デザイン温故知新 ……

2004年、六本木“某BAR”でのお話。

カウンター席で隣に“アメリカ人らしきカップル”がおりましたが、男性が上着の内ポケットから取り出した携帯電話に“目が釘付け”になりました。

金属を多用した“高級な質感と激薄デザイン(当時のSAMSUNGさんよりは厚かった)”に圧倒されたのを、今でもハッキリと覚えております。

以前から“スペックよりもデザイン重視”で、NOKIAさんのSIMフリー版etc.外国メーカーの端末を使用する機会が多かった私にとって、「 Motorola RAZR ( モトローラ レーザー ) 」はソノ瞬間“次期購入端末”に決定致しました。実際の購入には更に2年間待たなければなりませんでしたが、結果的には“色違いで2台所有する”程のお気に入りに……………

本国アメリカに於いても、「 iPhone 」に追い抜かれる迄“売上No.1”を誇った業績を考えると、「 Motorola RAZR 」は間違いなく「 iPhone 」登場以前のスーパースターでありました。

そんな「 Motorola RAZR 」が所謂“ガラケー”の魅力を充分に残しつつ、何と“折り畳みスマホ”として復活したので御座います。

因みに、先日発売されたSAMSUNGさんの「 Galaxy Fold 」は、欧米レビューサイトの評価が“概ね好評”にも拘らず、何故かイマイチ話題になりません。

ソノ理由の一つに“中途半端なサイズ”が挙げられると思います。「 Galaxy Fold 」は開いた状態では「 iPad 」より小さく、タブレットのヘヴィーユーザーが乗り替えるには不十分でありますし、閉じた状態では“大きめ(厚め)のスマホ”になってしまいます。結局のところ、“タブレットの利便性”も“スマホの利便性”も相殺されてしまった感が拭い切れません……………

対して「 Motorola RAZR 」のポイントは、スマホをタブレットに近付けようというアプローチではなく、“折り畳みディスプレイ”を飽くまでもギミックとして捉え、“デザイン アプローチの一部”として採用した点で御座います。

このMotorolaさんによるアプローチは、「 Galaxy Fold 」よりも確実に注目を集めるかと思われます。

但し、アメリカ人メル友によれば「Motorola RAZRは大手キャリア“Verizon独占販売”であり、数年間はSIMフリー版はおろか、“外国キャリアを含む他キャリア版”も発売不可能との噂。」

『 Motorola RAZR Official Trailer ( 2019 ) 』

加えて、当サイトのプロデューサーである“秀津風親方さん”の御指摘通り、現地価格“約1500ドル”という価格も気になりますが……………

ただひたすら、“docomoさんからの発売”を祈るばかりの変態オッサンでありました!

( 画像は全てネットから拝借。)

限界が見えた“Apple型モデルケース” ……

❇️ その1 「 デザイン 」

今春、“Apple チーフ デザイン オフィサー”であるジョナサン アイブさん( Jonathan Paul Ive : イギリス , 1967〜 )と、“影のチーフ デザイナー(?)”マーク ニューソンさん( Marc Andrew Newson : オーストラリア , 1963〜 )が「共に2019年限りでAppleを退社する。」と正式発表されました。

御二人は正に“現代を代表する工業デザイナー”であり、しかも「 大英勲章 」まで授与されている文化人。そんなビッグネームが“時価総額世界一の企業”を揃って辞めるにも拘らず、後任人事その他が全く話題にならないのは誠に予想外であります……………

“全面タッチ スクリーン”が主流になった現在のスマートフォン。正直なところ“誰がデザインしても同じでは?”という本音が、Apple社内にあるのかも知れません。

( 因みにジョナサン アイブさんとマーク ニューソンさんは、デザイン会社「 LoveFrom 」を設立する事が既に発表されております。おそらく今後は“スマートフォンやタブレット以外の工業デザイン”で、斬新な作品を発表してくれるでしょう。)

❇️ その2 「 機能 」

確かにAndroid OSを採用している他社製品に比べて、“自社製専用iOS”を搭載したiPhone並びにiPadは、依然としてセキュリティーと作動の両面で安定感があり、ソレがApple製品“最大の魅力”である点は今も変わりありません。しかしながら、相変わらずAndroid OSに比べてカスタマイズの自由度は低く、Appleさんが主張する“直感的な操作性”に於いても、Android勢に追従されつつある現実。

