REIMAGINE ( 再想像 ) ……

私は幸運にも、“自動車運転免許を所得して最初に購入した車”が「 PORSCHE 911 Carrera ( 1986 ) 」で御座いました。

❇️ 補足説明をさせて頂きますと……………

高校時代(1981年)に自動車運転免許証を所得致しましたが、上京後“ド貧乏 ヘアメイク アシスタント時代”を過ごして渡仏、1986年に帰国後、1990年に独立した際が“人生で最も収入が多かった時期”でありましたので、たまたま「 PORSCHE 911 Carrera 」を購入出来ただけのお話。

ソノ後は離婚、破産廃業etc.と“コントの様な転落人生”を歩み続け、20年間“車と無縁の人生”でありました……………

以前もお伝えした通り、PORSCHEは特有の“肉食的な加速フィーリング”を持ち、ソレこそが“PORSCHEの醍醐味”であると思います。よって、スポーツカー好きの方であれば、是非とも一度はPORSCHEをお試しになる事をオススメ致します。

ところで、世界中には様々なタイプの“PORSCHEを得意とするチューナー”が存在します。ソレはPORSCHEという車が、FERRARI等に比べると、エントリー クラスの価格が安い点が主な理由でありますが、加えて、“改造用ベース車両”としての完成度を兼ね備えているからだと考えられます。

ハンドガンに例えるならば、 「 Colt Government 1911 A1 」みたいな“ベーシック マスターピース”……………

そんな“PORSCHEを得意とするチューナー”の中でも、オリジナリティー溢れる“レトロ モダンなデザイン”に、最新テクノロジーを融合させた「 Singer Vehicle Design ( シンガー ビークル デザイン ) : アメリカ ( LA ) , 2009〜 」さんは、デザイン及びポリシーに於いて、“孤高のヒーロー”と呼ぶに相応しい“オンリー ワン”のチューニング ファクトリーであります。




『 PORSCHE 911 DLS ( Dynamics And Light-weighting Study ) 2017 』


上記の写真を見て、1970年代の所謂“ナロー ボディー”を使用していると思った方が多いでしょーが、実は“1990年代のボディー”を、敢えて“1970年代のルックス”に仕上げた作品で御座いまして、ボディー素材は大部分がカーボンファイバー製。インテリアも極めてスパルタンながら、スタイリッシュで何とも美しく仕上げられております。

しかもエンジンは、F1で有名なWilliamsの系列会社「 Williams Advanced Engineering ( ウィリアムズ アドヴァンスド エンジニアリング ) : イギリス , 2010〜 」さん謹製による、“世界一パワフルで美しい空冷エンジン”を搭載(因みに、COSWORTH製エンジン搭載モデルもあり)。

❇️ ココで素朴な疑問……………

何故「 Williams F1 チーム 」さんは、“「 Williams Advanced Engineering 」製エンジン”を使用しないんでしょーかねぇ?

“エンジン直結型エアインテーク”をリヤピラーに設置する斬新な演出。


正に“クラッシックとアヴァンギャルドが融合”した、謂わば“第二のPORSCHE”。

他チューナーとは何もかもが異なる“スポーティー&ラグジュアリー感”満載……………

但し、お値段は“約3500万円〜約2億5000万円”で御座います!

( 最新の“ノーマルPORSCHE”が軽〜〜く買えてしまうお値段。)


『 PORSCHE 911 DLS ( Dynamics And Light-weighting Study ) 2019 』

そもそも「 Singer Vehicle Design 」社の創設者は、自動車業界出身者ではなく、マニアックな人気を誇ったロック バンド Catherine Wheel ( キャサリン ホイール : イギリス , 1990〜2000 ) の“ヴォーカリスト兼フロントマン”だった、ロブ ディッキンソンさんであります。

ロブ ディッキンソンさん ( 本名 Robert Dickinson : イギリス , 1965〜 ) 

❇️ つまり、創設者が“ロックシンガー”だから「 Singer Vehicle Design 」なので御座います。

ロブ ディッキンソンさん自らが語る“PORSCHE 911 by「 Singer Vehicle Design 」”の魅力とは?……………

『 Singer Vehicle Design : An Exercise In Extravagance 』

ロブ ディッキンソンさんは、自動車業界の“超一流プロフェッショナル”であるにも拘らず、“メーカー側の人間”よりも“愛好家ライク”な語り口調には好感が持てますし、何よりも印象的だったワードは“REIMAGINE(再想像)”。

❇️ 「 REIMAGINE ( 再想像 ) 」とは“再創造” であるのだと、改めて実感した変態オッサンでありました……………

( 画像は全てネットから拝借。)