ハイパー フェミニズムの台頭 ……

“女性蔑視”との理由によって、今シーズンから正式に廃止されたF1の「 グリッド ガール 」に関しまして、当ブログ及びプロデューサーの“秀津風親方さん”が、決定に対して大反対である旨は以前お伝え致しました。

 

主な理由は……………

「 グリッド ガール 」を女性蔑視として廃止したならば、フレンチ カンカンやポール ダンス、挙げ句には“世界的権威のあるミス コンテスト”さえも廃止されてしまうのでは?との危惧があるからで御座います。

云うまでもなく“セクハラ”は重大犯罪ですので、確固たる態度で対抗するべきであります。しかしながら“差別”と“区別”は異なりますし、ある種の伝統行事で行われて来た“慣例”と、現在発生中の“社会問題”を同じ土俵に上げるべきではありません。ところが、所謂“#metoo ムーブメント(セクハラ経験等をSNS上で告白する運動)”がワールドワイドに拡散する過程で、本来ならば該当しない事例までもが、それらと同一視されてしまっている感があります。

 

「 グリッド ガール 」という職業は、長年に渡って“F1(モーター スポーツ) エンターテイメントの一部”として親しまれ、もはや風物詩とも呼べる存在として定着しているにも拘らず、公然と“セクハラ扱い”してしまうのは「 グリッド ガール 」さん達に極めて失礼だと思います。

 

 

 

 

モーター スポーツ(特にF1)は、純粋なスポーツとしての“競技性”とロック フェスティバル的な“エンターテイメント性”を兼ね備えており、例えるならば、「 グリッド ガール 」をパートとして構成するサーカスの様なライブ パフォーマンスだと考えております。

つまり「 グリッド ガール 」さんは、F1 サーカスに於ける“華”なので御座います。

 

同様の考えをお持ちの方々が、F1当事者にもいらっしゃる事が判明致しました(以下引用)……………

 

 

【 廃止されたグリッドガールが、伝統のF1モナコGPで1戦のみ復活 】( CARVIEW!)

モナコ自動車クラブは、5月末のモナコGPでグリッドガールを復活させることで、F1の新オーナーであるリバティ・メディアと基本合意に達したことをこのほど明らかにした。
リバティ・メディアは「F1の価値や社会常識に適合しない」として、今季からグリッドガールを廃止すると発表。開幕戦オーストラリアGPでは、代わりにグリッドキッズが登場していた。今後も毎グランプリそうなるはずだったが、唯一モナコGPがそれに異議を唱えたことになる。( 2018年4月6日 )

 

 

因みにF1業界では、「モナコの1勝は他サーキット数回分に匹敵する。」とも言われております。つまりF1モナコ グランプリは、伝統と格式を併せ持った極めて“スペシャル グランプリ”なので御座います。

(( 余談ですが私は、かつて結婚した際(1989年)に新婚旅行を兼ねて『 F1 GRAND PRIX in MONACO 』の観戦計画を企みました。そこで、モーター スポーツ関係者にチケットをお願いしたところ「“パドック パス付観戦チケット”をお2人分御用意出来ます。但し期間中は航空チケット、ホテル、レストランetc.が通常料金の数倍となりますので、よって3泊5日の滞在費用が“◯百万円”程掛かりますが、それでも宜しいでしょーか?」とのお電話が……………

全く宜しくないので丁重にお断りしましたが、結局8年後にアッサリ離婚してしまったのを考えれば、アノ時にお断りして正解だったと思っております。))

 

そんな“スペシャル グランプリ”のアピールに勇気付けられたのか、後日更にこんな記事を発見(以下引用)。

 

 

【 シンガポール&ロシアGP、”グリッドガール復活”に向けてリバティと交渉。航空会社の支援を受けるグランプリはグリッドガール必須か 】( motorsport.com )

F1のプロモーターがリバティの政策を変えようとしている理由のひとつには、スポンサーからのプレッシャーがある。特に航空会社からの支援を受け、キャビンアテンダントの制服を着た女性たちがグリッド上に登場するグランプリでは、その傾向が強いようだ。
その点モナコは特別なケースであり、今回の件に関しても他のサーキット以上に状況をコントロールしている。だがその他のサーキットもすでにリバティに対して働きかけを行っている。( 2018年4月8日 )

 

 

モナコさん、シンガポールさん、ロシアさん、この度は“何ともブラボーな御決断”誠に有難う御座いました!

そもそも、冠スポンサーさん等の御要望で「 グリッド ガール 」廃止に異論が唱えられるのは予想された事態であります。

ましてや、F1を運営しているリバティ メディアさんは“超一流 TV関連企業”ですから、今回の廃止騒動は“頻発したセクハラ事件”対策としての、点数稼ぎライクなパフォーマンスだったと感じるのは、はたして私だけでしょーか?……………

 

 

 

 

何れにしても、車体レギュレーションの熟考とか、年間総開発費の上限検討とか、ファン フレンドリーな多種多様サービスとか、他にもっと“プライオリティーの高い重要事項”が山積みかと思われます……………

 

 

『 FERRARI : SF71H  2018 』

『 Mercedes – AMG : W09  2018 』

『 Toro Rosso HONDA : STR13  2018 』

 

 

大変失礼ながら、“「 グリッド ガール 」は女性蔑視だ”と仰っている方々コソが女性蔑視なのでは?との主張もありますので、リバティ メディアさんの決定はチョット焦り過ぎだった気も致します。

 

 

 

 

