2018年後半にNikonさんから「 Z7(及びZ6) 」、Canonさんから「 EOS R 」という“フルサイズ ミラーレス”が発売され、先行していたSONYさんの「 α9(及び7シリーズ) 」と謂わば“三つ巴真っ向勝負”に突入致しました。
NikonさんとCanonさんの参戦から数ヶ月しか経過しておりませんので、コノ時点で“シェア云々”を比較するのは意味がありません。加えて、コノ3機種に関しましてはプロ カメラマンがスペック、画質etc.を比較したレポートがネット上に氾濫しております。
よって本日は、私が約3ヶ月間「 SONY α7II 」を使用した感想や「 Z7 」、「 EOS R 」を購入したメル友の御意見を中心に、独断と偏見に満ちた“ド素人なりの解析”をさせて頂きいと思います。
「 SONY α9 」
❇️ SONYさんの場合。
フィルムカメラの“フィルム”に相当する部分が、デジタルカメラに於いてのイメージ センサーでありますが、SONYさんはソノ分野で現在“世界を圧倒”しております。つまり、“中判カメラの超名門”ハッセルブラッドさん ( Hasselblad : スウェーデン , 1841〜 ) 中判ミラーレス カメラから、各社コンパクト デジタルカメラに至るまで、“世界中の一流メーカー”がSONYさん製イメージ センサーを採用している訳であります。
しかしながら、旧KONIKA MINOLTAさんを吸収合併したとは云え、SONYさんは飽くまでも“カメラが得意なエレクトロメーカー”に過ぎません。よってNikonさんやCanonさんが持つ“プロフェッショナル ツールとしての信頼性”や、“カメラメーカーとしてのカリスマ性”には遠く及ばず、故にデジタル一眼レフでの“直接対決”を避けて、“フルサイズ ミラーレス”に活路を見出したのが賢明な選択で御座いました。
「 Nikon Z7 」
❇️ Nikonさんの場合。
Nikonさんは“職人気質”が強い企業であり、米軍、NASA、ロシア科学アカデミー等の“ハイレベル 特殊クライアント”を顧客ラインナップに連ねる“硬派専門集団”でありますが、“キング オブ 一眼レフ”のプライドが災いして、“フィルムカメラからデジタルカメラへの移行”に躊躇し、Canonさんに追い越された苦い経験があります。
世界中のNikonフリークが“Nikon初 フルサイズ ミラーレス”に期待したのは、Nikonさんらしい“無骨で強固なボディー”と“恐ろしく表現力に優れたレンズ”だったのではないでしょーか?……………
ー「Nikon Z7は何の不満も無い素晴らしいカメラだけど、ソノ代わりに何の驚きも無い。」by “某イギリス人メル友” ー
もしも「 Z7 」が、動画機能や手ブレ補正その他を一切取っ払った“スパルタンなカメラ”だったら、SONYさんとNikonさんの勝負が一層興味深い展開になったのでは?と思いますが、実際の「 Z7 」は、“SONYさんから遅れた5年間”を取り戻しただけの機種、そんな印象が致します。
「 Canon EOS R 」
❇️ Canonさんの場合。
Canonさんは我が国を代表する“商売が巧みな企業”で御座います。 したがって、「 EOS R 」も「 α9 」や「 Z7 」に比べて“お手頃価格(ボディーのみ約19万円)”を一番のウリとしており、おそらく数年を掛けて“買い易いエントリー機”から“数百万円のハイエンド機”で構成された、Canonさんらしい“超充実フルサイズ ミラーレス商品群”を完成させるかと思われます。
特に“マーケティング”に長けたCanonさんですから、アジア諸国から地道にシェアを広げる作戦に違いありません。
❇️ と、ココで若干の総括。
今回発売されたNikonさんとCanonさんのフルサイズ ミラーレス機は、結果的にSONYさんをキャッチ アップする“プロローグ”であり、両社が“本気の反撃”に出るには今暫く時間が必要かと……………
対するSONYさんは、既に9種類のボディー並びに豊富なレンズ バリエーションを網羅しており、多少の売り上げ低下はあったとしても、“フルサイズ ミラーレスのSONY”は今後も継続すると考えるのが妥当と判断致します。
❇️ ところで、SONYさんの問題点。