❇️ その3 「 Appleの未来 」

“最先端ガジェット開発及び販売会社”としてのAppleさん。

実際にはSAMSUNGさんetc.に部品の製造、アッセンブリーを丸投げしており、ソレによって様々なリスク軽減に成功致しましたが、昨今の国際事情を考えた場合、特に“アジア諸国の企業”に丸投げするのは、むしろリスクが拡大するのは承知の事実。よって今後のAppleさんは、所謂“ネットビジネス企業”にシフトチェンジするのが妥当と考えられます。

そんなAppleさん。

先日“恒例の新製品発表イベント”が開催され、「 iPhone 」「 iPad 」「Apple Watch 」の新型が発表されましたが……………

去る9月10日、「 スティーブ ジョブズ シアター 」でド派手に開催された発表イベント。

相変わらず大盛況で“Apple人気健在”を印象付けましたが、発表された新製品を改めて拝見すると、何ら“驚きや発見”が無い余りにも“無難な製品”で御座いました。

私は決して“熱心なApple信者”ではありませんが、iPhoneとiPadに関しては初代モデルから2年毎に買い換えて来ました。但し今回(今年)は買い替えを控え、来年以降に再検討する事と致しました。

何故なら現在のAppleさんは、昔の様に“所有欲を刺激する特別な製品”を生み出す企業ではなく、Apple製品も又“持つべき特別な製品”ではなくなってしまったからであります。

スマートフォン、タブレットがデザインと機能面で“倦怠期”に突入した今だからこそ、“野心的なスタートアップ企業”がクラウドファウンディングで資金を調達して、スマートフォン業界に新規参入してくれれば、業界が活性化されて俄然面白くなりますが、利益優先で“世間のニーズ”を気にし過ぎる最近のビジネス傾向では、“心に訴える面白いツール”は永遠に生まれないのでは?……………

❇️ ー “客が欲しい物ではなく自分が欲しい物を造る” ー

“かつてのSONYさんライクな企業”の出現を切に願う変態オッサンでありました!

『 Breaking Convention With The First WALKMAN / SONY 2019 』

( 画像1、6、7はネットから拝借。画像2〜5はAppleさんのウェブサイトから拝借。)

賢者 VS 巨大企業 ……

FERRARIさんと云う企業は、“市販車販売部門”よりも“レース部門”の方が実質的な経営規模が大きく、よってF1運営元のFIA(国際自動車連盟)によれば、F1に於けるFERRARIさんは“レース専門企業”の扱いでありまして、現在の“ワークス チーム(自動車メーカー直営チーム)”は、“RENAULTさんとMERCEDES-AMGさんだけ”との見解で御座います。

オリンピック同様に、“近代F1”が商業主義にドップリ浸かっているのは皆さんも御存知の通り。しかしながら本来のF1は、“上限のないスポーツカー実験室”的な側面が強く、誠にピュアなモーター スポーツでありました。

FERRARIさんが、“孤高のレーシング集団”としてモーター スポーツ史に存在を確立出来たのは、マス企業ではなく“小〜中規模プロフェッショナル集団”であった点が大きく、時代の流れetc.を考慮すると、FERRARIさんライクな“モーター スポーツに特化した企業”は、今後2度と現れない様な気が致します……………

そんなモーター スポーツ史の中で、1960年代に“打倒FERRARI”に全身全霊を掛けた「 小規模プロフェッショナル VS 大規模マス カンパニー 」の構図があったのを御存知でしょーか?……………

一般大衆車で大成功を収めたFORD社が、更なるイメージ向上の為に“モーター スポーツ”進出を決定した際、FORD社の目玉政策は何と“FERRARI社買収”でありましたが、“全イタリア国民”の反対により断念。そこで自社製レーシング カーによる“打倒FERRARI”を画策。舞台に選ばれたのが「 ル マン24時間レース ( 24 Heures du Mans ) 」でした。

その“トゥルー ストーリー”を描いた書籍はいくつも存在し、映画化権を所得したという話も何度か聞きましたが、何故か今迄映画化されなかったので御座いますが、コノ度“超一流キャスト&スタッフ”により待望の映画化が実現。

『 フォード VS フェラーリ ( FORD VS FERRARI ) / 監督 : ジェームズ マンゴールド 2019 』

❇️ 2020年1月、全国一斉ロードショー予定。

1996年の「 ル マン24時間レース 」、“FERRARI 330P3とFORD GT-40Mk.IIの死闘”を描いた本作品。

カー エンジニアのキャロル シェルビー(「 AC コブラ 」生みの親)役がマット デイモンさん。レーサーのケン マイルズ役がクリスチャン ベイルさんという、“どー転んでも面白いに違いない”と断言出来るキャスティングであります!

