ベルギーからオランダへ ……

1970年代〜1980年代に於いてYohji Yamamotoさん ( 山本 耀司 : 東京都出身 ,1943〜 ) 、Rei Kawakuboさん ( 川久保 玲 : 東京都出身 , 1942〜 ) が、独創的な作風でモードの概念を悉く粉砕し、パリコレを中心として世界中にセンセーションを巻き起こしました。

ソレは謂わば“日本人デザイナー時代”と云っても差し支えないと思います。

時代は経過して1980年代後半以降、“トップモード フィールド”で異彩を放ち、世界のファッション トレンドを牽引した“中核メンバー”はMartin Margielaさん、Dries Van Notenさん、Raf Simonsさん等“ベルギー人デザイナー”でした。

Martin Margielaさん ( マルタン マルジェラ : ベルギー , 1957〜 )


Dries Van Notenさん ( ドリス ヴァン ノッテン : ベルギー , 1958〜 )


Raf Simonsさん ( ラフ シモンズ : ベルギー , 1968〜 )

ベルギー人デザイナーの特徴は、“前衛的でロマンチック”な色使いとシルエット。

そもそもベルギーの「 アントワープ王立アカデミー 」は、ヨーロッパで最も歴史ある“芸術(ファッション)アカデミー”の一つでありまして、ファッションを“学問”と捉えてディープに探求する事を信条としております。よって、卒業生の方々が“時代を代表するトップ デザイナー”になるのも頷ける気が致します……………

ところで私は、若い頃モード関係の仕事に携わっておりましたが、“破産廃業”という自業自得の終焉を迎えてしまいましたので、今現在は、あまり“ファッション トピック”を好んでリサーチしたり致しません。

にも拘らず、何気なくネットニュースを閲覧しているだけでも、以前からヒジョーに気になっていたデザイナー(ブランド)がありますので、本日はココに御紹介させて頂きます。

『 Viktor & Rolf ( ヴィクター & ロルフ ) / オランダ , 1993〜 』

イスラエル生まれのヴィクター ホスティンさん ( Viktor Horsting : 1969〜 , 左 ) と、オランダ生まれのロルフ スノランさん ( Rolf Snoeren : 1969〜 , 右 ) によるブランド『 Viktor & Rolf 』。

何はともあれ、殆ど“ステージ衣装”にしか見えない“ド派手な作品ラインナップ”を御覧あれ(2019 春夏パリ コレクションより)……………

「 Spring ー Summer 2019 , Haute Couture Collection In Paris / Viktor & Rolf 」

特筆すべきは、上記がプレタポルテ ( prêt-à-porter : 高級既製服 ) ではなく“オートクチュール ( haute couture : 超高級注文服 )” だという点で御座います。

「 Spring ー Summer 2019 , Haute Couture Collection In Paris / Viktor & Rolf 」

つまり、こんな“余りにも分かり易いメッセージ”を大きくプリントした“ステージ衣装ライクなドレス”を購入したいと思えば、仮縫いから始まり完成迄の間、アトリエに足しげく通い何度も“フィッティング”を行う必要があります。

しかもお値段は、交通費別で“ン百万円”なり!

そんな“超高価で過激な物体”を一体誰が買うのでしょーか?

そして“何時”、“どんな場所”でお召しになるのでしょーか?……………

「 Spring ー Summer 2019 , Haute Couture Collection In Paris / Viktor & Rolf 」

思わず“高価かつ一般受けしない注文服の販売だけで、はたしてビジネスが成り立つのかいな?”と、チョットだけ余計な心配をしたくなりますが……………

実は『 Viktor & Rolf 』さん。

オリジナル ラインは“オートクチュールのみ”でありますが、Yoox ( ユークス ) というイタリア ショッピング サイトで、他ブランド コラボレーション品の“お手頃価格 既製服”も販売しております。加えて“アイウェア部門”がヒジョーに好調であり、我が国でも芸能人さん達が多数御愛用。

ビジネスとしては、意外にも“健全に機能している様子”で御座います。

何やら“オランダ人デザイナー時代”到来の予感……………

❇️ 1980年代のお話。

かつて、パリやミラノetc.ヨーロッパを渡り歩いた“某友人”が、“安住の地”として最後に選んだのが“アムステルダム(オランダ)”でした。

「アムステルダム(オランダ)には、“ヨーロッパ中の面白さ”が詰まっている。」by “某友人”……………

未だ一度も訪れた経験の無いオランダに、想いを馳せる変態オッサンでありました。

( 写真は全てネットから拝借。)

明暗を分けた老舗 ……

当ブログでは以前、ギター メーカーの“2大巨頭”であるFenderさんとGibsonさんの現状についてお伝え致しました。

オーディオやアパレル分野に進出し、着実に“新たなブランド価値”を高め続けるFenderさんに対して、“M&A(合併&買収)”によって次々とオーディオ、電気メーカーetc.を傘下に収め“世界一の音響帝国”を目指すも大失速。2018年初頭には我が国の“民事再生法”に相当する「 米連邦破産法第11章 ( 通称“チャプター11” ) 」の適用を申請して、事実上“倒産状態”でひたすら救援を待ち続けるGibsonさん……………

