“機械式道具”としての魅力……

80年代初頭、東京でヘアメイクとして御一緒させて頂いた著名写真家の方々は、繰上和美先生を始めとして殆どが「 Canon F-1 」を使用しておりました(最近の繰上和美先生はLEICAを御愛用との事)。ところが渡仏してみると、パリの著名写真家は35mmカメラに関して“100%Nikonユーザー(主にF、F2を使用)”である点に驚きました。

今にして思えば……………

当時の日本はファッション雑誌と“ファッション(アート)系広告写真”の全盛期であり、優しい色調のカラー写真ニーズに「 Canon New FD レンズ 」が最適だったのだと思います。対してヨーロッパでは、60〜70年代にNikonが“世界一頑丈なカメラ”とか“カメラのPORSCHE”と呼ばれて圧倒的評価を確立、報道やファッションetc.ジャンルを問わずに“Nikon神話”が浸透しておりました。しかしながら、複数の著名写真家に「Canonをどー思う?」と訊くと「膨大なレンズ資産があるのでメーカーを変更するつもりは毛頭無いが、F-1は良いカメラだしデザインもスタイリッシュ。機会があれば使ってみたいと思うし、今後デビューする若いファッションフォトグラファーはCanonに移行するかも知れないね。」と仰っておりました。

実際に「 Canon F-1 」は、まるで金属から削り出した様な質感と屈強さ、ピアノ光沢の硬質塗装も素晴らしく、もしロバート キャパ先生がもっと長生きしていれば、ひょっとして「 Canon F-1 」を使っていたのでは?とさえ感じます。

約6年前に他界した父親の遺品「 Canon F-1 」(76年マイナーチェンジ後の後期型)。シャッタースピード、ISO(ASA)感度云々というスペック詳細は、こんな変態オッサンのブログではなく“カメラ系有名ブロガーさん”の記事を読んで頂くとして……………

メイン機として使っている「 SONY α7II 」と同時に「 Canon F-1 」も使ってみたい気分になり、札幌の“某有名カメラ店”にオーバーホールを依頼したら、ケッコーな料金を取られた上に大部分が“修理不能”のまま戻って来てしまいました(修理を担当したのは別業者)。そこで“日本を代表するオールドカメラ修理の匠”吉崎義明さん(青森)に御願いして数週間、先日“甦った「 Canon F-1 」”が無事帰還致しました。

吉崎義明さんが凄いのはそのポリシーであります。オールドカメラは既に部品生産が終了しており、通常は同型機の所謂“ジャンク品”から部品を移植するのがポピュラーな修理方法。ところが吉崎義明さんは「1個直すのに1個壊したのでは意味がない。」と、自ら旋盤機で部品を自作してしまいます。

( 修理工程説明用として同封された写真の数々。中央写真が“吉崎義明さん自作”による今回のキーパーツ。)

正確に云えば「 Canon F-1 」は作動に電力(電池)を必要としますが、ソレは“内蔵露出計”を作動させる為であり、私の様なド素人ではなく“体内露出計”をお持ちのベテランにとっては“100%機械式カメラ”として使用可能。つまり毎年価値が下がり続けるデジタル一眼レフと違い、機械式腕時計同様に“機械としての価値”は普遍であり、吉崎義明さんの様な“ハイパー主治医”さえ見つかれば価値は一生下がりません……………

( やはりフィルムカメラには“モノクロフィルム”。ISO100の「 FUJI ACROS 100II 」とISO400の「 AGFA APX 」を用意。但しAGFAは地元の写真屋さんで現像不可能との噂。)

他界した父親は「 Canon Auto Boy 」も所有していたので、普段はもっぱらそちらを使用していたと思われます。よって父親の代わりに「 Canon F-1 」を大事に使ってやろーかと思います!

❇️ 生前の母親曰く(確か81年頃)。

「パパが“Nikon F2”買って来ると張り切って出掛けたけど、買って来たカメラには“Canon F-1”って書いてあるのよねぇ。コレって同じカメラなのかしら?」……………

( 写真は自身のInstagram、その他devilota撮影による。)

夢・夢のあと …… 追悼 高田賢三様。

中学生時代(70年代後半)、レッド ツェッペリンやデヴィッド ボウイ等“洋楽ロック”を通してファッションに興味を持った私ですが、当時の私にとってロックやファッションは即ち“白人文化”そのものであり、間違っても“アジア人(日本人)”は一生進出不可能なジャンルだと思っておりました。

ところがある日、KENZO TAKADA(高田賢三)さんという日本人が“モードの本場パリで大活躍している”というドキュメント番組を見て、ヒジョーに衝撃を受けました。しかも、作風はかつて見た事も無い民族調(アジア、アフリカetc.)、おまけに“ド派手でファンキーな色柄”にも拘らず、基盤はトラディショナルで極めて上品。“こんな凄い日本人が居るんだ?” と本当に驚きました。

