本日は冒頭から引用で失礼致します(以下引用)。
【 米大統領、ハーレーに「高い税金課す」と警告 生産の国外移転で 】( Reuters )
トランプ氏はツイッターへの投稿で「ハーレー・ダビッドソンのバイクは絶対に米国外で製造すべきではない!社員や顧客はすでに怒り心頭だ。生産を米国外に移転するのであれば、見ているがよい。終焉の始まりとなり、ハーレーは降伏し、終わりを迎える!オーラを失い、かつてない重税を課されることになる!」とし、「高額の税金を払うことなく、米国で販売することはできなくなることをよく覚えておくべきだ!」と攻撃した。
ハーレーは米国内での生産を維持する方針も示していることから、トランプ氏が言及する税金が何を意味しているかは明確ではない。( 2018年6月27日 )
“ヘンテコな髪型のオッサン アメリカ代表”のドナルド トランプさん。
最近では「 ロシアゲート問題 」に対する“追求逃れ”北朝鮮対策と、数少ない味方マス メディアをフル活用した“中間選挙対策”で、ヒジョーにお忙しそうで御座いますが、相変わらず“下品な恫喝アピール”も絶好調のご様子であります。
ドナルド トランプさんに言われるまでもなく、世界中のHarley-Davidson信者が“MADE IN AMERICA”のHarley-Davidsonオートバイを渇望し、世界中のApple信者が“MADE IN AMERICA”のiPhoneを渇望しているのは当然であります。つまり、ドナルド トランプさんが掲げている“AMERICA ファースト”は、極めて健康的で素晴らしいスローガンなのでありますが、時代が1990年代初頭ならまだしも、“経済途上国で安く生産する”のが常識化している時代に、“将来ヴィジョンを持たない”アメリカ大統領が外国生産を批判するとは……………
そもそもドナルド トランプさん最大の特徴は、実業家として“超一流”であり、政治家としては“三流”という事実で御座います。
どのジャンルであれ“違う人が違うやり方”で取り組んで、斬新な結果が生み出された実例は数多くあります。但し、実業家のセンスを政治に持ち込んで“良い場合”と“悪い場合”がある点を、ドナルド トランプさんは未だに理解しておりません。よって今後も同盟国(特にジャパン)は、“トランプ流 ダークサイド”に巻き込まれて行くと予想されます……………
ところで、本日お伝えしたいのは“恫喝の被害者”Harley-Davidsonさん ( ハーレー ダヴィッドソン : アメリカ , 1903〜 ) の方で御座います。
Harley-Davidsonさんは、設立当初こそ所謂“レーサー タイプ”のオートバイを発売しておりましたが、ソノ後は一貫して、アメリカン スタイルの“イージー ゴーイング クルーザー ”を生産し続けております。
因みにHarley-Davidsonさんと云えば、映画『 イージー ライダー 』のイメージが強烈かと……………
『 イージー ライダー ( Easy Rider ) / 監督 : デニス ホッパー 1969 』
公開当時は“社会現象”にもなった同作品。
小学生の私は“自由奔放なライフスタイル”に魅了されましたが、主人公2人は“髪が長い”という理由だけで“反社会分子”と見なされ、アッサリと射殺されてしまうエンディングは、余りにも不条理で思わず涙が出ました。
( 今にして思えば“子供が観る様な映画じゃない”と思われます。)
Harley-Davidsonさんのイメージは、同作品によって確立されたと云っても過言ではなく、以降は“世界のオートバイ トレンド”に著しく反した、孤高の“イージーゴーイング クルーザー”として、正にオンリーワンの魅力と圧倒的カリスマ性を放ち続けております。
そんなHarley-Davidsonさんから、本年度“耳を疑うニュース”が(以下引用)……………
【 初の電動バイクを19年に販売へ、米ハーレーダビッドソン 】( CNN )
米国の大型オートバイ製造メーカー、「ハーレーダビッドソン」は3日までに、今後1年半内に初の電動バイクを市場に投入する計画を明らかにした。年次の財務報告の発表に合わせて打ち出した。同社の電動バイクは、従来の製品に独特な弾けるような大きいエンジン音は消え、より静かなうなりに似たような音になる見通し。
同社の報道担当者によると開発が依然進んでおり、価格や商品名には言及しなかった。同社は2014年に電動バイクの試作品を公表していたが、販売開始の時期には触れてこなかった。ハーレーダビッドソン社の昨年の業績は低迷し、世界的な販売実績は6.7%、米国では8.5%落ち込んでいた。( 2018年2月3日 )
大型電動オートバイの量産化第1号は、“ジャパニーズ メーカーさん”もしくは“BMWさん”だと信じて疑いませんでしたので、先陣を切ったのがHarley-Davidsonさんとは誠に驚きで御座います。
「 LIVE WIRE ( ライヴ ワイアー ) 」とネーミングされた上記プロジェクト、製品名は「 Revelation 」になるとの噂もあります。
( 当然ながら、ジェフ ベック先生の名作『 ライヴ・ワイアー ( Jeff Beck with The Jan Hammer Group Live ) 1977 』とは無関係。)
“電動”と名が付くツールには無機質な製品が多い中で、ディテールにも男臭さを感じさせる“アナログ テイスト”の演出は、さすがHarley-Davidsonさんと納得の“レトロ ビューティー”な逸品。
Harley-Davidsonさんは昨年、“超名門オートバイ メーカー”DUCATIさん ( ドゥカティ : イタリア , 1946〜 ) を買収するのでは?とケッコーな話題になりましたので、経営状態が極めて良好だと思っておりましたが、実は窮状に陥っていたのには驚きました。
しかも“起死回生の一発”が、本来の王道ラインではなく“ニュー カマー”であるのが更に驚きであります。
『 Project Live Wire / Harley-Davidson 2018 』
しかしながら、変態オッサンがHarley-Davidsonさんよりも遥かに心配なのは……………
“ヘンテコな髪型のオッサン アメリカ代表”の罠にまんまとハマり、日毎に“NO”と言えなくなって行く“我が国の首相さん”で御座います!
( 画像は全てネットから拝借。)