新時代クロスオーバー ……

❇️ パリの思い出(1980年代)。

日曜日になると市内の大きな公園では、クラシックをメインとした“フリー コンサート”が行われるのでありますが、出演メンバーが“世界的な楽団etc.”何とも豪華で驚いたのを覚えております。

当ブログのプロデューサー“秀津風親方さん”曰く「最近は都内の“フリー コンサート”でもクラシック、ジャズ、ロック等の一流ミュージシャンが登場する。」との事でありますから、“地方都市での普及”には更に時間が掛かるにせよ、我が国でも音楽が“より身近な存在”になりつつあると実感致します。

 

しかしながら、私が驚いた点は他にもあります。

楽団としての演奏終了後、ヴァイオリニストさんが“ロックやポップスの名曲”を演奏するというサービスがあるのですが、ソレがむちゃくちゃカッコ良くて感動した件。

過去に“世界的オペラ歌手”によるビートルズ楽曲を何度か聴いた経験がありますが、ポピュラー ミュージックに於ける“プロの凄み”はテクニック云々ではなく、他人には再現不可能な“オンリーワンの音”であると確信していた私は、失礼ながら“ビートルズ by 世界的オペラ歌手”にはイマイチ共感出来ず、以降“クラシック ミュージシャンのポップス介入”には懐疑的で御座いましたが……………

ー “ヴァイオリニストは意外とイケるかも?” ー

思わず「 リュクサンブール公園 ( Jardin du Luxembourg ) : パリ6区 」で立ち尽くした変態オッサンであります。

 

❇️ 時代は変わって(2018年)。

インターネットの普及で世界は著しく狭くなりました。

先日、“ジャパニーズ アニメ好き”のアメリカ人メル友から「最近は“ロック ヴァイオリニスト”Ayasaがお気に入りデス。」とのメールを頂戴しましたが、アニメが苦手な私にとっては「AyasaってWho?ロック ヴァイオリニストってWhat?」状態なので、早速調べましたらところ……………

 

 

【 Ayasaさん / 本名 : 島村 絢沙 ( シマムラ アヤサ ) , 東京都出身 , 1991〜 】

 

 

Ayasaさんは3歳よりヴァイオリンの英才教育を受け、イタリアの有名ヴァイオリニストであるサルヴァトーレ アッカルド ( Salvatore Accardo ) さんに師事した本格派ながらも、後にポピュラー ミュージックに転向して御活躍中。

アニメ好きで自称“ヲタリスト”でもあるAyasaさんは、アニメソングをヴァイオリンでカヴァーしたYouTube動画で大注目。ヒジョーに魅力的な“女性ロック ヴァイオリニスト”で御座いました。

 

 

 

 

2016年のSONYさん「 XPERIA 」CMを覚えていらっしゃる方も多いかと……………

 

 

https://youtu.be/r-Bu-tNV0-w

『 VOICES Strings ver. 〜 feat Ayasa ー Xperia  ( 2016 ) 』

 

 

因みにヴァイオリンは、1500年代に登場した際には既に“現在と同様の形状と機能”を有しており、誕生とほぼ同時に“完成”していた特異な楽器であります。よって1700年代製のAntonio Stradivari作品(所謂“ストラディバリウス”)は、“超高級工芸品”であると同時に立派な“実用品”として現役活躍中。

つまりヴァイオリンは、“クラシック(トラディショナル)かつモダンな楽器”であり、故に時代を超越して我々を魅了するのかも知れません……………

 

 

『 BEST I / Ayasa  ( 2017 ) 』

 

 

“クロスオーバー ヴァイオリニスト”としては、Taro Hakaseさん ( 葉加瀬 太郎 , 大阪府出身 , 1968〜 ) が余りにも有名でありますが、Ayasaさんもクラシックを主軸に置きつつ、ジャンルに拘らない“異種格闘技 音楽フィールド”で、是非とも挑戦し続けて頂きたいと思います!

 

 

 

 

ところでAyasaさん。

Twitterのヘッダーには“バヨリン弾き”と表示されておりますが、“ヴァイオリニスト”よりも“バヨリン弾き”の方が、遥かにバタ臭くて古風であります。

 

“美しくてスタイリッシュなルックス”にも拘らず、意外にも“骨太音楽家”の香りが……………

 

 

『 Rosenkreutz 〜 Ayasa Theater episode 2  ( 2017 ) 』

 

 

 

 

 

( 画像1、5、6、7、11はAyasaさんのTwitterから拝借。画像2、3、4、8、9、10、12はネットから拝借。)

ニューヨークのベルギー人 ……

2015年春。

我が国では無名に近い監督による“あるドキュメント映画”が公開されました。

世界的に良く知られたイベントの“制作過程”を描いたソノ作品は、登場する業界に興味がない方々の間でもケッコーな話題となり、チョット不思議な現象を巻き起こしたのを覚えております……………

 

 

『 Dior and I ( ディオールと私 ) / 監督 : Frederic Tcheng  , 2015 』

 

 

所謂“業界の裏側”にフォーカスしたドキュメンタリーは、過去にも数多く存在致しますが、本作品が“予想外に一般受けした”背景には以下の理由があると考えられます。

 

❇️ 1 ) “Christian  Dior ( クリスチャン ディオール )”という知名度が高い“老舗 名門メゾン”がテーマである。

❇️ 2 ) “オートクチュール ( 超高級 注文服 )”という“世間離れした世界”に触れられる。

❇️ 3 ) “表舞台の華やかさ”ばかりではなくデザイナー、縫製係、演出スタッフetc.の苦悩と情熱が丁寧に表現されている。

 

 

ところで上記作品の“主人公”は、2012年にChristian Diorのクリエイティブ ディレクターに就任したラフ シモンズさん ( Raf Simons : ベルギー , 1968〜 ) であります。