因みに私は、“映画館すら無いド田舎”に住んでおり、試写会にも参加出来ません。よってトレーラー(予告編)を観た個人的な感想に加えて、本編を観た欧米人メル友の感想を参考にした、謂わば“独自の無責任オススメ”をウリとしております。ソレにしても本作品。公開時期がアメリカ本国で12月と迫っているにも拘らず、いつも以上に“事前情報に乏しい”のでありますが、公開中の“公式トレーラー”を観ただけでも、充分に面白さを“予感”させてくれます。

『 FORD VS FERRARI / James Mangold ( 2019 ) 』

ところで……………

「 ル マン24時間レース 1966 」の資料を調べてみましたら、8台のGT-40Mk.IIがワークスマシンとしてエントリー。5台のGT40Mk.Iがプライベーターマシンとしてエントリーしており、最終的には、“ブルース マクラーレン(F1 マクラーレン チーム創設者) / クリス エイモン組”のGT-40Mk.IIが優勝しております。

つまり、主人公クリスチャン ベイルさん演じるケン マイルズ選手、実は優勝していない訳でありまして、ソノ辺りのストーリー展開が如何なものかと、ヒジョーに気掛かりな変態オッサンで御座いました……………

( 画像は全てネットから拝借。)

不便のススメ ……

1988年頃のお話。

イギリスのファッション誌「 i – D 」が、東京のストリート ショットをメインとした“東京特集”を企画しました。当時、私が御世話になっていた某 有名写真家さんから、光栄にもヘアメイクとしてのオファーを戴いたのですが……………

残念ながら、本国編集部と日本側スタッフの間で“バジェット(撮影総予算)”が折り合わず、結局のところ企画自体が消滅してしまいました。

ちょうど欧米の“ジャパン ブーム”が一段落して、色々な意味で“日本の真価”が問われていた時代でしたから、もしもファッションを通して“本当の日本”を打ち出す事が出来たのならば、ソノ後の数年間は“欧米から見たジャパン”が違っていたのでは?と考えると、今でもヒジョーに残念でなりません。

ところで「 i – D 」は、「 UK VOGUE 」の若手アート ディレクターだった テリー ジョーンズ ( Terry Jones ) さんが、1980年に創刊したファッション誌であります(有名ファッション誌の中では後発)。どちらかと云えば、ファッション(モード)よりも“カルチャー”にフォーカスした“最先端情報誌”的要素が強く、明らかに「 VOGUE 」「 ELLE 」「 Marie Claire 」etc.とは異質な“先進性”をウリとしております(カヴァーショットではモデルがいつもウインク)。

実はそんな「 i-D 」さんが、2017年に“次世代注目フォトグラファー”として紹介していた方々の“ある共通点”が、2年後の現在“極めて身近な流行”に繋がっているので御座います……………

『 i-D Meets : Next Gen Photographers / 2017 』

“先進性の「 I-D 」”がチョイスしたフォトグラファーの特徴は、共に“フィルム カメラ”をメインとしている事であります!

当ブログ“登場回数No.1のフォトグラファー”ブルース ウェーバー先生は、未だに“フィルム カメラ”をメインに使用されておりますし、多くの映画は未だにフィルムで撮影されている現実。プロフェッショナルにとっては、“求める世界観”を具現化する為に“古い機材”を用いるのは良くあるお話。

ところが昨今、“フィルム時代”を全く知らない世代の間で、“フィルム カメラ”が密かなブーム。

例えば……………

❇️ 唐田えりかさん ( Erika Karata : 女優 , 千葉県出身 , 1997〜 ) の作品。

❇️ 芳根京子さん ( Kyoko Yoshine : 女優 , 東京都出身 , 1997〜 ) の作品。

上記のお二人は、我が国が世界に誇る“若手本格派女優”の代表格でもあり、ヨーロッパ人メル友にもケッコーな知名度を誇ります(因みに芳根京子さんは、北海道ローカルのドラマやCMに出演されているので、“北海道出身”だと思われがちですが“東京出身”で御座います)。

