秀逸なイメージ戦略 ……

突然で御座いますが、以下のタイトルとキャストを御覧になって、コレが一体“何の映画シリーズ”かお判りになるでしょーか?……………

 

1 ) 『 Ambush 』監督 : ジョン フランケンハイマー , 出演 : クライヴ オーウェン、トマス ミリアン他

2 ) 『 Chosen 』監督 : アン リー , 出演 : クライヴ オーウェン、メイソン リー他

3 ) 『 The Follow 』監督 :  ウォン カーウェイ , 出演 : クライヴ オーウェン、ミッキー ローク他

4 ) 『 Star 』監督 : ガイ リッチー , 出演 : クライヴ オーウェン、マドンナ他

5 ) 『 Powderkeg 』監督 : アレハンドロ ゴンザレス イニャリトゥ , 出演 : クライヴ オーウェン、ステラン スカルスガルド他

6 ) 『 Hostage 』監督 : ジョン ウー , 出演 : クライヴ オーウェン、モーリー チェイキン他

7 ) 『 Ticker 』監督 : ジョン カーナハン , 出演 : クライヴ オーウェン、ドン チードル他

8 ) 『 Beat the Devil 』監督 : トニー スコット , 出演 : クライヴ オーウェン、ゲイリー オールドマン、ジェームズ ブラウン他

( 以上2001年〜2002年公開作品 )

9 ) 『 The Escape 』監督 : ニール ブロムカンプ , 出演 : クライヴ オーウェン、ダコタ ファニング他

( 2016年公開作品 )

 

 

監督、キャスト共に“宇宙規模の豪華絢爛さ”である点にお気付きになったお方は、おそらく映画会社又はTV局による“◯◯記念プロジェクト”では?とお考えになったかと思います……………

実は、全てBMWさんのプロモーション用“ショート ムービー(ロングCM)”『 THE HIRE 』シリーズであります。ネット配信etc.で公開された上にDVDも発売されておりますが、何れの作品もYouTubeで簡単に拝観可能であります。

( 因みに私のお気に入りは、トニー スコット監督による『 Beat the Devil 』で御座います。)

 

 

全編に共通したストーリーは、クライヴ オーウェンさん扮する“高級雇われ運転手”が、毎回“極めて特別なお客様”を目的地まで送迎致します。コレだけ聞いたら「リュック ベッソン『 トランスポーター 』のパクリじゃねーの?」と仰るお方も居るかと思われますが、失礼ながらリュック ベッソンさんプロデュース作品よりも、遥かにエキサイティングであります……………

最大の特徴は、自動車メーカーのプロモーション フィルムにも拘らず、御自慢のお車が毎回“銃撃でボロボロ”になってしまう点でありますが、下手な映画よりも遥かに多額の製作費を費やし、超一流監督及び俳優を起用した結果、脚本、映像、演出、選曲全てが高次元で結晶した“娯楽大作シリーズ”が完成したので御座います。

 

BMWさんは、ソノ長い歴史の中で“BENZさんよりもカジュアルでAUDIさんよりも重厚”という、悪く云えばケッコー中途半端なポジションにあり、加えて60〜70年代はセダン タイプの所謂“ハコ車”に於ける高速安定性能を追求するあまり、車体デザイン並びに企業イメージがヒジョーに地味でありました。

しかしながら近年は、かの“ポップアートの帝王”故アンディー ウォーホールさんに“お値段数千万円の「 M1 」”をキャンバスとして提供したり、トム クルーズさんがプロデューサーも兼ねる『 ミッション インポッシブル 』シリーズや王道スパイ映画『 007 』シリーズとタイアップして、映画を新車発表ツールとして上手く活用したりと、現在では“アーティスティックでファッショナブルな企業”の代表格となりました。

 

⬆ “アートカー製作中”の故アンディー ウォーホールさん ( 1979年 )

 

昨今ではあらゆる企業がアート シーンやファッション フィールドとの融合を模索しておりますが、BMWさんの様に上手く取り入れる事が出来れば、企業イメージは格段とアップ致しますし、自動車に興味が無い方々からも注目される訳であります。但し、企業側にレベルの高い“文化意識と芸術的センス”が無ければBMWさんにはなり得ないかと……………

 

ところで、変態オッサンの愛車は1998年製「 BMW Z3 」で御座いますが、毎年5万円〜10万円の修理代を飲み込んでくれます。つまり“ジャーマン3 ( BENZ、BMW、AUDI )は壊れない”という世界的神話は、飽くまでも“新車購入後一定期間”のお話であり、旧車の場合は“フツーに壊れます”のでくれぐれもお気を付け下さいませ!

 

⬇  最新作『 The Escape 』ニール ブロムカンプ監督 ( 2016年 )

 

( 画像は全てネットから拝借。)

デザインよりも重要なブランド姿勢 ……

ヘアメイク時代、私にとって最大の憧れだった“スーパー フォトグラファー”ブルース ウェーバー(Bruce Weber,1946〜)さん。

実は1996年1月、ニューヨークに於いて“最初で最後の接近遭遇”がありました。当時私はブック(作品ポートフォリオ)を持ってニューヨークのエージェンシーを廻っておりましたので、“ダメ元”でブルース ウェーバーさんのエージェントに「ブックを見て頂けませんか?」とお電話致しましたところ、案の定「ブルースは時間が取れないので、3〜4ヶ月後に改めて御連絡下さい。」とアッサリ断られてしまいました……………

ブルース ウェーバーさんと云えば、「 カルバン クライン 」さんや「 ラルフ ローレン 」さんのワールド キャンペーンが余りにも有名ですが、それらの広告写真に見られる“セクシュアルかつスキャンダラスな写真”こそが、ブルース ウェーバーさんの真骨頂でありました。