 

 

 

 

ラフ シモンズさんは大学で工業デザイン、映像、写真を学び、卒業後は“インテリア デザイナー”としてキャリアを重ねますが、同じベルギー人の有名ファッション デザイナーであるマルタン マルジェラさん ( Martin Margiela : ベルギー , 1957〜 ) に触発されて、“一流デザイナー製造工場”と呼ばれる「 アントワープ 王立美術アカデミー 」の入学を試みますが、学校側から「ウチに入学するよりも、資金援助しますから“御自身のブランドを設立”されては?」と促されてしまいます。

よって、1995年に自身のシグネチャー ブランド「 Raf Simons 」を設立してしまった“破格の天才”なので御座います。

紆余曲折の後、Jill Sander ( ジル サンダー ) を経てChristian Dior入りしたラフ シモンズさんにとって、 Christian Diorのクリエイティブ ディレクターは正に“天職”かと思われました。故に『  Dior and I 』公開後のChristian Diorは、ラフ シモンズさんによる“長期 安定政権”に突入したものと信じて疑いませんでしたが……………

 

何と“僅か3年”で電撃辞任してしまい、次に向かった先はChristian Diorとは真逆に位置する、“世界一の機能美”Calvin Klein ( カルバン クライン ) IN アメリカで御座いました!

しかも、Calvin Kleinのチーフ クリエイティブ オフィサー3年目にして、今回の「 New York Collection 」モチーフは余りにも意外(以下引用)。

 

 

【 着想源は「ジョーズ」 ラフの「CK」はあらゆる対立構造を飲み込み“コンテクスト主義”を提唱 】( WWD JAPAN.com )

ベルギーで生まれ、長らくヨーロッパで活躍してきたラフ・シモンズ(Raf Simons)は、「カルバン クライン(CALVIN KLEIN.以下、CK)」のチーフ・クリエイティブ・オフィサー就任を機にアメリカに移住。以降、異国人として、もっともアメリカンなブランドの刷新に挑み、マーチングバンドや警官の制服、それにチアガールのポンポンやカウボーイのブーツなどのアメリカンアイコンを彼のミニマルな世界観に取り込み、それをデヴィッド・ボウイ(David Bowie)の「This Is Not America」にのせて発表するなど、アメリカ的な世界と非アメリカ的な世界を融合することで「CK」の国際化に取り組んでいる。

今シーズンは、スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)の映画「ジョーズ」と、チャールズ・ウェッブ(Charles Webb)の小説を原作とした映画「卒業」の2つがインスピレーション源という。( 2018年9月17日 )

 

 

 

『 Calvin Klein ー Spring / Summer 2019 ー New York Collection 』

 

 

「 ジョーズ 」は主に“パニック映画”としてカテゴライズされますが、巨大で不気味なサメを“困難ながらも立ち向かうべき権力”と見なせば、“反体制”をテーマにしたヒューマン ドラマであるとも云えます。

一方の「 卒業 」も、有名過ぎるラスト シーンを“アナーキーな倫理観”の象徴と捉えれば、「 ジョーズ 」同様の“反体制”をテーマにしたヒューマン ドラマとしての解釈が可能で御座います。

 

 

『 JAWS / 監督 : スティーブン スピルバーグ , 1975 』

 

『 THE GRADUATE ( 卒業 ) / 監督 : マイク ニコルズ , 1967 』

 

 

“コッテコテのヨーロッパ人”であるラフ シモンズさんから見れば、“トランプさん政権下のアメリカ”は、おそらく奇妙キテレツで同調しかねる部分が多いのだと推測されますが、全てを受け入れて“ニューヨークのベルギー人”であろうとするラフ シモンズさん。

 

 

 

 

『 Calvin Klein ー Spring / Summer 2019 ー New York Collection 』

 

 

1996年冬。

エージェントから提示された条件「当面の生活費5万ドルを自前で用意する事。」が満たせず、“ニューヨークの日本人”になれなかった変態オッサン……………

 

“アメリカで闘い続ける”ラフ シモンズさんに、心よりエールを送らせて頂きたいと思います!

 

 

https://youtu.be/CMOhk3ufVN8

『 Calvin Klein ー Spring / Summer 2019 ー New York Collection 』

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

iPhoneの牙城を崩せるか ……

「 Galaxy シリーズ 」で圧倒的な売り上げを誇るSAMSUNGさん。

ココ数年は“折り畳み式ディスプレイ スマートフォン発売か?”と注目を集めながらも、発売は来年以降に先送りされ、最近は“スマートフォン戦線の表舞台”から遠ざかっている感があります。

「 XPERIA シリーズ 」で熱心なファンを抱えるSONYさん。

昔から“ハイスペックと独自性に拘り過ぎる”社風があり、故にライバルとは“真っ向勝負”を避けた独自路線を歩んでおります。

対する“King Of スマートフォン”Appleさんは昨日、“新型iPhone並びにApple Watch”についての発表を行いましたが、“100%予想通りの内容”でサプライズ無し、よって“株価も下降気味”という残念な結果に。

 

実は今、スマートフォン業界に“一石を投じるかも知れない企業”がある事を、皆さんは御存知でしょーか?……………

但しソノ企業。“生い立ち”から説明する必要が御座います。

 

❇️ 1975年、ジム ジャナードさん ( 本名 James Jannard : アメリカ , 1949〜 ) がカリフォルニア州、オレンジ郡に「 Oakley ( オークリー ) 」社を設立致します。

 

 

Oakleyさんを一躍有名にしたのは、デザインと機能性に秀でた“スポーツ サングラス”なのでありますが、特徴的なデザインによってスポーツ フィールドのみならず、“映画の小道具”としても大活躍したのは御存知の通り(以下参照)。