そんなお二人がハマっている“フィルム カメラ”という世界。

私も知人から度々「息子がフィルム カメラを欲しがっているので、オススメ機種を教えて欲しい。」と訊かれますが、何故今、“フィルム カメラ”は若い世代を魅了するのでしょーか?……………

美しい写真を“最も簡単に撮影するツール”は、間違いなくスマートフォンのカメラであります。にも拘らず、わざわざフィルム カメラで撮影するのは、謂わば“便利過ぎるツール”に対して、何かしらの不満を感じているからだと思われます。

つまり、フィルム カメラで撮影して、カメラ屋さんに現像依頼するのも、私の様にフルサイズ ミラーレス機にオールド レンズを装着するのも、敢えて“不便な思いをして趣味性を高める”、ある種の“サディスティック行為”なのかも知れません。

ソノ快感故に、“オールドレンズ沼”から抜け出せない変態オッサンでありますが、「 YASHIKA – CONTAX 」さんの“ZEISSレンズ”が欲しいなぁと……………

( 画像1、12、13は自身のInstagramより。画像2〜6、9はネットから拝借。画像7、8は唐田えりかさんのInstagram、画像10、11は芳根京子さんのInstagramから拝借。)

本年度最高の笑撃作品 ……

皆さんは、松本清張さんや江戸川乱歩さん原作のTVドラマを観て、“ツッコミが足りない”とか“ヒネリが足りない”と感じた経験はありませんか?……………

又は、我が国を代表する作家の代表作を“外国人脚本家さん”が手掛けた映像作品を観て、“悔しいけど良く出来ている”と感じた経験はありませんか?……………

結局のところ、同国人として“偉大さを知り尽くしている日本人”よりも“単にファンである外国人”の方が、客観的に躊躇なく扱える故に功を成すのだと思います。つまり、当事者以外だからこそ可能な“文化の拡大解釈”が常に存在し、ソレは“政治的局面”に於いては時として大問題となりますが、エンタメ芸術表現に関しましては、“第三者にしか成し得ない痛快暴挙”となるのであります。

本日は、そんな第三者による“笑撃(衝撃)作品”を御紹介させて頂きます。

『 アイアン スカイ / 第三帝国の逆襲 ( Iron Sky / THE COMING RACE ) : ティモ ヴオレンソラ監督 2019 』

❇️ 2019年7月12日(金曜日)、「 TOHOシネマズ日比谷 」他全国一斉ロードショー予定。

2012年公開の前作『 Iron Sky ( アイアン スカイ ) 』は、「第二次世界大戦後に“月へと逃げたナチス”が、月面に巨大基地を形成して地球侵略を企てる。」という、余りにも斬新で“奇想天外”なストーリーだったと記憶しております。さぞ“興行的大失敗”かと思いきや、予想外に“ヨーロッパ人メル友の評判が良かった”のには驚きましたが、まさか“続編”が制作されるとは思いませんでした……………

しかも今回は何と、ヒトラー、ビンラディン、サッチャー、チンギス ハーン、ローマ法皇、スティーブ ジョブズetc.が“キー キャラクター”として登場致します。

触れてはいけない“大人の事情満載”の映画界で御座いますが、上記の様な“錚々たる面々”をおちょくり捲り、正正堂堂と“パロディー化して笑い飛ばせる”背景には、本作品がアメリカやイギリス等の所謂“映画先進国製”ではなく、“フィンランド製”である点が大きく貢献しているのでは?と思われます。

特に私が注目したのは……………

❇️ 1 ) コメディー作品にも拘らず、フィンランドとドイツの“お堅い映画財団”が1,300万ドルを制作費として提供。

❇️ 2 ) クラウドファンディングで、“コアなファン”から100万ドル以上の資金調達に成功。

❇️ 3 ) “ハリウッド系メジャー作品”に比べれば遥かに低予算ながらも、極めてハイレベルなVFX(特殊効果)を実現。

因みに、オリジナル版はフィンランド語。英語版並びにドイツ語版は“アテレコ(吹き替え)”となっておりますが、全く違和感を感じない完成度との事。

❇️ 我々世代(50代)にとってフィンランドと云えば「 ムーミン、NOKIA(携帯電話メーカー)、ミカ ハッキネン(元F1ドライバー) 」が“三種の神器”で御座いましたが、今後は“フィンランド映画”から目が離せない変態オッサンでありました!