ところが、そんな“ブルース ウェーバー ワールド”の中でも「 アバクロンビー&フィッチ ( Abercrombie&Fitch ) 」さんキャンペーンは世界観が異なりました。

 

まるで“名門高校のドキュメンタリー”ライクな写真群。

コノ“新生ブルース ウェーバー ワールド”は、新たな魅力満載で御座いましたが(以下引用)……………

 

【 かつての「憧れブランド」アバクロ、衰退の裏に潜む差別主義 】(Forbes JAPAN)

かつては米国で最もホットなブランドだった──。グランジファッションの流行が過ぎた去った1990年代後半、十代の若者たちが求める軽快でカジュアルな、東海岸のアイビーリーグを思わせるスタイルを売りに登場したアバクロンビー&フィッチ(A&F)は、当時の米国のファッションを特徴付ける存在となった。だが、A&Fとその姉妹ブランドであるホリスターはその後、凋落の一途をたどっている。どちらもすでに過去を象徴するものとして、すっかり魅力を失ってしまった。ロイターが5月10日に報じたところによれば、A&Fは投資顧問会社ペレラ・ワインバーグ・パートナーズに依頼し、身売り先を探しているところだ。同じ記事によると、同社の営業利益は2015年の7280万ドル(約83億1400万円)から、翌年には1520万ドルに減少している。(2017年5月14日)

 

簡単におさらいさせて頂きます。

「 アバクロンビー&フィッチ 」さんは、1892年にデイビット T アバクロンビーさんがアウトドア ショップとしてニューヨークに開業。かの“文豪”アーネスト ヘミングウェイさんも常連という名店でありましたが、1992年にマイケル ジェフリーズさんがCEOに御就任されて以降は、カジュアル ファッション ブランドに大変身致しました。

ところが、マイケル ジェフリーズさんは白人系アメリカ人優先雇用により“人種差別の疑いで集団訴訟”された他にも、多数の“差別に関わる訴訟”で訴追されており、「 アバクロンビー&フィッチ 」さんというブランドは、残念ながら常に“反社会的”な話題を提供し続けました。随分と昔、カール ラガーフェルドさんやジャンニ ヴェルサーチさんが「私の服が着たければ、私の服にあなたの体型を合わせるべきだ。」的な発言をなさいましたが、カジュアル ファッション ブランドCEOであるマイケル ジェフリーズさんも、過去のインタビューで同様の発言をなさっております……………

 

2009年、我が国に「 アバクロンビー&フィッチ 銀座店 」がオープンした際も、“ストア モデル”と呼ばれるイケメン店員さんに関してや、“香水の香りがキツ過ぎる”と近隣店舗からクレームが殺到した事や、“約1億2000万円”と言われた1ヶ月分賃料の高さがケッコーな話題になりましたが、肝心な“ブランド ポリシー”の話題は少なかった様な気が致します。

 

そして2010年、“鳴り物入り”でオープンさせたジャパン2店舗目の「 アバクロンビー&フィッチ 福岡店 」は、既に旗艦店ではなくアウトレット店になっておりますし、2010年以降のアメリカ国内店に限っても、何と“約300店を閉店”したとの情報も……………

 

そこで、私なりに「 アバクロンビー&フィッチ 」さんの敗因を分析させて頂きますと、以下の物理的要因が考えられます。

✳ 1 ) アジア地域にビジネス展開するのが遅過ぎたのでは?

✳ 2 ) ファブリック、縫製クオリティーに対して商品価格が高過ぎたのでは(特にアジア地域)?

✳ 3 ) エンターテインメント性を重視し過ぎたのでは?

 

しかしながら、最も重要な問題は“ブランド背景”にあったのだと思います。

例えば私は若い頃、“高田 賢三さんの服しか着ない時期”が約20年間続きました。何故ならば、高田 賢三さん御本人のお人柄に感銘を受け“こんな方がデザインした服を着れて幸せだ”と感じ、よって着る事自体がヒジョーに心地良かったからで御座います。

つまり“商品”というのは、“ブランド(企業)背景並びに姿勢”を含めての“商品”なのであります。同じジャンルに限っても、世界中に選択肢が無限大に存在する現在、「 アバクロンビー&フィッチ 」さんの商品がソノ点で魅力不足なのは否めません……………

 

モノ選びのポイントはデザイン、性能、使い勝手に加えて、“ブランド姿勢”を重要視したいと思う変態オッサンでありました!

 

⬆ スーパー フォトグラファーなのに、意外と知られていないブルース ウェーバーさん御本人のお顔。因みに、首から下げていらっしゃる愛機は「 PENTAX ( 6×6 ) 」かと思われます。

 

( 写真は全てネットから拝借。)

 

ALL YOU NEED IS LOVE ……

本日は冒頭から引用で失礼致します(以下引用)。

 

【 フランス大統領選は親EUマクロンが勝利 仏史上最年少の指導者誕生 】(Newsweek)

フランスで7日に行われた大統領選の決選投票は、超党派の市民運動「前進」を率いる親欧州連合(EU)の中道系候補エマニュエル・マクロン前経済相(39)が、EU離脱や反移民を掲げる極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首を破り勝利した。英国のEU離脱の選択をもたらしたポピュリズム(大衆迎合主義)のうねりに動揺していた欧州各国からは結果を歓迎する声があがっている。マクロン氏は、ナポレオン以降、フランスで最年少の指導者となる。また、カナダのトルドー首相に代わり、主要7カ国(G7)で最年少の首脳となる。(2017年5月8日)