 

 

『 Mission : Impossible 2 / 監督 : ジョン ウー ( 2000 ) 』

 

『 Mission : Impossible ー Ghost Protocol / 監督 : ブラッド バード ( 2011 ) 』

 

 

❇️ そんなジム ジャナードさんは1999年、飽くまでも“趣味の延長”として「 Red Digital Cinema Company ( レッド デジタル シネマ カンパニー ) 」社を設立(以下REDと呼称)。

2007年に「 Oakley 」社をイタリアの眼鏡メーカー「 Luxottica ( ルクソティカ ) 」社に“約2,000億円”で売却後は、「余生の全てをデジタル ムービー  カメラに捧げる。」と正に“本気モード”に突入。

 

 

 

 

当時、“プロフェッショナル用デジタル ムービー カメラ”はSONYさんの独壇場であり、もしREDさんにサクセス チャンスがあるとすれば、“商品価格で下回るメリット”を活かしたライトユースのみだと考えられました。

ところが、独自の商品哲学に基づいて、確実に製品クオリティーを向上させ続けた結果……………

我が国の某TV局さんが、“4K並びに8Kカメラ システム”を全てREDさん製機材で構築したりetc.“プロフェッショナル用デジタル ムービー カメラ”のシェアでは、何とSONYさんに肉薄しつつある“世界第2位”に君臨。

 

 

 

 

ソノREDさんから間もなく、“ヒジョーに興味深いスマートフォン”が発売されます(以下引用)。

 

 

【 これがホログラフィックスマホHydrogen One――REDが公式画像を公開 】( Engadget 日本版 )

REDの新型スマートフォン「Hydrogen One」は期待通りの最先端端末となるのか、それとも過大広告なのでしょうか。
同端末は印象的なホログラフィックディスプレイを搭載し、モジュラー構造によって必要なアクセサリを増設することもできます。さらにそのデザインも流行とは一線を画しており、凸凹と波打った本体にはカーボンファイバーで囲まれた巨大カメラが鎮座しています。

Hydrogen Oneは8月に発売される予定でしたが、認証関連の問題でリリース時期が11月2日(仮予約分は10月9日)に延期されました。端末はAT&Tとベライゾン、Telcelから1295ドル(約14万円)にて、ブラックとシャドーのカラーバリエーションが発売されます。また最初に登場するのはアルミニウムバージョンのみで、チタンモデルは2019年に登場予定です。( 2018年8月26日 )

 

 

 

 

最大のウリである“ホログラフィック ディスプレイ(立体表示)”に関しましては、ド素人の私には理解不能でありますので、当ブログのプロデューサーである“秀津風親方さん”にお訊ね頂きたいと思いますが、“ホログラフィック ディスプレイ”は当面の間、主に“ゲーム ツールとしての表現能力”しか持ち得なく、熟成には更に数年は必要かと思われます。

むしろ注目すべきは“デザイン、質感、コンセプト”にあると私は考えます。

同社のメイン商品である“プロフェッショナル用デジタル ムービー カメラ”と見事に統一されたデザイン。そして“スペック云々”ではなく“オンリーワン”のコンセプトで勝負する心意気……………

 

 

 

 

“全面ディスプレイ化”によって各社のデザイン特性が消滅し、“ハイスペック化”によってテクノロジー特性も消滅しつつある現在。真の意味でiPhoneに対抗し得る条件は、もはやデザインやスペックではなく“商品自体が持つイメージ&ストーリー”なのかも知れません……………

加えて、AppleさんがiPodやiPhoneで大成功を収めた背景には、Appleさんがオーディオ メーカー(家電メーカー)ではなく、全く“畑違いの企業”であった点が大きかった気が致します。

 

つまりREDさんには、スマートフォン分野で“Appleさんに対抗出来るエッセンス”が既に存在するので御座います!

 

 

『 RED Hydrogen Trailer  2018 』

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

 

想定外から規格外へ ……

突然では御座いますが……………

9月6日未明に発生した『 北海道地震 ( 仮称 ) 』に起因する“長時間停電(続行中)”により、iPad Proを満足に使用出来ない環境に落ち入りました。

よって本日は、予定を変更して「 変態オッサンによる“御礼並びに注意喚起” 」をお伝え致しますので御了承下さい。

 

❇️ 先ずは、本州を襲った台風で被害に遭われた方々に対して、心より御見舞い申し上げます。

❇️ 次に、「 御見舞いメール 」etc.を沢山戴きました事を心より感謝致します。

お陰様で地元(北海道 オホーツク エリア)は被害が微細でありまして、私自身も“地震が発生した事すら気付かない状態”でしたが、“長時間停電”にはヒジョーに困っております。

 

今回、本州の“大型台風直撃”と北海道の“大型地震”が続いてしまいましたが、「 天災 」故に、運が悪ければ将来“更に悲惨な事態”も充分予想されます。

最も重要な点は、TVで報道された「 大型タンカー 橋脚衝突事故 」や「 関西空港 完全シャットダウン事故 」等、我が国では“かつて見た事がない大惨事”が、昨今ではスッカリ“日常茶飯事”になっている事実であります……………

つまり、“予想外(想定外)”どころか“規格外の脅威”が日常化しつつあり、過去に取り組んだレベルを遥かに超える、新たな“災害対策”の必要性に迫られていると考えます。

 

“個人的には全く評価していないアノお方”が、今後も総理大臣をお続けになると思われますが、“無駄な予算&無駄な大臣”を一掃して、あらゆる災害に対応した「 ハイパー災害 対策法案 」制定を、今こそ御検討頂きたいと切に願います!

