例え技術的には並んでも、“文化的”には超えられない何かが必ず存在するのだと思います。

失礼を承知で申し上げれば、そんな“PORSCHEさん(ドイツ)に有って、TOYOTAさん(ジャパン)に無いモノ”に気付かない限り、TOYOTAさんの『 ル マン 24時間レース 』制覇は実現不可能なのかも知れません。ひょっとして、1991年に総合優勝されたMAZDAさんは気付いたのでは……………

何れにしても、PORSCHEさんの“19回総合優勝”は正にモーター スポーツ史に残る金字塔であります。何とも悔しいのが本音でありますが、“真の勇者”PORSCHEさんを心より祝福させて頂きます。

 

結局のところ『 ル マン 24時間レース 2017 』は、“ドイツに有ってジャパンに無いモノ”を改めて考察する機会となりましたが、“スタイル優先”の変態オッサンとしては、取り敢えずフランクフルト ソーセージを食べ続ければ、何か“真理が見えるかも?”と考えております。

最後に、今回のドライバーズ コメントで最も印象的だった御言葉を御紹介致します……………

✳️ 中嶋一貴さん ( TOYOTA 8号車 : 予選 2位 / 決勝 9位 )

「ただひとつ言えるのは、来年も挑戦しなくてはならないということです。我々には速いTS050がありましたが、まだ、何かが足りなかったということでしょうか。」

 

 

TOYOTAスタッフの皆様、誠にお疲れ様でした!

 

 

⬆️ PORSCHEさん公式 『 Porsche at Le Mans 2017 』

24時間の死闘が“約2分半”に凝縮されたドキュメント ムービーで御座います。

 

 

( 写真は全てネットから拝借。)

巨匠デザイナー再考 ……

SEIKOさんという時計メーカーは、60年代以降のクォーツ ブームを牽引しただけではなく、ワールド ビッグネームの工業デザイナーを起用したり、デザイン スタジオをミラノに構えたりと、御自慢の技術力に加えて何かと“デザインに対する拘り”もヒジョーに強い企業だと思います。

『 SEIKO ASTRON 2017 Limited Edition 』

 

上記のクロノグラフは“自動車運転中の視認性”に重点を置いたデザインがポイントであり、多くの情報を小さな文字盤にスッキリと収納した魅力的なリスト ウォッチで御座います。チョット気になってデザイナーを調べてみましたら、イタリアの“巨匠”ジョルジェット ジウジアーロさん(Giorgetto Giugiaro , 1938〜)でありました。

ジョルジェット ジウジアーロさんと云えば、我々(50代)ジェネレーションにとっては別格の工業デザイナーであります。そのクリエイション フィールドは、本来の専門であるカー デザインを中心として極めて多岐に渡り、あらゆるジャンルで名作を残した“真の天才デザイナー”で御座います。

 

『 LOTUS ESPRIT 1976 』

『 BMW M1 1978 』

『 DeLorean DMC-12 1981 』

 

自らのキャリア スタートとなったカー デザインに於いては、直線と平面で構成されたデザインが特徴でありまして、ソノ芸風は「 折り紙細工 」と呼ばれ大絶賛されました。改めて拝見致しましても“時代的な古さ”は感じるものの“デザイン的な古さ”は全く感じません。むしろカー デザイン トレンドとしてはルーティーン化している感があり、ファッションに例えるならば、謂わば“60年代ファッション”ライクな“ジウジアーロ デザイン”なので御座います。

実はこの“ジウジアーロ デザイン”。他ジャンルの工業製品に関しましては、冒頭のリスト ウォッチ同様に“セクシーな曲線”をフィーチュアした芸風に変化致します。

 

『 Nikon D4 2012 』

『 ETR 610 ( イタリア国鉄 ) 2008 』

『 D.O.P ( イタリア原産地名称保護制度 ) 認定品専用 バルサミコ酢 ボトル 』

 

ところで、ジョルジェット ジウジアーロさんが“真の天才デザイナー”たる所以は、以下の様な商品までデザインなさった点であります。本日は誠に貴重な設計図(?)も合わせてどーぞ……………

 

 

私が東京時代に購入しておりましたパスタ メーカー『 Voiello ( ヴォイエッロ ) 』さんから1983年に発売されたマカロニ『 マリッレ 』で御座います。但し、御覧になれば分かる“複雑なデザイン”故に直ぐ生産終了になってしまいました(後に限定品として再生産)……………

因みに、ジョルジェット ジウジアーロさん曰く「特に口当たり、歯応えに重点を置いてデザインした。」入魂の逸品でありまして、“超大物”でありながらも「頼まれれば何でもやりまっせ。」的な人の良さを併せ持つハートフルなお方でもあります。

 

かつてBMWのチーフ デザイナーだったクリス バングルさん(本名 : Christopher Edward Bangle , 1956〜)は、2009年「もはやカー デザインには何の刺激も感じない。」と家電デザイナーに“電撃転身”して話題になりました。

確かにAppleさんの神通力が弱まりつつある昨今、PCを含むデジタル家電のデザインに“サムシング エルス”を注入出来るのは、新人よりもジョルジェット ジウジアーロさんの様な大御所なのかも知れません。

 

よって今こそ、ジョルジェット ジウジアーロさんを起用した“本気(骨太)デザイン”を、是非とも身近なジャパニーズ プロダクトで見たい。と切に願う変態オッサンで御座います!