 

当ブログのプロデューサーである“秀津風親方さん”が、事前に分析した通りの選挙結果だったのはサスガでありますが、何よりも“ヨーロッパで最も気に入らないオバサン”が落選なさった事により、最大の懸念事項であった「 国際政治、最悪のシナリオ 」が、取り敢えず“御蔵入り”になったのは誠にお目出度い限りであります。

ところで、コノ度『 第25代フランス共和国大統領 ( 並びにアンドラ公国共同大公 ) 』に御就任なさったエマニュエル マクロン(本名 : Emmanuel Jean-Michel Frédéric Macron,1977〜)さんは、ナポレオン 3世(ナポレオン ボナパルトの甥,1808〜1873)閣下よりも若い39歳で御座います。

 

しかも何と、今回の選挙がエマニュエル マクロンさんにとっては初選挙。正に“シンデレラ ボーイ”と呼ぶに相応しいフレンチ ニュー ヒーローの誕生であります。

しかしながら、このニュー ヒーローさん。政治経験ゼロというハンディキャップに加えて、過去の言動及び行動から判断するならば極めて“中途半端な政治家”とも云えます。例えば、自らは“中道左派”であると強調しながら、同時に熱狂的な「 毛 沢東 思想主義者 」でもあり、ソノ延長として現代中国の経済や政治姿勢を大絶賛しており、過去には「フランスの盟友(同盟)国として、イギリスよりも中国の方が遥かに重要だ。」との御発言で、ケッコーな物議を醸し出した経験をお持ちで御座います。

但しエマニュエル マクロンさんは、オランド政権下で『 経済、産業、デジタル大臣 』をなさっていた2015年に、通称「 マクロン法 」と呼ばれる“偉大な業績”を成し遂げたのですが、皆様は御存知でしょーか?偉大かつ斬新な「 マクロン法 」のヘッドライナーは……………

“デパート日曜日営業”の全面許可であります。

欧米諸国のデパートは本来“土曜日、日曜日は休業”がセオリーであります。フランスの場合は“日曜日営業は年間5日間のみ”と長年に渡って定められておりました。

ところが今現在、パリでは“フランス版東急ハンズ”の「 ベー アッシュ ヴェー ( Le BHV ) 」さんや……………

“フランス映画で御馴染み”の「 ギャラリー ラファイエット ( Galeries Lafayette ) 」さんや……………

かつてジャパンでも“銀座その他に存在”した「 プランタン ( Au Printemps ) 」さんや……………

私が在籍した“某ヘアサロン本店”向かいの「 ボン マルシェ ( Au Bon Marche ) 」さんも……………

“日曜日、絶賛営業中”でありまして、まるでジャパンのデパート並み“おもてなしサービス提供中”なので御座います。

 

因みに、奥様のブリジットさんは24歳年上。しかも昨今流行り(?)の“略奪愛〜離婚〜再婚”であり、エマニュエル マクロンさんは39歳の若さにも拘わらず、義理のお孫さんが7人もいらっしゃるそーデス。我が国では政治家にとって大ダメージとなる“略奪愛〜離婚〜再婚”さえ、フランスではむしろ“愛に一途な情熱家”としてイメージアップに繋がり、予想外の女性票を数多く獲得したのには驚きました。

考えてみれば歴代フランス大統領さんは、“隠し子問題”や“愛人問題”が発覚する度に、何故か女性からの支持率が上昇したという事実があります。

 

✳️ つまり“愛”さえ満ちていれば、何もかもが許されてしまうという「 ラテン民族 」特有の美学……………

今度生まれ変わるならば、是非とも「 ラテン民族 」に生まれたいと願う変態オッサンでありました!

 

『 パリ市庁舎前のキス / 撮影 ロベール ドアノー ( Robert Doisneau ) 1950 』

『 日曜日の恋人たち / 監督 ディディエ ル ぺシェール ( Didier Le Pecheur ) 1998 』

 

( 写真は全てネットから拝借。)

世界を魅了するジャパニーズ アウトロー ……

私が住んでおりました80年代のフランスでは、既に「 和食 」がポピュラーな存在でありましたが、世界中で“ポピュラーかつ高級料理”として完全な市民権を得たのは80年代〜90年代でありまして、折しも世界的中を席巻した“ヘルシー フード ブーム”が追い風になったのは間違いありません。

特定国の文化が外国で定着する条件としては……………

✳️ 1 ) ソレ自体に“ワールド クラスの魅力”がある。

✳️ 2 ) ソレを後押しする“世界的ムーブメント”が背景にある。

上記2点が重要なファクターであるかと思われます。

例えば80年代には、「 きゃりーぱみゅぱみゅ 」さんや「 BABYMETAL 」さんの様なパフォーマーがジャパンから発信され、そして世界的スターになるなんて夢にも思いませんでしたが、「 きゃりーぱみゅぱみゅ 」さん&「  BABYMETAL 」さんは上記2点を満たしており、よって「 日本アニメ 」同様の“ジャパニーズ ポップ カルチャー”として、世界中から圧倒的支持を受けている訳で御座います。

 

そこで本日は、私にとって“誠に予想外”であったにも拘らず、世界中で今“極めてホットなジャパニーズ カルチャー”を御紹介させて頂きます。

 

我が国の多くの方々が、自動車に関する“チューナー”と云えばダイムラー ベンツさん系「 AMG 」さんとか、BMWさん系「 M 」さんとかを思い浮かべるのではないでしょーか?コレらの会社は、ダイムラー ベンツさんやBMWさんの関連企業でありまして、オリジナル車両を知り尽くしたエンジニアさんが、オリジナル状態では満足出来ないお客様の為に、エンジンをチューンナップしてボディーをドレスアップするという、謂わば“サブ自動車メーカー”でありました。