“高田賢三さん並びにKENZOブランド”に興味を持った私は、ヘアメイクを目指して上京しますが朝食はパン一枚、夕食はインスタントラーメンで仕送りを節約し、年2回の西武デパート バーゲンで高田賢三さんの服を買う生活。しかしながらKENZOブランドに限らず、当時の有名デザイナーズ ブランドはメンズラインを展開していない場合が多く、したがって“メンズっぽいレディース クローズ”を毎回購入しておりました。

今にして思えば、当時の私は“感覚、気力、体力”が充実しておりましたので、色々な運が回って来た様に感じます。ヘアメイクになって2年後、パリの有名ヘアサロン兼ヘアデザイナー エージェンシーに所属するだけでもラッキーなのに、師匠が高田賢三さんと公私に渡って付き合いがあり、何と高田賢三さんのパリコレでヘアを担当させて頂いたり、お酒やお食事をご馳走になったり……………

私が帰国後も、東京にいらした時には何度かお会いして食事したり、クラブに御一緒したりと、楽しい思い出が沢山あります。

Kenzo in Paris, 1994.

大きな家に住み、PORSCHEを乗り回して“有頂天”になっていた私はやがて破産廃業し、ソノ後はスッカリ疎遠になってしまいましたが、LVMH(ルイ ヴィトン モエ ヘネシー グループ)に会社を売却したとか、“約25億円で建設した豪邸を手放した”とか、“酔っ払い運転で公道を逆走して逮捕された”とか、現役を引退したとか、復帰して会社を設立したとか、高田賢三さんの情報は常に気になっておりました……………

❇️ “天下のサンローラン”からパリコレの大トリを奪った男。

❇️ “フォークロア(民族調)、スーパーレイヤード(重ね着)”を普及させた男。

❇️ “コットンの価値”を再認識させた男。

「例え同じ素材、同じ染料、同じ型紙を使ってもパリと東京では全く同じになる訳がないよ。だってパリと東京では“空の色”が違うもの。」と仰った高田賢三さん。

多くの日本人クリエイターがパリに魅了されましたが、高田賢三さん程“パリから愛された日本人”はもう2度と現れないと思います。

心より御冥福をお祈り致します。

そして、本当に有難う御座いました!

( 画像は全てネットから拝借。)

賢者 VS 巨大企業 ……

FERRARIさんと云う企業は、“市販車販売部門”よりも“レース部門”の方が実質的な経営規模が大きく、よってF1運営元のFIA(国際自動車連盟)によれば、F1に於けるFERRARIさんは“レース専門企業”の扱いでありまして、現在の“ワークス チーム(自動車メーカー直営チーム)”は、“RENAULTさんとMERCEDES-AMGさんだけ”との見解で御座います。

オリンピック同様に、“近代F1”が商業主義にドップリ浸かっているのは皆さんも御存知の通り。しかしながら本来のF1は、“上限のないスポーツカー実験室”的な側面が強く、誠にピュアなモーター スポーツでありました。

FERRARIさんが、“孤高のレーシング集団”としてモーター スポーツ史に存在を確立出来たのは、マス企業ではなく“小〜中規模プロフェッショナル集団”であった点が大きく、時代の流れetc.を考慮すると、FERRARIさんライクな“モーター スポーツに特化した企業”は、今後2度と現れない様な気が致します……………

そんなモーター スポーツ史の中で、1960年代に“打倒FERRARI”に全身全霊を掛けた「 小規模プロフェッショナル VS 大規模マス カンパニー 」の構図があったのを御存知でしょーか?……………

一般大衆車で大成功を収めたFORD社が、更なるイメージ向上の為に“モーター スポーツ”進出を決定した際、FORD社の目玉政策は何と“FERRARI社買収”でありましたが、“全イタリア国民”の反対により断念。そこで自社製レーシング カーによる“打倒FERRARI”を画策。舞台に選ばれたのが「 ル マン24時間レース ( 24 Heures du Mans ) 」でした。

その“トゥルー ストーリー”を描いた書籍はいくつも存在し、映画化権を所得したという話も何度か聞きましたが、何故か今迄映画化されなかったので御座いますが、コノ度“超一流キャスト&スタッフ”により待望の映画化が実現。

『 フォード VS フェラーリ ( FORD VS FERRARI ) / 監督 : ジェームズ マンゴールド 2019 』

❇️ 2020年1月、全国一斉ロードショー予定。

1996年の「 ル マン24時間レース 」、“FERRARI 330P3とFORD GT-40Mk.IIの死闘”を描いた本作品。

カー エンジニアのキャロル シェルビー(「 AC コブラ 」生みの親)役がマット デイモンさん。レーサーのケン マイルズ役がクリスチャン ベイルさんという、“どー転んでも面白いに違いない”と断言出来るキャスティングであります!

