老舗名門 次の一手 ……

音楽好き(特にロック)なら誰もが御存知の楽器メーカー「 フェンダー ( Fender Musical Instruments Corporation / アメリカ , 1945〜 ) 」は、エレクトリック ギター メーカーとして特に有名であり、ジェフ ベック ( 本名 : Geoffery Arnold Beck / イングランド , 1944〜 )先生を始めとして、“世界有名ギタリスト御用達”の銘品で御座います。

 

 

そんな由緒ある名門楽器メーカーさんが、“高級イヤフォン分野”に参入するというニュースを聞いたのは2016年(以下引用)。

 

 

【 Fender、ヘッドホン市場への参入は上々の滑り出し 】( TechCrunch Japan )

Fenderがヘッドホン業界に参入するという計画を発表した際に、疑問を抱いたのは私だけではないことはわかっている。これまでいくつかの有名ブランドが、OEM生産されたハードウェアに自社のロゴを貼り付けただけのものを使って、既存製品群外への進出を狙う前例を見てきたからだ。

先週の電話インタビューにて、FenderのCMOであるEvan Jones氏は、そのようなつもりは全く無いと私を安心させてくれた。Fenderは、ヘッドホンを単にプロ向け製品の次の妥当なステップとしてだけでなく、これまでのアンプ開発で培ってきた音声技術の延長線上にあるものとして捉えている。( 2016年5月16日 )

 

 

失礼ながら私はてっきり、“完全丸投げOEM生産品”に「 Fender 」と刻印しただけの商品展開だと思っておりましたが、商品開発に当たっては音響機器メーカーAurisonics(アメリカ)さんを買収しており、コレが予想外の“本気度”でありました。

以前、SONYさんの“オートクチュール イヤフォン”「 Just Ear 」を御紹介致しましたが、耳型採取から始まる“完全受注生産”に加えて、“オーバー30万円”と豪華絢爛なお値段にも拘らず、今現在“約6ヶ月待ち”とも言われております。更に今後“ハイレゾ音源”の普及に伴って、ハイエンド イヤフォンの重要は確実に増えると思われますが、Fenderさんのイヤフォン ラインナップは、お値段も約1万円〜16万円と豊富な価格帯を揃えており、今流行りの“3Dプリンター成型”を採用した点でもFenderさんの“ヤル気”が伺えます。

 

『 Fender Pro Series 公式プロモーション ムービー 』

 

そして昨年、改めて“最上位機種”が仲間入り致しました(以下引用)。

 

 

【 フェンダーのプロ向けイヤホンに最上位「FXA11」登場。5ドライバー仕様で16万円 】( Stereo Sound ONLINE )

フェンダーから、プロフェッショナル向けのユニバーサルIEM「FXA」シリーズの最上位モデルとなる「FXA11」が発表された。発売は11月下旬より。価格はオープンで、想定市場価格は¥158,000前後。FXA11は、ドライバーに、ダイナミック型(低域用)1基とバランスド・アーマチュアー(BA)型(中高域用)4基を搭載したハイブリッドイヤホン。プロフェッショナルの現場でも使える仕様となっているのが特長だ。( 2017年11月6日 )

 

『 Fender FXA-11 』

 

 

因みに私自身は、未だにFenderさんのイヤフォンを聴いた経験が御座いませんが、ルックスを見る限りは高音質を予感させますし、信頼性の高いネット レビューでも既にかなりの高得点を獲得しております。Fenderさんはギター アンプも生産しておりますので、イヤフォン製造に転用可能な“スキル&ノウハウ”は既にお持ちだったと想像出来ますが、加えて一流音響機器メーカーを買収した事で、新規分野参入への万全な体制が整ったのだと思われます。

 

しかもFenderさんは、イヤフォン以外にもTシャツ、キャップ、サングラスetc.のファッション アイテムにも精力的に取り組んでおり、もはやビジネス展開に関しては“異種格闘技状態”で御座います。

 

 

こーやって拝見致しますと、「 Fender 」さんと云うブランドが単に“一流の香り”を持っているだけではなく、ブランド ロゴがあらゆる商品に不思議とマッチしてしまうのが分かります。おそらくソレが“多様な商品展開”をする場合の必須条件かも知れません……………

 

 

今後も“一流有名メーカー(ブランド)”による、他ジャンルへの新規参入が加速すると予想されますが、我が国にもあらゆるジャンルの“老舗名門メーカー(ブランド)”が存在致しますので、是非とも“所有欲を刺激してくれる異種格闘技商品”を期待したい変態オッサンで御座います。

 

ところでSONYさんは、お得意のセンサー技術で肌診断を行う“基礎化粧品ブランド”「 CP COSMETICS ( シーピー化粧品 ) 」を運営されておりますが、個人的にはもっと“SONY感を前面に押し出して”アイシャドウ、チーク、口紅等の、所謂“色物化粧品”を発売した方が良いのでは?と考えております。

例えば(以下妄想)……………

 

ー BRAVIAで蓄積した色彩感覚を、独自の技術によって余す事なく転用 。新感覚ヴィヴィッド カラーのコスメティック コレクション ー

『 FLOVIA ( フラビア ) by SONY 』

 

SONYさん代表商品である「 BRAVIA 」と、花(FLOWER)を引っ掛けた“誠にドイヒーなネーミング”はさて置き、もし、SONYさんらしくハリウッド スターを起用したド派手なCMで、化粧品業界に“本気”で打って出たらヒジョーに面白いと思います!

当サイトのプロデューサーであるデジタル マスター“秀津風親方さん”、如何でしょーか?……………

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)