ところが昨今、ジャスティン ビーバーさん他ポップ スターやハリウッド スター、各国セレブの皆様を虜にしておりますチューナーは、何とも“アウトロー”なジャパニーズ御二人で御座います。

 

先ずは愛知県、尾張旭市を拠点とする「 Liberty Walk ( リバティー ウォーク ) 」主宰者である加藤 渉(カトー ワタル)さん。

加藤 渉さんの「 Liberty Walk 」は既に以下の国(地域)に支店(系列店)を展開されております。

 

そして、もう一人は千葉県、柏市を拠点とする「 RAUH-Welt BEGRIFF ( ラウヴェルト ベグリッフ、通称“RWB” ) 」主宰者である中井 啓(ナカイ アキラ)さん。

因みに、中井 啓さんの「 RWB 」もアメリカ、イギリス、カナダetc.に支店(系列店)を展開なさっており、御二人共に時間の許す限り海外ワークショップに出掛けて、クライアントさんの要望を直接聞きながら、御自分の手で“切断〜加工〜仕上げ”を行うとの事であります。

 

御二人の作品に共通しておりますのは、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、マクラーレン等“数千万円〜数億円の超高級車”に惜しげも無くメスを入れて、ヘビメタ ファッションの如く“派手なビス留め”で仕上げたワイルドなルックスで御座います!

失礼を承知で申し上げるならば、ソノ仕上げセンスは所謂70〜80年代の“族車(暴走族用改造車)”を彷彿させ、ややもすれば“チョットお下品なセンス”にも見えます。故に私は“決して欧米人には受けないだろーし、超高額車を依頼するクライアントなんて居ないだろー”と思っておりましたが……………

✳️ 「高級車ボディーを大胆に切断して、大量のビス留めで仕上げる度胸とテクニックは正にサムライだね。」by 某アメリカ人メル友さん

✳️ 「まるで“スタッド アート(鋲打ち芸術)”だよ。あんなセンスは初めて見たね。」by 某オーストリア人メル友さん

 

「 Liberty Walk 」さん並びに「 RWB 」さんのアイディア、テクニック、センスは欧米人にとって“極めて東洋的斬新さ”であり、加えて、そのクラフツマンシップは驚嘆と尊敬を持って迎えられたのであります。

⬆️ “入魂作業中”の中井 啓さん。

 

プロ野球解説者のお方がよく「アメリカの“ベースボール”と日本の“野球”は似て異なる。」と仰いますが、自動車業界に於かれましては「欧米の“チューニング”や“ドレスアップ”と日本の“改造”は似て異なる。」のかも知れません。

つまり、加藤 渉さんと中井 啓さんによる“改造車”は、世界に誇る“ジャパニーズ カルチャー”なのだと改心した変態オッサンでありました……………

 

( 画像は全て公式ウェブサイトを含むネットから拝借。)

 

この国に専門職は存在しないのか? ……

昔、ヘアメイクとして大手出版各社のファッション雑誌をやらせて頂いた頃、不思議に感じていた“Why Japanese People?”的疑問がありました……………

ファッション雑誌エディターのお方が、人事異動によって“或る日突然”経理部門に移ってしまったり、ファッションとは全く無縁のポジションで長年経験を積んだお方が、同様に“或る日突然”ファッション雑誌エディターとなってしまうので御座います。

本来、ファッション雑誌エディターという御職業は、“服飾プロフェッショナル”という点ではスタイリストさんと同じであります。よって欧米ファッション雑誌の場合は、エディターのお方がスタイリストさんも兼ねるのがポピュラーなスタイルで御座います。ところが、上記の様な“我が国特有の環境下”に於いては、例えば、せっかくプロフェッショナルとしての経験やスキルが身に付いたとしても、明日には他セクションに飛ばされてしまう可能性が高いのでありますから、本気で“仕事に精進しよー”なんて気持ちは持てませんよね?加えて出版社サイドも、本気で“プロフェッショナルを育成しよー”なんて気持ちは希薄かと思われます……………

結局のところ、プロフェッショナルを取り巻く“環境&意識”が、ジャパンと欧米諸国では大きく異なるのだと実感致しました。確かにジャパン特有の伝統技術etc.は、職人技(プロフェッショナル)として欧米を圧倒的に凌ぐ緻密さがありますが、飽くまでも“欧米伝来品”であるファッション絡みのジャンルでは、残念ながら“10年は遅れているのでは?”と感じる事も少なくありませんでした。

しかし、ソレが“国益や国民の幸せ”を直接左右して、立法にも関わる御職業の方々であれば、話は更に何倍も深刻なので御座います(以下引用✖️2)。

 

【 震災発言の今村復興相が辞任 国会審議に影響 】(日本経済新聞)

今村雅弘復興相は26日午前、東日本大震災の被害について「まだ東北でよかった」と被災地軽視と受け取れる自身の発言の責任を取り、安倍晋三首相に辞表を提出した。首相は受理し、事実上更迭した。後任には衆院福島5区選出の吉野正芳衆院議員が就任した。野党は首相の任命責任を追及し、国会審議の取りやめを求めるなど、国会日程に影響を与えている。(2017年4月26日)

【 トランプに「無能」と言われた稲田防衛相の「首の皮一枚」 】(週刊現代)

「安倍首相は表向き、『稲田大臣には引き続き任務にあたってもらう』と言っているが、内心ではクビにするかどうか逡巡している。それは、2月中旬にフロリダの別荘を訪問した際、トランプ大統領から、『あの役立たずの女性防衛相を早く交代させてくれ』と言われたからだ」(2017年4月18日)

