明暗を分けた老舗 ……

当ブログでは以前、ギター メーカーの“2大巨頭”であるFenderさんとGibsonさんの現状についてお伝え致しました。

オーディオやアパレル分野に進出し、着実に“新たなブランド価値”を高め続けるFenderさんに対して、“M&A(合併&買収)”によって次々とオーディオ、電気メーカーetc.を傘下に収め“世界一の音響帝国”を目指すも大失速。2018年初頭には我が国の“民事再生法”に相当する「 米連邦破産法第11章 ( 通称“チャプター11” ) 」の適用を申請して、事実上“倒産状態”でひたすら救援を待ち続けるGibsonさん……………

両社共に“多角経営”というヴィジョンは同様ながらも、“アプローチの違い”によって明暗を分けた形となってしまいました。


Fenderさん並びにGibsonさんは、ピアノ メーカーに例えるならば Steinway & Sons ( スタインウェイ&サンズ : アメリカ , 1853〜 ) さんや Bechestein ( ベヒシュタイン : ドイツ , 1853〜 ) さんの様な“超名門ブランド”であります。

よって、多くの“世界的ギタリスト”が愛用しておりますので、“Gibsonユーザー有志連合”が何らかの手を差し伸べるのでは?との期待もありましたが、やはり“ビジネスライク”に考えればそんなに生温いハズもなく、改めて“老舗企業の問題点”を考えさせられた気が致します。


❇️ ところで先日、ソレを象徴する(?)トピックを新たに発見……………

“Gibsonイメージを代表するビッグネームの1人”である、かのジミー ペイジ先生 ( Jimmy Page OBE : イギリス , 1944〜 ) に関しましては、今更説明の必要も無いかと思われますが、Led Zeppelin ( レッド ツェッペリン : イギリス , 1968〜1980 ) のギタリストとして活躍した“スーパー ロック ギタリスト”であります。

そんなジミー ペイジ先生が、予想外にも“Fender”からシグネイチャー モデルを発売!

しかも、自らのメジャー キャリア原点である Yardbirds ( ヤードバーズ : イギリス , 1966〜1968年に在籍、当初はベーシストとして参加 ) 時代の愛機を、“一筆入魂 オリジナル ペインティング”で再現した正に翠玉の逸品。

「 Jimmy Page Dragon Telecaster 」by Fender Custom Shop 2019

左はポール ウォーラーさん ( Fender Custom Shop マスター ビルダー )

そもそも、ジミー ペイジ先生はアート スクール出身でありまして、若い頃からステージ衣装もプライベートの服装も、オリジナリティー溢れるファッショナブルさが特徴的でありました。今回のシグネイチャー モデルも単なる“ライセンス付与”ではなく、アーティストとしてのクリエイティビティーを充分に感じさせる、謂わば“ジミー ペイジ先生 責任監修品”で御座います。

因みに、まるで“ドキュメンタリー映画”ライクなジミー ペイジ先生による“商品解説 プロモーション ムービー”はコチラ。

『 The Making Of Jimmy Page‘s Mirrored and Dragon®️ / Fender 2019 』

Yardbirds加入後、最初に使用したテレキャスター(後に“Dragon Telecaster”に変貌)は、何と“ジェフ ベック先輩からのプレゼント”だったお話や、その他レアなお話が次々と登場する傑作プロモーション ムービー。

本プロモーション ムービーの見事な出来映え、及び商品完成度の高さを見るにつけ、“ジミー ペイジ先生にも見捨てられたGibsonさんの悲哀”を、ひしひしと感じる変態オッサンでありました。

❇️ Gibsonさんよ何処へ行く……………

( 画像は全てネットから拝借。)


クール ビューティーとマッスル ビューティー ……

ヘアメイク時代に各自動車メーカーさんCMを担当させて頂き、広報の方から貴重な情報をお聞きした際、特に印象的だったお話がありました。

「大型セダンよりもスポーツカーの方が企画、製作、製造に関してお金が掛かります。加えて、購入層が限定されるので売り上げは低い。つまり、FERRARIさんやLAMBORGHINIさんの様な“小規模専門メーカー”ではなくて、“大手大衆車メーカー”がスポーツカーを発売する事自体、実はビジネス上“非常にリスキーな行為”なんですよ。」……………

例えるならば「大型旅客機よりも戦闘機の方が企画、製作、製造が大変だから高価になってしまう。」原理に近いのだと思います。

故に、“グループ企業内で共同開発、並びに共通パーツを多く使用する事でコストを削減する”という方法が、世界中でポピュラーになりつつあります。

❇️ 記憶に新しいところでは「 Lamborghini Huracán ( ウラカン ) 」& 「 AUDI R8 V10 」……………

「 Lamborghini Huracán Performante ( 2017 ) 」

「 AUDI R8 V10 ( 2016 ) 」

お互いのメーカーさんが公表している情報は極めて限定的でありますので、詳細の程は明らかではありませんが、上記の2台は“パワートレイン、シャシーetc.”を共用しております(Lamborghiniさんが製作)。それぞれが“自社流”にアレンジしているとは云え、謂わばれっきとした“兄弟車種”であり、ドライブ フィーリングもさぞ近いのでは?と想像出来ます。

御存知の様に、LamborghiniさんとAUDIさんは共に“ Volkswagen グループ”に所属しておりますので、共同作業は比較的スムースに行われたと思われますが、資本無関係メーカーの場合は、あらゆる意味で困難が伴うに違いありません。