 

❇️ PS ) バッテリー残量12%、何とか間に合いました……………

 

 

 

 

 

 

 

( 写真は共に自身のインスタグラムより。)

岐路に立たされたベテラン スパイ ……

本日は冒頭から引用で失礼致します(以下引用)。

 

 

【「007」最新作からダニー・ボイル監督が降板 】( 映画.com )

ダニエル・クレイグが主演する「007」シリーズ最新作「ボンド25(仮題)」から、ダニー・ボイル監督が降板したことが明らかになった。Twitterの「007」公式アカウントで、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンバーバラ・ブロッコリ、クレイグが連名で発表した。降板はボイル監督の決断で、クリエイティブ上の意見の相違が原因だという。

「ボンド25」は今年12月に英パインウッド・スタジオでクランクイン、全英公開が2019年10月25日、全米公開が19年11月8日の予定だったが、今回の降板が撮影・公開スケジュールにどう影響するか、まだ明らかになっていない。( 2018年8月23日 )

 

 

「 ロンドン オリンピック 2012 」開会式の演出でも話題となったダニー ボイルさん ( Danny Boyle : イギリス , 1956〜 ) が監督に決定した際に、個人的には“アレ?”と違和感満載でありましたので、降板したと聞いて“ヤッパリ”というのが率直な感想では御座いますが、余りにもタイミングが“悪過ぎ(遅過ぎ)”ます。

現時点で“新監督並びに新方針”が決定していない以上、“2019年10月25日イギリス公開”は絶望的かと……………

 

 

『 BOND25 / 主演 : ダニエル クレイグ , 監督 : 未定  2019年公開予定 』

 

 

ここで、改めて『 007 』シリーズ若干のオサライをするに当たり、先ずは以下の3作品を“独断と偏見”によって、現代に於ける「 世界3大スパイ映画 」とさせて頂きます。

 

❇️ 『 007 』シリーズ ( 1962〜 )

原作 : イアン フレミング , 監督 : テレンス ヤング他 , 主演 : ショーン コネリー他……………

『 SPECTRE / 監督 : サム メンデス  2015 』

 

❇️ 『 ミッション : インポッシブル 』シリーズ ( 1996 〜 )

原作 : ブルース ゲラー , 監督 : ブライアン デ パルマ他 , 主演 : トム クルーズ……………

『 Mission : Impossible ー Fallout / 監督 : クリストファー マッカリー  2018 』

 

❇️ 『 ボーン 』シリーズ ( 2002 〜 )

原作 : ロバート ラドラム , 監督 : ダグ リーマン他 , 主演 : マット デイモン他……………

『 ボーン アルティメイタム / 監督 : ポール グリーングラス  2007 』

 

 

上記「 世界3大スパイ映画 」の内、トム クルーズさんプロデュース兼主演の『 ミッション : インポッシブル 』シリーズは、スタントマンを一切起用せず“トム クルーズさん自身”による危険極まりないアクションがウリであり、作品毎にエスカレートする“アクション難易度”は、もはや“全盛期のジャッキー チェンさん状態”……………

思わず“トム クルーズさんのお身体”が心配になってしまいますが、良い意味でも悪い意味でも、トム クルーズさんの“身体が続く限り”は魅力が担保されている作品シリーズであります。

 

主にマット デイモンさん出演の『 ボーン 』シリーズは、諜報組織に裏切られて記憶を失った“元スパイ”が主人公。“ミステリー色”が強いストーリーに加えて、ドキュメンタリー ライクでストイックな“アクション美”をウリとしています。

謂わば『 ミッション : インポッシブル 』シリーズの様な“お約束”が無い点が、『 ボーン 』シリーズ最大の特徴とも云えます。

 

対して“老舗”『 007 』シリーズは、長い伝統故に観客が求めるハードルも極めて高く、他2シリーズに比べて制作上の自由度も制限されてしまうデメリットが……………

即ち“監督にとってのウマ味”に欠け、例え“大御所”又は“超売れっ子”の監督さんであっても躊躇してしまうのが正直なところ。

つまり『 007 』シリーズは“岐路”に立たされており、何らかの“刷新”が早急に必要なのであります。よって今回の“ダニー ボイルさんドタバタ降板劇”も、『 007 』シリーズが“過渡期”にあるのを象徴した出来事だと感じます。

 

 

 

 

そんな『 007 』シリーズの“背景事情”に関連した、誠に興味深い報道を発見(以下引用)。

 

 

【 イドリス・エルバ、世界は“黒人ジェームズ・ボンド”を受け入れる準備ができていない 】( シネマトゥデイ )

6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグの後を継ぎ、7代目に就任するのではとのウワサが浮上しているイドリス・エルバだが、『007』シリーズに興味はあるものの、世界の映画ファンは黒人のボンドを観たくないのではと思っているそう。

ボンド役を継ぐのではという話を「ただのウワサだ」と一蹴したエルバだが、オファーが来れば検討するという。「素晴らしい役だから、検討しないだなんて言うはずがない」「だが(オファーを受けるかは)その時の状況による。理由があるんだ。ダニエル・クレイグはボンドを完璧に演じているし、彼にあともう1作あるって考えると、後継者を探す時には正直僕では年齢が合わないと思うんだ。だけど誰もが欲しがる役だよね」と述べていた。( 2018年8月25日 )

 

 

過去“次期ジェームズ ボンド候補”にラインナップされた俳優は数多く存在致しますが、“信憑性の高い噂話”に登場した黒人俳優は、おそらくイドリス エルバさんが最初かと思われます。

 

 

イドリス エルバさん ( Idris Elba : イギリス , 1972〜 )

 

 

❇️ ところで、私が勝手に考える“ジェームズ ボンドの条件”。

ー “ユーモアセンス”と“プレイボーイ資質”を併せ持った40代男性 ー

 

