伝統の守り方 ……

世界中の憧れであり、我が国でも圧倒的な人気を誇る“スーパー ブランド(メーカー)”ルイ ヴィトンさん ( Louis Vuitton Malletier : フランス , 1854〜 )。

正式名称に“Malletier(マルティエール)”とある事からもお分かりの様に、当初は“スーツケース専門”でありましたが、長年に渡って“超一流バッグ ブランド(メーカー)”として君臨後、1998年にアメリカ人デザイナーのマーク ジェイコブスさんをアーティスティック ディレクターに迎え、アパレルのレディース コレクションをスタート。2000年にはメンズ コレクションもスタートして、トータル ファッション ブランドへと躍進。謂わば、“GUCCIさんに於けるトム フォードさん”をマーク ジェイコブスさんが見事に演じ、GUCCIさん同様の“大変身”を成し遂げた訳で御座います。

 

トム フォードさん&マーク ジェイコブスさん。

お2人共にアメリカ人であったのは、“ファッション ビジネス最大のマーケット”が、言うまでもなくアメリカである事実と密接な関係があったのかも知れません。但し“ヨーロッパ老舗名門”が大変身を遂げる為に、最も相応しいデザイナーがアメリカ人だった点は、正に“時代の要求”だった気が致します。

ソノ後数回のデザイナー交代を経て、“トップモード ブランド”としてのルイ ヴィトンさんは、誠にキョーレツな存在感を醸し出しております。

 

 

 

 

そんなルイ ヴィトンさん。

昨年は“人気スケートボーダー ブランド”Supremeさん( アメリカ , 1994〜 )との“期間限定コラボ商品”が、世界中で社会現象を巻き起こし話題となりました。

以下に極一部を御紹介致しますが、是非とも“お値段”に御注目を……………

 

 

『 Louis Vuitton/Supreme Leather Baseball Jacket 615,600円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Jacquard Denim N-3B Parka 561,600円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Christopher Backpack 436,320円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Malle Courrier 90 Trunk 7,743,600円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Boite Skateboard Trunk 6,188,400円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Eye-Trunk for iPhone 7 143,640円 』

 

 

“カジュアル感満載ブランド”とのコラボ商品にも拘わらず、思わず“2桁間違っているのでは?”と疑いたくなる価格設定……………

しかも今現在、リユース サイトのオークション等で“更に数倍のプライス”で取り引きされております。

リユース商品が定価数倍で取引きされた場合、ソレで“潤う”のは一度購入して手放したお方でありまして、生産者さんや正規発売(輸入)元さんに一切の見返りは御座いません。つまり“健全な消費”とは言い難い面もあって、消費サイクル上ケッコーな問題を含んでおりますが、ソノ点に関しては敢えて触れない事とさせて頂きます。

 

私が特に注目致しますのは、ルイ ヴィトンさんみたいな“伝統を重んじる名門”が、大きなリスクを伴う斬新なコラボにも果敢に挑戦するという、何とも潔い“攻めの姿勢”で御座います。

 

因みにルイ ヴィトンさんは、通常商品として昨年より「 スマートウオッチ 」を発売しておりますが、飽くまでも本体機能はベーシックに留めて、“ルイ ヴィトンらしさ”を徹底した“ルイ ヴィトン流攻撃型商品”となっております。

 

『 Louis Vuitton Tambour Horizon  2017 』

 

 

上記プロモーション ムービーを御覧になれば、同じ「 スマートウオッチ 」であっても、本職のAppleさんやSONYさんと比べてルイ ヴィトンさんは、“全く違うアプローチ”で攻めているのがお分かりかと思います。

 

 

 

継続しなければ“伝統”は途絶えてしまいます。

しかしながら継続する為には、常に“変化する(攻める)事”が重要なので御座います……………

 

ルイ ヴィトンさんを通して、“攻撃こそ最大の防御なり”と改めて実感した変態オッサンでありました!

 

 

『 Luis Vuitton ( パリ本店 ) : 101 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris, France 』

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)