『 Iron Sky / THE COMING RACE ( 2019 ) 』

( 画像は全てネットから拝借。)

Camp ( キャンプ ) ……

Camp ( キャンプ ) と云っても、学生時代に甘酸っぱい想い出と共に“蚊に刺されてボコボコになった”とか、テントに穴が空いていて“寝袋がびしょ濡れになった”etc.のキャンプではなく……………

高名なアメリカ人作家で、主にエッセイストとして活躍したスーザン ソンタグさんの代表作品『 キャンプについてのノート ( 1964 ) 』のお話であります。

スーザン ソンタグさん ( Susan Sontag : アメリカ , 1933〜2004 )

誠に失礼ながら、私はスーザン ソンタグさんの作品を読んだ経験はありませんが、昔からファッション業界で云う“キャンプ”は、例えば“ドラァグ クイーンの方々によるフォーマンス”に代表される、謂わば“悪趣味一歩手前の芸術表現”であると認識しております(飽くまでも主観)。

当ブログでも過去に取り上げた“世界一有名なファッション パーティー”『 MET GALA ( メットガラ ) 2019 』が、先日開催されましたが、今回のテーマが“Camp”でありましたので、良い意味でも悪い意味でも“例年以上の話題”となりました……………

「 モスキーノ 」のメタリックドレスに、“シャンデリア付き”で登場のケイティー ペリーさん。

“オスカー女優”ルピタ ニョンゴさんは、「 アトリエ ヴェルサーチェ 」の“モスラ付き(?)ドレス”。

「 バーバリー 」のピンストライプスーツをカッコ良く着こなし、相変わらず“中性的魅力爆発”のエズラ ミラーさん。但し、メーキャップに関しては、敢えて“ノーコメント”とさせて頂きます。

❇️ ココで改めて、『 MET GALA 』についてオサライを……………

「 VOGUE ( ヴォーグ ) USA 」編集長であるアナ ウインターさんが1995年から幹事を務める『 MET GALA 』は、アメリカ東部時間“5月第一月曜日夜”に、毎年ニューヨークのメトロポリタン美術館にて開催。

因みに、招待客以外が参加する為には“一席ならば約300万円、テーブルをキープしたいならば約3000万円が必要”でありますが、最も重要なのはソレが単なる“セレブ パーティー”ではなく、メトロポリタン美術館並びに関連機関にとっての、“資金調達”を主な目的としている点で御座います。

実際のところ、『 MET GALA 』は毎回“ン千万円”の収益を生み出しており、メトロポリタン美術館関連事業の立派な“有益資金”となっております。

「 クリスチャン シリアーノ 」のアートドレスがお似合いのジャネル モネイさん。

ゼンデイヤさんの「 トミー ヒルフィガー 」シンデレラドレスは、何とグレーからブルーに変化する“超ハイテク素材”。

「 ディオール 」レインボードレスのカーラ デルヴィーニュさん。ヘッドピースには何故か“入れ歯、目玉、バナナ”が……………

「 ブランドン マックスウェル 」のシルクタフタドレスで登場したレディー ガガさんは、見事な“4変化”を披露。

❇️ 上記は“ほんの一例”で御座いますが、“豪華絢爛さの一端”は感じて頂けたかと思います。“アメリカらしさ&目的の崇高さ”に関して存在意義が高い『 MET GALA 』でありますが、今年はそれぞれの“Camp”を堪能させて頂きました。

但し、スーザン ソンタグさんが提唱された“Camp”には、富や権力に対する“ある種のレジスタンス性”が含まれていたのでは?……………

つまり、“贅の限りを尽くした宴会でのCamp”を見て、おそらく天国の御本人はさぞ“御立腹”かと推測致します。

何れにしても『 MET GALA 2019 』が、我が国の年末某歌合戦に於ける、かつての“小林幸子さん現象”に見えた変態オッサンでありました!

『 MET GALA 2019 ー 男性セレブのド派手ルック 』

( 画像は全てネットから拝借。)

お知らせ ……

突然では御座いますが、体調不良により当面の間“ブログ更新”を控えさせて頂きます。

昨年8月に軽度の「 心臓弁膜症 」である事が判明。

( 先日、ミック ジャガーさんが手術されたのとほぼ同じ病気です。お陰様で手術の必要はなく、現在“通院治療中”ですが、体調アップダウンが激しいので、今後は“不定期更新”とさせて頂きます。)

では、今後共宜しく御願い致します!