現行のダニエル クレイグさんは、ジェームズ ボンドに“新たなアクション イメージを取り込んだ俳優”として高く評価されますが、残念ながら“ユーモアセンスに著しく欠けた感”があり、ジェームズ ボンド役の“ライトスタッフ”とは言い難いのも現実。

ジェームズ ボンドを“リニューアルする必要性”に迫られている『 007 』制作陣としては、ダニエル クレイグさんの後任に関して“サプライズ”を用意しているのかも知れません……………

 

 

( イドリス エルバさんは2017年にアジア各国で修行し、キック ボクサーとしてもデビュー。)

 

 

❇️ 因みに、“ジェームズ ボンド俳優の非公式規定”。

ー “イギリス”もしくは“イギリス連邦加盟国”の国籍所有者に限る ー

 

 

 

 

いつの日か“日系イギリス人ジェームズ ボンド誕生”を切に願う、2018年の変態オッサンでありました!

 

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファッション業界と自動車業界の接近 ……

BMWさんが“豪華絢爛キャスト&スタッフ”を駆使して、“ハリウッド映画並みの制作費”を注ぎ込んだショート ムービー『 The Hire 』シリーズ ( 2001〜 ) は、自動車業界のみならず映画、ファッションetc.あらゆる分野に大きな影響を与えました。

当ブログでは先日、“ファッション フォトグラファーの巨匠”ニック ナイトさんが手掛けた「 Aston Martin DBS Superleggera 」プロモーション ビデオを紹介致しましたが、もし『 The Hire 』シリーズの成功がなければ、ニック ナイトさんによるAston Martinプロジェクトも、実現不可能だったかも知れません……………

 

ジェネレーション的にはニック ナイトさんよりも古く、更に“大御所ファッション フォトグラファー”のピーター リンドバーグさんが、「 PORSCHE TALENT PROJECT  ( ポルシェ タレント プロジェクト ) 」と名付けられた“ビジュアル プロダクション”に参加中であると、以前からネット上で話題になっておりました。

 

 

ピーター リンドバーグさん ( Peter Lindbergh : ドイツ , 1944〜 )

 

 

しかしながら、コノ「 PORSCHE TALENT PROJECT 」は、PORSCHEさん本国サイトに於いても、メイキング ビデオと最低限の情報しか公開されておりません(2018年8月現在)。よって、今暫くは“事態を注視する必要あり”なので御座いますが、実は中間報告を見ただけでも“かなりの傑作”であると推測されます……………

何故なら、例えファッション フォトグラフを見慣れた方々でさえ、こんな“美しくスタイリッシュなオフ ショット”は、過去に誰も見た事がないと思われるからであります。

 

 

 

 

私が考える“ピーター リンドバーグ フォト最大の特徴”は、何と言っても“フレーミングの構成力”……………

写真の中にストーリーが見事に完結されており、まるで1本の映画を1枚の写真に凝縮した存在感があります。特に“モノクローム作品”のオーラは絶大で、ソレがPORSCHEさん一連の“レトロ モダンなデザイン”と融合した結果、誠に壮大な“ピーター リンドバーグ流PORSCHE ワールド”の完成で御座います。

 

 

 

 

“極上映画の1シーン”を観ている様な上記作品群は、“オリジナル プリントを部屋に飾りたい”と思わせる芸術作品であり、近年の広告写真全体を見渡しても、滅多にお目にかかれない秀逸なアートワークだと断言出来ます!

 

ところで、“オーバー1億円”の限定生産車が、瞬く間に予約完売してしまう昨今。

昔の「 バブル景気 」とは明らかに異なる好景気が進行中でありますので、“有名アーティスト&高級自動車メーカー”のコラボレーションは、今後より一層ヒートアップするのでは?と予感させます……………

 

 

『 Peter Lindbergh captures tradition and innovation of PORSCHE ー Behind the scenes  2018 』

 

 

因みに私が、初めてピーター リンドバーグさんとお会いした際の“第一印象”は……………

ー “とにかくエネルギッシュでタフな巨人” ー

やはり“世界の頂点に立つクリエイター”に必要なのは、“超人的な人間力”だと実感した、若かりし頃の変態オッサンでありました。

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

今、覚えておくべき名前 ……

音楽プロデューサー、ミュージシャン、MC、服飾デザイナーetc.正に“スーパー マルチ アーティスト”であるカニエ ウェストさん ( 本名 Kanye Omari West : アメリカ , 1977〜 ) につきましては、今更説明の必要は無いかと思われますが、そんなカニエ ウエストさんの“イメージング ディレクター”的存在だった、ヴァージル アブローさんという人物を御存知でしょーか?……………

 

 

ヴァージル アブローさん ( Virgil Abloh : アメリカ , 1981〜 )

 

 

ヴァージル アブローさんを御存知ないお方の為に、極めて雑なオサライをさせて頂きますと……………

大学で建築を学んで「 博士号 」まで所得したヴァージル アブローさんは、卒業後カニエ ウエストさんと出会ってミュージック シーンに関わります。ソノ後、“お互いの共通趣味”であったファッション分野で切磋琢磨した結果、お二人共に“破格のマルチ アーティスト”として大成功を納めた訳で御座います。

特筆すべきは2009年、お二人揃ってイタリアの老舗ブランド「 Fendi 」に於いてインターンシップ(実務研修)を敢行した点であります。

既にセレブの仲間入りを果たしていた有名人が、本当に“週休500ドル”で他のインターン同様に働いていたのか?と懐疑的な声も多く聞かれましたが、当時の「 Fendi 」CEOマイケル バークさん ( 現「 Louis Vuitton 」CEO ) は「2人の真面目な働きぶりと、周辺に与えた好影響には感嘆した。」と語っており、ファッション業界では有名な“神話”となっております。

