実は冬こそオープンカー ……

❇️ 1981年〜2013年、東京のお話。

 

真夏の“熱帯地獄”にFERRARI、PORSCHE等の高級オープンカーを、汗だくで運転している“オシャレなお兄さん”を拝見する度「もし北海道に帰る事になったら、夏の北海道で“是非ともオープンカーに乗りたい”。空気が乾燥しているので“ムチャクチャ快適”に違いない。」と心の中で叫んでおりました。

1981年に上京した際には、“旅行以外では2度と北海道には戻らない”と決心致しましたが、東京生活には予想外の“山&谷”があり過ぎました。一時的に“成功しかけた時期”もありましたが、離婚したり破産廃業した後は14年間ものバイト生活……………

気が付けば母親が他界し、残された父親も“要介護状態”となってしまった2013年、恥ずかしながら32年振りの“北海道人”に回帰。

 

約2年間の“父親介護生活”終了後、かねてからの夢だった“オープンカー購入”を決意致しましたが、予算の関係上“老体(1998年製)『 BMW Z3 』”になってしまいました。加えて、当初3年間の“膨大な出費(車検並びに修理)”で銀行口座があっけなくスッカラカンに……………

それでも“日本一湿度が低い夏”のオープン走行は、何にも変え難い快感でありまして、天気が良い日は“北海道に戻って大正解”と心から実感致しました。

 

 

 

 

しかしながら、唯一の悩みは「 オープンカー シーズン 」が余りにも短いので御座います(6月〜9月)。

“冬タイヤ”に交換すると同時に「 オープンカー シーズン 」はアッサリと終了。毎年10月以降の“オフシーズン”は極めて憂鬱な気分になります。

 

 

 

 

ところが先日、オーストリア人メル友 ( 因みに『 AUDI R8 スパイダー 』御愛用 ) からメールあり。

 

❇️「BMW Z3の調子はどーだい?いよいよ“コアなオープン ドライブ シーズン”突入だね。本当にワクワクするよ。」by “ウイーンの走り屋 ( 仮称 )”……………

 

詳しく訊いてみると「オープンカーは、“シートヒーターをMAXにして冬に乗る”のが最も爽快。“お尻がホットで頭がクール”って最高だよね。」との御言葉。

 

“なるほど納得”で御座いますが、そんなの北海道でやったら“命に関わる危険性”を含みますし、ヴィジュアルとしては“危ないオッサン”にしか見えません。運が悪けりゃ“110番通報”されるかと思われますが、「 オープンカー 」は“非降雪地帯で冬に乗るプレジャー ビークル”だという新解釈。

 

 

『 アストンマーチン ヴァンキッシュ ヴォランテ ( ASTON MARTIN Vanquish Volante )  2016 』

 

『 ポルシェ 918 スパイダー ( PORSCHE 918 Spyder )  2013 』

 

『 ブガッティ ヴェイロン グランスポーツ ヴィテッセ ( BUGATTI Veyron Grand Sport Vitesse )  2011 』

 

 

昔、我が国の“某 有名ロック ヴォーカリスト”さんに「ロックンローラーは“1年中オープンで走らないとダサい”よね?」と言われて、返事に困った変態オッサンでありますが、ヨーロッパ(少なくともオーストリア)では、一般人の素人さんでも“1年中オープンで走らないとダサい”のかも知れません。

 

❇️ 以下に「 オープン走行基本ビデオ 」を御紹介致しますので、御参考にして頂ければ幸いです。

但し“夏バージョン”で御座いますのでコスチューム、シチュエーションその他は、御自分でアレンジの程を宜しく御願い致します……………

 

 

『 ASTON MARTIN Vanquish Volante ー The Ultimate Volante ( ASTON MARTIN 公式プロモーション ムービー ) 』

 

 

“非降雪地帯”にお住まいの皆様、是非とも充実した“オープンカー ライフ”をお楽しみ下さい!

