転がり始めた(株)スティーブ ジョブズ ……

本日は冒頭から引用で失礼致します(以下引用)。

 

【 ジョブズ亡きアップルが犯した「最大の過ち」とティム・クックの限界 】(ForbesJAPAN)

スティーブ・ジョブズ亡き後、アップルが犯した最大の過ちは、パワーユーザーの取り込みに失敗したことだろう。アップルの製品には、ハイエンド・ワークステーションと呼べるマシンがもはや存在しない。その形状からゴミ箱と揶揄されるMac Proは、拡張性に乏しくユーザーから不評を買っている。iMacは最もパワフルなモデルですらデスクトップクラスのGPU性能を実現できていない。アップルのロイヤルユーザーの中にはVFX(視覚効果)やゲーム開発、VRなどの関係者が多く居るが、彼らの需要に応えるマシンが無いに等しいのだ。(2017年6月23日)

 

「 iPhone 」が登場する以前、外で音楽を聴くアイテムとして大活躍した「 iPod 」。実はSONYさんがAppleさんに持ちかけた“共同プロジェクト”でありましたが、自社の圧縮コーデック(ATRAC)に拘ったSONYさんがコラボレートを断念。よってAppleさんの“単独商品”として発売された結果、ポータブル ミュージック プレイヤー“主役の座”をSONYさんの「 WALKMAN 」から奪取し、ソノ後“長期安定政権”を築いたので御座います。

SONYさんと云えば、80年代以降イノベーティブな企業の代表格でありましたが、Appleさんが「 iPod 」「 iPhone 」「 iPad 」の様にクールなプロダクトや、多種多様なネット サービスを構築した事によって、2000年以降イノベーティブな企業の“絶対王者”はAppleさんとなりました。しかもAppleさんは、スティーブ ジョブズさんという天才実業家、デザイナー兼エンジニアを擁する“超カリスマ企業”でもありました。

私は今現在「 iPhone 」と「 iPad Pro10.5 」を使用しており、過去には「 Mac Book 」も使用しておりました。恥ずかしながら“未だにPCキーボードが使えない”私は、殆どの部分をタブレットに依存する“iPad ヘヴィー ユーザー”でありますが、私にとってApple製品の魅力はもはや“セキュリティーの強靭さ”と“直感的な操作性”でしかありません。そもそも、Apple製品は本来グラフィック系、テクニカル系問わず“プロフェッショナル御用達ツール”の代名詞でありましたが、最近はソレに関しても事情が一変した感が御座います。

因みに、当ブログのプロデューサーであるデジタル マスター“秀津風親方さん”も、メイン マシンは確かDELL製品だった様な記憶が……………

 

『 Mac Book 』 by Apple

 

ところで、私がAppleさん最大の問題点だと思うのは、引用記事で御指摘されている“ハイエンド機(プロフェッショナル向け)不在”ではなく、むしろ“圧倒的デザインの優位性”が失われた点にあると考えます。

 

『 Surface Laptop 』 by Microsoft

 

上記はMicrosoftさんの最新ノートPCで御座いますが、キーボード周りに高級人工皮革「 アルカンターラ 」を使用した質感や、ビビッドなカラー展開etc.は、本来“Appleさん製品が目指すべき道”だと思うのは私だけでしょーか?……………

 

『 iPad Pro 』 by Apple

 

『 Surface Pro 5 』 by Microsoft

 

つまり、様々な事情によってAppleさんは既に“絶対王者”ではなく、近い将来、Microsoftさんに王座を明け渡す可能性すら醸し出しております。考えてみれば、“一強独走”よりも“ダークホース多数”の方が試合は面白い訳でありますし、マーケットにとっても“より健全な状態”なのは言うまでもありません。

いよいよAppleさん、Microsoftさんを主軸とした、新たな“バトルロワイヤル”の開幕で御座いますが、今後もダークホース参戦の可能性もあり、多くの企業によるイノベーティブで“酒池肉林の争い”を期待致します。

 

謂わば“(株)スティーブ ジョブズ”を引き継いだ現CEOティム クックさんは、キャリアがスティーブ ジョブズさんとは全く異なります。例えるならば“リッチー ブラックモアさんから引き継いだトミー ボーリンさん(DeepPurple)”であり、Appleというバンドが新たな魅力を持った「 New Apple feat Tim Cook 」に生まれ変わらなければ、今回の“バトルロワイヤル”に生き残るのは不可能かと思われます……………

そこで、ティム クックさんに於かれましては、周囲の騒音に惑わされずに“ティム クック ポリシー”を貫いて頂きたい、と切に願う変態オッサンで御座いました!

 

 

⬆️ スティーブ ジョブズさんの遺作 『  Apple新社屋 / カリフォルニア州 , クパチーノ ( 2017年 オープン予定 )  』

 

( 画像は全てネットから拝借。)