 

そんな“斬新かつ積極的体験”が功をなし、ヴァージル アブローさんは2014年に御自身の服飾ブランド「 OFF-WHITE 」を設立。そして2018年3月には“黒人初”の「 Louis Vuitton 」メンズ部門、アーティスティック ディレクターに御就任。

フランス、パリの王宮パレ ロワイヤルで6月21日に開催された『 Louis Vuitton ー Spring / Summer 2019 』で華々しくデビュー致しました。

 

 

『 Louis Vuitton ー Spring / Summer 2019 ー Paris Men’s Collection 』

 

 

どちらかと云えば“型破りアウトロー タイプ”であるヴァージル アブローさんを、“コンサバ系の老舗”「 Louis Vuitton 」さんが指名したのには驚きましたが、“想像も絶するであろう重圧”を見事に跳ね返し、実に堂々としたコレクションを披露したヴァージル アブローさん……………

誠にアッパレで御座います。

 

 

『 Louis Vuitton ー Spring / Summer 2019 ー Paris Men’s Collection 』

 

 

因みに、こんな“新アーティスティック ディレクター記念商品”まで登場。

 

 

『 Air Jordan 1 ( Nike × Louis Vuitton )  2018 』

❇️ お値段、何と“約45万円”……………

 

 

ところで、ヴァージル アブローさんは“現役真っ只中のクリエイター”でありながら、世界的美術館での“回顧展”が2019年に予定されております(以下引用)。

 

 

【 ヴァージル・アブローの回顧展がシカゴで開催決定 ファッション、音楽、建築までキャリアを網羅 】( WWD JAPAN )

ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の回顧展「ヴァージル・アブロー:フィギュアズ オブ スピーチ(Virgil Abloh: Figures of Speech)」が、2019年6月8日から9月下旬まで米シカゴ現代美術館(The Museum of Contemporary Art)で開催される。

回顧展は、ヴァージルがカニエ・ウェスト(Kanye West)のクリエイティブ・エージェンシーのドンダ(DONDA)や、動画プロジェクトとしてスタートした「パイレックス ヴィジョン(PYREX VISION)」、ヘロン・プレストン(Heron Preston)らと立ち上げたアート集団ビーントリル(BEEN TRILL)などで働いていた時から現在までのキャリアを追う展開で構成される。そのうち、半分か4分の3はファッションについての展示になるという。( 2018年8月7日 )

 

 

おそらく“向こう10年間、最も注目すべきパワー セレブの1人”であると推測出来ます。

 

今の時代、クリエイターにとって最も重要なのは“如何に学んで、如何に表現するか”という謂わば「 セルフ プロデュース力 」だと、改めて実感した変態オッサンでありました!

 

 

『 Highlights from Louis Vuitton Men’s Spring ー Summer  2019 』

❇️ “実音(生演奏)バージョン”が若干長いので、“BGMアフレコ バージョン”で御了承下さい。

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

日本とJAPANの違い ……

変態オッサン、若かりし頃の体験談……………

外国(特にヨーロッパ)に住んだ経験をお持ちのお方なら、誰もが以下の様な“違和感”を感じた経験があるかと思われます。

 

❇️ 1 ) 自動車、オートバイ、家具、家電、腕時計etc.販売されている“日本製品”のデザインが、日本で販売されている製品よりも優れているのでは?と感じる。

❇️ 2 ) 映画、音楽etc.公開されている“日本芸術作品”の広告デザインが、日本版よりも優れているのでは?と感じる。

 

結論から云えば、上記は何も“正解”で御座います。

1 ) に関しては、かつて色々な企業の広報さんに尋ねたところ、「国や地域によって“求められる機能やデザイン”が異なります。確かに“欧米輸出用デザインの方が良い”と仰るお客様もいらっしゃいますが、欧米仕様をそのまま国内で発売致しますと、実は意外と評判が悪い場合も多くて、“全世界統一デザインは難しい”というのが率直な感想です。」

2 ) に関しては、映画業界の方曰く「地域性を尊重するという観点から、公開地域の制作会社に“プロモーションを一任する”のが一般的なヤリ方です。」との御言葉。

 

ビジネスを展開する“国や地域の需要”に合わせて、商品機能や仕様を細かく変更するのは重要な戦略でありますし、“ジャパンらしいホスピタリティー(おもてなし)”であるとも言えますが、しかしながらコレによって、同じ“MADE IN JAPAN”なのに複数のバージョンが存在してしまう、謂わば“ねじれ現象”が生じてしまいます。

つまり、我々が国内で見ている“日本”と外国の方々が見ている“JAPAN”の間には、常に“若干の相違点”がある事を知っておく必要があります……………

 

そんな“若干の相違点”を理解するのに最適なエキシビジョンが、4月から“ロングラン開催中”でありまして、訪れた友人から「貴重な資料がお手軽料金で見られるのでオススメ。」との報告あり。

よって、本日はココに紹介させて頂きます(以下引用)。

 

 

【 黒澤明監督の世界30か国の映画ポスター84点が国立映画アーカイブに集結、『七人の侍』『羅生門』など 】( FASHION PRESS )

展覧会「国立映画アーカイブ開館記念 没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより」が、旧・東京国立近代美術館フィルムセンターの国立映画アーカイブにて、2018年4月17日(火)から9月23日(日)まで開催される。