当ブログで以前もお伝えした様に、Nikonユーザーだった私が、SONYユーザーに転身するのにはチョットした不安がありました。そもそもNikonさんとSONYさんでは、“レンズのねじ込み方向”や“ズームリング、フォーカスリングの回転方向”が逆で御座いますし、他にも色々と勝手が違います。
「 α7II 」を約3ヶ月間使用した感想は、先ず“イメージセンサーの高精細”に感心。そして、昔は“画像が柔らか過ぎる”と毛嫌いしていたCanonさんオールド レンズとの“グッド マッチング”に驚き、父親の遺品「 Canon FD 50mm 1:1.4 」が大活躍するという“誠に予想外の嬉しい事態”に発展。
但し、“ド素人の私”ですら理解不能の単純な欠点も幾つか御座います。
例えば、アイピース接合部分が“ペラペラのプラスチック製”であり、上部に“極めて細いバー”が存在致します。サードパーティ製のアイピースは、サイズ的にタイトな製品が多いので、脱着の際に“ぶっ壊れる可能性大”。
こんな事は“写真を撮る人間”なら気付くハズ……………
“カスタムキー機能”はいかにもSONYさんらしくて便利かと思いきや、どー考えても他のボタン位置やランプ位置が不適切。
こんな事も“写真を撮る人間”なら気付くハズ……………
❇️ 再び総括。
SONYさんのフルサイズ ミラーレス“唯一にして最大の欠点”は、巷で“アンチSONYの方々”が盛んにアピールしている、“マウント径が小さい事”ではありません。
【 左はNikonさん“Z-マウント”55mm、右はSONYさん“E-マウント”46mm。確かに“E-マウント”は口径が小さく、解放F値が明るいレンズの開発は困難。】
失礼を承知で敢えて申し上げますと……………
「 α9(及び7シリーズ) 」は、“デジタル機器のプロフェッショナルが造ったカメラ”であり、決して“写真家が造ったカメラではない”という事実こそ、SONYさん“唯一にして最大の欠点”なので御座います。
❇️ PS : 今後のSONYさんに望む点。
SONYさんが“真の名門カメラメーカー”になれるか否かは、如何に“プロフェッショナル フォトグラファーの本音”を吸い上げて、如何に“素早く商品に反映させるか”に掛かっている。と言っても過言ではありません!
以上、“現在SONYユーザー”の変態オッサンによる“役に立たないレポート”でした……………
【 愛機「 SONY α7II 」: テーマは「 カメラ女子受けするフルサイズ ミラーレス 」……………只今“絶賛迷走中”。 】
( 写真1〜4、7はネットから拝借。写真5〜6、8は自身のInstagramより。)
なるほど、なるほど…
いよいよ“フルサイズ ミラーレス”全盛期時代へ突入という訳ですなぁ。
ソニーさんのアルファレンズはミノルタさんの継承と記憶しておりますが、本体のボタンの配置などは継承されていないのでしょうかねぇ。いずれにしても、仰る様にソニーさんのカメラは、まだまだプロの意見の取り入れが必要なのではないかと感じます。
ところで、カメラ女子仕様(?)で随分と見掛けが変わってしまうものですなぁ。devilotaさんに大変お似合いだとは思いますが…。
SONYさんに於かれましては……………
欧米の新人ファッション フォトグラファーに“フルセットでモニター提供し捲る”とか、世界規模で“お試しキャンペーン”をやっちゃえば良いのでは?と考えます。
“SONYさんフルサイズ ミラーレスの素晴らしさ”は使用すれば必ず分かりますし、ソレによって“不便な点”も明らかになりますので、商品に反映させる事が可能かと思われます!
“マウント径”に関しましては、現状維持でむしろ「世界最小最軽量」を優先するべきであり、次のステップは“デザインが秀逸”な「世界最小最軽量 中判(6×6) ミラーレス 」を目指すのが宜しいかと……………
現在、HASSELBLADさんやFUJIFILMさんから発売されている“中判ミラーレス”は、6X6より小さい上に、失礼ながら“デザインがダサ過ぎ”であります!!
ソノ点に切り込めるのは、世界でSONYさんしか居ないかと……………
因みに、飽くまでも個人的な印象デスが、“ブランド物のバッグからα6300を取り出す女性”は、“只者じゃない(!?)”ので覚悟した方がイイっス!!!