BMWさんとTOYOTAさんが「次期BMW Z4とTOYOTA SUPRAは、共通プラットフォームを使用した素晴らしいスポーツカーになる。」と発表して話題になったのは、確か2014年頃だったと記憶しております。但し、コンセプトは同様ながらも両社の間にはかなりの温度差があったらしく、ドイツ モータースポーツ関連誌には、幾度となく「BMWとTOYOTAによるプロジェクトが頓挫した。」的な記事が掲載されました……………

❇️ 昨年、BMWさんから「 新型Z4 」が正式発表された後も「やはり“兄弟車種”SUPRAは無しか?」と噂されておりましたが、先日やっと公の場に登場致しました。

誠に失礼ながら、「 先代プリウス 」あたりからTOYOTAさんのデザインは方向性が変わり、“攻め方が間違っているのでは?”と感じていた私は「 新型SUPRA 」が、“TOYOTAさんの原点に立ち戻ったデザインになる”と勝手に期待しておりましたので、こんな“超マッチョ「 新型SUPRA 」”には、正直なところ“違和感満載”で御座います……………

確かに「 SUPRA 」は、“抑揚のあるデザイン”が特徴でありましたが、2019年デザイン トレンド及びTOYOTAさんの“スポーツカー戦略”に当てはめた場合、いささか“視点がズレている”と思えて仕方ないのであります。

❇️ 因みに、兄貴分の「 BMW Z4 」は……………

“BMWさんとTOYOTAさんの違い”と言ってしまえば、確かにソノ通りでありますが、“一歩先のデザイン”を踏まえた上で、敢えて“半歩先のデザイン”を選択するデザイン ポリシーは、BMWさんを筆頭として“ドイツ勢”の方が進んでいると感じますし、ソレは“ジャーマン デザイン”に共通するセオリーなのかも知れません。

何れにしても、予価は「 新型SUPRA 」が“約500万円〜”、「 新型BMW Z4 」が“約600万円〜”と云われておりますので、そんなシロモノを気軽に購入可能なのは、当サイト プロデューサーの“秀津風親方さん”位であり、私には全く無縁の物体で御座いますが……………

❇️ ジャーマン デザインの特徴は、“引き算による美しさ”だと改めて実感した変態オッサンでありました。

( 写真は全てネットから拝借。)

北海道の未来 ……

世間ではイマイチ盛り上がっておりませんが、2016年に成立した「 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律 ( 通称 : IR法案、カジノ法案 ) 」によって、“2025年頃”我が国に「 IR ( Integrated Resort : カジノを併設した統合型リゾート施設 ) 」が誕生する可能性大になりました。

現在のところ、“最も有望な候補地”は北海道(苫小牧、釧路)、大阪府(夢洲)、神奈川県(横浜)と云われております。

因みに私は、“人生自体がギャンブル(離婚、破産、廃業etc.)”でありましたので、故にギャンブルの類いは一切やりません。よって、コノ件に関しては何の興味もありませんでしたが、先日、偶然見た報道番組により、ある“予想外な点”からチョット興味が沸きました(以下引用、記事は現時点での最新情報)……………

【 米ハードロック、北海道・苫小牧進出に意欲=カジノ含むIR、最大5000人雇用 】( 時事ドットコムニュース )

「ハードロック」ブランドでホテルやカジノなどを展開する米娯楽企業ハードロック・インターナショナル(フロリダ州)のエドワード・トレーシー日本法人最高経営責任者(CEO)は9日、札幌市で時事通信のインタビューに応じた。カジノを含む統合型リゾート(IR)の北海道苫小牧市への進出に意欲を示した。最大5000人規模の雇用機会創出につながると述べた。

トレーシー氏は、「いろんなメリットを持って来られる場所として北海道苫小牧市を選んだ。計画している規模の施設だと、3500人から5000人くらいの雇用を生むことは確実だ」と強調した。( 2019年1月9日 )


御存知ない方の為に、ココで若干のオサライをさせて頂きますと……………

Hard Rock Internationalさん ( 本社 : アメリカ、フロリダ州 ) は、世界中で“アメリカン カフェ レストラン”ハードロック カフェ ( Hard Rock Cafe ) やホテル、カジノを展開する謂わば“観光娯楽企業”で御座います。

❇️ スタートは1971年。

“ロンドン在住のアメリカ人”アイザック ティグレットさんとピーター モートンさんが、ロンドン ( Rolls-Royce 販売店跡 )に“ハードロック カフェ1号点”をオープン致しました。


『 Hard Rock Cafe ロンドン1号店 ( 現在も営業中 ) 』

ピーター モートンさん ( Peter Morton : アメリカ , 1947〜 )

誠に失礼ながら、当時のロンドンは“ヨーロッパで1番食べ物の不味い街”と揶揄されておりましたので、“カジュアルで美味しいアメリカ料理”を提供するHard Rock Cafeは、オシャレな若者を中心にロンドン市民の間で大きな話題となり、“ヨーロッパにアメリカン ダイナーを紹介した先駆者”とまで呼ばれました。