因みに私は、“映画館すら無いド田舎”に住んでおり、試写会にも参加出来ません。よってトレーラー(予告編)を観た個人的な感想に加えて、本編を観た欧米人メル友の感想を参考にした、謂わば“独自の無責任オススメ”をウリとしております。ソレにしても本作品。公開時期がアメリカ本国で12月と迫っているにも拘らず、いつも以上に“事前情報に乏しい”のでありますが、公開中の“公式トレーラー”を観ただけでも、充分に面白さを“予感”させてくれます。

『 FORD VS FERRARI / James Mangold ( 2019 ) 』

ところで……………

「 ル マン24時間レース 1966 」の資料を調べてみましたら、8台のGT-40Mk.IIがワークスマシンとしてエントリー。5台のGT40Mk.Iがプライベーターマシンとしてエントリーしており、最終的には、“ブルース マクラーレン(F1 マクラーレン チーム創設者) / クリス エイモン組”のGT-40Mk.IIが優勝しております。

つまり、主人公クリスチャン ベイルさん演じるケン マイルズ選手、実は優勝していない訳でありまして、ソノ辺りのストーリー展開が如何なものかと、ヒジョーに気掛かりな変態オッサンで御座いました……………

( 画像は全てネットから拝借。)

不便のススメ ……

1988年頃のお話。

イギリスのファッション誌「 i – D 」が、東京のストリート ショットをメインとした“東京特集”を企画しました。当時、私が御世話になっていた某 有名写真家さんから、光栄にもヘアメイクとしてのオファーを戴いたのですが……………

残念ながら、本国編集部と日本側スタッフの間で“バジェット(撮影総予算)”が折り合わず、結局のところ企画自体が消滅してしまいました。

ちょうど欧米の“ジャパン ブーム”が一段落して、色々な意味で“日本の真価”が問われていた時代でしたから、もしもファッションを通して“本当の日本”を打ち出す事が出来たのならば、ソノ後の数年間は“欧米から見たジャパン”が違っていたのでは?と考えると、今でもヒジョーに残念でなりません。

ところで「 i – D 」は、「 UK VOGUE 」の若手アート ディレクターだった テリー ジョーンズ ( Terry Jones ) さんが、1980年に創刊したファッション誌であります(有名ファッション誌の中では後発)。どちらかと云えば、ファッション(モード)よりも“カルチャー”にフォーカスした“最先端情報誌”的要素が強く、明らかに「 VOGUE 」「 ELLE 」「 Marie Claire 」etc.とは異質な“先進性”をウリとしております(カヴァーショットではモデルがいつもウインク)。

実はそんな「 i-D 」さんが、2017年に“次世代注目フォトグラファー”として紹介していた方々の“ある共通点”が、2年後の現在“極めて身近な流行”に繋がっているので御座います……………

『 i-D Meets : Next Gen Photographers / 2017 』

“先進性の「 I-D 」”がチョイスしたフォトグラファーの特徴は、共に“フィルム カメラ”をメインとしている事であります!

当ブログ“登場回数No.1のフォトグラファー”ブルース ウェーバー先生は、未だに“フィルム カメラ”をメインに使用されておりますし、多くの映画は未だにフィルムで撮影されている現実。プロフェッショナルにとっては、“求める世界観”を具現化する為に“古い機材”を用いるのは良くあるお話。

ところが昨今、“フィルム時代”を全く知らない世代の間で、“フィルム カメラ”が密かなブーム。

例えば……………

❇️ 唐田えりかさん ( Erika Karata : 女優 , 千葉県出身 , 1997〜 ) の作品。

❇️ 芳根京子さん ( Kyoko Yoshine : 女優 , 東京都出身 , 1997〜 ) の作品。

上記のお二人は、我が国が世界に誇る“若手本格派女優”の代表格でもあり、ヨーロッパ人メル友にもケッコーな知名度を誇ります(因みに芳根京子さんは、北海道ローカルのドラマやCMに出演されているので、“北海道出身”だと思われがちですが“東京出身”で御座います)。

そんなお二人がハマっている“フィルム カメラ”という世界。

私も知人から度々「息子がフィルム カメラを欲しがっているので、オススメ機種を教えて欲しい。」と訊かれますが、何故今、“フィルム カメラ”は若い世代を魅了するのでしょーか?……………

美しい写真を“最も簡単に撮影するツール”は、間違いなくスマートフォンのカメラであります。にも拘らず、わざわざフィルム カメラで撮影するのは、謂わば“便利過ぎるツール”に対して、何かしらの不満を感じているからだと思われます。

つまり、フィルム カメラで撮影して、カメラ屋さんに現像依頼するのも、私の様にフルサイズ ミラーレス機にオールド レンズを装着するのも、敢えて“不便な思いをして趣味性を高める”、ある種の“サディスティック行為”なのかも知れません。

ソノ快感故に、“オールドレンズ沼”から抜け出せない変態オッサンでありますが、「 YASHIKA – CONTAX 」さんの“ZEISSレンズ”が欲しいなぁと……………