両社共に“多角経営”というヴィジョンは同様ながらも、“アプローチの違い”によって明暗を分けた形となってしまいました。


Fenderさん並びにGibsonさんは、ピアノ メーカーに例えるならば Steinway & Sons ( スタインウェイ&サンズ : アメリカ , 1853〜 ) さんや Bechestein ( ベヒシュタイン : ドイツ , 1853〜 ) さんの様な“超名門ブランド”であります。

よって、多くの“世界的ギタリスト”が愛用しておりますので、“Gibsonユーザー有志連合”が何らかの手を差し伸べるのでは?との期待もありましたが、やはり“ビジネスライク”に考えればそんなに生温いハズもなく、改めて“老舗企業の問題点”を考えさせられた気が致します。


❇️ ところで先日、ソレを象徴する(?)トピックを新たに発見……………

“Gibsonイメージを代表するビッグネームの1人”である、かのジミー ペイジ先生 ( Jimmy Page OBE : イギリス , 1944〜 ) に関しましては、今更説明の必要も無いかと思われますが、Led Zeppelin ( レッド ツェッペリン : イギリス , 1968〜1980 ) のギタリストとして活躍した“スーパー ロック ギタリスト”であります。

そんなジミー ペイジ先生が、予想外にも“Fender”からシグネイチャー モデルを発売!

しかも、自らのメジャー キャリア原点である Yardbirds ( ヤードバーズ : イギリス , 1966〜1968年に在籍、当初はベーシストとして参加 ) 時代の愛機を、“一筆入魂 オリジナル ペインティング”で再現した正に翠玉の逸品。

「 Jimmy Page Dragon Telecaster 」by Fender Custom Shop 2019

左はポール ウォーラーさん ( Fender Custom Shop マスター ビルダー )

そもそも、ジミー ペイジ先生はアート スクール出身でありまして、若い頃からステージ衣装もプライベートの服装も、オリジナリティー溢れるファッショナブルさが特徴的でありました。今回のシグネイチャー モデルも単なる“ライセンス付与”ではなく、アーティストとしてのクリエイティビティーを充分に感じさせる、謂わば“ジミー ペイジ先生 責任監修品”で御座います。

因みに、まるで“ドキュメンタリー映画”ライクなジミー ペイジ先生による“商品解説 プロモーション ムービー”はコチラ。

『 The Making Of Jimmy Page‘s Mirrored and Dragon®️ / Fender 2019 』

Yardbirds加入後、最初に使用したテレキャスター(後に“Dragon Telecaster”に変貌)は、何と“ジェフ ベック先輩からのプレゼント”だったお話や、その他レアなお話が次々と登場する傑作プロモーション ムービー。

本プロモーション ムービーの見事な出来映え、及び商品完成度の高さを見るにつけ、“ジミー ペイジ先生にも見捨てられたGibsonさんの悲哀”を、ひしひしと感じる変態オッサンでありました。

❇️ Gibsonさんよ何処へ行く……………

( 画像は全てネットから拝借。)


余りにも魅力的なダークホース ……

2019年(第91回)のアメリカ「 アカデミー賞 」授賞式(結果発表式)が、現地時間2月24日に迫りました。

当ブログで昨年“パワー プッシュ”させて頂いた『 ボヘミアン ラプソディー ( Bohemian Rhapsody ) / 監督 : ブライアン シンガー 』は、我が国に於いても“予想外”の大ヒットを記録して、作品賞その他にノミネートされましたが、残念な事にブライアン シンガーさんの“セクハラ疑惑”が発覚。現時点で真偽の程は定かではありませんが、ココ数年ハリウッドが“セクハラ撲滅”に注力している点を考えると、“賞レース”からは後退したと考えるのが妥当かと思われます……………

ところで、当ブログは出来る限り“同じジャンルのトピック”が続かない様に心掛けておりますが、先日ニュースで改めて本年度の「 アカデミー賞 」ノミネート作品を拝見して、“とにかく気になって仕方ない作品”を発見してしまいました。

よって本日は、先週に引き続き“映画ネタ”をお届け致しますので、お付き合い頂ければ幸いです。

ソノ作品は……………

『 バイス ( VICE ) / 監督 : アダム マッケイ 』で御座います。

本作品は、ジョージ W ブッシュ政権で“影の大統領”と呼ばれ、良い意味でも悪い意味でも“スター政治家”となった、ディック チェイニー 元副大統領の謂わば“トゥルー ストーリー”であります。

“ホンモノ”のディック チェイニーさん ( 本名 Richard Bruce Cheney : アメリカ , 1941〜 )

先ずは、ブラッド ピットさん設立の「 プランBエンターテインメント ( Plan B Entertainment ) 社 」が製作会社として名を連ね、話題が先行した形となりましたが、本作品の魅力は何と言っても“出演俳優のなりきり度”で御座います。

そもそも主演が、“実力派の名優”クリスチャン ベールさんだって皆さんは分かりましたか?……………

“素”のクリスチャン ベールさん ( 本名 Christian Charles Philip Bale : イギリス , 1974〜 )

クリスチャン ベールさんと云えば、過去に『 マシニスト ( The Machinist ) / 監督 : ブラッド アンダーソン 2004 』で主人公を演じた際に、体重を“約30キロ”落として役に取り組み注目を集めましたが、今回は体重を“約20キロ”増やしての挑戦。