2019年4月26日 devilota

( 画像は自身のInstagramより。)

スキャンダル ( 酷評 ) の先にある物 ……

我が国では先日、“某有名テクノ ミュージシャン”が「 麻薬取締法 」違反で逮捕された際に、同氏が手掛けた音楽作品や出演映画、CM等の取り扱いを巡って、SNS上で多くの議論が交わされたのは記憶に新しいところかと思います。

「 麻薬取締法 」違反に拘らず、法律に反した者は等しく裁判によって裁かれ、相応の罰則(制裁)を受けなければならないのは当然で御座います。しかしながら過去に関わった作品(制作品)は、当人以外にも多くの方々が関わっておりますので、私生活で犯した罪によって、“創作活動上の全作品(制作品)”が否定されてしまう現状には、若干の違和感を感じるのが正直なところであります(飽くまでも主観)。

❇️ 当ブログに於いては、ファッション デザイナーのトム フォードさんと並んで登場回数が最も多い、ファッション フォトグラファーの“巨匠”ブルース ウェーバーさんの場合……………

ブルース ウェーバーさん ( Bruce Weber : アメリカ , 1946〜 )

2017年以降、複数の男性モデルから“セクハラ”で訴えられております。全ての案件が現在“係争中”でありますので、私の様な“法律ド素人”が、現時点でソノ件に関して語るのは敢えて差し控えさせて頂きます。

今現在のブルース ウェーバーさんは、ファッション関係出版社として“世界最大手”である「 コンデナスト パブリケーションズ ( Condé Nast Publications : アメリカ , 1907〜 ) 」さんから所謂“出入り禁止”となっており、加えて広告etc.アドバタイジング フィールドでも“最前線”から遠ざかっております。

私の記憶が正しければ、2017年に発表されたヴェルサーチ ( VERSACE ) の香水「 DYLAN BLUE POUR FEMME ( ディラン ブルー プー ファム ) 」プロモーション ヴィジュアルが、ブルース ウェーバーさんにとって“メジャー キャンペーン最後の作品”かと……………

『 VERSACE DYLAN BLUE POUR FEMME 公式プロモーション ムービー / 監督 : ブルース ウェーバー ( 2017 ) 』

上記広告写真&プロモーション ムービーに共通する特徴。

❇️ 極めて“ストレートでシンプル”な映像表現。

❇️ 世界最先端のファッション フォトグラフ(ムービー)であるにも拘らず、そこはかとなく漂う“古き良きアメリカの雰囲気”。

❇️ “程良い緊張感と曖昧さが同居する”美しい世界観。

こんな映像美を確立出来るクリエイターは、21世紀の今日でさえ、“地球上でブルース ウェーバーさん只一人”ではないでしょーか?……………

世界中の若手ファッション フォトグラファーが改めて“お手本”とし、再考するべきファッション フォトグラファーの筆頭だと考えます。

例えば……………

変態オッサンにとって最近の小説や脚本は、“起.承.転.転.結”のストーリー テリングが多過ぎると感じますし、最近のファッション フォトグラフは、“過度なCGリタッチ”が多過ぎると日々感じております。つまり、常に何かが“余分”なのでありまして、“もっとストレートに表現して欲しい”と感じる機会が、ヒジョーに多いのであります。

対して……………

1980年代に黄金期を迎え、今尚“世界の頂点”に君臨し続けるブルース ウェーバーさんの様なクリエイターは、何故か“現代作家にはない香り”が致しますし、おそらくソレが、“一度嗅いだら忘れられない良い香り”なのだと思います。

ところで……………

他界した父親は生前「犬好きに悪い人は居ない。」と言っておりました。

『 トゥルーへの手紙 ( A Letter to True ) / 監督 : ブルース ウェーバー ( 2004 ) 』

( ブルース ウェーバーさんが、自らの愛犬に想いを綴った映画。)

❇️ “愛犬家”としても知られるブルース ウェーバーさんには、一日も早く“最前線”に戻って頂きたいと切に願います!