「旅する黒澤明」展では、世界的な映画史上の巨匠・黒澤明監督作品のポスターを、黒澤明研究家である槙田寿文の所蔵品より84点紹介。西欧諸国やアメリカをはじめ、東欧、アジア、ラテンアメリカ、中近東など世界30か国のポスターを一度に見られる貴重な展示となる。また、黒澤明監督と海外との関わりを示す資料など61点も展示し、その卓越した国際性にフォーカスを当てる。展覧会最大の目玉は、日本初展示となる、1962年の作品『七人の侍』の8枚組ポスター。西ドイツの名デザイナー、ハンス・ヒルマンによる、238×332cmにも及ぶ大作だ。( 2018年4月3日 )

 

 

『 蜘蛛巣城 ( イタリア版 )  1959 』

 

『 羅生門 ( 西ドイツ版 )  1959 』

 

『 酔いどれ天使 ( ポーランド版 )  1960 』

 

『 赤ひげ ( キューバ版 )  1966 』

 

『 生きる ( アルゼンチン版 )  1950年代 』

 

 

正に“我が国が世界に誇る”黒澤 明さん作品の「 外国版ポスター展 」。

“黒澤 明”さんと“AKIRA KUROSAWA”さんの違いが分かる、実に興味深い作品展でありますし、例え“日本版オリジナル”を知らなくとも、充分に見応えのある“歴史的 アート ポスター ラインナップ”……………

 

是非とも、コノ機会に御覧頂きたいと思います。

 

 

【 開催概要 】

会期:2018年4月17日(火)~9月23日(日)
❇️ 休室日:月曜日、8月7日(火)~12日(日)、9月4日(火)~7日(金)
開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)
会場:国立映画アーカイブ ※旧・東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(7階)

住所:東京都中央区京橋3-7-6
料金:一般 250円(200円)/大学生 130円(60円)/シニア・高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMAT パスポート所持者、東京国立近代美術館及び国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料 ※( )内は20名以上の団体料金。

❇️ TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

 

 

ところで1985年、パリ サンジェルマンでのお話。

偶然入ったBARのトイレで『 戦場のメリークリスマス / 監督 : 大島 渚  1983 』のポスターを発見。

余りにもカッコ良く、何ともディープ インパクトだったのを今でもハッキリと覚えております。

 

 

『 戦場のメリークリスマス ( FURYO : フランス版 )  1983 』

 

 

因みに、東京から来ていた当時の彼女が「戦争映画なのに、何でタイトルが“不良”なのか理解不能。」と言っておりましたが……………

“不良”ではなく“俘虜 ( フリョ : 捕虜と同意語 )”でありますので、今にして思えば“彼女こそ理解不能”で御座いました!

 

 

❇️ 本日のオマケ。

 

 

『 戦場のメリークリスマス ( MERRY CHRISTMAS MR. LAWRENCE : イギリス版 )  1983 』

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

ミラーレスはボーダーレス ……

「 α ( アルファ ) シリーズ 」はMINOLTAさんが開発した一眼レフカメラ シリーズであり、ソノ後KONICA MINOLTA時代を経て、2006年に“権利及び製造インフラ”がSONYさんへと売却されました。

「 SONY 一眼レフカメラ 」誕生の瞬間であります。

プロ カメラマンの方は多種多様なレンズを所有しておりますが、基本的にソレらのレンズは同一メーカー ボディーにしか装着出来ません。つまり“KONICA MINOLTAユーザー”だったプロ カメラマンの方が、そのまま“SONYユーザー”へと転身した訳で御座います。

しかしながら、我が国のプロフェッショナル ユースに於いてCanonさんとNikonさんのシェアは断トツであり、SONYさんが“トップシェアの一角”に入り込む余地はありませんでした……………

 

そんなSONYさんが“一筋の光”を見い出したのは2017年。

“僅か673g”のライト ボディーに、何と“2420万画素”のイメージ センサーを備えた“フルサイズ ミラーレス一眼”「 α 9 」を発売。約50万円(ボディーのみ)と御立派なプライスにも拘らず、欧米では主にプロ カメラマン並びにハイ アマチュア層の取り込みに成功致しました。

 

 

『 SONY α 9 』

 

 

本来、撮影時にミラーの上下運動を伴わないミラーレス一眼は、故にシャッター作動時の振動が少なく、“次期プロフェッショナル ツール”との呼び声が高かったのですが、やはり“ミラー越しに実像を結ぶ一眼レフ”に信頼を寄せるプロ カメラマンは予想外に多く、世界中で売り上げが伸び悩んでおりました。

そこでSONYさんは得意技を活かし、“フルサイズの優位性”と特出したハイ スペック、そして“LEICAさんライクなミニマル デザイン”によって、全てのデメリットを払拭した完成形「 α 9 」に到達したので御座います。

 

因みにNikonさんは、フィルム時代の“余りにも大きな栄光”によるプライドと拘りが災いして、“デジタル対応”に著しく遅れたトラウマがありましたので、「 SONY α 9 」の大成功は“Nikonにフルサイズ ミラーレス一眼を諦めさせたのでは?”との声さえ聞こえましたが(以下引用)……………

 

 

【 ニコン、”新マウント採用のフルサイズミラーレスカメラ”を開発発表 】( デジカメWatch )

株式会社ニコンは7月25日、ニコンFXフォーマット(いわゆる35mmフルサイズ相当)を採用するミラーレスカメラおよびNIKKORレンズの開発を進めていると発表した。発売時期や発売価格などは未定。レンズマウントは「新たな次元の光学性能を追求するため」として新規のものを採用。マウントアダプターを介してFマウントNIKKORレンズも使用可能としている。

なお同じタイミングで、ユーザー向けイベント「Nikon Fan Meeting 2018」の開催も発表されている。9月1日から全国7都市を巡回するスケジュールになっているため、ミラーレスカメラは8月中の正式発表も期待できる。( 2018年7月25日 )

 

 

 

 

プロジェクト自体が未だ“ティーザー(チラ見せ)段階”であり、商品実態は何とも判断しかねますが、上記写真を見ただけでも“トンデモない傑作”を予感させます……………

同時に、「 2001年宇宙の旅 」を彷彿とさせるプロモーション ムービーも公開されました。

 

 

『 Travel of Light / Nikon  2018 』

 

 

正に“これぞティーザー広告”と呼びたい程のイメージ戦略。

タイトルである「 Travel of Light 」も、昔の“絶対王者Nikon”が甦った様な力強さを感じさせます。

Nikonさんの本格参戦により、今後はファッション、報道etc.あらゆるプロフェッショナル フォト ジャンルで、“フルサイズ ミラーレス一眼”が確実に普及するかと思われます。

 

残念ながら昨年、記念すべき“創立100周年”を大赤字計上で飾ってしまったNikonさん……………

“フルサイズ ミラーレス一眼”でのリベンジに“乞うご期待”であります!