辛口の批評家さんは度々「ハリウッド映画はギャラが膨大なので、役作りの為に太ったり痩せたりしても、元の体重に戻る迄金銭的に保障されている。プロフェッショナルとしては当然の話。」と仰います。

但し、例え“数十億円”のギャラを貰ったとしても、20〜30キロ太ったり痩せたりする行為は、云う迄もなく“命懸け”であり、加えてルックスだけではなく、“凡ゆる意味で本人になりきる”のはヘヴィーこの上ない“荒業”に違いありません……………

おまけにクリスチャン ベールさんのみならず、サム ロックウェルさん ( Sam Rockwell : アメリカ , 1968〜 ) 演じるジョージ W ブッシュ 元大統領etc.と、全てのキャストが正に“本人を超えた怪演(?)”オンパレードなので御座います。

❇️ 変態オッサンの“独断と偏見”によるススメ。

欧米の映画に興味を持った若い世代の方、もしくは将来“映画監督”を目指している方は、アメリカの“「 アカデミー賞 」授賞作品”並びにフランスの“「 カンヌ映画祭 」授賞作品”を指針にして、独自の“映画観”を構築するのをオススメ致します。

何故なら、私自身がソレによって“映画の面白さ”を教えて頂いたと感じているからであります。

ところが、最近の「 アカデミー賞 」授賞作品は、“選定理由”に疑問符が付く作品が多く、明らかに“倦怠期真っ只中”だと思える節があります。

そこで、今後の「 アカデミー賞 」に新しい道を切り開く為にも……………

本年度は『 バイス ( VICE ) / 監督 : アダム マッケイ 』の様な作品に、是非とも主要各賞を授賞して頂きたいと切に願います!

『 バイス ( VICE ) / 監督 : アダム マッケイ ( ADAM McKAY ) 2018 』

❇️ 2019年4月5日(金曜日)、「 TOHOシネマズ日比谷 」他で全国一斉ロードショー。

( 画像は全てネットから拝借。)

揺るぎない表現主義 ……

パリに住んでいた1980年代、以前から好きだった映画監督ジャン リュック ゴダールさん ( Jean-Luc Godard : フランス , 1930〜 ) について周りのフランス人に訊いたところ「ゴダールはフランスの誇りだが、余りにも難解なので、フランス人ですら“極一部のインテリ層”しか理解出来ない。多くのフランス人は、ゴダール特有の“テンポ(間)”や“ヴィジュアル(映像)”を楽しんでいるだけだ。」との御意見多数でありました。

ヘアメイク時代の1996年、ポートフォリオ(作品)を持ってニューヨークのエージェントを廻った際、“某エージェント”で好きな映画監督を訊かれて、デヴィッド リンチさんと答えたら「リンチはアメリカが世界に誇るスター監督だが、“奇才”過ぎて一般受けしないのでメインストリーム(本流)にはなり得ない。但し、リンチ映画には“現代映画の根幹”となる部分が多く、全米の有名大学 映画学科で“教材”として採用されている。」……………

デヴィッド リンチさん ( 本名 David Keith Lynch : アメリカ , 1946〜 )

先日、ネットニュースを見ておりましたら“デヴィッド リンチ”という検索ワードが沸騰しておりました。私は“ひょっとして他界されたのかな?”と心配になり、慌てて調べましたら“デヴィッド リンチさん73歳バースデー”を祝う記事でした。

私と同世代(50代)の映画好きにとって、(“好き嫌い”は別として)デヴィッド リンチというブランドは、“特別なイメージ”を持って心に強く刻まれている気が致します。

『 インランド・エンパイア 』 ©2007 Bobkind Inc – STUDIOCANAL. All Rights Reserved.

『 ロスト・ハイウェイ <デジタル復元版> 』 ©1997 Lost highway Productions

『 マルホランド・ドライブ <デジタル復元版> 』 ©2001 STUDIOCANAL. All Rights Reserved.


私よりも若い世代にとっては、TVシリーズ『 ツイン ピークス ( Twin Peaks ) 1990〜1991 』のスタイリッシュな映像美こそ“デヴィッド リンチ ワールド”かと思われます。

しかしながら、私にとっての“デヴィッド リンチ ワールド”は、ストーリー テリングよりも“映像表現”に徹底して拘った上に、家庭用ビデオ カメラを使用したりetc.“常識に囚われない技法”で創造された、何とも“危険で妖麗な映像体験”で御座います。


ところで、デヴィッド リンチさんの映画論に関しましては、73歳のバースデーを機に“再考 デヴィッド リンチ”的な記事が映画専門サイトに多数投稿されておりますので、是非ともそちらを御覧頂きたいと思います。

そこで本日は、デヴィッド リンチさん“映画以外の御活躍”を御紹介致します。

“カルトの帝王”デヴィッド リンチさんは、写真家として写真集を出版されておりますし、ミュージシャン(主にプロデューサー、ヴォーカリスト)としてアルバムをリリースしたりと、多方面でマルチな才能を発揮されております。

写真集『 Nudes / David Lynch ( 2017 ) 』

アルバム『 The Big Dream / David Lynch ( 2013 ) 』

そして、本日“最大のオススメ商品”は……………

何とデヴィッド リンチさん御自身が、全身全霊で“焙煎並びに監修”したコーヒーで御座います(我が国でもネット通販その他で購入可能)。

コーヒー『 DAVID LYNCH Signature Cup Coffee / David Lynch ( 2008〜 ) 』

❇️ それでは最後に、変態オッサンが“心よりパワー プッシュ”致します“世界一怖いコーヒーCM”を御覧頂きます。

因みに最新作は、娘さんであるジェニファー リンチさんが監督されておりますが、敢えてデヴィッド リンチさん監督による旧作をどーぞ!