( 画像は全てネットから拝借。)

Sustainable Fashon ( 持続可能なファッション ) ……

例えファッションに興味が無い方でも、私と同世代(50代)もしくはソレ以上の方であれば、“ステラ マッカートニー(Stella McCartney)”という名前を聞いて、“ひょっとして?”と思うに違いありません……………

御察しの通り、ビートルズのフロントマンだったポール マッカートニーさん ( 本名 “Sir” James Paul McCartney : イギリス , 1942〜 ) の娘さん(次女)で御座います。

ステラ マッカートニーさん ( 本名 Stella Nina McCartney : イギリス , 1971〜 )

12歳頃からデザインに目覚めたステラ マッカートニーさんは、僅か15歳で“パリの一流メゾン” Christian Lacroix ( クリスチャン ラクロワ ) に入店。パリコレ等で貴重な経験を積んだ後は、ロンドンに戻ってサヴィル ロウで“メンズ テーラード スーツ”の基礎を学びました。

1995年、先日御紹介した故アレキサンダー マックイーンさんと同様に、「 セントラル セント マーチンズ 」卒業作品で一躍有名になった彼女は1997年、“パリの名門” Chloé ( クロエ ) のチーフ デザイナーに抜擢(何と“故カール ラガーフェルド先生”の後釜として)。

2001年、自身のシグネチャー ブランド 「 Stella McCartney ( ステラ マッカートニー ) 」でパリ コレクションに初参加。現在に至ります。

『 Stella McCartney / 2019〜2020 Autumn & Winter Collection in Paris 』

経歴並びに功績を見る限り、正にアレキサンダー マックイーンさんに勝るとも劣らない“天才デザイナー”であります。加えて、自分のヴィジョンを短期間で具現化する行動力は、ビジネス センスにも秀でた証拠であり、謂わば“トム フォードさん的プロデュース力”さえ持ち合わせております。

しかしながら本日は、ステラ マッカートニーさん“デザイナーとしての才能”ではなく、“人間としてのポリシー”に関するお話をさせて頂きます。

上記2点は「 Stella McCartney ロンドン本店 」の店内。

数点のポイントが御座いまして……………

❇️ 1 ) 壁には、混凝紙(こんくりがみ)と呼ばれる“リサイクル壁紙”を使用している。

( 原料は「 Stella McCartney ヘッドオフィス 」から出たシュレッダー書類。)

❇️ 2 ) 殆どの家具には、“リサイクル クッション材”を使用している。

❇️ 3 ) マネキン人形には、“サトウキビ由来バイオ プラスチック”を使用している。

❇️ 4 ) 外壁は、“解体ビルから出た古いコンクリート”を使用している。

つまり、“トップモードの旗艦店”にも拘らず、“環境への配慮”が徹底されているのであります。

過去にも“環境問題”を提起するデザイナー(ブランド)は数多く存在致しましたし、天然皮革製品の自粛をアピールする企業(メーカー)も珍しくありませんが、ステラ マッカートニーさんの“主張及び行動”は一味も二味も違います(以下引用)。

【「ステラ マッカートニー」が“ファー フリー ファー”の米商標登録を目指して活動中 】( WWD JAPAN.com )

「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、フェイクファーを使用したアパレルやハンドバッグ、アクセサリー類を“ファー フリー ファー(FUR-FREE FUR)”製品と呼んで米国での商標登録を目指しているが、その道が開けそうだ。

米国特許商標庁は、「商標登録に値するほどの特徴がない」として同ブランドの申請を却下したが、商標登録に関する訴訟の審理を行う行政裁判機関である商標審判部が3月29日の審判でこれを覆した。商標審判官のトーマス・ショー(Thomas Shaw)は、「“ファー”という言葉が1つのセンテンス内でリアルファーとフェイクファーの両方の意味で使用されており、矛盾があるところが特徴的だ」と述べた。( 2019年4月8日 )

ステラ マッカートニーさんが提唱する「 ファー フリー ファー ( FUR-FREE FUR ) 」は、直訳すれば“本物の毛皮を使用していない毛皮”であります。

( 因みに、我が国の慣例では人工皮革も“Leather”という表示が許されており、天然皮革は“本皮”又は“Genuine Leather”と区別するのが一般的。)

使い古された“フェイクファー”よりも、聞き慣れない“ファー フリー ファー”というワードは、良い意味で“耳に残る”誠に斬新な商標で御座います。

考えてみれば、ファッションは“最も身近な芸術”であり、未来永劫に続くべき“人類の財産”でもあります!