 

 

⬆️ ジョルジェット ジウジアーロさん作品番外編。

映画等でお馴染み“世界一有名なハンド ガン”『 BERETTA M92 FS 』の発展型『BERETTA M90two 2006 』

まるで“黒いドレスを着た貴婦人”の如き美しさ……………

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

WILLよりもDONE ……

ジャスティン ビーバーさんのお名前を聞いて、多くの方々が思い浮かべるイメージと云えば……………

✳️ 1 ) “刺青だらけ”のファンキーなお身体。

✳️ 2 ) ドラッグやバイオレンス絡みの“ゴシップ”。

✳️ 3 ) SNS上で炎上する“暴言&失言”。

所謂“スキャンダラスなイメージ”が強いのではないでしょーか?……………

 

 

ジャスティン ビーバーさん(本名 : Justin Drew Bieber , 1994〜)はカナダ出身のポップ シンガーであり、若干13歳にしてアメリカ メジャー レーベルからデビュー。間も無くして欧米各国で“プラチナ ディスク”もしくは“ダブル プラチナ ディスク”を何度も獲得、正に現代を代表する若手実力派シンガーで御座います。因みに私は、ジャスティン ビーバーさんのアルバムは1枚も所有しておりませんが、知人に熱心なファンのお方がいらっしゃり、過去に何曲か拝聴した経験があります。ソノ結果“アコースティック ギターでしっとり聴かせる”、そんなスキルもお持ちのテクニシャンであるという事実が判明致しました。

私にとって特に印象的だったのは、2011年に発生したアノ「 東日本大震災 」であります。当時まだ17歳だったジャスティン ビーバーさんは、個人出費にアルバムやコンサート収益を合わせて、何と“約6億円”の義援金を寄付して下さったとの報道。因みに金額は、正式開示された訳ではないので推定でありますが、何れにせよ、我が国に愛の手を差し伸べて下さったのは間違いありません。加えて、ジャスティン ビーバーさんは「 熊本地震 ( 2016 ) 」に於いても、ほぼ同額の義援金を寄付して下さったとのお話です。

ココでお断りしておきますが、私が感動したのは決して高額な義援金ではありません。むしろ「 東日本大震災 」直後のジャパン ツアーに於いて、“ジャパンに行きたくない”と申し出たスタッフを解雇して、予定通りジャパン ツアーを敢行。多忙なスケジュールにも拘らず、被災者の方々を見舞って下さった事etc.であります。

 

 

つまり、例え奇行や迷言が多くとも、若いのに高尚な実行力を持ったお方を私は心の底から尊敬致します。何故なら、本当に重要なのは“WILL(意志)”よりも“DONE(実行)”だと思うからであります(以下引用)。

 

【 アリアナに大歓声、マンチェスターで慈善コンサート 】(日刊スポーツ)

事件現場からさほど離れていないオールド・トランフォード・クリケット競技場で行われたコンサートは、3日夜にロンドンで起きたテロ事件を受けて武装した警察官らによる厳戒態勢が敷かれる中、5万人のファンが集まり、「テロに屈しない」姿勢を示した。ケイティ・ペリー、マイリー・サイラス、コールドプレイ、ジャスティン・ビーバー、アッシャーら豪華アーティストもサポートに駆けつけ、ステージに登場。グランデは地元高校生をステージに上げてヒット曲「マイ・エブリシング」を合唱したほか、コールドプレイのクリス・マーティンとオアシスのヒット曲「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」も披露するなどし、会場は大きな歓声に包まれた。(2017年6月5日)

 

 

かのレッド ツェッペリンさんは初来日(1971年)の際に、大阪某有名ホテルの部屋を木っ端微塵にして、“数百万円の損害賠償金”を支払ったり、東京某有名ホテルでは“永久出入り禁止”になったりと、様々な“反社会的行為”の武勇伝が余りにも有名で御座います。

しかし、メンバー全員が当時20代前半でありながら「広島への原爆投下は、同じ人間が犯した許されざる行為である。音楽は人々に平和と楽しさを与えるべき物であり、よって音楽家である我々が、広島市民の為に何か出来るならば誠に光栄。」的な公式メッセージと共に、広島公演の収益“700万円”を寄付して下さいました。

それが“真のロックンローラー”だと変態オッサンは考えますし、ジャスティン ビーバーさん&アリアナ グランデさんの“志”も又、“ロック”そのものであります!