『 DAVID LYNCH Coffee CM / David Lynch ( 2008 ) 』

❇️ コノCMを観て、デヴィッド リンチさんのコーヒーが飲みたくなるか否かは“貴方次第”……………

( 画像は全てネットから拝借。)



クール ビューティーとマッスル ビューティー ……

ヘアメイク時代に各自動車メーカーさんCMを担当させて頂き、広報の方から貴重な情報をお聞きした際、特に印象的だったお話がありました。

「大型セダンよりもスポーツカーの方が企画、製作、製造に関してお金が掛かります。加えて、購入層が限定されるので売り上げは低い。つまり、FERRARIさんやLAMBORGHINIさんの様な“小規模専門メーカー”ではなくて、“大手大衆車メーカー”がスポーツカーを発売する事自体、実はビジネス上“非常にリスキーな行為”なんですよ。」……………

例えるならば「大型旅客機よりも戦闘機の方が企画、製作、製造が大変だから高価になってしまう。」原理に近いのだと思います。

故に、“グループ企業内で共同開発、並びに共通パーツを多く使用する事でコストを削減する”という方法が、世界中でポピュラーになりつつあります。

❇️ 記憶に新しいところでは「 Lamborghini Huracán ( ウラカン ) 」& 「 AUDI R8 V10 」……………

「 Lamborghini Huracán Performante ( 2017 ) 」

「 AUDI R8 V10 ( 2016 ) 」

お互いのメーカーさんが公表している情報は極めて限定的でありますので、詳細の程は明らかではありませんが、上記の2台は“パワートレイン、シャシーetc.”を共用しております(Lamborghiniさんが製作)。それぞれが“自社流”にアレンジしているとは云え、謂わばれっきとした“兄弟車種”であり、ドライブ フィーリングもさぞ近いのでは?と想像出来ます。

御存知の様に、LamborghiniさんとAUDIさんは共に“ Volkswagen グループ”に所属しておりますので、共同作業は比較的スムースに行われたと思われますが、資本無関係メーカーの場合は、あらゆる意味で困難が伴うに違いありません。

BMWさんとTOYOTAさんが「次期BMW Z4とTOYOTA SUPRAは、共通プラットフォームを使用した素晴らしいスポーツカーになる。」と発表して話題になったのは、確か2014年頃だったと記憶しております。但し、コンセプトは同様ながらも両社の間にはかなりの温度差があったらしく、ドイツ モータースポーツ関連誌には、幾度となく「BMWとTOYOTAによるプロジェクトが頓挫した。」的な記事が掲載されました……………

❇️ 昨年、BMWさんから「 新型Z4 」が正式発表された後も「やはり“兄弟車種”SUPRAは無しか?」と噂されておりましたが、先日やっと公の場に登場致しました。

誠に失礼ながら、「 先代プリウス 」あたりからTOYOTAさんのデザインは方向性が変わり、“攻め方が間違っているのでは?”と感じていた私は「 新型SUPRA 」が、“TOYOTAさんの原点に立ち戻ったデザインになる”と勝手に期待しておりましたので、こんな“超マッチョ「 新型SUPRA 」”には、正直なところ“違和感満載”で御座います……………

確かに「 SUPRA 」は、“抑揚のあるデザイン”が特徴でありましたが、2019年デザイン トレンド及びTOYOTAさんの“スポーツカー戦略”に当てはめた場合、いささか“視点がズレている”と思えて仕方ないのであります。

❇️ 因みに、兄貴分の「 BMW Z4 」は……………

“BMWさんとTOYOTAさんの違い”と言ってしまえば、確かにソノ通りでありますが、“一歩先のデザイン”を踏まえた上で、敢えて“半歩先のデザイン”を選択するデザイン ポリシーは、BMWさんを筆頭として“ドイツ勢”の方が進んでいると感じますし、ソレは“ジャーマン デザイン”に共通するセオリーなのかも知れません。

何れにしても、予価は「 新型SUPRA 」が“約500万円〜”、「 新型BMW Z4 」が“約600万円〜”と云われておりますので、そんなシロモノを気軽に購入可能なのは、当サイト プロデューサーの“秀津風親方さん”位であり、私には全く無縁の物体で御座いますが……………

❇️ ジャーマン デザインの特徴は、“引き算による美しさ”だと改めて実感した変態オッサンでありました。

( 写真は全てネットから拝借。)

北海道の未来 ……

世間ではイマイチ盛り上がっておりませんが、2016年に成立した「 特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律 ( 通称 : IR法案、カジノ法案 ) 」によって、“2025年頃”我が国に「 IR ( Integrated Resort : カジノを併設した統合型リゾート施設 ) 」が誕生する可能性大になりました。