『 Stella McCartney / 2019〜2020 Autumn & Winter Collection in Paris 』

❇️「 Sustainable Fashion ( 持続可能なファッション ) 」の為には、ステラ マッカートニーさんの様な方が是非とも必要なのでは?と、改めて実感した変態オッサンでありました………



( 画像は全てネットから拝借。)

過ぎ行く「 平成 」……

天皇陛下の退位(本来ならば“譲位”と表現すべき)に伴う新元号「 令和 ( Reiwa ) 」が発表されました。

当ブログ運営中に“元号が変わる機会”は滅多に御座いませんので、本日は“「 平成 」30年間”を私なりに振り返ってみたいと思います……………

思い起こせば「 平成 」がスタートした1989年は、私が結婚した年でありました。( 因みに、結婚式を予約した某ホテルから事前に「万が一、結婚式直前に天皇陛下(昭和天皇)が崩御された場合は、お式の演出etc.に関して若干変更させて頂くかも知れません。」的な内容を、担当者の方から伝えられたのを覚えております。)

「 平成 」という元号は、“平和で優しさに満ちた時代”をイメージさせますが、今振り返ってみれば“個人的”にも、そして“国内的”にも、誠に残念ながら“災いに満ちた苦難の時代”だった様に感じます……………

❇️ ー 1995年 ( 平成7年 )「 阪神、淡路大震災 」発生 ー

大阪電通さんのお仕事が進行中でありました私は、打ち合わせ等で頻繁に大阪、神戸を訪れておりました。「 阪神、淡路大震災 」発生当日、大阪電通さんから「本日、予定通りPPM(最終段階の打ち合わせ)を行いますが、御存知の様に新幹線は使えませんので、飛行機でいらっしゃって下さい。」との連絡がありました。

大阪入りして、待ち合わせ場所だったホテル ラウンジに到着すると、天井は常に余震で揺れており、現れたプロデューサーさんが「実は未だ当社スタッフや、クライアントさんの安否確認が出来ない状態であります。誠に申し訳御座いませんが、本日のところは、このまま東京にお帰り頂けませんか?」との事……………

ホテル ラウンジのディスプレイに表示される“地震による犠牲者数”を見て、“現実とは信じ難い大惨事”の中、ただ呆然と立ち尽くすだけでありました。

❇️ ー 1996年 ( 平成8年 ) 「 NY エージェント廻り 」 ー

複数のエージェントさんから所属を打診されましたが、条件であった“当面の生活費として5万ドルを準備する”が果たせず、ニューヨークでの活動を断念。

❇️ ー 1997年 ( 平成9年 )「 離婚 」ー

❇️ ー 1998年 ( 平成10年 ) 「 破産 」ー

❇️ ー 1999年 ( 平成11年 ) 「 ヘアメイク廃業 」ー

❇️ ー 2009年 ( 平成21年 ) 「 母親他界 」ー

❇️ ー 2011年 ( 平成23年 ) 「 東日本大震災 」発生ー

“ヘアメイク破産廃業”後、アルバイトで生計を立てていた私は「 東日本大震災 」発生当日、大井埠頭の作業現場から品川駅迄、バスで“約2時間(通常は約20分)”掛かって到着した後、“約3時間”も歩いて桜新町のアパートに帰宅致しました。道中、様々な店舗のウインドーに“トイレ貸します”や、“道案内出来ます”との張り紙がありました。

道玄坂では“水商売らしきお姉さん達”が、「簡易トイレをお配りしています。数に限りが御座いますので、女性の方優先で御願い致します。」と声を限りに叫んでおり、三軒茶屋では“予約が取れない人気レストランの店員さん”が、「無料のコーヒーは如何ですか?先は長いのでココらで一息入れませんか?」とコーヒーを勧めてくれました……………

“東京って捨てたもんじゃない”と再確認した日。

❇️ ー 2013年 ( 平成25年 ) 「 父親介護 」開始 ー

❇️ ー 2014年 ( 平成26年 ) 「 父親他界 」ー

❇️ ー 2018年 ( 平成30年 ) 「 北海道胆振東部地震 」発生 ー

人生初の“41時間連続停電”を経験。

❇️ ところで……………

おそらく現在“独自の元号”を採用している国は、世界中でも我が国だけかと思われますが、21世紀の今日に於いては、西暦に統一した方が“あらゆる意味で合理的”なのは間違いありません。

政府関係者の方曰く「元号は天皇陛下の“おくり名”にもなるので不可欠な存在である。」との御見解でありますが、ソレならば天皇陛下が崩御された後、又は退位(譲位)された後の“お呼び名”として使用するべきだと考えます。


❇️ しかしながら……………

せめて「 令和 」という新時代が、“幸多く、災いが少ない時代”であります事を、心から願う変態オッサンでありました!

( 画像1〜5、7は自身のInstagramより。画像6はネットから拝借。)