 

ところで、暴言連発によって“やっと辞任(実質上の更迭)”して下さった今村 雅弘さんは、天下の「 東京大学 ( 法学部 ) 」御出身でありますが、御自分のお立場で最大限求められていた“他人に寄り添う心”に関しては“ド素人”でしたし、稲田 朋美さんも天下の「 早稲田大学 ( 法学部 ) 」御出身ながら、“危機管理という言葉さえ知らないのでは?”と思わせる程の“ド素人”で御座います。

つまり、未だ復興途上で必死に頑張っておられる東北の方々にとって重要なポストである「 復興大臣 」並びに、北朝鮮問題による緊張状態真っ只中の現在、コレ又重要なポストである「 防衛大臣 」は正に『 ジャパン 最重要大臣 ビッグ2 』とも云えますが、そんな最重要ポストを占めたのが、“IQは高いが文化レベルの低いオッサン&オバサン”だった訳であります……………

ジャパン首相さんの“ダサい人選センス”には、改めて呆れ果てた変態オッサンでありました!

 

因みに先日、今村 雅弘さん辞任のお陰で国会が1日休会致しましたが、聞くところによれば、国会を1日休会すれば“約2億円”の費用が無駄になるとの事(モチロン血税)。

いっその事“組閣”を立候補制にして、大臣志望の国会議員さんが得意分野をアピールした選挙運動を行なった後、与党内で投票により決定なさっては如何でしょーか?……………

 

( 写真1〜2はネットから拝借。写真3〜4は自身のインスタグラムより。)

 

 

 

変える必要が無いデザイン ……

1981年秋のお話で御座います。

私は“時速無制限区間”が多い事で世界的に有名な、ドイツ アウトバーン走行中の“ダイムラー ベンツ製観光バス”に同乗しておりました。ソノ観光バスは時速100kmオーバーで走行しておりましたが、ソレを数台の「 PORSCHE 911 」がいとも簡単に追い抜いて、アッと云う間に見えなくなってしまいました……………

「今のポルシェ、一体何キロ出してんだよ?」と驚いたのはモチロンでありますが「何でドイツ人は皆んなレーシング ドライバー並みなんだよ?」と、ドライビング テクニックの巧みさにも驚きました。観光ガイドのお方に尋ねましたら「ドイツでは通常の自動車教習所を卒業した後、殆どの人が改めて“高速自動車教習所”に入学します。F1が開催される国際サーキットも、レースが無い日は低料金で一般に解放されています。つまりドイツでは、誰もがハイ レベルのドライビング テクニックを容易に習得出来るんです。」との御言葉。

さすがに“ガソリン自動車を発明したお国”だけあって、ドイツの自動車文化は、我が国とは比べ物にならない程にディープで、しかも国民の生活に完全密着しておりました。加えて「ドイツ人にとって、ポルシェはホントーに特別な車です。“いつかはポルシェ”が人生テーマみたいなモノなんですよ。」と、ステキな笑顔で誇らしげに仰ったのが印象的でした。

 

“名車”と呼ばれるお車は、コノ世に“星の数程”存在致します。 “変える必要が無いデザイン ……” の続きを読む

既にそこにある危機 ……

本日は冒頭から引用で失礼致します(以下引用)。

 

【 金正恩氏殺害も選択肢? 米、ソウル南方に核再配備も検討 特殊部隊を北朝鮮に潜入も 米NBC報道 】(産経ニュース)

米NBCテレビは7日、国家安全保障会議(NSC)が北朝鮮政策見直しの中で検討している北朝鮮の体制転換に関し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の殺害が選択肢として上がっていると伝えた。在韓米軍への戦術核兵器の再配備とともに、すでにトランプ米大統領に報告されたという。複数の情報機関や軍の高官が明らかにした。NSCはトランプ氏の指示を受けて「あらゆる選択肢」を対象にした政策見直しを実施。北朝鮮指導部を排除する計画は「斬首作戦」と呼ばれ、金委員長のほか核・ミサイル開発計画に責任を持つ高官の殺害が検討されているという。(2017年4月9日)

 

専門家を含む我が国多くの方々は、アメリカが本当に北朝鮮に対して“直接的武力行使”なんてしないだろーと考えていらっしゃいます。何故なら自ら“世界警察”の看板を降ろしてしまったアメリカが、国連決議無しに北朝鮮を武力攻撃しよーものなら、国際社会から孤立してしまうのは容易に想像出来るからであります。よって、いくら“強硬派”のドナルド トランプさんとは云え、さすがに「 そんな“愚行”に及ぶハズがない 」というのが大多数の御意見かと思われます。

しかしながら、ドナルド トランプさんにとって北朝鮮問題は、既に次のフェイズに移行しているのかも知れません……………

ドナルド トランプさんは先日、トランプ陣営“影の大統領”とまで呼ばれたスティーブ バノンさんを「 国家安全保障会議 ( NSC ) 」常任メンバーから追い出しました。一説にはスティーブ バノンさんは、シリア攻撃には大反対だったと言われております。そしてソノ数日後には、“北朝鮮唯一のスポンサー”である中国、習近平国家主席との晩餐会中に、“一発約7000万円”のトマホーク ミサイルを“59発”もシリアにブチ込んでしまったので御座います。

まるでオリバー ストーンさん映画の様なコノ演出で、あたかも習近平さんに「北朝鮮問題に関しても、ハナから中国には何も期待してないゼ。」とアピールしたのだと思われます。

