BMWさんが“豪華絢爛キャスト&スタッフ”を駆使して、“ハリウッド映画並みの制作費”を注ぎ込んだショート ムービー『 The Hire 』シリーズ ( 2001〜 ) は、自動車業界のみならず映画、ファッションetc.あらゆる分野に大きな影響を与えました。
当ブログでは先日、“ファッション フォトグラファーの巨匠”ニック ナイトさんが手掛けた「 Aston Martin DBS Superleggera 」プロモーション ビデオを紹介致しましたが、もし『 The Hire 』シリーズの成功がなければ、ニック ナイトさんによるAston Martinプロジェクトも、実現不可能だったかも知れません……………
ジェネレーション的にはニック ナイトさんよりも古く、更に“大御所ファッション フォトグラファー”のピーター リンドバーグさんが、「 PORSCHE TALENT PROJECT ( ポルシェ タレント プロジェクト ) 」と名付けられた“ビジュアル プロダクション”に参加中であると、以前からネット上で話題になっておりました。
ピーター リンドバーグさん ( Peter Lindbergh : ドイツ , 1944〜 )
しかしながら、コノ「 PORSCHE TALENT PROJECT 」は、PORSCHEさん本国サイトに於いても、メイキング ビデオと最低限の情報しか公開されておりません(2018年8月現在)。よって、今暫くは“事態を注視する必要あり”なので御座いますが、実は中間報告を見ただけでも“かなりの傑作”であると推測されます……………
何故なら、例えファッション フォトグラフを見慣れた方々でさえ、こんな“美しくスタイリッシュなオフ ショット”は、過去に誰も見た事がないと思われるからであります。
私が考える“ピーター リンドバーグ フォト最大の特徴”は、何と言っても“フレーミングの構成力”……………
写真の中にストーリーが見事に完結されており、まるで1本の映画を1枚の写真に凝縮した存在感があります。特に“モノクローム作品”のオーラは絶大で、ソレがPORSCHEさん一連の“レトロ モダンなデザイン”と融合した結果、誠に壮大な“ピーター リンドバーグ流PORSCHE ワールド”の完成で御座います。
“極上映画の1シーン”を観ている様な上記作品群は、“オリジナル プリントを部屋に飾りたい”と思わせる芸術作品であり、近年の広告写真全体を見渡しても、滅多にお目にかかれない秀逸なアートワークだと断言出来ます!
ところで、“オーバー1億円”の限定生産車が、瞬く間に予約完売してしまう昨今。
昔の「 バブル景気 」とは明らかに異なる好景気が進行中でありますので、“有名アーティスト&高級自動車メーカー”のコラボレーションは、今後より一層ヒートアップするのでは?と予感させます……………
『 Peter Lindbergh captures tradition and innovation of PORSCHE ー Behind the scenes 2018 』
因みに私が、初めてピーター リンドバーグさんとお会いした際の“第一印象”は……………
ー “とにかくエネルギッシュでタフな巨人” ー
やはり“世界の頂点に立つクリエイター”に必要なのは、“超人的な人間力”だと実感した、若かりし頃の変態オッサンでありました。
( 画像は全てネットから拝借。)
すばらしいの一言に尽きますなぁ…
ピーター リンドバーグさん、仰る様に人並外れた”フレーミングの構成力”が最大の特徴ですなぁ。ブログ中のフォト、YouTubeの映像、どれをとっても素晴らしいですし、何故か人間の本質を考えさせる不思議な魔力を持っていると感じました…。
サスガ親方、誠に適切な御指摘!…………
“美しい”とか“カッコいい”以前に、とにかく“説得力”と“緊張感”が凄いんデスよ!!疲れた日に観たらグッタリしてしまう位に。
おそらくソノ点に関しましては、ブルース ウェーバーさんと並んでピーター リンドバーグさんが特出しているかと……………
ところでPORSCHEさんという企業は、“世界最先端の研究所”を持ちながらも、何故か自前の市販車に対しては“保守的”なイメージがあります。
そんなPORSCHEさんがピーター リンドバーグさんを起用した背景には、やはりBMWさん『 The Hire 』シリーズの成功があるかと思われます。
因みにピーター リンドバーグさん、私がお会いした時は「 Nikon F3 」をお使いでしたが、今現在は「 Nikon D810 」をお使いとの事……………