ところで、ヨーロッパ発祥の「 グリッド ガール 」とアメリカ発祥の「 チアガール 」、前者が女性を敵に回したのに比べて、後者は女性に支持されております。

もしかしたら、両者には“宗教観”や“人生観”に基づくヨーロッパとアメリカのディープな相違点があるのかも知れません……………

 

以上、“「 グリッド ガール 」さん大好き”な変態オッサンの主観で御座いました。

 

 

 

 

( 写真は全てネットから拝借。)

 

 

 

近代F1史上最大の衝撃 ……

本日は冒頭から引用で失礼致します(以下引用)。

 

【「フェミニストたちのせいで、私たちは職を失った」 F-1グリッドガール廃止で論議 】( J CAST ニュース )

フォーミュラ・ワン(F-1)が、2018年のシーズンからグリッドガールを廃止することを、2018年1月31日、公式サイトで発表した。 F-1側は廃止の経緯について、グリッドガールが「ブランドバリューにそぐわず、現代社会の規範と調和しない」と説明しており、その背景には「女性差別」批判があった。一方で、こうした批判に対する反発もあり、廃止の是非について議論が巻き起こっている。グリッドガールはレースクイーンとは異なり、レースが始まる前に参加車の前に立ち、それぞれのナンバーやドライバーの名前を掲げる女性のことで、F-1では長く伝統として親しまれてきた。( 2018年2月1日 )

 

 

先ずは、ココで云う「 グリッド ガール 」をチョットだけ詳しく説明致しますと、F1の様な“国際トップクラス モーター レース”に於いて、主催者側の“冠スポンサー(大口筆頭出資者)”がレース毎に雇用して、ギャラをお支払いするイメージ ガール(コンパニオン ガール)が「 グリッド ガール 」さんでありまして、我が国で一般的な所謂「 レース クイーン 」とは雇用形態が若干異なります。「 レース クイーン 」は主に国内レースを主戦場とするレーシング チームが自ら雇用して、レーシング スタッフの一員として年間スケジュールを転戦同行する、謂わば“チーム スタッフ一体型”イメージ ガール(コンパニオン ガール)が「 レース クイーン 」さんであります。

故に過去の『 F1 GRAND PRIX IN JAPAN 』では、“冠スポンサー無し=グリッド ガール無し”という誠に寂しいF1グランプリも存在致しまして、ヨーロッパ在住メル友から「自動車先進国&経済大国のジャパンが、“ショボいF1グランプリ”やってんじゃねぇーよ。」と、お叱りメールを戴いた経験が御座います……………

 

 

ハリウッドの超大物プロデューサー、ハービー ワインスティーンさん(65歳)のセクハラ事件が引き金となり、今や世界中で“あらゆるエンタメ業界内セクハラ事件”が重大な問題として扱われております。当然ながらセクハラは決して許されない犯罪であり、一部の隙もなく徹底的に追求するべき事案であります。但し、“フェミニスト”や“反フェミニスト”双方の御意見が、充分に討論されなければフェアではありません。そしてソノ問題が重大であればこそ、“持ち込むフィールド”を慎重に選ぶ必要があると私は考えます。

例えばこんな調子で万事が進めば、パリ『 クレイジー ホース 』や『 ムーラン ルージュ 』名物の“伝統芸能 ”であるフレンチ カンカンや、“アメリカン BARカルチャー”としてのポールダンスも、やがて“セクハラ”を理由として廃止されると思われますし、挙げ句の果てには“世界4大ミスコンテスト”と呼ばれる「 ミス・ユニバース 」「 ミス・ワールド 」「 ミス・インターナショナル 」「 ミス・アース 」も廃止されてしまうのでは?と、つい心配になってしまいます!

そもそも、現F1興行主のリバティ メディア(CEO チェイス キャリー)さんは、アメリカのTV系企業であり謂わば“エンタメのプロフェッショナル”で御座います。ですから“「 グリッド ガール 」と「 グリッド ボーイ 」を交互に配置する”とか、奇抜でインパクト大の作戦で対処して頂きたかったと思います……………

 

実際のところ、前F1興行主さんは極めて否定的御意見を仰っております(以下引用)。

 

【 グリッドガール廃止は「上品ぶっている」、F1元興行主が批判 】( JIJI . COM )

フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)でレース前に広報などを行う「グリッドガール」の廃止が決まったことについて、元興行主のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏は1日、「上品ぶっている」と批判した。先月にはダーツ界でも、試合前にプレーヤーが女性同伴で歩くことを禁止するという同様の動きがあった。F1ではグリッドガールがチームのプラカードを掲げたり、レース前にマシンで待機しているドライバーに傘をさして立ったりする光景が当たり前となっていた。しかし、フェミニスト団体などは、スポーツ界が女性を単なる「飾り物」として扱い、依然として男性優位の競技の世界では、女性選手の立場を真剣にとらえていないと訴えてきた。( 2018年2月2日 )

 

 

 

ところで、変態オッサン子供時代のお話。

『 ボクシング 世界タイトルマッチ 』TV中継で、ラウンド毎にプラカードを掲げてリングに上がる“水着のおねぇさん(ラウンド ガール)”に対して、ヒジョーに違和感を感じた私は、父親に「あの“水着のおねぇさん”って、一体何の役に立っているの?」と尋ねましたら……………

父親は「こーいう“特別な試合”はね、チケット代が物凄く高いんだよ。だから色んな楽しいサービスが必要なんだ。あの“水着のおねぇさん”は、会場を“楽しい雰囲気にする大事な役割”を果たしているんだよ。」と答えてくれました。

 

もし父親が生きていたならば、おそらく「これでF1も死んだな。」と言ったかも知れません……………

 

 

 

 

( 写真は全てネットから拝借。)