( 画像1、12、13は自身のInstagramより。画像2〜6、9はネットから拝借。画像7、8は唐田えりかさんのInstagram、画像10、11は芳根京子さんのInstagramから拝借。)

本年度最高の笑撃作品 ……

皆さんは、松本清張さんや江戸川乱歩さん原作のTVドラマを観て、“ツッコミが足りない”とか“ヒネリが足りない”と感じた経験はありませんか?……………

又は、我が国を代表する作家の代表作を“外国人脚本家さん”が手掛けた映像作品を観て、“悔しいけど良く出来ている”と感じた経験はありませんか?……………

結局のところ、同国人として“偉大さを知り尽くしている日本人”よりも“単にファンである外国人”の方が、客観的に躊躇なく扱える故に功を成すのだと思います。つまり、当事者以外だからこそ可能な“文化の拡大解釈”が常に存在し、ソレは“政治的局面”に於いては時として大問題となりますが、エンタメ芸術表現に関しましては、“第三者にしか成し得ない痛快暴挙”となるのであります。

本日は、そんな第三者による“笑撃(衝撃)作品”を御紹介させて頂きます。

『 アイアン スカイ / 第三帝国の逆襲 ( Iron Sky / THE COMING RACE ) : ティモ ヴオレンソラ監督 2019 』

❇️ 2019年7月12日(金曜日)、「 TOHOシネマズ日比谷 」他全国一斉ロードショー予定。

2012年公開の前作『 Iron Sky ( アイアン スカイ ) 』は、「第二次世界大戦後に“月へと逃げたナチス”が、月面に巨大基地を形成して地球侵略を企てる。」という、余りにも斬新で“奇想天外”なストーリーだったと記憶しております。さぞ“興行的大失敗”かと思いきや、予想外に“ヨーロッパ人メル友の評判が良かった”のには驚きましたが、まさか“続編”が制作されるとは思いませんでした……………

しかも今回は何と、ヒトラー、ビンラディン、サッチャー、チンギス ハーン、ローマ法皇、スティーブ ジョブズetc.が“キー キャラクター”として登場致します。

触れてはいけない“大人の事情満載”の映画界で御座いますが、上記の様な“錚々たる面々”をおちょくり捲り、正正堂堂と“パロディー化して笑い飛ばせる”背景には、本作品がアメリカやイギリス等の所謂“映画先進国製”ではなく、“フィンランド製”である点が大きく貢献しているのでは?と思われます。

特に私が注目したのは……………

❇️ 1 ) コメディー作品にも拘らず、フィンランドとドイツの“お堅い映画財団”が1,300万ドルを制作費として提供。

❇️ 2 ) クラウドファンディングで、“コアなファン”から100万ドル以上の資金調達に成功。

❇️ 3 ) “ハリウッド系メジャー作品”に比べれば遥かに低予算ながらも、極めてハイレベルなVFX(特殊効果)を実現。

因みに、オリジナル版はフィンランド語。英語版並びにドイツ語版は“アテレコ(吹き替え)”となっておりますが、全く違和感を感じない完成度との事。

❇️ 我々世代(50代)にとってフィンランドと云えば「 ムーミン、NOKIA(携帯電話メーカー)、ミカ ハッキネン(元F1ドライバー) 」が“三種の神器”で御座いましたが、今後は“フィンランド映画”から目が離せない変態オッサンでありました!

『 Iron Sky / THE COMING RACE ( 2019 ) 』

( 画像は全てネットから拝借。)

スキャンダル ( 酷評 ) の先にある物 ……

我が国では先日、“某有名テクノ ミュージシャン”が「 麻薬取締法 」違反で逮捕された際に、同氏が手掛けた音楽作品や出演映画、CM等の取り扱いを巡って、SNS上で多くの議論が交わされたのは記憶に新しいところかと思います。

「 麻薬取締法 」違反に拘らず、法律に反した者は等しく裁判によって裁かれ、相応の罰則(制裁)を受けなければならないのは当然で御座います。しかしながら過去に関わった作品(制作品)は、当人以外にも多くの方々が関わっておりますので、私生活で犯した罪によって、“創作活動上の全作品(制作品)”が否定されてしまう現状には、若干の違和感を感じるのが正直なところであります(飽くまでも主観)。

❇️ 当ブログに於いては、ファッション デザイナーのトム フォードさんと並んで登場回数が最も多い、ファッション フォトグラファーの“巨匠”ブルース ウェーバーさんの場合……………

ブルース ウェーバーさん ( Bruce Weber : アメリカ , 1946〜 )

2017年以降、複数の男性モデルから“セクハラ”で訴えられております。全ての案件が現在“係争中”でありますので、私の様な“法律ド素人”が、現時点でソノ件に関して語るのは敢えて差し控えさせて頂きます。

今現在のブルース ウェーバーさんは、ファッション関係出版社として“世界最大手”である「 コンデナスト パブリケーションズ ( Condé Nast Publications : アメリカ , 1907〜 ) 」さんから所謂“出入り禁止”となっており、加えて広告etc.アドバタイジング フィールドでも“最前線”から遠ざかっております。