 

 

 

 

❇ ところで昔、何度かお世話になった“ファッション フォトグラファーの巨匠”ピーター リンドバーグさんは、“Nikonユーザー”としてもヒジョーに有名なお方。

おそらく“Nikon フルサイズ ミラーレス一眼 予約第1号”は、ピーター リンドバーグさんだと予測する変態オッサンで御座いました……………

 

 

ピーター リンドバーグさん ( Peter Lindbergh : ドイツ , 1944〜 )

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

前衛とクラシックの融合 ……

映画ファンにとっては「 007シリーズ 」のボンドカーとして特に有名なAston Martinさん ( Aston Martin Lagonda Limited : イギリス , 1913〜 )。

イギリス(ヨーロッパ)を代表する高級スポーツカー メーカーとして、自動車産業の歴史に輝かしい栄光を刻み続けておりますが、FERRARIさんやPORSCHEさんに比べると、あらゆる意味で“一味違う香り”の名車かと……………

 

 

『 Aston Martin DB5 & Mr. Sean Connery 』

『 Aston Martin DB5 & Mr. Daniel Craig 』

 

 

チョットだけAston Martinさんの“おさらい”をさせて頂きますと、生産量並びに企業規模に関しましては、LAMBORGHINIさんとFERRARIさんのちょうど中間に位置しており、極めて“ハンドメイドに近い工法”を得意とする高級スポーツカー メーカーで御座います。

しかしながら、ソノ知名度はスーパー スポーツカーの中ではマイナーの部類に属し、故に1970年代に大勃発した所謂“スーパーカー ブーム”の際にも、名前が登場する事は殆ど無かったと記憶しております。つまりAston Martinさんは、謂わば“軟派モーター ファンを排他するオーラ”を発散しており、ある種“別世界のブランド”として認識されている訳であります。

 

 

 

 

ところで……………

ファッション フォトグラフに興味をお持ちで、ブルース ウェーバーさんやマリオ テスティーノさんを御存知のお方でも、ニック ナイトさんは御存知ないのが現状かと思われます。

 

 

ニック ナイトさん ( 本名 Nicholas David Gordon Knight OBE : イギリス , 1958〜 )

 

 

1980年代、我が国が世界に誇るYohji Yamamoto ( 山本 耀司 ) さんのワールド キャンペーン フォトによって、一躍“スター フォトグラファー”に躍り出たニック ナイトさん。

 

 

『 Yohji Yamamoto / Nick Knight  1986 』

『 Yohji Yamamoto / Nick Knight  1988 』

 

 

今にして思えば、ファッション フォトグラフに於いて“CGリタッチ”が本格導入される以前でしたので、誰もが“初めて目にするヴィヴィッドな作品群”はおそらく、“ライティングとプリント テクニック”によって生み出されたのであろうと想像致します……………

 

 

『 Nick Knight  2018 』

 

 

 

1980年代、ファッション フォトグラフに大革命を起こし、最近では“イギリス王室 公式写真”を手掛ける等、多様なジャンルで“イギリス(ヨーロッパ)を代表するスーパー フォトグラファー”ニック ナイトさん。

2017年にはジャパンで個展が開催されたにも拘らず、一般知名度は乏しいままであり、未だに“日本語版ウィキペディア”すら存在しておりません。

 

そんな“Aston Martinライクなフォトグラファー”ニック ナイトさんが、コノ度「 Aston Martin DBS Superleggera 」プロモーション ビデオの“監督及び撮影”を担当。

只今“絶賛公開中”なので御座います。

 

 

 

『 Beautiful is Absolute ー The new DBS Superleggera / Nick Knight  2018 』

 

 

上記作品のポイント……………

❇ 1 ) ニック ナイトさんが自動車メーカーのプロモーション ビデオを撮るならば、メーカーはAston Martinさん以外には考えられない。

❇ 2 ) Aston Martinさんがプロモーション ビデオを制作するならば、監督はニック ナイトさん以外には考えられない。

正に“世界最強タッグ”に相応しい「 Nick Knight ✖ Aston Martin 」のコラボレーション!

 

 

因みに、某友人 ( 30代女性、国際A級ライセンス所有、自称“北川 景子さん似” ) の独り言……………

「私の夢は40歳〜60歳でFERRARIやPORSCHEを乗り継いで、60歳を過ぎたら“真っ赤なAston Martin”に乗る事です。」

 

 

『 Aston Martin DBS Superleggera  2018 』

 

 

変態オッサンは“あと4年で60歳”を迎えますが、どー頑張っても「 Aston Martin DBS Superleggera ( お値段“約3500万円” ) 」は買えそうにありません。

よって、当サイト プロデューサーの“秀津風親方さん”に是非とも御購入頂きたいと思います……………

 

 

 

 

 

( 画像1〜7はネットから拝借。画像8〜9はニック ナイトさんのインスタグラムより。画像10〜13はネットから拝借。)