後にトロント、LA、ニューヨーク、シカゴ、パリ、ベルリン、シドニーその他に続々と店舗をオープン。

『 Hard Rock Cafe ニューヨーク店 』

『 Hard Rock Hotel and Casino ラスベガス 』

❇️ 1983年には“日本第1号店”が六本木にオープン。


『 Hard Rock Cafe 東京店 ( 六本木 ) 』

思えば私も、Hard Rock Cafe 東京店さんには随分とお世話になりました。

特に20代の頃“デートの締め”で訪れた記憶が鮮明で、32年間の東京生活に於いても“特別な思い出の場所”で御座います。

Hard Rock Cafeさん“最大のウリ”は、かのアンディー ウォーホール大先生が「Hard Rock Cafeはまるで“ロックのスミソニアン博物館”だ。あのコレクションを見るだけでも、充分に来店する価値があるよ。」とまで仰った、“ロックスター 「 メモラビリア ( MEMORABILIA : 記念品 ) 」”の数々。

愛用ギター、ステージ コスチューム等が数多く展示されており、しかも何と“全て本物”……………

さぞ、“潤沢な資金力”を御活用かと思いきや、エリック クラプトンさんを筆頭に、“ロックスターからの無償提供”も多いと聞きます。

つまり、“ロックに特化したエンタメ系飲食&観光ビジネス”という、オンリーワンのポリシー並びに徹底した戦略が功を成した、世間でも稀なビジネス モデルであります。

ところで、IRについて語る際に必ず提起される「 ギャンブル依存性問題 」。

競馬、競輪、競艇、パチンコが、既に“国民的娯楽”として定着している現状で、今更「 ギャンブル依存性問題 」を深く心配する必要がはたしてあるのでしょーか?……………

“何らかの規制”は当然必要だとしても、「 ギャンブル依存性問題 」は、本件の“キーポイント”にするべきではないと考えます。

❇️ 最も重要なのは、“コンセプトばかりの新興企業”ではなく、Hard Rock Internationalさんの様に、“世界中で経験豊富な超一流プロフェッショナル”に委ねる事だと思います!

“北海道の未来”が心配な変態オッサンでありました……………

『 苫小牧 IR予想図 by Hard Rock International 』

( 画像は全てネットから拝借。)

London Calling ……

❇️ 1960年代のロンドンと云えば、当ブログでも何度か御紹介した『 BLOW – UP ( 邦題 : 欲望 ) イギリス、イタリア合作 / ミケランジェロ アントニオーニ監督 1967 』や……………

❇️ “ミニスカートの妖精”ツイッギーさん ( Twiggy : イギリス , 1949〜 ) や……………

❇️ “労働階級の若者”から発生した「 Mods ムーブメント ( ロンドン , 1950年代〜1960年代 ) 」や……………

❇️ 今更“説明不要のロック グループ”ビートルズ ( BEATLES : イギリス , 1957〜1970 ) ……………

上記は何も“ポップ カルチャー”として、ロンドンから発信されたコンテンツでありまして、当時の世界中を見渡しても極めて“オリジナリティー溢れる”象徴的なコンテンツ(ムーブメント)で御座いました。

よって、世界中の若者に何らかの影響を与え続けたロンドンは、“最も影響力がある都市”として世界中に知れ渡り、ファッション、音楽、ライフ スタイル、思想に於ける先進都市としてソノ後長期間に渡って君臨致します。

つまり、“新しい風”は常にロンドンから吹いて来たのでありました。

そんな“ロンドンが熱かった時代”を知る上で貴重な資料であり、かつ娯楽性に富んだ話題作が、2019年早々に我が国でも公開されます。

『 My Generation ( 邦題 : マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!) イギリス / デビッド バッティ監督 2017 』

出演 : ビートルズ(ポール・マッカートニー&ジョン・レノン)、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、マリアンヌ・フェイスフル、ツィギー、デイヴィッド・ベイリー、メアリー・クワント、ジョン・レノン、デイヴィッド・ボウイ、ヴィダル・サスーン、デイヴィッド・ホックニー、ジョーン・コリンス、サンディ・ショウ……………

❇️ 2019年1/5(土)よりロードショー ( Bunkamura ル・シネマ他 )。

誠に失礼ながら勉強不足な私は、“デビッド バッティ ( David Batty ) さん”と聞いても“元サッカー選手”しか思い浮かびませんので、イギリス人メル友に尋ねましたところ「BBCのドキュメンタリー番組でケッコー有名な監督だよ。」との御言葉。

ひょっとしたら今後、ブレイク必至の“新進気鋭監督”かも知れません……………

ところで、本作品。

“プロデューサー兼主演”を、イギリスの名優マイケル ケインさん ( Michael Caine , CBE : イギリス , 1933〜 ) が担当されております。

マイケル ケインさんは所謂“名作(傑作)”ばかりではなく、多くの“珍作(怪作)”にも御出演され、女王陛下から“大英帝国勲章並びにナイト称号”を授与された、正に“イギリスを代表する名優”であります。

因みにマイケル ケインさんは、ロンドン生まれロンドン育ちで御座いますので、“実体験を有したストーリー テラー”であり、本作品の“プロデューサー兼主演”は実に適任かと思われます。

出演者はロック スターやモデルばかりではなく、“巨匠ファッション フォトグラファー”のデイヴィッド ベイリーさんや、“地球一有名なヘアドレッサー”ヴィダル サッスーンさんetc.何とも豪華絢爛。映画の枠を超えた“文化&ファッション教材”としても有益な逸品。

但し、強く感じるのは“50年後の未来から現代を顧みた時、はたして“こんなにも刺激的で輝いているのか?”という疑問……………

何れにせよ、是非とも御覧頂きたい作品で御座います!