 

 

 

 

 

( 画像1、4〜10はネットから拝借。画像2、3は自身のインスタグラムより。)

ファッション業界と自動車業界の接近 ……

BMWさんが“豪華絢爛キャスト&スタッフ”を駆使して、“ハリウッド映画並みの制作費”を注ぎ込んだショート ムービー『 The Hire 』シリーズ ( 2001〜 ) は、自動車業界のみならず映画、ファッションetc.あらゆる分野に大きな影響を与えました。

当ブログでは先日、“ファッション フォトグラファーの巨匠”ニック ナイトさんが手掛けた「 Aston Martin DBS Superleggera 」プロモーション ビデオを紹介致しましたが、もし『 The Hire 』シリーズの成功がなければ、ニック ナイトさんによるAston Martinプロジェクトも、実現不可能だったかも知れません……………

 

ジェネレーション的にはニック ナイトさんよりも古く、更に“大御所ファッション フォトグラファー”のピーター リンドバーグさんが、「 PORSCHE TALENT PROJECT  ( ポルシェ タレント プロジェクト ) 」と名付けられた“ビジュアル プロダクション”に参加中であると、以前からネット上で話題になっておりました。

 

 

ピーター リンドバーグさん ( Peter Lindbergh : ドイツ , 1944〜 )

 

 

しかしながら、コノ「 PORSCHE TALENT PROJECT 」は、PORSCHEさん本国サイトに於いても、メイキング ビデオと最低限の情報しか公開されておりません(2018年8月現在)。よって、今暫くは“事態を注視する必要あり”なので御座いますが、実は中間報告を見ただけでも“かなりの傑作”であると推測されます……………

何故なら、例えファッション フォトグラフを見慣れた方々でさえ、こんな“美しくスタイリッシュなオフ ショット”は、過去に誰も見た事がないと思われるからであります。

 

 

 

 

私が考える“ピーター リンドバーグ フォト最大の特徴”は、何と言っても“フレーミングの構成力”……………

写真の中にストーリーが見事に完結されており、まるで1本の映画を1枚の写真に凝縮した存在感があります。特に“モノクローム作品”のオーラは絶大で、ソレがPORSCHEさん一連の“レトロ モダンなデザイン”と融合した結果、誠に壮大な“ピーター リンドバーグ流PORSCHE ワールド”の完成で御座います。

 

 

 

 

“極上映画の1シーン”を観ている様な上記作品群は、“オリジナル プリントを部屋に飾りたい”と思わせる芸術作品であり、近年の広告写真全体を見渡しても、滅多にお目にかかれない秀逸なアートワークだと断言出来ます!

 

ところで、“オーバー1億円”の限定生産車が、瞬く間に予約完売してしまう昨今。

昔の「 バブル景気 」とは明らかに異なる好景気が進行中でありますので、“有名アーティスト&高級自動車メーカー”のコラボレーションは、今後より一層ヒートアップするのでは?と予感させます……………

 

 

『 Peter Lindbergh captures tradition and innovation of PORSCHE ー Behind the scenes  2018 』

 

 

因みに私が、初めてピーター リンドバーグさんとお会いした際の“第一印象”は……………

ー “とにかくエネルギッシュでタフな巨人” ー

やはり“世界の頂点に立つクリエイター”に必要なのは、“超人的な人間力”だと実感した、若かりし頃の変態オッサンでありました。

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

前衛とクラシックの融合 ……

映画ファンにとっては「 007シリーズ 」のボンドカーとして特に有名なAston Martinさん ( Aston Martin Lagonda Limited : イギリス , 1913〜 )。

イギリス(ヨーロッパ)を代表する高級スポーツカー メーカーとして、自動車産業の歴史に輝かしい栄光を刻み続けておりますが、FERRARIさんやPORSCHEさんに比べると、あらゆる意味で“一味違う香り”の名車かと……………

 

 