つまり、ドナルド トランプさんにとっての武力行使は、もはや“エグゼクティブ ディシジョン”ではなく、単なる政治行動の一つなのであります。

ところで、万が一にも北朝鮮がアメリカによって攻撃された場合、先ず最初に“火の海”になるのは、アメリカ同盟国でもある隣国ジャパンなのでありますが、世界で唯一“国防ド素人のオバさん”が防衛大臣を務め、国会では連日“大阪のオモロイおっさん事件(籠池劇場)”でヒジョーに盛り上がっているジャパン。こんな状態で本当に大丈夫なのでしょーか?(以下引用)……………

 

【 北朝鮮、6度目の核実験準備が完了か 衛星画像で分析 】(CNN)

米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究所の北朝鮮問題研究グループ「38ノース」は12日、北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)核実験場で6度目の核実験の準備が全面的に整った兆候が見られるとの分析結果を発表した。同グループのアナリストであるジョセフ・ベルムデス氏がCNNに明らかにした。商業用衛星の撮影画像を分析した結論で、過去6週間における同核実験場での動きは準備が最終段階にあることを示唆していると指摘した。(2017年4月13日)

 

着々と“北朝鮮包囲網”を固めつつあるドナルド トランプさん。おそらく、アメリカ国防長官さんが韓国を訪れる時コソが、北朝鮮に対する“直接的武力行使”をアメリカが決定した瞬間だと私は考えますが、因みに某アメリカ シンクタンクによれば、ジャパンには「“約20人”もの北朝鮮諜報部員が常駐している。」との“誠に興味深い噂”もあります。

『 “脇が甘くて投げやりの首相” & “ド素人のオバさん防衛大臣” 』コンビのジャパンが、もし北朝鮮に攻撃されてしまったら?と考えただけでも背筋の凍る想いが致しますが、国民の“危機管理意識”が問われているのは“正に今”なので御座います。

 

そもそもヨーロッパ各国の首脳さんが、ドナルド トランプさんとは距離を置いて静観している中、ジャパンの首脳さんだけが早速お会いして「ドナルドと親友になったゼ。」と蜜月振りを世界にアピールなさいました。そんな“親友”ドナルド トランプさんから「シンゾー、北朝鮮を攻撃するからユーも手伝ってくれ。」と頼まれたら……………

我々ジャパニーズは、長らく“アメリカ軍基地があるから安心だ”と考えておりましたが、今後は“アメリカ軍基地があるから、戦争に巻き込まれる可能性がある”と改めなければいけません。

変態オッサンに今出来るのは、コノ“御二人のヘアスタイル”がジャパンで流行しない事を祈るのみであります!

 

( 写真は全てネットから拝借。)

フランス人とフランス語とフランス車 ……

1985年春のお話で御座います。

若干23歳だった好青年(現変態オッサン)が、溢れんばかりの夢と希望とヤル気を抱えて、花の都パリに渡ったのであります。1年半程ヘア アシスタントとして修行しながらも、時折は自らもヘア ドレッサーとしてお仕事をさせて頂きました。当時“モード界の頂点”に君臨なさっていたデザイナーの高田 賢三さんにお世話になったり、著名な女性ファッション フォトグラファーのサッシャ(Sacha)さんにお世話になったりと、一生涯忘れられない誠に貴重な経験をさせて頂いたので、故にパリ(フランス)は“私の人生に於ける先生”と言っても大袈裟ではなく、正に“世界で唯一の特別な街”になったので御座います。

80年代のフランスには、正直なところ“それなりの人種差別”が確実に存在致しました。例えばクリーニング店、肉屋、郵便局etc.で私が列に並んでいても、私より後ろの白人さんが先に呼ばれたり、プライベートでフランス系のエアラインを利用すると、食事の際に私には「肉と魚どちらに致しますか?」と尋ねてくれなかったりといった具合であります……………

しかしながら60年代、70年代に渡仏されたジャパニーズの先輩方は、おそらく更に何倍もの御苦労に耐えて、そして“パリのジャパニーズ”として、現地にしっかりと根付いたパリ ライフを満喫していらっしゃいました。そもそも人種、宗教、文化の異なる人間が同じ国で暮らすからには、世界観の相違による衝突は当然でありますし、それらを総括して“異国アナザー ライフの醍醐味”ではないかと考えます。

但し、私が仕事、プライベートを通して痛感致しました「 フランス人(正確には“パリのフランス人”)3大特徴 」は以下の通りで御座います。

✳️ 1 ) 決して己の非を認めない。

✳️ 2 ) 決して他人の主張に耳を傾けない。

✳️ 3 ) 決して自分の手は汚さずに他人を貶める。

どんなお国(街)であっても、“実際に住んでみなければ判らない良い点並びに悪い点”は必ずありますが、私にとって上記の3点は誠に耐え難い苦痛として全身を蝕み、やがてパリは“私の人生に於ける先生”であると同時に、“2度と住みたくない街世界一”というダブル タイトル ホルダーとなってしまいました……………

 

因みに、私が今現在“ヨーロッパで最も気に入らないオバサン”が、そんなパリで今話題になっていらっしゃいます。ソノお方はフランス政党「 国民戦線 」党首であるマリーヌ ル ペンさん(48歳)で御座います(以下引用)。

 

【 フランス大統領選「ルペンの乱」起きるか、リスクに備える仏銀行 】(Newsweek)

フランスの銀行は、4月の同国大統領選で極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が予想以上に善戦し、信用収縮や取り付け騒ぎなどの波乱に見舞われるリスクを想定した準備を迫られている。ルペン氏は、自分が勝利すればユーロ離脱(フレグジット=Frexit)を問う国民投票を実施し、中央銀行の紙幣増刷により財政支出を賄い、商業銀行に小規模企業への貸し出しを義務付け、銀行が顧客に課す手数料を半分に削ると約束している。

世論調査によると、4月23日の第1回投票ではルペン氏が得票率25─30%で第1位となるが、5月7日の決選投票では中道系独立候補のマクロン前経財相が勝利する見通しだ。(2017年4月5日)

 

取り越し苦労で済む事をお祈り致しますが、「 イギリスのEU離脱 」「 アメリカのドナルド トランプ大統領誕生 」という歴史的番狂わせを考えますと、コノお方が次期フランス大統領に御就任される可能性大かと思われます!