現在のところ、“最も有望な候補地”は北海道(苫小牧、釧路)、大阪府(夢洲)、神奈川県(横浜)と云われております。

因みに私は、“人生自体がギャンブル(離婚、破産、廃業etc.)”でありましたので、故にギャンブルの類いは一切やりません。よって、コノ件に関しては何の興味もありませんでしたが、先日、偶然見た報道番組により、ある“予想外な点”からチョット興味が沸きました(以下引用、記事は現時点での最新情報)……………

【 米ハードロック、北海道・苫小牧進出に意欲=カジノ含むIR、最大5000人雇用 】( 時事ドットコムニュース )

「ハードロック」ブランドでホテルやカジノなどを展開する米娯楽企業ハードロック・インターナショナル(フロリダ州)のエドワード・トレーシー日本法人最高経営責任者(CEO)は9日、札幌市で時事通信のインタビューに応じた。カジノを含む統合型リゾート(IR)の北海道苫小牧市への進出に意欲を示した。最大5000人規模の雇用機会創出につながると述べた。

トレーシー氏は、「いろんなメリットを持って来られる場所として北海道苫小牧市を選んだ。計画している規模の施設だと、3500人から5000人くらいの雇用を生むことは確実だ」と強調した。( 2019年1月9日 )


御存知ない方の為に、ココで若干のオサライをさせて頂きますと……………

Hard Rock Internationalさん ( 本社 : アメリカ、フロリダ州 ) は、世界中で“アメリカン カフェ レストラン”ハードロック カフェ ( Hard Rock Cafe ) やホテル、カジノを展開する謂わば“観光娯楽企業”で御座います。

❇️ スタートは1971年。

“ロンドン在住のアメリカ人”アイザック ティグレットさんとピーター モートンさんが、ロンドン ( Rolls-Royce 販売店跡 )に“ハードロック カフェ1号点”をオープン致しました。


『 Hard Rock Cafe ロンドン1号店 ( 現在も営業中 ) 』

ピーター モートンさん ( Peter Morton : アメリカ , 1947〜 )

誠に失礼ながら、当時のロンドンは“ヨーロッパで1番食べ物の不味い街”と揶揄されておりましたので、“カジュアルで美味しいアメリカ料理”を提供するHard Rock Cafeは、オシャレな若者を中心にロンドン市民の間で大きな話題となり、“ヨーロッパにアメリカン ダイナーを紹介した先駆者”とまで呼ばれました。

後にトロント、LA、ニューヨーク、シカゴ、パリ、ベルリン、シドニーその他に続々と店舗をオープン。

『 Hard Rock Cafe ニューヨーク店 』

『 Hard Rock Hotel and Casino ラスベガス 』

❇️ 1983年には“日本第1号店”が六本木にオープン。


『 Hard Rock Cafe 東京店 ( 六本木 ) 』

思えば私も、Hard Rock Cafe 東京店さんには随分とお世話になりました。

特に20代の頃“デートの締め”で訪れた記憶が鮮明で、32年間の東京生活に於いても“特別な思い出の場所”で御座います。

Hard Rock Cafeさん“最大のウリ”は、かのアンディー ウォーホール大先生が「Hard Rock Cafeはまるで“ロックのスミソニアン博物館”だ。あのコレクションを見るだけでも、充分に来店する価値があるよ。」とまで仰った、“ロックスター 「 メモラビリア ( MEMORABILIA : 記念品 ) 」”の数々。

愛用ギター、ステージ コスチューム等が数多く展示されており、しかも何と“全て本物”……………

さぞ、“潤沢な資金力”を御活用かと思いきや、エリック クラプトンさんを筆頭に、“ロックスターからの無償提供”も多いと聞きます。

つまり、“ロックに特化したエンタメ系飲食&観光ビジネス”という、オンリーワンのポリシー並びに徹底した戦略が功を成した、世間でも稀なビジネス モデルであります。

ところで、IRについて語る際に必ず提起される「 ギャンブル依存性問題 」。

競馬、競輪、競艇、パチンコが、既に“国民的娯楽”として定着している現状で、今更「 ギャンブル依存性問題 」を深く心配する必要がはたしてあるのでしょーか?……………

“何らかの規制”は当然必要だとしても、「 ギャンブル依存性問題 」は、本件の“キーポイント”にするべきではないと考えます。

❇️ 最も重要なのは、“コンセプトばかりの新興企業”ではなく、Hard Rock Internationalさんの様に、“世界中で経験豊富な超一流プロフェッショナル”に委ねる事だと思います!