『 My Generation ー Official Trailer ー ( 2017 ) 』

❇️ 1981年、ロンドン。

“ニュー ロマンティック全盛期”のロンドンを訪れた変態オッサン。オシャレな男女が皆んな“眉毛を剃っていた”のを見て、“コレしかない”と早速ホテルで両眉毛を剃り、夜のロンドンに颯爽と繰り出しました。

ロンドン滞在中はさておき、東京に戻って以降の数ヶ月間“ヒジョーに恥ずかしかった”のは言うまでもありません……………

( 画像は全てネットから拝借。)


脱力系ヴォーカリスト世界一 ……

❇️ 1985年、パリ。

TV文化に於いて謂わば“発展途上国”であったフランスは、正直なところ興味深いTVプログラムが皆無であり、私は主にアメリカのMTVをフランスで独自に編集した“MTV フランス編集版”を観ておりましたが、圧倒的な人気を誇るビデオ クリップが存在致しました……………

ロバート パーマーさんの「 Addicted To Love ( 邦題 : 恋におぼれて ) 」で御座います。


『 Addicted To Love / Robert Palmer  ( 1985 ) 』


今にして思えば、マイケル ジャクソンさんやデュラン デュランさんetc.“制作費ン億円”の豪華絢爛ビデオ クリップ全盛期。むしろ“チープ&プリミティブ”なロバート パーマーさんのビデオ クリップは極めて新鮮だった上に、当時のCHANEL ビューティー広告と“ヘアメイク イメージが似ていた”ので、フランスで大ブレイクしたのだと思われます……………


ロバート パーマーさん ( 本名 : Robert Allen Palmer , イギリス , 1949〜2003 )

ロバート パーマーさんと云えば、「 Addicted To Love 」 ( 後に全米シングルチャート1位獲得の大ヒット ) と同時期に、パワー ステーション ( デュラン デュラン並びにシックのメンバーも参加 ) での活動が有名でありますので、“パワー ステーションのロバート パーマー”として御存知の方も多いかと。

そんなロバート パーマーさん。一体何がどの様に凄いのか……………

❇️ 1 ) “古き良き時代”のプレイボーイ感満載。

ソノ点に関しましてはブライアン フェリーさん ( ロキシー ミュージック ) と双璧で御座います。

ブライアン フェリーさん ( Bryan Ferry , イギリス , 1945〜 )

❇️ 2 ) “脱力感”。

1987年には何とグラミー賞の「 最優秀男性ロック ヴォーカリスト賞 」を獲得しており、誠にソウルフルな“熱い歌唱力”をお持ちながら、決してソノ“武器”を使う事なく、ひたすら“ポップでカジュアル(時にトロピカル?)”なヴォーカル スタイルを徹底。

❇️ 3 ) “スタイリッシュ”。

ステージやビデオ クリップでは主にアルマーニ製スーツを愛用。しかもタイドアップ(ネクタイ着用)で極めてダンディー。

因みに、「 Addicted To Love 」のワールド ビッグヒットで気を良くしたロバート パーマーさんが、次に放ったシングル曲のビデオ クリップが……………

『 I Didn’t Mean To Turn You On / Robert  Palmer  ( 1985 ) 』

❇️ 前回と“まんま同じ”じゃねーの!

しかしながら、“二匹目のドジョウ”を狙える程に音楽業界は甘くありませんので、当然コノ曲は“大ハズレ”に終わると誰もが予想しましたが、意外にも“全米シングルチャート2位”と大健闘致しました。

まるで“コントの様に同じネタ”を使い回す点も、“元祖 脱力ヴォーカリスト”のロバート パーマーさんらしい魅力で御座います。

❇️ 2003年9月26日、パリ。

15歳年下のガールフレンドとバカンス中、心臓発作により若干54歳で他界されたロバート パーマーさん。

“プレイボーイ”を貫いた人生でありました。

私がロバート パーマーさんを知ったのがパリで、 ロバート パーマーさんが最期を迎えられたのもパリ。

皮肉な運命を感じます……………


代表作品『 Riptide / Robert Palmer  ( 1985 ) 』

ベストアルバム『 Best of Both Worlds: Anthology 1974-2001 / Robert Palmer  ( 2002 ) 』

❇️ ところで、変態オッサンは考えます。

今の時代だからこそ、“実力派 脱力ヴォーカリスト”がロバート パーマーさんの楽曲をカバーしたり、「 Addicted To Love 」のビデオ クリップを“オマージュとしてパロディ化”したらヒジョーに面白いのでは?……………

1980年代ロックを未体験の世代にとっては、“クイーン現象”に通じる“カッコ良さ”を見出せる気が致します。

例えば、我が国を代表する“プレイボーイ系ヴォーカリスト”横山 剣 さん ( クレージーケンバンド ) なんぞ適任だと思います。

横山 剣さん ( Ken Yokoyama , 神奈川県出身 , 1960〜 )

( 画像は全てネットから拝借。)


迷えるニューヨークのベルギー人 ……

当ブログでは今年の9月、ラフ シモンズさん ( 元 Christian Dior ) によるCalvin Kleinコレクションを取り上げさせて頂きました。

“ヨーロッパ装飾文化”で育ったベルギー人のラフ シモンズさんが、“アメリカ機能美の最高峰”Calvin Kleinのチーフ クリエイティブ オフィサーに就任する際には、多くの葛藤と苦悩があったのでは?と推測されますが、アメリカ映画をモチーフにした斬新なコレクションを展開し、世界中の“ラフ シモンズ フリーク”を一安心させてくれました。

