上等でスリリングな日常 ……

当ブログに於いては、“イタリア老舗ブランドを大改革したアメリカ人”としてヒジョーに有名なトム フォードさん( 本名 : Thomas Carlyle Ford  , 1961〜 )。

改めて雑にオサライをさせて頂きますと……………

1988年「 ペリー エリス ( Perry Ellis ) 」でファッション デザイナー としてデビューしたトム フォードさんは、1990年にニューヨークからミラノへ移って「 GUCCI 」に入社し、1994年「 GUCCI 」のクリエイティブ ディレクター(総監督)に就任。“オバサン向け老舗バッグ ブランド”だった同社を、世界有数の“トップ モード企業”に昇華させるという偉業を達成。

加えて、ソノ後10年間で“売り上げ約15倍アップ”を達成し、クリエイティブとマネージメントの両面で大成功を収めた、真の“ファッション ビジネス界レジェンド”で御座います。しかも2000年以降は、イブ サンローランを含むグッチ グループの“トータル クリエイティブ ディレクター”に就任。

2004年「 GUCCI 」CEOだったドメニコ デソーレさんと仲良く辞任。翌2005年にシグネチャー ブランド及び株式会社「 トム フォード 」を設立……………

と、ここまでは“単なるスーパー デザイナー”のサクセス ストーリーでありますが、トム フォードさんが“単なるスーパー デザイナー”と違うのは、シグネチャー ブランド設立と同時に何と“映画制作会社”「 フェイド トゥ ブラック 」も設立。監督デビュー作品『 シングルマン ( A Single Man )  / 原作 : クリストファー イシャーウッド  2009 』は、ヴェネツィア国際映画祭etc.で数多くの賞を受賞致しました。

 

 

 

そんな“宇宙No.1スーパー クリエイター”トム フォードさんが、監督並びに脚本を手掛けた第2弾作品『 ノクターナル アニマルズ ( Nocturnal Animals ) / 原作 : オースティン ライト  2016 』が現在我が国で公開中で御座います(以下引用)。

 

【 世界トップデザイナーによる監督最新作『ノクターナル・アニマルズ』、その着こなしを最速チェック! 】( dmenu映画 )

観客のイメージを左右しない“無印”の着こなし

グッチグループのクリエイティブ・ディレクターとして活躍し、ファッションデザイナーから映画監督へ華麗な転身を遂げたトム・フォードが、7年ぶりに発表した監督第2作『ノクターナル・アニマルズ』は、昨年のヴェネチア映画祭審査員グランプリを筆頭に多くの映画賞を受賞。現実の世界で暮らすヒロインが、小説に描かれた虚構の物語に没頭していくスリリングな構成もさることながら、映画の見どころは、ずばりファッション。今回は、コリン・ファース演じる大学教授のために自ら得意のブラックスーツをカスタマイズした前作『シングルマン』とは違い、トム・フォード・ブランドを一切封印しているのが注目点だ。( 2017年10月31日 )

 

 

“ファッションありきのヴィジュアル作品”ではなく、飽くまでも“日常のドラマ”として描く事に重点を置きながらも、かつスタイリッシュでスリリングな作品に仕上げるなんて荒技は、コノ地球上でトム フォードさん以外の誰にも決して真似出来ないのでは?つまり、一番の得意技である“自らデザインした衣装”を封印したばかりか、他の有名ブランドも殆ど使用せず、それでいて“ファッションが見どころ”の逸品に仕上げた手腕は、正に“トム フォード流”の一言に尽きると思います。

 

『ノクターナル・アニマルズ』 TOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー上映中(C)Universal Pictures

 

 

ところで、変態オッサンがヘアメイクだった1996年のお話。

ブック(自身の作品ポートフォリオ)を持ってニューヨークのエージェントを廻りましたが、ソノ際にブッカーさんから「トム フォードを知っているかい?」と何度も聞かれた経験がありました。

今にして思えば、丁度トム フォードさんが「GUCCI 」のクリエイティブ ディレクターとして話題になっていた時期であり、“イタリアで奮闘中のアメリカ人を応援しよーゼ”的な、誠にハートウォーミングな雰囲気に包まれていた気が致します。

 

⬆️ ディレクター ビュー ファインダーを覗いて、熱心にフレーミング(構図) チェックをする“トム フォード監督”。

う〜〜ん、カッコ良過ぎ……………

 

因みに“テキサス出身のお方”は、やはり“テンガロンハット好き”の様で御座います!

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)