私の記憶が正しければ、2017年に発表されたヴェルサーチ ( VERSACE ) の香水「 DYLAN BLUE POUR FEMME ( ディラン ブルー プー ファム ) 」プロモーション ヴィジュアルが、ブルース ウェーバーさんにとって“メジャー キャンペーン最後の作品”かと……………

『 VERSACE DYLAN BLUE POUR FEMME 公式プロモーション ムービー / 監督 : ブルース ウェーバー ( 2017 ) 』

上記広告写真&プロモーション ムービーに共通する特徴。

❇️ 極めて“ストレートでシンプル”な映像表現。

❇️ 世界最先端のファッション フォトグラフ(ムービー)であるにも拘らず、そこはかとなく漂う“古き良きアメリカの雰囲気”。

❇️ “程良い緊張感と曖昧さが同居する”美しい世界観。

こんな映像美を確立出来るクリエイターは、21世紀の今日でさえ、“地球上でブルース ウェーバーさん只一人”ではないでしょーか?……………

世界中の若手ファッション フォトグラファーが改めて“お手本”とし、再考するべきファッション フォトグラファーの筆頭だと考えます。

例えば……………

変態オッサンにとって最近の小説や脚本は、“起.承.転.転.結”のストーリー テリングが多過ぎると感じますし、最近のファッション フォトグラフは、“過度なCGリタッチ”が多過ぎると日々感じております。つまり、常に何かが“余分”なのでありまして、“もっとストレートに表現して欲しい”と感じる機会が、ヒジョーに多いのであります。

対して……………

1980年代に黄金期を迎え、今尚“世界の頂点”に君臨し続けるブルース ウェーバーさんの様なクリエイターは、何故か“現代作家にはない香り”が致しますし、おそらくソレが、“一度嗅いだら忘れられない良い香り”なのだと思います。

ところで……………

他界した父親は生前「犬好きに悪い人は居ない。」と言っておりました。

『 トゥルーへの手紙 ( A Letter to True ) / 監督 : ブルース ウェーバー ( 2004 ) 』

( ブルース ウェーバーさんが、自らの愛犬に想いを綴った映画。)

❇️ “愛犬家”としても知られるブルース ウェーバーさんには、一日も早く“最前線”に戻って頂きたいと切に願います!

( 画像は全てネットから拝借。)

Sustainable Fashon ( 持続可能なファッション ) ……

例えファッションに興味が無い方でも、私と同世代(50代)もしくはソレ以上の方であれば、“ステラ マッカートニー(Stella McCartney)”という名前を聞いて、“ひょっとして?”と思うに違いありません……………

御察しの通り、ビートルズのフロントマンだったポール マッカートニーさん ( 本名 “Sir” James Paul McCartney : イギリス , 1942〜 ) の娘さん(次女)で御座います。

ステラ マッカートニーさん ( 本名 Stella Nina McCartney : イギリス , 1971〜 )

12歳頃からデザインに目覚めたステラ マッカートニーさんは、僅か15歳で“パリの一流メゾン” Christian Lacroix ( クリスチャン ラクロワ ) に入店。パリコレ等で貴重な経験を積んだ後は、ロンドンに戻ってサヴィル ロウで“メンズ テーラード スーツ”の基礎を学びました。

1995年、先日御紹介した故アレキサンダー マックイーンさんと同様に、「 セントラル セント マーチンズ 」卒業作品で一躍有名になった彼女は1997年、“パリの名門” Chloé ( クロエ ) のチーフ デザイナーに抜擢(何と“故カール ラガーフェルド先生”の後釜として)。

2001年、自身のシグネチャー ブランド 「 Stella McCartney ( ステラ マッカートニー ) 」でパリ コレクションに初参加。現在に至ります。

『 Stella McCartney / 2019〜2020 Autumn & Winter Collection in Paris 』

経歴並びに功績を見る限り、正にアレキサンダー マックイーンさんに勝るとも劣らない“天才デザイナー”であります。加えて、自分のヴィジョンを短期間で具現化する行動力は、ビジネス センスにも秀でた証拠であり、謂わば“トム フォードさん的プロデュース力”さえ持ち合わせております。

しかしながら本日は、ステラ マッカートニーさん“デザイナーとしての才能”ではなく、“人間としてのポリシー”に関するお話をさせて頂きます。

上記2点は「 Stella McCartney ロンドン本店 」の店内。

数点のポイントが御座いまして……………

❇️ 1 ) 壁には、混凝紙(こんくりがみ)と呼ばれる“リサイクル壁紙”を使用している。

( 原料は「 Stella McCartney ヘッドオフィス 」から出たシュレッダー書類。)