“北海道の未来”が心配な変態オッサンでありました……………

『 苫小牧 IR予想図 by Hard Rock International 』

( 画像は全てネットから拝借。)

本年も宜しく御願い致します ……

当サイト(ブログ)数少ない読者の皆様に於かれましては、いつも誠に有難う御座います。

2019年も宜しく御願い致します。

さて、本年度第1回目に当たり、“2019年最も注目するべき人物”を御紹介しようと決めていたのでありますが、複数分野からお1人ずつ御紹介するよりも、“ベリー ベスト”を1人だけ御紹介しようと決めましたが……………

さんざん迷った挙げ句“音楽分野”に決定し、しかも敢えて不得意な“若手ニュー ウェーブ系女性ヴォーカリスト”ジャンルから、“とっておきのオススメ女性ヴォーカリスト”を御紹介させて頂きます。

❇️ ビリー アイリッシュさん ( Billie Eilish : アメリカ , 2001〜 )。

若干17歳の“シンガー ソングライター”ビリー アイリッシュさん。

世界中で“SNSインフルエンサー”として既に有名であり、若い世代の“ファッション リーダー”としても定着しつつありますが、ヴォーカリスト(シンガー ソングライター)として重要なのは、云うまでもなく“サウンド&リリック(歌詞)”だと考えますので、先ずは、彼女を一躍有名にしたビデオ クリップを御覧頂きたいと思います。

但し、“倫理上(精神衛生上)不適切と思われる演出”を一部含んでおり、謂わば“社会的問題作”である点を御理解の上で御覧下さい……………


『 Watch / Billie Eilish 2017 』

上記のビデオ クリップは公開当初、「イジメ(パワハラ及びセクハラ)を受けた女の子が、焼身自殺するのをイメージさせる。」と否定的な御意見が多数でありましたが、主に10代〜20代の視聴者は「弱い自分を焼き払って、強い自分に生まれ変わって歩み始める。」と極めて“肯定的に捉える方々”も多く、賛否両論を巻き起こして、世界中でチョットした社会現象となりました。





彼女の“音楽性並びにメッセージ”は、1970年代〜1980年代で云えば「 パンク ( Punk ) 」と呼ばれていたジャンルに近いのですが、現在では「 オルタナティブ ポップ ( Alternative Pop ) 」と呼んだ方が分かり易いかと。


因みに、ビリー アイリッシュさん。

生まれながらにして「 聴覚情報処理障害 」が持病であり、よって“一度も学校に通わず、自宅教育(ホーム スクール)で学習した”という若干特異な経験をお持ちでありますが、過去のインタビューで「学校に通わなかった代わりに、地元合唱団での活動から多くを学んだ。」と仰っておりました。

通常ならば“学校(集団行動)”で学ぶべき多感な時期に、ひたすら“自分と向き合う孤独”で身に付けた世界観が、物哀しく切ないメロディーに象徴されているのかも知れません……………



『 Lovely / Billie Eilish ( with Khalid ) 2018 』

“オリジナリティー溢れる音楽性”や“ダイレクトなメッセージ”に加えて“スタイリッシュなルックス”、そして何よりも“心に染み渡る不思議なメロディー”……………

過去10年間に登場した“ティーンエイジャー ディーヴァ”の中でも、あらゆる意味で特出した実力派で御座います。

❇️ 改めてココに断言致します。

2019年は“ビリー アイリッシュさん”から目が離せません!

アルバム『 Don‘t Smile At Me / Billie Eilish 2017 』

せめて音楽業界だけでも“若者が悩みとメッセージを自由に表現出来る世界”であって欲しい……………

心より願う“2019年初頭の変態オッサン”でありました。

( 画像は全てネットから拝借。)

London Calling ……

❇️ 1960年代のロンドンと云えば、当ブログでも何度か御紹介した『 BLOW – UP ( 邦題 : 欲望 ) イギリス、イタリア合作 / ミケランジェロ アントニオーニ監督 1967 』や……………

❇️ “ミニスカートの妖精”ツイッギーさん ( Twiggy : イギリス , 1949〜 ) や……………

❇️ “労働階級の若者”から発生した「 Mods ムーブメント ( ロンドン , 1950年代〜1960年代 ) 」や……………

❇️ 今更“説明不要のロック グループ”ビートルズ ( BEATLES : イギリス , 1957〜1970 ) ……………

上記は何も“ポップ カルチャー”として、ロンドンから発信されたコンテンツでありまして、当時の世界中を見渡しても極めて“オリジナリティー溢れる”象徴的なコンテンツ(ムーブメント)で御座いました。

よって、世界中の若者に何らかの影響を与え続けたロンドンは、“最も影響力がある都市”として世界中に知れ渡り、ファッション、音楽、ライフ スタイル、思想に於ける先進都市としてソノ後長期間に渡って君臨致します。

つまり、“新しい風”は常にロンドンから吹いて来たのでありました。

そんな“ロンドンが熱かった時代”を知る上で貴重な資料であり、かつ娯楽性に富んだ話題作が、2019年早々に我が国でも公開されます。

『 My Generation ( 邦題 : マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!) イギリス / デビッド バッティ監督 2017 』

出演 : ビートルズ(ポール・マッカートニー&ジョン・レノン)、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、マリアンヌ・フェイスフル、ツィギー、デイヴィッド・ベイリー、メアリー・クワント、ジョン・レノン、デイヴィッド・ボウイ、ヴィダル・サスーン、デイヴィッド・ホックニー、ジョーン・コリンス、サンディ・ショウ……………

❇️ 2019年1/5(土)よりロードショー ( Bunkamura ル・シネマ他 )。

誠に失礼ながら勉強不足な私は、“デビッド バッティ ( David Batty ) さん”と聞いても“元サッカー選手”しか思い浮かびませんので、イギリス人メル友に尋ねましたところ「BBCのドキュメンタリー番組でケッコー有名な監督だよ。」との御言葉。