『 Aston Martin DB5 & Mr. Sean Connery 』

『 Aston Martin DB5 & Mr. Daniel Craig 』

 

 

チョットだけAston Martinさんの“おさらい”をさせて頂きますと、生産量並びに企業規模に関しましては、LAMBORGHINIさんとFERRARIさんのちょうど中間に位置しており、極めて“ハンドメイドに近い工法”を得意とする高級スポーツカー メーカーで御座います。

しかしながら、ソノ知名度はスーパー スポーツカーの中ではマイナーの部類に属し、故に1970年代に大勃発した所謂“スーパーカー ブーム”の際にも、名前が登場する事は殆ど無かったと記憶しております。つまりAston Martinさんは、謂わば“軟派モーター ファンを排他するオーラ”を発散しており、ある種“別世界のブランド”として認識されている訳であります。

 

 

 

 

ところで……………

ファッション フォトグラフに興味をお持ちで、ブルース ウェーバーさんやマリオ テスティーノさんを御存知のお方でも、ニック ナイトさんは御存知ないのが現状かと思われます。

 

 

ニック ナイトさん ( 本名 Nicholas David Gordon Knight OBE : イギリス , 1958〜 )

 

 

1980年代、我が国が世界に誇るYohji Yamamoto ( 山本 耀司 ) さんのワールド キャンペーン フォトによって、一躍“スター フォトグラファー”に躍り出たニック ナイトさん。

 

 

『 Yohji Yamamoto / Nick Knight  1986 』

『 Yohji Yamamoto / Nick Knight  1988 』

 

 

今にして思えば、ファッション フォトグラフに於いて“CGリタッチ”が本格導入される以前でしたので、誰もが“初めて目にするヴィヴィッドな作品群”はおそらく、“ライティングとプリント テクニック”によって生み出されたのであろうと想像致します……………

 

 

『 Nick Knight  2018 』

 

 

 

1980年代、ファッション フォトグラフに大革命を起こし、最近では“イギリス王室 公式写真”を手掛ける等、多様なジャンルで“イギリス(ヨーロッパ)を代表するスーパー フォトグラファー”ニック ナイトさん。

2017年にはジャパンで個展が開催されたにも拘らず、一般知名度は乏しいままであり、未だに“日本語版ウィキペディア”すら存在しておりません。

 

そんな“Aston Martinライクなフォトグラファー”ニック ナイトさんが、コノ度「 Aston Martin DBS Superleggera 」プロモーション ビデオの“監督及び撮影”を担当。

只今“絶賛公開中”なので御座います。

 

 

 

『 Beautiful is Absolute ー The new DBS Superleggera / Nick Knight  2018 』

 

 

上記作品のポイント……………

❇ 1 ) ニック ナイトさんが自動車メーカーのプロモーション ビデオを撮るならば、メーカーはAston Martinさん以外には考えられない。

❇ 2 ) Aston Martinさんがプロモーション ビデオを制作するならば、監督はニック ナイトさん以外には考えられない。

正に“世界最強タッグ”に相応しい「 Nick Knight ✖ Aston Martin 」のコラボレーション!

 

 

因みに、某友人 ( 30代女性、国際A級ライセンス所有、自称“北川 景子さん似” ) の独り言……………

「私の夢は40歳〜60歳でFERRARIやPORSCHEを乗り継いで、60歳を過ぎたら“真っ赤なAston Martin”に乗る事です。」

 

 

『 Aston Martin DBS Superleggera  2018 』

 

 

変態オッサンは“あと4年で60歳”を迎えますが、どー頑張っても「 Aston Martin DBS Superleggera ( お値段“約3500万円” ) 」は買えそうにありません。

よって、当サイト プロデューサーの“秀津風親方さん”に是非とも御購入頂きたいと思います……………

 

 

 

 

 

( 画像1〜7はネットから拝借。画像8〜9はニック ナイトさんのインスタグラムより。画像10〜13はネットから拝借。)