確かにソレは“新天地での意気込み”を充分に感じさせる、誠に素晴らしい出来栄えでありましたが、正直なところ、ラフ シモンズさん御自身が完全には吹っ切れておらず、どこか“消化不良に見えた”のがヒジョーに気になりました。

 

加えて最近、アメリカ人メル友から「ラフ シモンズのKalvin Kleinは、アーティスティック過ぎて世間の評判は芳しくない。」と聞いてチョット心配しておりましたら(以下引用)……………

 

 

【 ラフ・シモンズへの高評価が一転 不調「カルバン・クライン」の立て直し策をPVHが発表 】( WWD JAPAN )

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の不調を受け、同ブランドを擁するPVHコープ(PVH CORP)のエマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)会長兼最高経営責任者(CEO)が立て直し策を発表した。2018年8~10月期決算において、「カルバン・クライン」は売上高こそ前年同期比2.1%増の9億6300万ドル(約1088億円)となったものの、既存店の売り上げがおよそ2%下落しており、利払い前・税引き前当期利益(EBIT)は同14.7%減の1億2100万ドル(約136億円)だった。

キリコCEOは、ラフ・シモンズ(Raf Simons)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーによるブランド刷新が「メーン顧客層にとってファッション的に先鋭的すぎ、価格帯も高すぎた」とし、「現在そうした間違いの修正に取り組んでいる。19年からは、『カルバン・クライン ジーンズ(CALVIN KLEIN JEANS)』でより商業的かつ顧客に合った製品を提供したい。今後はブランドのDNAを重視し、『カルバン・クライン』らしさを取り戻す。19年の春季で調整し、秋季には完全に再生させる」と語った。( 2018年12月3日 )

 

 

❇️ 因みに「ラフ シモンズが、2019年限りでCalvin Kleinを去る可能性は限りなく100%に近い。」by アメリカ某 ファッション ジャーナリスト。

 

ラフ シモンズさんと云えば“完璧主義者”で、コレクション制作中やショー当日は極めて“人当たりが厳しい”ので知られますが、ショーが終わった途端に“号泣”する事でも有名であります。つまりは“ガラス細工”の様に繊細で、かつ不器用な“真のクリエイター”なのだと思われます。

そんなデザイナーが、御自身のシグネチャー ブランド以外に“大手老舗メゾン”の主任デザイナーを兼任するのは、極めて“環境的に困難”な気が致します……………

 

例えば、“大手老舗メゾン”CHANELの主任デザイナーを35年も続けていらっしゃる、御存知カール ラガーフェルド大先生。

 

 

カール ラガーフェルド大先生 ( 本名 : Karl Otto Lagerfeld , ドイツ , 1933〜 )

 

 

カール ラガーフェルド大先生が手掛けるCHANEL、FENDI、Chloé、etc.はトップ モードかつ“コンサバティブなライン”を主流としており、カール ラガーフェルド大先生“本来の芸風”とほぼ一致で御座います。

 

ところが、ラフ シモンズさん“本来の芸風”は(以下参照)……………

 

 

『 Raf Simons ー Spring / Summer 2019 ー Men’s Collection in Paris 』

 

 

余りにも“アーティスティック”で個性的なのであります。

 

 

『 Raf Simons ー Spring / Summer 2019 ー Men’s Collection in Paris 』

 

 

❇️ そこで、変態オッサンの結論。

ラフ シモンズさんに於かれましては、Calvin Kleinで契約満了迄“それなりに頑張って”頂き、以降はヨーロッパに戻り“Raf Simons(御自身のシグネチャー ブランド)”に御注力されるのをオススメ致します。

 

何故ならば……………

“Raf Simons”でのパフォーマンスは、Calvin Kleinよりも遥かに“エネルギッシュ&エモーショナル”であり、何よりも“ラフ シモンズさんらしい”と感じるからで御座います!

 

 

『 Raf Simons ー Spring / Summer 2019 ー Men’s Collection in Paris 』

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転がり続けるヨーロッパ ……

本日は冒頭から引用で失礼致します(以下引用)。

 

【 パリ燃ゆ…「黄色いベスト」デモ、一部暴徒化も 】( YOMIURI ONLINE )

パリ中心部のシャンゼリゼ通りで24日、フランス政府による燃料税引き上げやガソリン価格高騰に抗議するデモが行われ、暴徒化した一部の参加者と治安部隊が衝突した。AFP通信によると、衝突で約20人が負傷し、40人以上が拘束された。デモはフランス各地で17日から続いている抗議運動で、参加者が、シンボルとなっている路上作業用の黄色いベストを身に着けることから、「黄色いベスト運動」と呼ばれている。運動開始から2回目の週末となった24日は、フランス全国で約10万人が参加した。

パリではシャンゼリゼ通りに数千人が集まり、「マクロン(大統領)は引っ込め」と書いたプラカードなどを掲げて通りを占拠した。デモ隊は車道からはがした敷石を治安部隊に投げつけ、治安部隊は催涙ガスや放水で応戦した。周辺では燃やされた車やバイクから黒い煙が上がり、深夜まで警察車両のサイレンが鳴り響いた。凱旋がいせん門やエッフェル塔といった名所も閉鎖され、観光にも影響が出た。( 2018年11月26日 )

 

 

 

私が住んでいた頃(1980年代)にも、パリではデモ行進が日常茶飯事で御座いました。
しかしながら、ソレは謂わば“民主主義(資本主義)国家”としての極めて自然なアピール行為であり、むしろデモ行進を滅多に見掛けなかった我が国が、“民主主義的な社会主義国家なのでは?”と感じた程であります。但し、昨今のパリに於けるデモ行進や暴動は、明らかに“意味合い”並びに“質”が異なります。
まるで発展途上国特有の“叫び”にも似た声が聞こえます……………