ひょっとしたら今後、ブレイク必至の“新進気鋭監督”かも知れません……………

ところで、本作品。

“プロデューサー兼主演”を、イギリスの名優マイケル ケインさん ( Michael Caine , CBE : イギリス , 1933〜 ) が担当されております。

マイケル ケインさんは所謂“名作(傑作)”ばかりではなく、多くの“珍作(怪作)”にも御出演され、女王陛下から“大英帝国勲章並びにナイト称号”を授与された、正に“イギリスを代表する名優”であります。

因みにマイケル ケインさんは、ロンドン生まれロンドン育ちで御座いますので、“実体験を有したストーリー テラー”であり、本作品の“プロデューサー兼主演”は実に適任かと思われます。

出演者はロック スターやモデルばかりではなく、“巨匠ファッション フォトグラファー”のデイヴィッド ベイリーさんや、“地球一有名なヘアドレッサー”ヴィダル サッスーンさんetc.何とも豪華絢爛。映画の枠を超えた“文化&ファッション教材”としても有益な逸品。

但し、強く感じるのは“50年後の未来から現代を顧みた時、はたして“こんなにも刺激的で輝いているのか?”という疑問……………

何れにせよ、是非とも御覧頂きたい作品で御座います!

https://youtu.be/qVAr6Iv5kSc

『 My Generation ー Official Trailer ー ( 2017 ) 』

❇️ 1981年、ロンドン。

“ニュー ロマンティック全盛期”のロンドンを訪れた変態オッサン。オシャレな男女が皆んな“眉毛を剃っていた”のを見て、“コレしかない”と早速ホテルで両眉毛を剃り、夜のロンドンに颯爽と繰り出しました。

ロンドン滞在中はさておき、東京に戻って以降の数ヶ月間“ヒジョーに恥ずかしかった”のは言うまでもありません……………

( 画像は全てネットから拝借。)


ヌーヴェル ヴァーグ ……

先日、昔お世話になった恩人(ぶっちゃけたお話、ヘアメイクを“破産廃業”した際に、金銭的援助をして下さった方)から「息子がプロ カメラマンを目指すと言い出した。将来的にローンで返済させるとして、取り敢えずカメラ セットを買ってやろうかなと思う。よって、どのメーカーが良いのかアドバイスを戴きたい。」とのメールあり。

私は「現代のカメラは“光学部分以外全てデジタル”なので、“SONYボディー&LEICAレンズ”が最強セットだと思います。但し、LEICAレンズは高額過ぎるので、先ずはSONYレンズの“ZEISSラインナップ(日本製)”で、単焦点35mm、50mm、そして望遠レンズを揃えてあげれば、学習スタートには充分過ぎる内容だと考えます。」と返信させて頂きました。

ここで若干“補足説明”致しますが、私はプロ カメラマンではなく“ピュアなド素人”でありますが、ヘアメイク時代に、世界的ファッション フォトグラファーの方々とお仕事をさせて頂いた経験に加えて、“老後を見据えた趣味”として最近「 SONY α7II 」を購入した経緯があり、先方はソレを御存知で私に訊ねたのだと思われます。

『 SONY α7II + FE3.5ー5.6 / 28ー70 』

因みに、当ブログで以前もお伝え致しましたが、1980年代のパリで活躍されていた有名ファッション フォトグラファーさんに於いて、35mmカメラに関しては“100%がNikonユーザー”でありました。故に私も、Nikonさんに憧れて長年“Nikonユーザー”であり続けたので御座いますが……………

56歳になったある日、“チョットだけ真面目に写真を撮りたい”と私は考えました。

しかしながら、愛機「 Nikon D300 」は既に“11年落ち”でありますし、APSーCサイズ(35mmフルサイズよりも小さい記録サイズ)なので、“最期の趣味”になるかも知れないライフワーク(?)としては、無理をしてでも新しいカメラを購入しようと決断。

そこで……………

「 “大御所フォトグラファーさん”は、当然ながら膨大なレンズ資産をお持ちなので、一度決めたカメラ メーカーを容易には変更出来ないハズ。つまり“今現在、最もホットなカメラ(メーカー)”は、過去10年以内にデビューした“若手フォトグラファーさん”が、より多く使用しているカメラ(メーカー)ではないか? 」

ネットで調べたり、欧米在住メル友に尋ねたりした結果「SONYのα9が現在最も進歩的なカメラ。“35mmフルサイズ ミラーレス”では、SONYが他メーカーを一歩リードしている。」との最終判断に至りましたが、予算の関係上「 SONY α7II ( しかも不人気の“欧州仕様” ) 」に決定致しました。

正直なところ、SONYさんが“コンパクトカメラ カテゴリーで世界一”なのは認識しておりましたが、“本格カメラ カテゴリー”では、NikonさんかCanonさんが“ド定番”だと信じて疑わない私にとって、“ホントにSONYさんで大丈夫かな?”が本音でありましたが、ディテールや使い勝手でNikonさん、Canonさんに劣る点はあれども、「 SONY α7II 」はデザイン、質感、映像表現etc.何もかもが予想以上に素晴らしく、まるで“全盛期のSONYさんスピリット”を感じさせる様な、“高性能 大人のオモチャ”で御座いました。