❇️ 2 ) 殆どの家具には、“リサイクル クッション材”を使用している。

❇️ 3 ) マネキン人形には、“サトウキビ由来バイオ プラスチック”を使用している。

❇️ 4 ) 外壁は、“解体ビルから出た古いコンクリート”を使用している。

つまり、“トップモードの旗艦店”にも拘らず、“環境への配慮”が徹底されているのであります。

過去にも“環境問題”を提起するデザイナー(ブランド)は数多く存在致しましたし、天然皮革製品の自粛をアピールする企業(メーカー)も珍しくありませんが、ステラ マッカートニーさんの“主張及び行動”は一味も二味も違います(以下引用)。

【「ステラ マッカートニー」が“ファー フリー ファー”の米商標登録を目指して活動中 】( WWD JAPAN.com )

「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、フェイクファーを使用したアパレルやハンドバッグ、アクセサリー類を“ファー フリー ファー(FUR-FREE FUR)”製品と呼んで米国での商標登録を目指しているが、その道が開けそうだ。

米国特許商標庁は、「商標登録に値するほどの特徴がない」として同ブランドの申請を却下したが、商標登録に関する訴訟の審理を行う行政裁判機関である商標審判部が3月29日の審判でこれを覆した。商標審判官のトーマス・ショー(Thomas Shaw)は、「“ファー”という言葉が1つのセンテンス内でリアルファーとフェイクファーの両方の意味で使用されており、矛盾があるところが特徴的だ」と述べた。( 2019年4月8日 )

ステラ マッカートニーさんが提唱する「 ファー フリー ファー ( FUR-FREE FUR ) 」は、直訳すれば“本物の毛皮を使用していない毛皮”であります。

( 因みに、我が国の慣例では人工皮革も“Leather”という表示が許されており、天然皮革は“本皮”又は“Genuine Leather”と区別するのが一般的。)

使い古された“フェイクファー”よりも、聞き慣れない“ファー フリー ファー”というワードは、良い意味で“耳に残る”誠に斬新な商標で御座います。

考えてみれば、ファッションは“最も身近な芸術”であり、未来永劫に続くべき“人類の財産”でもあります!


『 Stella McCartney / 2019〜2020 Autumn & Winter Collection in Paris 』

❇️「 Sustainable Fashion ( 持続可能なファッション ) 」の為には、ステラ マッカートニーさんの様な方が是非とも必要なのでは?と、改めて実感した変態オッサンでありました………



( 画像は全てネットから拝借。)

至高の前菜 ……

当ブログではスッカリ御馴染み“カメラのロールスロイス”LEICA(ライカ)さんでありますが、改めて若干のオサライをさせて頂きますと……………

❇️ 1 ) 1950年代〜60年代に於いて、我が国では「 LEICA1台 = 家一軒 」というワードが定着した時代あり(“超高級品”の例え)。

2 ) “約10万円〜20万円”の価格帯製品に関してはPanasonicさん製である(最下級機は中国製)。

3 ) “中級機〜上級機”に関しては“MADE IN GERMANY”、もしくは他ヨーロッパ諸国製である(主にポルトガル)。

4 ) 「 LEICA SL ( レンズキット価格 : 約160万円 ) 」は価格、デザイン、性能etc.に於いて、“世界最強 フルサイズ ミラーレス一眼”と呼ばれている。

「 LEICA SL ( 2015 ) 」

私の知人であるリッチマン“なにわのデ ニーロさん ( 仮名 : 60代男性 )”は、幸運にも「 LEICA SL 」を所有されており、特に“愛犬のポートレート”を得意としております。

“世間との繋がり”を著しく嫌う彼は、SNS等で作品を発表する事は一切なく、よって、皆さんが彼の作品を目にする機会はありませんが、“ほのぼのとしたスナップ ショット”には特有の味がありまして、私は昔から彼の写真が大好きです。

❇️ 昨年末のお話。

“なにわのデ ニーロさん”から、誠に“ショッキング(?)なメール”が届きました……………

「LEICA SLは手にした感触や操作性が“全てスーパー”であり、間違いなく“世界一のフルサイズ ミラーレス機”だと断言出来る。但し、単純に“画質性能云々”だけで語るならば、SONY α9の方が優れているのかも知れない。正直なところ、“SONYのカメラ”がこんなに優れているとは思わなかった。やはり、現代カメラのキモは“イメージ センサー”だと実感。」

「 SONY α9 ( 2017 ) 」

“なにわのデ ニーロさん”は某有名カメラ店さんから「 SONY α9 」のモニターを約6ヶ月間依頼されて、ソノ率直な感想が上記の報告でありました。

( 本来、「 LEICA SL 」と「 SONY α9 」を単純に比較するのは、例えば「 PORSCHE 911 」と「 HONDA NSX 」を比較するのと同様に無意味だと考えます。何故ならば、双方の“哲学と文化”が余りにも違い過ぎますし、“双方共に素晴らしい車”であるのは間違いなく、それぞれに異なる魅力を備えた、謂わば“全くの別物”と解釈するのが妥当で御座います。)