 

しかも、“迷走中”なのはフランスだけではありません。

2016年に発表された所謂「 ブレグジット ( Brexit : EUからのイギリス脱退 ) 」に端を発した“性急改革主義”が蔓延して、特に若い世代を中心とした世界的ムーブメントとなり、ヨーロッパ全体が新秩序構築の“混乱期真っ只中”に……………

特に問題なのはEUの“ビッグ3”であるイギリス、ドイツ、フランス間で、“修復不可能な亀裂”が発生しつつある点かと思われます。

 

 

❇️ テリーザ メイ イギリス首相 ( 本名 : Theresa Mary May , 1956〜 )

 

❇️ アンゲラ メルケル ドイツ首相 ( 本名 : Angela Dorothea Merkel , 1954〜 )

 

❇️ エマニュエル マクロン フランス大統領 ( 本名 : Emmanuel Jean – Michel Frédéric Macron , 1977〜 )

 

 

そもそもEU ( European Union : 欧州連合 ) とは、ヨーロッパのエネルギーや経済関係共同体を1967年に一本化し、1998年に通貨 ( EURO : ユーロ ) が統合された組織でありまして、現在の加盟国は計28ヶ国で御座います。

 

❇️ フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、イギリス、アイルランド、デンマーク、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、フィンランド、オーストリア、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、スロベニア、エストニア、ラトビア、リトアニア、キプロス、マルタ、ルーマニア、ブルガリア、クロアチア。

 

 

因みに私が、1980年代のヨーロッパ(フランス)に住んで感じたのは……………

 

❇️ 1 ) アメリカの圧倒的な“経済力”は許し難い。

❇️ 2 ) “経済力”で急成長著しいジャパンは既に脅威だが、今後もソレに追従するアジア諸国が登場するかも知れない。

❇️ 3 ) もしヨーロッパが一丸となれば、“経済力”に加えて“政治力”でも世界のトップになれる。

 

上記トピックは、実際にTVの政治討論etc.で取り上げられておりましたし、同じ目的の為なら“ヨーロッパは一つになれる”と、信じる(信じたい)ムードが蔓延していたのを覚えております。

 

 

 

 

ところが、“個性を重んじる”のを重要視する余り、自分を肯定するが故に“他人を否定する傾向が強い”のがヨーロッパ人。よって“一致団結”するのはヒジョーに困難だと考えます。つまり“EU”の発想自体が、ヨーロッパ人にとっては“絵に描いた餅”以外の何物でもなかった訳でありまして、結局のところEUは“旧ソ連の社会主義”同様に、“20世紀最大の失敗”として歴史に刻まれてしまうかも知れません。

 

ヨーロッパ“終わりの始まり(ファイナル カウントダウン)”が、ゆっくりとスタートし始めた気が致します……………

 

そこで、変態オッサンは断言させて頂きます。

 

❇️ 「 EUは20年以内に必ず崩壊致します! 」

 

 

『 The Final Countdown ( Official Video ) / EUROPE  1986 』

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

円熟期に突入した王道クリエイター ……

当ブログに於いての“最多登場デザイナー”であるトム フォードさん。

2005年に御自身のシグネチャー ブランドを創設以来、本業(デザイナー)以外でも映画監督として『 A Single Man ( シングルマン )  2009 』、『 Nocturnal Animals ( ノクターナル アニマルズ )  2016 』で世界的権威のある映画賞を数多く受賞したり、正に“天才マルチクリエイター”として才能炸裂中で御座います。

因みに、2014年にはリチャード バックリーさん ( Richard Buckley : 1948〜 ) との同性婚を発表。あらゆる意味で“21世紀を代表するファッション クリエイター”として、後世に長くソノ名前を残すのは間違いないかと思われます……………

 

 

トム フォードさん ( Tom Ford : アメリカ , 1961〜 )

 

 

シグネチャー ブランドのスタート時は、“サヴィル ロウ ( Savil Row : オーダーメイド テイラーで有名なロンドン ストリート ) スタイル”を彷彿とさせる芸風でありましたが、次第にGUCCIで世界を魅了した“トム フォード流ラグジュアリー テイスト”を醸し出し、今やTom Fordと云えば、ハリウッド セレブからジェームズ ボンドまで御用達。もはや、現代を代表する“スーパー ブランド”として完全に確立されました。

 

 

 

 

そんなトム フォードさん。

最近特に異彩を放っておりますのは、意外にもドレスやスーツではなく、極めて“スタイリッシュでシンプル”なサングラスと、何とも“美しくて妖麗”なレディース シューズで御座います……………

 

 

 

 

 

サングラスに関しましてはボストン、ウエリントンetc.ベーシック デザインが中心でありますが、デザイナー サングラスに有りがちな“手抜き感ゼロ”のクラフツマンシップを感じさせます。加えて広告写真も、最近では珍しい“王道路線”を徹底した、“直球勝負”の力強さ漲る広告シリーズを展開中。

 

そして、サングラスよりも更に注目すべきは、“まるで宝石ライク”な美しさとユーモア センスに満ちたレディース シューズ……………

 

 

 

 

❇️ 1980年代のパリ。

尊敬する“某誌 ファッション エディターさん”から「“魅力的な女性”にハイヒールをプレゼントするなら、CHARLES JOURDAN ( シャルル ジョルダン ) かYves Saint Laurent ( イヴ サンローラン ) を選べば間違いない。」と教わりました。

( 私の記憶が正しければ、CHARLES JOURDANさんとYves Saint Laurentさんは、同じ製造元で生産されており木型も殆ど同じだったと思います。確かに1970年代〜1980年代に於いて、コノ2ブランドは“エレガントさ”で他ブランドを一歩リードしていた感がありました。)

 

❇️ 2018年現在。

「“危険な香りの女性”にハイヒールをプレゼントするなら、Tom Fordを選べば間違いない。」と断言させて頂きます!

