2011年のお話で御座います。
友人の女性(20代)と目黒HMVさんへ行った際『 GREATEST HITS / QUEEN ( 1981 ) 』のリマスター盤(最新技術による音質補正を施した再販盤)が、“今週のパワー プッシュ”として試聴機にセットされておりました。
「QUEENはオジサンが中学〜高校時代に、学校をサボって聴きまくったバンドの代表格だゼぇ。」と説明しましたところ、彼女は“約30分掛けてジックリ試聴”の末に御購入。ソノ後一年間に渡って、“お気に入り”としてヘヴィーローテーションとなったそーデス。
今にして思えば、打ち込み音楽の“ギター風シンセ音”で育った彼女にとって、本物のギター音はエラく新鮮だったに違いありません。彼女曰く「“ささくれ立ったギター音の感じ”が何ともカッコイイ。」との御言葉でありました……………
QUEENのギタリスト、ブライアン メイ( 本名 : Brian Harold May , 1947〜 )さんは、エンジニアだったお父様が“古い暖炉の木”を用いて製作した「 レッド スペシャル 」と呼ばれる不思議なギターを駆使して、まるで“フレンチホルンの如く艶やかなサウンド”を奏でる事で有名な、“世界トップクラスの偉大なギタリストさん”で御座います。
しかも、ギター ピックの代わりに“6ペンス コイン”を使用するので、コイン側面を擦る“シュルシュル”という独特のノイズも相まって、ライブでは正にオンリーワンの“ブライアン メイ サウンド”に魅了されるのでありますが、技術的なお話に関しましては、“札幌のジェフ ベックさん”にお任せするとして……………
1990年代以降に登場したギタリストさん(特にアメリカン&ジャパニーズ)は、“音をブーストする傾向”が顕著過ぎる様に思います。よって、“ピックによる引っ掻き音”が殆ど感じられません。ジミ ヘンドリックスさん、ジミー ペイジさん、リッチー ブラックモアさんetc.の所謂「 ブリティッシュ ロック 」を聴いて育った私には、“ピックによる引っ掻き音”を感じさせないギター音が、何故か無機質に聴こえて心に響きません。
もしかしたら、彼女が表現した“ささくれ立ったギター音の感じ”というのは、コノ辺りのテクニックに由来するモノであり、謂わば1990年代以前のギタリスト特有フィーリングなのかも知れません。
ところが最近、何処か懐かしく心に響く“1990年代以前ライクなサウンド”に遭遇。YouTubeで偶然拝観した瞬間から、私の脳内ではオートリピート状態続行中で御座います……………
✳ Sundara Karma ( サンダラ カルマ )
ー UKから放たれた“クール過ぎる4人組” ー
『 Flame ( Official Video ) / Sundara Karma 2017 』
因みにバンド名は、サンスクリット語で“美しき業”を意味するとの事。
「 Summer Sonic 2017 」にも出場を果たしましたので、生で実際に観た(聴いた)お方もいらっしゃるかと思われます……………
「 Summer Sonic 2017 」では、当ブログでもお馴染みの“DJ 長者番付世界一”カルヴィン ハリスさんがヘッドライナーを務めたステージで、見事なパフォーマンスを披露して絶賛されましたが、改めてプロフィールを御紹介致します(以下引用)。
【 UK出身4ピース・バンド、サンダラ・カルマのデビュー作 】( TOWER RECORD ONLINE )
イギリスのレディング出身、オスカー(Vo & G)、ヘイデン(Dr)、ドム(B)、アリー(G)による4ピース・バンド、サンダラ・カルマ。4人の出会いは中学生時代にさかのぼり、メンバーそれぞれが14歳の時に結成された。結成当時はアークティック・モンキーズのカバーに夢中になったが、次第にスタジアム・ロックのような壮大なアンセムを志すようになり、オリジナルに取り組むようになった。メンバーそれぞれが様々な仕事をしていたものの、2015年頃から「今、見るべきバンド」として注目されるようになり、全員が20歳を迎えた2017年に、遂にデビュー・アルバム『Youth Is Only Ever Fun In Retrospect』をリリースする。ドリーミーでサイケなガレージっぽさもありながら、キャッチーでアンセミックなメロディにバンドの個性が光る一枚。( 2017年7月10日 )
『 Youth Is Only Ever Fun In Retrospect / Sundara Karma 2017 』
“色っぽくてメランコリックなメロディー”、“憂いを秘めたヴォーカル”、“デビュー当時のU2を彷彿とさせる疾走感”に加えて、メンバー全員が若干20歳(2017年デビュー時)にも拘らず、既に醸し出す“スケールの大きさと存在感”。
極めてキョーレツな中毒性を伴う、“モダン ブリティッシュ ロックの超新星”登場で御座います!
✳ やはり、いつの時代にも“ロックの風はイギリスから”……………
ノスタルジックな気分が蘇る変態オッサンでありました。
( 画像は全てネットから拝借。)