本日は、そんな“KING OF CAMERA”であるLEICAさんファミリーの中から、チョット面白い“異端児”を御御紹介させて頂きます。

『 The new Leica Q2 ( 2019 ) 』

まるで“金属の塊から削り出した様な質感”と、一切の無駄を廃した美しい“ミニマル デザイン”。そして“ウォータープルーフ”の実用性……………

何とも“強烈な存在感”に満ち溢れた新製品「 LEICA Q2 」。

「 LEICA Q2 ( 2019年3月23日発売 ) 」

ところで、上記プロモーション ムービー&写真を見て、“おや?”と何か感じた方はいらっしゃいませんか?……………

実は“レンズ固定式”なのであります。つまり「 LEICA Q2 」は“フルサイズ ミラーレスのコンパクトカメラ”で御座いまして、LEICAさんの“豪華絢爛な商品ラインナップ”をフルコースだとすれば、「 LEICA Q2 」は“ほんの前菜”に過ぎない訳であります。

遂に“フルサイズ ミラーレス コンパクトカメラ”という、“極めてニッチな領域”に踏み込んでしまったLEICAさん。ソノ意味で「 LEICA Q2 」は、正に“至高の前菜”と言っても大袈裟ではないかと思われます。

❇️ 「 唯一にして最大の問題 」……………

ソレは、“約70万円のお値段”であると痛感した変態オッサンでありました!

( 是非とも“秀津風親方さん”に御購入頂き、年に数回お借りしたいと思います。)

( 画像は全てネットから拝借。)

恋をするように服を作り、命まで捧げた男 ……

服飾や工業デザインetc.どのジャンルにも“奇才”と呼ばれるデザイナーが存在致しますが、御自身の会社(ブランド)なら未だしも、既存する会社(ブランド)の主任デザイナーとして、謂わば“枠を外れない程度に奇才ぶりを発揮する”のは、誠に困難を伴う過酷な任務だと考えます。

ましてや“長い伝統に裏付けされた名門”であるならば、“真の評価”は数十年後に決定する訳でありますから、ソノ意味で“歴史に名を残す奇才”とは、“限られたクリエイターを指し示す言葉”であるべきだと思います。

例えば、アレキサンダー マックイーンさん ( Alexander McQueen ) の様な……………

❇️ アレキサンダー マックイーンさん ( 本名 Lee Alexander McQueen : イギリス , 1969〜2010 )

1969年3月17日、ロンドン ダウンタウンで6人兄弟の末っ子として誕生したアレキサンダー マックイーンさん。

お父様はタクシー ドライバーだったとの事でありますが、ロンドンのタクシー ドライバーと云えば、“街の隅々まで知り尽くしたプロフェッショナル”として有名。故に採用試験も難関でありまして、男の子が“最初に憧れる職業の一つ”なんだとか。

16歳の時に、高校を辞めてサヴィル ロー ( Savile Row : ロンドン , オーダーメイド スーツの名店が揃うストリート ) のテーラーに弟子入り。ソノ後はロメオ ジリ ( ROMEO GIGLI : イタリア ) を経てロンドンに戻り、セントラル セント マーチンズ ( Central Saint Martins : ロンドン , 国立芸術大学 ) に入学。1992年、卒業コレクションでの発表作品が話題となり、1996年より「 ロンドン コレクション 」に参加。ほぼ同時期に、何と“ジバンシイ ( GIVENCHY : フランス )” の主任デザイナーに大抜擢!

“名門老舗メゾン”GIVENCHYの本流を守りながらも、斬新なアイディアと“超攻撃的な作風”で攻め続け、“モードの反逆児”と呼ばれる“スター デザイナー”に成長したアレキサンダー マックイーンさんは、34歳で女王陛下から「 大英帝国勲章 ( OBE ) 」を授与されます。

しかしながら、2010年2月11日に“若干40歳”で自ら命を絶ってしまいました……………

そんなアレキサンダー マックイーンさんの、余りにもドラマティックな人生を描いた映画 『 マックイーン : モードの反逆児 』が、我が国でもいよいよ“4月5日(金)”より公開されます。

因みに、遠藤憲一さんナレーションによる“日本版予告編”がヒジョーに素晴らしいので、本日は“日本版予告編”を御覧頂きたいと思います。

『 マックイーン : モードの反逆児 / 監督 : イアン ボノート、ピーター エテッドギー 2018 』


本作品のキャッチ コピーである「 恋をするように服を作り、命まで捧げた、ドラマより劇的な人生 」……………

アレキサンダー マックイーンさんを比喩する際に、コレ以上“相応しい表現”は無いのかも知れません。そして、コレ以上“悲しい表現”も無いように感じます。

■公開情報
『マックイーン:モードの反逆児』
4月5日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開決定
監督:イアン・ボノート、ピーター・エテッドギー
音楽:マイケル・ナイマン
出演:リー・アレキサンダー・マックイーン、イザベラ・ブロウ、トム・フォードほか
配給:キノフィルムズ
(c)Salon Galahad Ltd 2018

