オートクチュール オーディオ ……

48年間“洋楽一筋”だった私には、U2さんの東京公演(1998 , 東京ドーム)で知り合ったイギリス人がおりました。ソノお方から「このアジアン ガールズ、きっと世界的にブレイクするから覚えておいた方がイイよ。」と2010年に戴いたシングルCDが『 Genie / 少女時代 』であります。“ジャパニーズ ソング by コリアン ミュージシャン”という点が厄介で御座いますが、ソレは私が所有した“初のジャパニーズCD”という、極めてエポックメイキングな1枚でありました。

結局のところ、少女時代さんにスッカリ魅了されてしまった私は、少女時代さんジャパン ツアーに計5回も参戦してしまいましたが、東京生活最後の参戦となった『 Girls’ Generation 2nd Japan Tour 2013 』では、何と“アリーナ席、前例4番(しかもランウェイ側)”という神席に遭遇致しました。メンバーの方々がターンする度に、各々が着けている香水がプーンと香るし、膝の痣まで見えるし……………

私は興奮のあまり、3回も“脱糞”しそーになりました。

最も興味深かったのは、コスチューム チェンジでステージ アウトする度に、舞台袖でスタッフと何やら会話する様子が見られた事でした。さすがに声は聞こえませんでしたが、主にステージ モニターとして使用しているイヤフォン(所謂イヤモニ)に関して、スタッフに何か注文を付けている様子が目立ちました。おそらく“もっと高音(低音)を上げて欲しい”とか、“電波の状態が悪くて聞き取り難い”とか言っていたものと思われます。

彼女達のライブは、ワンステージ20曲〜30曲中の約10曲を“口パク”ではなく実際に“生歌”で聴かせてくれます。よってモニター サウンドには、若干ナーバスになっていたのが印象的で御座いました。

 

『 Girls’ Generation 2nd Japan Tour 2013 』より。

 

後日、ミュージシャンの知人に尋ねたところ「確か少女時代さんが使っているイヤモニは、アメリカのUE(アルティメット イヤーズ)製のカスタム ラインだと思いますよ。専門機関で“耳型を取る”だけでも1万円位掛かりますし、メンバー毎にフェイク ストーンでデコレーションしているので、トータルで“約25万円”ってところデスかねぇ。」との御言葉。

プロフェッショナル ツールなのでお高いのは当然としても、余りにも御立派なお値段に加えて、“耳型を取る”という徹底した製造プロセスにも驚きました……………

 

『 UE カスタムライン 』( 少女時代さん使用機種とは異なります。)

 

因みにUEさんは、Van Halenのドラマーであるアレックス ヴァン ヘイレンさんの要請によって、モニター エンジニアのジェリー ハービーさんが1995年に設立(後に脱退)したブランドで御座います。現在では、プロフェッショナル ミュージシャンにスッカリ定着した、この“カスタム インイヤー モニター ”というジャンル。

SONYさんが更に“一歩発展”させてくれました( 以下引用×2 )。

 

【 Just ear とは 】About Just ear

ひとりひとりの耳の形に合わせてつくられる、
テイラーメイドイヤホン

ヘッドホンやイヤホンにおいて、装着性と音質は密接な関係にあります。
なぜなら、装着状態によって聴こえる音が変わってしまうからです。
良い音で聴くためには、快適で安定した装着状態が必要です。

音質を追及するための、究極の装着性。
これを実現するためにたどり着いた”テイラーメイド”という概念。

耳の専門家と、熟練のマイスター達によって生み出される究極の装着性と、
さまざまなヘッドホン・イヤホンの音響設計を担ってきたエンジニアが提案するあなただけのための音。

最高品質の一台をつくるために必要となる丁寧な工程と独自の技術による
プレミアムな体験を味わうことができるカスタムインイヤーモニターの最高峰、Just ear 。

オーディオのパフォーマンスを最大限に。

そしてあなた史上、最高の音へ。( SONYさん公式Webサイトより。)

 

『 XJE – MH1 』

 

【 ソニー「30万円イヤホン」に長蛇の列 欲しくなるワケ 】( 日経トレンディネット )

「誰の耳にも合うイヤホンは難しい」
Just earの音づくりとXJE-MH1の音質カスタマイズを担当するのが、ソニービデオ&サウンドプロダクツの松尾氏だ。松尾氏はソニーのイヤホン「MDR-EX800ST」やヘッドホン「MDR-1R」など、数々の製品開発に音響設計担当として携わったエンジニア。また、製品開発のために耳型を採取する「耳型職人」でもあった。さらに、Just earの設立を中心になって進めた存在でもある。

製品開発に明け暮れたエンジニア時代、松尾氏が感じていたのは「誰の耳にも合うヘッドホンやイヤホンを作るのは難しい」ということ。Just earはその課題を解決し、装着感も音質も両立させるために松尾氏が生み出したブランドといえる。( 2017年7月26日 )

 

 

確かに“30万円”は御立派過ぎるお値段でありますが、SONYさんシステムの特徴は、我が国を代表するサウンド エンジニアのお方が、耳型採取から詳細音質設定迄を“マンツーマン”でやって下さる点であります。実際に購入者が好きな曲を再生しながら、じっくりと時間を掛けて周波数毎の強弱を調整するとの事。つまりジャパンを代表する“超一流エンジニア完全独占”で製作する、真の“オートクチュール インイヤー モニター”なので御座います!

 

残念ながらド貧乏の変態オッサンにとっては、お値段だけで既に“アウト オブ 選択肢”でありますが、もし“30万円”払えるとしたら……………

私は迷わずに、“少女時代 スヨンさんの耳型”を買ってしまうと思います。

 

✳ PS )  祝 「 少女時代さん デビュー 10周年 」

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

 

“オートクチュール オーディオ ……” への2件の返信

  1. いやぁ、大変驚きました!!
    少女時代さんのジャパン・ツアーに5回も参戦&脱糞(未遂?)しているとは…。Just ear、是非視聴してみたいところですが、東京ヒアリングケアセンターに行ったら衝動買いしそうで怖いです。
    それにしても、少女時代さんのイヤモニ、いつ見てもとてもビューティフルですなぁ。ただし、私がもし装着したら、あの大物男性演歌歌手同様(?)、補聴器を付けた耳のイカレた(耳だけ!?)ジジイにしか見えないと思います。

    1. 親方コソ「 Just ear 」を御購入下され!……………
      同じ超高級路線でも、かつての「 クォリア 」との大きな違いは“マンツーマンのビスポーク体制”である点。
      そして最も重要な点は、新興メーカーではなく“天下のSONYさん傘下”という事実により、例え数十万円の支度金であっても不安無く払える信頼感が大きいと思います!!
      但し、個人的には1つだけ疑問があります。
      SONYさんの高級イヤフォンは、コード付け根が“横に突き出ている”為にコードが耳にしっくり馴染みません。何故、コード付け根を上に突き出さないのでしょーか?見たところ「 Just ear 」も“横に突き出ている”ので、アレではステージ上で激しいダンスを踊るミュージシャンには不向きデスよねぇ?……………

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