第三の波 ……

ソノ昔、スウェーデン人の友人がおりました。

仕事に於いてはプロフェッショナル意識がヒジョーに高く、独特のデザイン(ファッション)センスを持ち、技術に拘る頑固な一面を持ち合わせておりましたが、プライベートでは誠に朴訥でスマートな好青年で御座いました。私の個人的感想では、どちらかと云えば“ドイツ人に似ている”という印象でありましたが、“ツボにはまった瞬間の爆発力”がラテン系以上に熱く、ソノ点がドイツ人とは若干異なるのが、私が勝手に考える“スウェーデン人気質”で御座います。

 

ところで今現在、“オーバー1億円のスーパー スポーツカー”を生産しているメーカーさんの中で、最大手メーカー傘下のBUGATTIさんや老舗F1チームの市販車部門であるMcLarenさんを除いた、所謂“独立系 スーパー スポーツカー メーカー”の2大雲上ブランドは、オラチオ パガーニ ( Horacio Pagani )さん率いる『 Pagani ( パガーニ : イタリア , 1992〜 ) 』と、クリスチャン フォン ケーニグセグ ( Christian von Koenigsegg )さん率いる『 Koenigsegg ( ケーニグセグ : スウェーデン , 1994〜 ) 』だと私は考えます。

ほぼ同時期に創設された2社で御座いますが、『 Pagani 』はオラチオ パガーニさんがランボルギーニ出身のお方であり、そのキャリアの中で“ランボルギーニと違うスポーツカーを創造したい”と、謂わば自然発生的に誕生した企業であるのに対して、『 Koenigsegg 』は若手実業家(当時32歳)のクリスチャン フォン ケーニグセグさんが、“誰も見た事が無いスポーツカーを創造したい”と、まるで60年代ドリーム ベンチャー的に誕生した企業でありまして、企業自体の成り立ちやバックボーンに関しては“Koenigsegg by クリスチャン フォン ケーニグセグ”に、より魅力を感じてしまう変態オッサンであります……………

 

 

Christian von Koenigseggさん ( クリスチャン フォン ケーニグセグ : スウェーデン , 1972〜 )

 

クリスチャン フォン ケーニグセグさん御自身の“ファンキーなルックス”もさる事ながら、ロマン溢れる“情熱的 起業ストーリー”は、最近のモーター ビジネス モデルとしては新鮮に感じられます。そんな彼のビジネス姿勢を反映した作品群はデザインからエンジン、そしてディテールに至るまで極めて独創的でありまして、最も重要なポイントは“イタリアンにもジャーマンにも似ていない点”で御座います。

 

Agera R

Agera RSR

Regera

 

イタリアンの“セクシーで流麗なライン”ではなく、ジャーマンの“質実剛健 機能美ライン”とも違うデザインは、正直なところ好みが分かれるかと思われますが、何れにせよ“オンリー ワン”を詰め込んだモンスター カーであるのは間違いありません……………

 

例えば「 ディヘドラル シンクロ ヘリックス アクチュエーション ドア 」と誠に長〜〜い名前のドア システムは、ランボルギーニさんの「 シザー ドア 」とは違って、ドアが前方向に回転しながら同時に外側へもスライド致します。

 

Agera One : 1

 

例えばエンジンは『 Pagani 』etc.独立系メーカーさんの多くがMercedesさん製を採用しておりますが、最高出力“オーバー1000馬力”の純オリジナル エンジンで御座います。

 

 

例えばコクピットは最新デジタル表示ながらも、あらゆるパーツがアルミ削り出しでレトロチックに仕上げられております。

 

 

例えば以下写真“亀の甲羅状物体”は何とキーで御座います。

 

 

例えばエンジン フードには何故か“お化けマーク”が……………

因みにお値段は“約2億円〜7億円”。

 

 

つまり『 Koenigsegg 』さんというスーパー スポーツカーは、正に何から何まで全てが規格外。そして、イタリア人やフランス人の様な“ラテン系民族”には発想不可能な“工芸品かつ発明品”であります。

いかにもアルフレッド ノーベルさん ( Alfred Bernhard Nobel : スウェーデン , 1833〜1896 )を輩出した、天下の“発明大国 スウェーデン”らしい企業だと思うのは私だけでしょーか?……………

 

コノ『 Koenigsegg 』さん、かつてジャパン法人が設立されましたが(2005年)、残念ながら2008年に我が国から完全撤退致しました。そして実は、2016年にカムバックしていたので御座います。

 

KOENIGSEGG JAPAN

Nagatacho SR Bldg 2F, 2-12-8
Nagata-cho, Chiyoda-ku, Tokyo 100-0014

Phone: 03-5511-2777

 

因みに、本ブログのプロデューサーである“秀津風親方さん”は、購入を前提として(?)、赤坂McLarenさんショールームを御婦人同伴で訪れたのが目撃されております。確かにMcLarenさんは素晴らしいスーパー スポーツカーでありますが、是非とも『 Koenigsegg 』さんも選択肢に加えて頂きたいと思います……………

 

 

『 Koenigsegg 2016 Owners Tour 』

 

⬆️ 2017年版には、“秀津風親方さん”の御参加を渇望致します!

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

“第三の波 ……” への2件の返信

  1. タイトル「第三の波」から、アルビン・トフラーさんを思い出しましたが…
    なるほど、”Agera”シリーズ、誠に素晴らしいですが、目玉が1メートルくらい飛び出るお値段ですなぁ。個人的には”Regera”のフォルムが好きです。時速400km/20秒の加速を是非味わってみたいものです。Koenigseggさんのお化けマークは、devilotaさんの自家用ジェットにも確か同じものがあったと記憶しています。
    ところで、余談で恐縮ですが、大変失礼ながら“亀の甲羅状物体”がコックロ○チに見えてしまうのは私だけでしょうか…。

    1. 実は私も感じました!
      “ゴ○ブ○をモチーフにしたブルガリのブローチ”って感じデスかねぇ……………
      ところで、Koenigseggはスペック上FerrariやPorscheを遥かに凌ぎ、間違いなく今現在“世界一”だと思います。
      しかしながら、Ferrariが何故凄いか?と云えば「戦後から現在迄、継続的にF1のトップチームであり続けた事。」であり、Porscheが何故凄いか?と云えば「ル マンで19回も総合優勝した事。」であります!!
      つまりスポーツカー メーカーとしては、“レーシング フィールドでの実績”を見せてくれないと、何とも判断出来ませんなぁ……………
      因みに、「 第三の波 / アルビン トフラー 」は父親の愛読書でした。

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