私が危惧しておりますのは右派、左派云々ではなく、ドナルド トランプさんやマリーヌ ル ペンさんの様な、謂わば“激情的ナショナル リーダー オールスターズ”による国際政治のシナリオであります。チョット考えただけでもヒジョーに疲れます。どちらかと云えば“コンサバ冷静路線”のフランス銀行でさえ、どーやら今回は私と同様の御心配をされている事からも、ソノ重大性が御理解頂けるかと……………

 

ところで、パリ時代の私にはギリシャ系フランス人の“大師匠”とジャパニーズの“師匠”がおりましたが、1986年秋に帰国するに当たり、御二人から「1年半住んでみて、君にとってパリは如何なものだったかね?」と尋ねられました。

私は「パリ モードは大好きですが、フランス人とフランス語とフランス車は嫌いデス。」とお答えしたのを、何故か今でもハッキリと覚えております……………

 

 

( 写真は全てネットから拝借。)

ロック界にも忍び寄る高齢化問題 ……

私にとって中学〜高校時代のアイドルはレッド ツェッペリンさんやクイーンさん等、誠に煌びやかなロックスターの方々で御座いました。それらの方々は当時20代〜30代でありまして、子供だった私は「ロックスターって、ジャパニーズ アイドル同様に“若くてカッコいい期間限定の職業”なんだろーなぁ。」と勝手に思っておりましたが、実際にはヴォーカル スタイル、プレイ スタイル、音楽性やメッセージはお歳(キャリア)を重ねる毎に円熟味と多様性が増すコンテンツであります。

よって、頂点を極めたロックスターのお方は例え60歳〜70歳を迎えようとも、ソノ素晴らしい“パフォーマンスとサウンド”によって我々の目と耳を愉しませて下さいますが(以下引用)……………

 

【 ロックの神々の黄昏、その先にあるものは
膨大な売り上げを誇った創生期の「メガスター」たちが相次いで死去、業界の未来は 】(The Wall Street Journal)

デビッド・ボウイ、グレン・フライ、プリンス、レナード・コーエン、ジョージ・マイケル、そしてチャック・ベリー。音楽界のスーパースターたちが短い期間に相次いで死去したことは、ファンに驚きを持って迎えられた。だがロックンロールの創生期を支えたミュージシャンたちが70代に突入する今、ロックそのものが終わりの始まりを迎えているとも言える。代表的なアーティストがこの世を去れば、ファンは嘆く。ロック音楽が持つ影響力は計り知れず、偉大なミュージシャンが亡くなればポップカルチャーや音楽業界の売り上げにも影響を与えることになる。

米調査会社ニールセンによれば、1991年から現在まで最も多くアルバムを売った上位25組のうち、現在40歳以下なのはブリトニー・スピアーズただ1人だ。一方で25組中19組が50歳以上だという。高齢化がもたらすロック業界の危機は、以前から認識されていた問題だ。だが過去18カ月の間に大物アーティストたちの死去が相次いだことは、新たな観客開拓や若手アーティストの育成など、今後の展望を描くため業界に残された時間がそう多くないことを示している。(2017年3月28日)

 

上記の問題は重要ポイントを複数含んでおりますが、本日は“何故80’s以前の様なビッグスターがソノ後誕生しないのか?”にターゲットを絞って、独断並びに偏見によるヒジョーに中身の薄いお話をさせて頂きたいと思います……………

今現在、私は“ソコソコの僻地”に住んでおりますので地元に大型CDストアは存在せず、楽曲購入に関しましてはネット通販を利用してCDアルバムを購入し、音源をiPhone、iPadに非圧縮コーデックで取り込んで、ヘッドフォン又はイヤフォンを使用して“爆音拝聴”致します。ライブ コンサートに関しましては、近隣エリアでは有名ミュージシャンのライブ コンサートが全く開催されませんが、東京に住んでおりました頃は“ソコソコの頻度”でお気に入りミュージシャンの単独ライブに参戦しておりました。

ところが、周りの友人(特に若い世代の方々)は楽曲購入に関しましては、ネット配信を利用してアルバム単位ではなく数曲のみ購入してスマートフォンに取り込みます。そしてライブ コンサートに関しましてはお気に入りミュージシャンの単独ライブではなく、大勢のミュージシャンが一同に会した所謂“ロック フェス”を主戦場としておりました。つまり昨今の若いロック ファンの方々は、私の世代に比べるとお気に入りミュージシャンに対して高額消費を致しません。(根底には若い世代の“低収入化問題”が影響しておりますが、ソノ点については後日改めて取り上げさせて頂きます)

故に昨今のレコード会社(又はレーベル)は、1980年代以前の様な多額の“先行プロモーション投資”を行なった場合、現実的には回収不可能なので御座います。

結局のところ、ネット配信の普及に端を発したレコード会社(又はレーベル)の売り上げ低下etc.がメガスター不在へと繋がっており、現在御存命の御高齢ロックスターの方々がもし他界されましたならば、極めて深刻で恐ろしい「 ロックスター ビッグネーム不在時代 」が到来してしまうのであります。

The Rolling Stones ( ザ ローリング ストーンズ / イギリス 1962 〜 )

U2 ( ユートゥー / アイルランド 1976 〜 )

 

そこで、東京在住ロック ファンの方々に御願い致します。

今週末は渋谷の某有名CDストアに行って、お気に入りミュージシャンのCDアルバムを購入し、それからライブ インフォメーション ボードをチェックして、出来れば“ロック フェスではなく単独ライブ”のチケットを予約しましょー!

