風物詩的娯楽大作 ……

欧米の人気TVシリーズで映画化された作品は数多く存在致しますが、オリジナル テイストを残しつつも“新解釈による再構築”を施した秀作で、かつセールス的にも大成功した作品は極少数であります。

そんな作品の中でも、一貫した芸術性とエンターテイメント性に於いて“決して期待を裏切らない”のが、トム クルーズさん ( Tom Cruise : アメリカ , 1962〜 ) 主演並びに製作総指揮による『 ミッション : インポッシブル  』シリーズで御座います。

ソノ最新作『 ミッション : インポッシブル / フォールアウト 』が、いよいよ8月3日(金曜日)より我が国でも公開されます。

 

 

 

 

本作品の監督は『 ユージュアル サスペクツ  1995 』の脚本で一躍有名となったクリストファー マッカリーさん ( Christopher McQuarrie : アメリカ , 1968〜 ) であります。

大好きな“脚本家”であったクリストファー マッカリーさんが、2000年に『 誘拐犯 ( The Way of the Gun ) 』で監督デビューした際には、正直なところ“監督には不向きなのでは?”と余計な心配を致しました。しかしながら、典型的な“文学寄りクリエイター”かと思っておりましたら、意外と“ヴィジュアル寄りクリエイター”でもありまして、たちまち“一流監督”の仲間入りを果たしたクリストファー マッカリーさん。

前作『 ミッション : インポッシブル / ローグ・ネイション  2015 』に引き続き、目出度く2回目の“監督ミッション”となりました。

 

 

 

 

そもそもオリジナルの『 スパイ大作戦 ( Mission : Impossible )  1966〜1973 』は、本国で「 エミー賞 」「 ゴールデングローブ賞 」etc.を受賞した傑作TVドラマ シリーズで、ジャパンでも1967年からほぼ全編が放送されました。

ラロ シフリンさん作曲のメイン テーマが余りにも有名で御座いますが、IMF ( インポッシブル ミッション フォース ) 所属エージェントが無理難題に挑戦するストーリーながら、“ブリーフケースから取り出した部品のみ”でそそくさとヘリコプターを作ってしまったりと、今にして思えば著しくリアリティーに欠けた“とんでもない破壊力の珍作”でもありました。

そこで『 スパイ大作戦 』の“新解釈による再構築”に挑んだのが、以前からプロデューサー業に前向きだった俳優のトム クルーズさん率いる 「 クルーズ / ワグナー プロダクションズ 」で御座います。因みに、トム クルーズさんは私と同じ年齢なので、同様な『 スパイ大作戦 』熱中子供時代を過ごしたと思われます。

 

そーやって生まれた第1弾『 ミッション : インポッシブル  1996 』は、未だに“艶やかさと高級感”で特出しておりますので、最新作を御覧になるお方は是非とも“予習拝観”して頂きたい逸品かと……………

 

 

『 ミッション : インポッシブル  / ブライアン デ パルマ監督  1996 』

“おフランスの名花”エマニュエル べアールさんビューティー劇場。もはや“下手な英語のセリフまわし”が、どっかに飛んで行ってしまうレベルの凄まじさ。)

 

 

エマニュエル べアールさん ( Emmanuelle Béart : フランス , 1963〜 )

 

 

ところで、変態オッサンが考える「 スパイ映画 5大要素 」は……………

❇ 1 ) 美しいヨーロッパの街並み。

❇ 2 ) 美しい女性。

❇ 3 ) 美しい銃撃戦。

❇ 4 ) 美しいカー チェイス。

❇ 5 ) 美しい騙し合い相関図。

 

 

『 ミッション : インポッシブル 』シリーズは上記全てを兼ね備えておりますが、最大の魅力は“超一流スタッフによる娯楽大作にも拘らず、そこはかとなく漂うB級の香り”……………

コレに尽きるかと思います!

 

 

 

『 Mission : Impossible ー Fallout ( 2018 ) ー Official Trailer 』

本作品もBMWさんタイアップにつき、BMW嫌いの方は御覧にならない方が宜しいかも知れません。)

 

 

『 MISSION : IMPOSSIBLE ー FALLOUT / クリストファー マッカリー監督  2018 』

❇ 2018年8月3日(金曜日)、全国一斉ロードショー予定。

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

“風物詩的娯楽大作 ……” への2件の返信

  1. 仰る通りですなぁ…
    「スパイ映画 5大要素」、全く以て賛同致します。今回のFalloutのトレーラーでは、お決まりのB級ギャグが無い様に思われますが、気のせいでしょうか。
    ところで、前回のローグ・ネイションで用いられたMIYAVIさんギターによるミッション・インポッシブルは実に良かったですが、devilotaさんならぬトム・クルーズさんのアクション今から楽しみでございます…。

    1. 同じ歳とは思えませんよねぇ?……………
      以前、トム クルーズさん来日の際にお世話をした人が「あんなにプロフェッショナルで、人間的にも素晴らしいハリウッド スターには会った事がない。」と仰っておりました!
      昔から個人的に尊敬しておりましたが、例の宗教団体に加入してからは、時おり“理解不能な言動並びに行動”がチョット気になりますが……………
      ところで、ジョン ウーさん監督の『 ミッション : インポッシブル 2 』に於いて、一連のシーンにも拘らず、トム クルーズさん使用のベレッタが「 92FS 」〜 「 92センチュリオン 」〜「 92CQB 」とコロコロ変わってしまうシーンがあります。
      アレ、どー考えても“観客の集中度”を試す目的でわざとやっているのだと思われます!!
      因みにバイク チェイスのシーンでは、舗装道路とオフロード走行シーンで“タイヤが異なる”のがバレバレで違和感満載であります。
      ソノ意味でも、やはり第1弾『 ミッション : インポッシブル / ブライアン デ パルマ監督 』が最高傑作かと……………

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)