 

 

 

 

“Tom Fordさん作品で踏まれたい(?)”変態オッサンでありました……………

 

 

 

 

( 画像1、5〜12はトム フォードさんのTumblrから拝借。画像2〜4はネットから拝借。)

世界一でなければ……

子供の頃、GUINNESSさんと云う有名ビール メーカー ( Guinness & Co. : アイルランド , 1756 〜 ) が「 ギネスブック ( 正式名称 : GUINNESS WORLD RECORDS , 1956〜 毎年発行 ) 」なる“世界記録本”を出版している事情が理解出来なかった私は、イギリスのスラングで“世界一”の事をGUINNESSと呼ぶのだと思っておりました……………

ソノ後暮らしたパリで、レ アール ( Les Halles : パリ1区 ) に“安くて旨いBAR(ツマミも充実)”を発見。某有名ヘアドレッサーの弟子だった私は、師匠の仕事仲間であるファッション フォトグラファーや、スタイリスト(エディター)の御弟子さん達と毎晩通いました結果、BARのイギリス人バーテンダーさんから「GUINNESSは世界一の“黒ビール メーカー”で、ソコが発行している“世界記録本”がギネスブックだよ。」と教わった次第で御座います。

 

 

❇️ 因みに、上記はレ アール名所『 ポンピドゥー センター ( 正式名称 : Centre national d’art et de culture Georges Pompidou ) / Place Georges Pompidou , 75004 Paris , France ) 』

決して“建築足場”が残っている状態ではなく、こーいうデザインでなのであります。正にギネス級の“難解建造物”。 )

 

 

そんなギネスブックには、実に意外な“珍記録”も色々と掲載されておりますので、本日はソノ一部を御紹介させて頂きます ( 以下「 BuzzFeed News , 2018年10月12日 」より )。

 

 

❇️「 世界最高齢 クラブDJ 」……………岩室 純子さん ( aka DJ SUMIROCK : ジャパン ) 83歳。

77歳でDJの世界に足を踏み入れた“超遅咲きDJ”岩室 純子さん。我が国の高齢者はエネルギッシュだと改めて実感。

 

❇️「 移動中の車上でサッカーボールをコントロールした世界最長時間 」……………アッシュ ランドウェルさん ( イングランド ) 93秒間。2014年11月15日に達成。  

こんな“危険でアホアホしい記録”に挑戦する人が、はたして世界中に何人いらっしゃるかは不明。

 

  

❇️「 世界最多数のブロック コレクション 」……………フランク スモーズさん ( オーストラリア ) 3837点。2017年5月9日達成。

正直なところ“意外と少ない”気が致します。

 

❇️「 ゴーカート世界最高速度 」……………トム バングナルさん ( イギリス ) 時速180km。2017年9月5日に達成。

ココで云う“ゴーカート規定”が不明ではありますが、速いのは間違いありません。

 

 

こーやって拝見すると“世界的な偉業”には変わりませんが、チョット笑ってしまう様な“世界記録”山積みで御座いますが、何れにしても“真面目にふざける精神”はイギリス人らしいのかも知れません……………

 

 

❇️ 「 1分間に製造可能なソーセージの世界最高数 」……………バリー ジョン クロウさん ( アイルランド ) 78個。2017年4月3日に達成。

てっきり“ドイツ人のお方”だと信じて疑いませんでした。ところで私は、“アイルランド ソーセージ”を食した経験がありません。

 

❇️ 「 犬による1分間に飛んだダブルダッチの世界最多回数 」……………ジェロニモとその飼い主サマンサ バレーさん ( アメリカ ) 128回。2014年4月7日に達成。

人間だけではなく“人馬(人犬)一体”の記録は更に難易度アップ。

 

❇️ 「 世界最大の編み針 」……………エリザベス ボンドさん ( イギリス ) 4.2メートル。2017年6月13日に達成。

何故に“編み針”だったのかお訊きしたい。

 

❇️ 「 猫の足に積めるサイコロの世界最多数  」……………ビビと飼い主のL.C.ショーさん ( マレーシア ) 10個 ( 写真は9個 ) 。2017年6月18日に達成。

何故に“こんなレア ジャンル”に挑戦したのか全く意味不明。

 

 

❇️ 変態オッサンなりの総括。

モンティ パイソン ( Monty Python ) に代表される“ブリティッシュ センス”は誠に理解不能でありますが、イギリス人が拘る“世界一”と“真面目にふざける精神”には素直に頭が下がります。

やはり“世界一”には大きな意味がありますし、ソノ探究こそが“現代のジャパン”に最も欠けている点ではないでしょーか?……………

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

破壊衝動は創造衝動 ……

現代的には多少“不謹慎な表現”ではありますが、1960年〜1980年代に“映画のテロリスト”と呼ばれたジャン リュック ゴダールさんにつきましては、今更説明の必要もないかと思われます……………