 

ところで私は、御二人程の“ロックンローラー”ではありませんので、志も実行力もお金も持ち合わせておりません。

せめて私に出来る事と云えば……………

マンチェスター及びロンドン テロ事件で亡くなった方達の為に祈る事で御座います。

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

語られるべき偉業 ……

ソノ昔、イギリス人のお方並びにアメリカ人のお方と3人で六本木に飲みに行きました。

イギリス人のお方に“何故イギリスでは野球が不人気なのか?”と尋ねたら……………

「仲間が必死に攻撃しているのに、ベンチに座ってガムを噛みながら見ている。そんな“非紳士的スポーツ”は嫌いだ。」と仰いました。

アメリカ人のお方に“何故アメリカではサッカーが不人気なのか?”と尋ねたら……………

「45分間のんべんだらりんと進行するので、CMを入れるタイミングが難しい。そんな“非TV向けスポーツ”は嫌いだ。」と仰いました。

再びアメリカ人のお方に“何故アメリカではF1が不人気なのか?”と尋ねたら……………

「自分の席からコース全体が見渡せず、お金を取るプロスポーツとしてはアンフェア。コース全体が見渡せるオーバル コースが望ましい。」との御言葉。但し、今現在はアメリカでもF1がケッコーな人気でありますし、 インディカー シリーズにも市街地コースや複合コースが含まれておりますが、基本的に“人気スポーツ”というのは文化や国民性、加えて商業事情etc.によってお国ごとに異なるので御座います。

本来ならば、車絡みのネタが続くのでスルーしようと思っておりましたが、ジャパニーズによる“歴史的大偉業”にも拘らず、我が国のマスコミはイマイチ無関心であり、私の知る限りNHKさんしか地上波ニュースで取り上げておりません……………

“調布のベリーさん”も御指摘の通り、もしかしたらジャパニーズでは今後実現不可能かも知れませんので、本日はココに取り上げさせて頂きます(以下引用✖️2)。

 

【 インディ500:日本人初優勝の佐藤琢磨、賞金約2億7000万円をゲット 】(オートスポーツweb)

インディアナポリス・モータースピードウェイは、5月28日に開催された第101回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)で日本人初の優勝を飾った佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)の賞金獲得総額が、245万8129ドル(約2億7267万円)となると発表した。(2017年5月30日)

 

【「日本人が勝ったのは不快」佐藤琢磨のインディ500優勝を罵倒した記者、解雇される 】(HuffPost Japan)

世界三大レースの一つ「インディ500」で佐藤琢磨が日本人として初優勝したことに、アメリカのデンバー・ポスト紙の記者が「とても不快だ」とTwitterに投稿し、「人種差別だ」と批判が集まったことで、5月29日までに解雇された。ハフポストUS版などが報じた。(2017年5月30日)

 

『 ル マン 24時間耐久レース 』『 F1 モナコ グランプリ 』と並び“世界三大自動車レース”と称される『 インディ 500 』でありますが、歴史的には最も古く(1911年〜)“約2億7000万円”という優勝奨金と、ソノ勝者を非難した大手新聞記者が“即刻解雇される”という2点だけを考えても、『 インディ 500 』というレースが如何に“スペシャル”であるかは容易に想像出来るかと思います。

 

 

実際のところ、 インディカー シリーズには引退した“元F1 レーサー”の方々が数多く参戦しており、F1に比べてコースが単調な事から「 引退したF1 レーサーのペンション リーグ 」と揶揄するお方もいらっしゃいますが、かつてヒロ 松下さん(1990年〜1998年インディカー シリーズに参戦。現スウィフト エンジニアリング会長兼CEO)にお会いした際、ヒロ 松下さんが「トップ スピードはF1を遥かに超えているし、コース外はフェンスでエスケープ ゾーンがほとんど無い。恐怖心と緊張感に於いてはF1よりもハイ レベルですよ。つまり、どっちが上とか下とかではなく“全くの別物”ですわ。」と話して下さいました。

因みに今回、F1レーサーの御大フェルナンド アロンソさん(マクラーレン ホンダ)が、『 F1 モナコ グランプリ 』を欠場してまで参戦「6位以内は狙える。」と豪語されておりましたが、残念ながら結果は24位で御座いました……………

 

 

誠に失礼ながら、佐藤 琢磨さんと云えばF1時代にフェラーリ、マクラーレン等“一流チームに追突するレーサー(?)”のイメージがありましたが、今回の偉業達成は同じジャパニーズとして心から祝福させて頂きます!

 

ところで『 インディ  500 』には、優勝者がシャンパンではなく“牛乳を飲み干す”という、何ともユニークな慣習があります(しかも牛乳の“脂肪分”は事前に指定)……………

よって、是非とも“MILK LAND 北海道”での「 インディカー シリーズ IN JAPAN 」開催を渇望する変態オッサンでありました。

 

 

( 写真は全てネットから拝借。)