❇️ 大好きだったお母様との美しいツーショット写真。

お母様が他界された僅か数日後に、アレキサンダー マックイーンさんは自らお母様の元へ旅立たれました。

せめてもう少し、アレキサンダー マックイーンさんの御活躍を拝見したかった変態オッサンであります……………

( 画像は全てネットから拝借。)


ベルギーからオランダへ ……

1970年代〜1980年代に於いてYohji Yamamotoさん ( 山本 耀司 : 東京都出身 ,1943〜 ) 、Rei Kawakuboさん ( 川久保 玲 : 東京都出身 , 1942〜 ) が、独創的な作風でモードの概念を悉く粉砕し、パリコレを中心として世界中にセンセーションを巻き起こしました。

ソレは謂わば“日本人デザイナー時代”と云っても差し支えないと思います。

時代は経過して1980年代後半以降、“トップモード フィールド”で異彩を放ち、世界のファッション トレンドを牽引した“中核メンバー”はMartin Margielaさん、Dries Van Notenさん、Raf Simonsさん等“ベルギー人デザイナー”でした。

Martin Margielaさん ( マルタン マルジェラ : ベルギー , 1957〜 )


Dries Van Notenさん ( ドリス ヴァン ノッテン : ベルギー , 1958〜 )


Raf Simonsさん ( ラフ シモンズ : ベルギー , 1968〜 )

ベルギー人デザイナーの特徴は、“前衛的でロマンチック”な色使いとシルエット。

そもそもベルギーの「 アントワープ王立アカデミー 」は、ヨーロッパで最も歴史ある“芸術(ファッション)アカデミー”の一つでありまして、ファッションを“学問”と捉えてディープに探求する事を信条としております。よって、卒業生の方々が“時代を代表するトップ デザイナー”になるのも頷ける気が致します……………

ところで私は、若い頃モード関係の仕事に携わっておりましたが、“破産廃業”という自業自得の終焉を迎えてしまいましたので、今現在は、あまり“ファッション トピック”を好んでリサーチしたり致しません。

にも拘らず、何気なくネットニュースを閲覧しているだけでも、以前からヒジョーに気になっていたデザイナー(ブランド)がありますので、本日はココに御紹介させて頂きます。

『 Viktor & Rolf ( ヴィクター & ロルフ ) / オランダ , 1993〜 』

イスラエル生まれのヴィクター ホスティンさん ( Viktor Horsting : 1969〜 , 左 ) と、オランダ生まれのロルフ スノランさん ( Rolf Snoeren : 1969〜 , 右 ) によるブランド『 Viktor & Rolf 』。

何はともあれ、殆ど“ステージ衣装”にしか見えない“ド派手な作品ラインナップ”を御覧あれ(2019 春夏パリ コレクションより)……………

「 Spring ー Summer 2019 , Haute Couture Collection In Paris / Viktor & Rolf 」

特筆すべきは、上記がプレタポルテ ( prêt-à-porter : 高級既製服 ) ではなく“オートクチュール ( haute couture : 超高級注文服 )” だという点で御座います。

「 Spring ー Summer 2019 , Haute Couture Collection In Paris / Viktor & Rolf 」

つまり、こんな“余りにも分かり易いメッセージ”を大きくプリントした“ステージ衣装ライクなドレス”を購入したいと思えば、仮縫いから始まり完成迄の間、アトリエに足しげく通い何度も“フィッティング”を行う必要があります。

しかもお値段は、交通費別で“ン百万円”なり!

そんな“超高価で過激な物体”を一体誰が買うのでしょーか?

そして“何時”、“どんな場所”でお召しになるのでしょーか?……………

「 Spring ー Summer 2019 , Haute Couture Collection In Paris / Viktor & Rolf 」

思わず“高価かつ一般受けしない注文服の販売だけで、はたしてビジネスが成り立つのかいな?”と、チョットだけ余計な心配をしたくなりますが……………

実は『 Viktor & Rolf 』さん。

オリジナル ラインは“オートクチュールのみ”でありますが、Yoox ( ユークス ) というイタリア ショッピング サイトで、他ブランド コラボレーション品の“お手頃価格 既製服”も販売しております。加えて“アイウェア部門”がヒジョーに好調であり、我が国でも芸能人さん達が多数御愛用。

ビジネスとしては、意外にも“健全に機能している様子”で御座います。

何やら“オランダ人デザイナー時代”到来の予感……………

❇️ 1980年代のお話。

かつて、パリやミラノetc.ヨーロッパを渡り歩いた“某友人”が、“安住の地”として最後に選んだのが“アムステルダム(オランダ)”でした。

「アムステルダム(オランダ)には、“ヨーロッパ中の面白さ”が詰まっている。」by “某友人”……………

未だ一度も訪れた経験の無いオランダに、想いを馳せる変態オッサンでありました。

( 写真は全てネットから拝借。)