 

ジャン リュック ゴダールさん [ Jean-Luc Godard ( 別名義 Hans Lucas )  : フランス並びにスイス国籍 , 1930〜 ]

 

 

“ヌーヴェルバーグ(ニューウェーブ)の騎手”としてフランス映画界を牽引し、世界中の映画監督に多大な影響を与えたジャン リュック ゴダールさんは、所謂“アヴァンギャルド”なイメージ満載でありますが、2002年には我が国の「 高松宮殿下記念 世界文化賞 」を受賞しており、名実共に“現代を代表する偉大なアーティスト”で御座います。

 

しかしながら、1980年代に私がパリで実感した“予想外な実態”は……………

 

❇️ 1 ) 実は“ゴダールはフランスの誇り”と言いながらも、“ゴダール作品を1本も観た事がないフランス人”が多い。

❇️ 2 ) 実は“極一部のインテリ層フランス人”しか作品内容を理解していない。

 

つまり、自国でさえ“大衆改革”を成し遂げておらず、決して“映画のテロリスト”とは言い難いのが現実であります。

 

 

『 Le Mépris ( 軽蔑 ) / 監督 : Jean-Luc Godard  1963 』

 

『 Made in USA ( メイド イン USA ) / 監督 : Jean-Luc Godard  1966 』

 

 

先日、以前からチョット気になっていた“正体不明のアーティスト”が、“本物のアート テロ”とも云えるデモンストレーションを敢行致しましたが、何故かジャパンでは話題になっておりません(以下引用)。

 

 

【 1.5億円で落札の絵がシュレッダーに 作者の反応は… 】( 朝日新聞 DIGITAL )

素性が知られていない著名なストリートアーティスト、バンクシーの代表作がロンドンでオークションにかけられ、約104万ポンド(約1億5500万円)で落札された。だが、その直後、絵画が勝手に動き始め――。5日にロンドンであった競売大手サザビーズのオークションには、赤い風船に手を伸ばす少女が描かれた2006年の絵画が出品され、バンクシーの作品では過去最高額に並ぶ104万2千ポンドで落札された。

だが、落札直後、作品が突然、自動的に額縁からすり抜けて下側に動き始め、細かく裁断された状態に。バンクシーは自身のインスタグラムに動画を投稿し、「数年前に内密にシュレッダーを仕込んでいた」と種明かしした。サザビーズの担当者は「どうやら私たちは『バンクシーされた』ようだ」と声明を発表。ただ、事前に裁断を知っていたのかなどは明らかにしていない。バンクシーは投稿した動画に、ピカソの言葉を引用してこんなメッセージも載せた。「破壊衝動は創造衝動でもある」と。( 2018年10月8日 )

 

 

キース へリングさん ( Keith Haring : アメリカ , 1958〜1990 ) やジャン ミシェル バスキアさん ( Jean-Michel Basquiat : アメリカ , 1960〜1988 ) がかつてそうだった様に、バンクシーさん ( Banksy : 国籍 , 年齢 , その他一切非公開 )も“グラフィティ(違法街頭落書き)”からスタートし、ロンドンを中心に活動するストリート アーティストでありますが、バンクシーさんの特徴は“覆面芸術家”を徹底している点で御座います。

故に正体は“某ロックバンドのフロントマン説”とか、“イスラエル在住イギリス人説”とか、1人ではなく“5〜6人の芸術集団説”とか、ミステリアスな魅力は更に拡がり続けております……………

 

 

『 無政府主義のネズミ 』

 

『 バスルームの窓からぶら下がる裸の男 』

 

『 分離壁に描かれた絵 』

 

 

“社会風刺”がバンクシーさんのメインテーマでありますが、「 メトロポリタン美術館 ( ニューヨーク ) 」の様な有名美術館に“無断展示”したり、大手CDショップに“無断陳列”したりと、ソノ表現手段は多種多様の反則技。

活動範囲に関しましても“イギリス〜アメリカ〜中東etc.”と誠にワールドワイドであり、正に“史上最強のストリート アーティスト”で御座います。

 

 

『 少女と爆弾 』

 

『 ネズミ 』

 

『 倒れるまで買う 』

 

 

❇️ 因みに、今回の「 サザビーズ バンクシー シュレッダー事件 ( 仮称 ) 」……………

サザビーズと云えば“超一流オークション ハウス”。そんなサザビーズのスタッフが、“シュレッダーが仕込まれた怪しい額縁”に気付かないハズはなく、加えて、ハンマー プライスと同時にシュレッダーをスタートする為には、“バンクシーさん自身が会場で遠隔操作した”と考えるのが妥当であります。

つまり、「最初から“シュレッダー粉砕ありき”のオークションだった。」と私は確信しております。

 

 

『 1億5000万円超の絵画がシュレッダーに  ( 2018 ) 』

 

 

ところで、“某女優さんとの熱愛報道”で話題沸騰中の“某社長”さんは、過去に“数百億円”でバスキアさんの作品を落札した後、インタビューで「世界平和に貢献した。」と仰っていた気が致します。

確かに“超高額購入”によって市場は刺激されますし、多くの方々に“喜びと驚き”を提供したのは間違いありませんが、例えば“同額を難民に寄付”した方が遥かに世界平和に貢献出来たのでは?と、失礼ながらヒジョーに違和感を感じました……………

 

バンクシーさんの“反骨精神溢れる芸術作品”が、“ああいう方々”に高額購入されない事を願う変態オッサンで御座いました!

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)