あなた様のそんな行為が“未来のメガスター”を育て、加えて“我が国の景気回復”を促す起爆剤になるかも知れません……………

 

因みに「 Rock Star = 暴れん坊 」という図式は既にデッドストックかと思われますので、ベテラン ロックスターの方々に於かれましては、くれぐれも御健康に留意なさり出来る限りの“末永い現役活動”を切に願う変態オッサンでありました。

Aerosmith ( エアロスミス / アメリカ 1970 〜 )

 

( 写真は全てネットから拝借。)

変な髪型のオッサンが世界を振り回す悪夢 ……

旧ブログでは何度か申し上げましたが「 イギリスのEU離脱 」と「 トランプ大統領誕生 」には幾つかの共通点が御座います。例えば、どちらも後日になって“大規模な反対デモ”が開催されたり、投票自体に異議を唱えたりと反対運動が“未だに根強く進行中”という点であります。

コレは“現状を打破してくれるなら何でも(誰でも)良かった”事を強く意味しており、よって「EU離脱賛成側が勝ったと云うよりも、EU離脱反対側が負けた。」並びに「ドナルド トランプさんが勝ったと云うよりも、ヒラリー クリントンさんが負けた。」と言った方が正しいかと思われます。

残念ながら“もはや過半数が民主主義(民意)とは限らない”のが最新グローバル スタンダードであり、折しもヨーロッパとアメリカでほぼ同時に証明されてしまったので御座います!

そんな渦中の“超一流悪役レスラー”ドナルド トランプさんの近況は(以下引用)……………

 

【 トランプ米大統領、支持率37% 就任以来最低の水準に 】(CNN)

米国のドナルド・トランプ大統領の支持率が37%と1月下旬の就任以来最低の水準となったことが21日までに分かった。不支持の割合は58%だった。調査会社ギャラップが明らかにした。トランプ大統領の支持率はこれまで40%台の半ばあたりを上下していた。
支持率の下落は、医療保険制度改革(オバマケア)の撤廃に向けて共和党が提示した法案や、裁判所からの反対に直面している入国禁止令などに対する国民の不満を表しているといえそうだ。トランプ氏はまた、オバマ前大統領が大統領選時にトランプタワーに盗聴を行ったと主張しているが、これまでのところ具体的な証拠は提示していない。
ギャラップは、トランプ大統領の仕事ぶりについての支持・不支持を日々追跡している。全米の成人約1500人に電話インタビューを行っており、誤差はプラスマイナス3パーセントポイント。(2017年3月21日)

 

上記の記事を読んで誤解して頂きたくないのは、ドナルド トランプさんが“ニュー バージョン入国禁止令”を発動して、またしても連邦地裁の一時差し止めを命じられたり、オバマ前 大統領さんに盗聴されたと“被害妄想劇場”の座長を務めて失笑されたり、はたまた各国首脳との会談に於いて“反則技の連発”によりノーコンテスト試合が続いたりしても、“ウォール街の株価は一貫して上昇傾向”にあるという事が重要なのであります。

結局のところ、ドナルド トランプさんは公約を粛々と遂行中で御座いまして、多少の支持率低下はあっても全ての作戦は極めて順調、そして予定通りに“国民の支持を得ている”訳であります。しかし、そんな“計算高いドナルド トランプさん”にも予想外のウイークポイントがあるとしたら、私はソレが他ならぬ「 Twitter 」ではないかと思っております……………

 

ドナルド トランプさんは1946年6月14日のお生れですから、今現在は70歳でありまして私より16歳もお年上で御座います。つまり、コミュニケーション手段として主に“電話&手紙”を使用してのマンツーマン コミュニケーションを主流としていた世代であり、故に「 Twitter 」を使用してのマス コミュニケーションに対しては違和感を持つのが当たり前かと思われます。

因みに私の場合、マスに向けて発信したいメッセージはブログやSNS等の手段を使用致しますが、一度ブログやSNSで発信したメッセージであっても、アフター フォローは出来る限りメールや電話を使用してマンツーマン コミュニケーションで行います。ところがドナルド トランプさんの場合は、御自身が「 第45代 アメリカ合衆国大統領 」という“超特別なお立場”で、しかも“電話&手紙”世代であるにも拘らず「 Twitter 」を最も身近なメッセージ ツールとして使用し、今のところは「 発信 〜 炎上 〜 受信 〜 再炎上 」と巧みに操作していらっしゃいますが、いつの日かソノ「 Twitter 」に“足元を掬われる”様な気が致します。

 

何れにしてもドナルド トランプさんは“超一流悪役レスラー”でありますから、芸風がヒジョーに分かり易い上にスター性が飛び抜けております。ですから“三流ベビーフェイス レスラー”である我が国の首相さんに比べると、先進国のフロントマンとして世界に与える影響は強大で御座いますが……………

コノ調子でウォール街の株価が上昇し続ければ、来年の今頃は“ドナルド トランプさんの髪型が全米大ヒット(?)”かと思うと、今夜も怖くて眠れない変態オッサンでありました。

 

( 画像は全てネットから拝借。)