『 SONY α7II + FE3.5ー5.6 / 28ー70 』

フィルム カメラからデジタル カメラに変わり、デジタル カメラの心臓部分である“イメージ センサー”は、昔からSONYさんの“超得意分野”。

“旧KONICA MINOLTAさんカメラ部門”を引き継いだノウハウと合わせて、SONYさんがカメラ メーカーの“リーディング カンパニー”になったのは、考えてみれば正に“時代の流れ”かと……………

懐かしいフレーズを使うならば、SONYさんは“カメラ業界のヌーヴェル ヴァーグ”。

❇️ 変態オッサンの“珍予言”。

着実に“電気化”が加速する自動車業界。

ひょっとしたら30年後、自動車メーカーの“リーディング カンパニー”はTOYOTAさんやNISSANさんではなく、AppleさんやSONYさんかも知れません!

( 写真は全て自身のInstagramより。)

脱力系ヴォーカリスト世界一 ……

❇️ 1985年、パリ。

TV文化に於いて謂わば“発展途上国”であったフランスは、正直なところ興味深いTVプログラムが皆無であり、私は主にアメリカのMTVをフランスで独自に編集した“MTV フランス編集版”を観ておりましたが、圧倒的な人気を誇るビデオ クリップが存在致しました……………

ロバート パーマーさんの「 Addicted To Love ( 邦題 : 恋におぼれて ) 」で御座います。


『 Addicted To Love / Robert Palmer  ( 1985 ) 』


今にして思えば、マイケル ジャクソンさんやデュラン デュランさんetc.“制作費ン億円”の豪華絢爛ビデオ クリップ全盛期。むしろ“チープ&プリミティブ”なロバート パーマーさんのビデオ クリップは極めて新鮮だった上に、当時のCHANEL ビューティー広告と“ヘアメイク イメージが似ていた”ので、フランスで大ブレイクしたのだと思われます……………


ロバート パーマーさん ( 本名 : Robert Allen Palmer , イギリス , 1949〜2003 )

ロバート パーマーさんと云えば、「 Addicted To Love 」 ( 後に全米シングルチャート1位獲得の大ヒット ) と同時期に、パワー ステーション ( デュラン デュラン並びにシックのメンバーも参加 ) での活動が有名でありますので、“パワー ステーションのロバート パーマー”として御存知の方も多いかと。

そんなロバート パーマーさん。一体何がどの様に凄いのか……………

❇️ 1 ) “古き良き時代”のプレイボーイ感満載。

ソノ点に関しましてはブライアン フェリーさん ( ロキシー ミュージック ) と双璧で御座います。

ブライアン フェリーさん ( Bryan Ferry , イギリス , 1945〜 )

❇️ 2 ) “脱力感”。

1987年には何とグラミー賞の「 最優秀男性ロック ヴォーカリスト賞 」を獲得しており、誠にソウルフルな“熱い歌唱力”をお持ちながら、決してソノ“武器”を使う事なく、ひたすら“ポップでカジュアル(時にトロピカル?)”なヴォーカル スタイルを徹底。

❇️ 3 ) “スタイリッシュ”。

ステージやビデオ クリップでは主にアルマーニ製スーツを愛用。しかもタイドアップ(ネクタイ着用)で極めてダンディー。

因みに、「 Addicted To Love 」のワールド ビッグヒットで気を良くしたロバート パーマーさんが、次に放ったシングル曲のビデオ クリップが……………

『 I Didn’t Mean To Turn You On / Robert  Palmer  ( 1985 ) 』

❇️ 前回と“まんま同じ”じゃねーの!

しかしながら、“二匹目のドジョウ”を狙える程に音楽業界は甘くありませんので、当然コノ曲は“大ハズレ”に終わると誰もが予想しましたが、意外にも“全米シングルチャート2位”と大健闘致しました。

まるで“コントの様に同じネタ”を使い回す点も、“元祖 脱力ヴォーカリスト”のロバート パーマーさんらしい魅力で御座います。

❇️ 2003年9月26日、パリ。

15歳年下のガールフレンドとバカンス中、心臓発作により若干54歳で他界されたロバート パーマーさん。

“プレイボーイ”を貫いた人生でありました。

私がロバート パーマーさんを知ったのがパリで、 ロバート パーマーさんが最期を迎えられたのもパリ。

皮肉な運命を感じます……………


代表作品『 Riptide / Robert Palmer  ( 1985 ) 』

ベストアルバム『 Best of Both Worlds: Anthology 1974-2001 / Robert Palmer  ( 2002 ) 』

❇️ ところで、変態オッサンは考えます。

今の時代だからこそ、“実力派 脱力ヴォーカリスト”がロバート パーマーさんの楽曲をカバーしたり、「 Addicted To Love 」のビデオ クリップを“オマージュとしてパロディ化”したらヒジョーに面白いのでは?……………

1980年代ロックを未体験の世代にとっては、“クイーン現象”に通じる“カッコ良さ”を見出せる気が致します。

例えば、我が国を代表する“プレイボーイ系ヴォーカリスト”横山 剣 さん ( クレージーケンバンド ) なんぞ適任だと思います。

横山 剣さん ( Ken Yokoyama , 神奈川県出身 , 1960〜 )

( 画像は全てネットから拝借。)