ヌーヴェル ヴァーグ ……

先日、昔お世話になった恩人(ぶっちゃけたお話、ヘアメイクを“破産廃業”した際に、金銭的援助をして下さった方)から「息子がプロ カメラマンを目指すと言い出した。将来的にローンで返済させるとして、取り敢えずカメラ セットを買ってやろうかなと思う。よって、どのメーカーが良いのかアドバイスを戴きたい。」とのメールあり。

私は「現代のカメラは“光学部分以外全てデジタル”なので、“SONYボディー&LEICAレンズ”が最強セットだと思います。但し、LEICAレンズは高額過ぎるので、先ずはSONYレンズの“ZEISSラインナップ(日本製)”で、単焦点35mm、50mm、そして望遠レンズを揃えてあげれば、学習スタートには充分過ぎる内容だと考えます。」と返信させて頂きました。

ここで若干“補足説明”致しますが、私はプロ カメラマンではなく“ピュアなド素人”でありますが、ヘアメイク時代に、世界的ファッション フォトグラファーの方々とお仕事をさせて頂いた経験に加えて、“老後を見据えた趣味”として最近「 SONY α7II 」を購入した経緯があり、先方はソレを御存知で私に訊ねたのだと思われます。

『 SONY α7II + FE3.5ー5.6 / 28ー70 』

因みに、当ブログで以前もお伝え致しましたが、1980年代のパリで活躍されていた有名ファッション フォトグラファーさんに於いて、35mmカメラに関しては“100%がNikonユーザー”でありました。故に私も、Nikonさんに憧れて長年“Nikonユーザー”であり続けたので御座いますが……………

56歳になったある日、“チョットだけ真面目に写真を撮りたい”と私は考えました。

しかしながら、愛機「 Nikon D300 」は既に“11年落ち”でありますし、APSーCサイズ(35mmフルサイズよりも小さい記録サイズ)なので、“最期の趣味”になるかも知れないライフワーク(?)としては、無理をしてでも新しいカメラを購入しようと決断。

そこで……………

「 “大御所フォトグラファーさん”は、当然ながら膨大なレンズ資産をお持ちなので、一度決めたカメラ メーカーを容易には変更出来ないハズ。つまり“今現在、最もホットなカメラ(メーカー)”は、過去10年以内にデビューした“若手フォトグラファーさん”が、より多く使用しているカメラ(メーカー)ではないか? 」

ネットで調べたり、欧米在住メル友に尋ねたりした結果「SONYのα9が現在最も進歩的なカメラ。“35mmフルサイズ ミラーレス”では、SONYが他メーカーを一歩リードしている。」との最終判断に至りましたが、予算の関係上「 SONY α7II ( しかも不人気の“欧州仕様” ) 」に決定致しました。

正直なところ、SONYさんが“コンパクトカメラ カテゴリーで世界一”なのは認識しておりましたが、“本格カメラ カテゴリー”では、NikonさんかCanonさんが“ド定番”だと信じて疑わない私にとって、“ホントにSONYさんで大丈夫かな?”が本音でありましたが、ディテールや使い勝手でNikonさん、Canonさんに劣る点はあれども、「 SONY α7II 」はデザイン、質感、映像表現etc.何もかもが予想以上に素晴らしく、まるで“全盛期のSONYさんスピリット”を感じさせる様な、“高性能 大人のオモチャ”で御座いました。

『 SONY α7II + FE3.5ー5.6 / 28ー70 』

フィルム カメラからデジタル カメラに変わり、デジタル カメラの心臓部分である“イメージ センサー”は、昔からSONYさんの“超得意分野”。

“旧KONICA MINOLTAさんカメラ部門”を引き継いだノウハウと合わせて、SONYさんがカメラ メーカーの“リーディング カンパニー”になったのは、考えてみれば正に“時代の流れ”かと……………

懐かしいフレーズを使うならば、SONYさんは“カメラ業界のヌーヴェル ヴァーグ”。

❇️ 変態オッサンの“珍予言”。

着実に“電気化”が加速する自動車業界。

ひょっとしたら30年後、自動車メーカーの“リーディング カンパニー”はTOYOTAさんやNISSANさんではなく、AppleさんやSONYさんかも知れません!

( 写真は全て自身のInstagramより。)

ドイツに有ってジャパンに無いモノ ……

「 世界3大自動車レース 」として有名なだけではなく、フランス“夏の風物詩”としても定着した『 ル マン 24時間レース 』、“サルト サーキットの最も熱い日”が、本年もドラマティックに終演致しました(以下引用)。

 

【 ポルシェがルマン24時間レースで3連覇達成 】(web CG)

2017年6月17~18日、フランスのサルトサーキットで第85回ルマン24時間レースが開催された。長時間にわたる戦いを制したのは、T.ベルンハルト/E.バンバー/B.ハートレーのNo.2 ポルシェ919 ハイブリッド。ポルシェは2015年から続く勝利で、ルマン3連覇を達成した。

7号車トヨタが圧倒的な速さでポール獲得

ルマン24時間レースの2週間前。本戦に先駆けて行われたプリテストで話題をさらったのは、トヨタがたたき出した3分18秒132という総合トップタイムの速さだった。7号車をドライブする小林可夢偉がマークしたこの最速ラップは、コンディションの違いがあるとはいえ、昨年の予選トップタイムをおよそ1.6秒も上回るものだった。(2017年6月19日)

 

 

1.No.2 ポルシェ919 ハイブリッド(T.ベルンハルト/E.バンバー/B.ハートレー)367周

2.No.38 オレカ07・ギブソン(H-P.タン/T.ローラン/O.ジャービス)366周

✳️ 3.No.13 オレカ07・ギブソン(N.ピケJr./D.ハイネマイヤー-ハンソン/M.ベッシェ)364周

4.No.37 オレカ07・ギブソン(D.チャン/T.ゴメンディ/A.ブランドル)363周

5.No.35 アルピーヌA470・ギブソン(N.パンチアティシ/P.ラグ/A.ネグラオ)362周

6.No.32 リジェJS P217・ギブソン(W.オーウェン/H-D.サデラー/F.アルバカーキ)362周

✳️ レース後の裁定によって失格。よって4位以下が繰り上げ。

 

先ずは、地上波及びBSで無料中継されない状況下に於いて、美しい映像による“無料WEB配信”を提供して下さったTOYOTAさんに御礼申し上げます。予選ではPORSCHEさん首脳陣が「今年のTOYOTAは恐ろしく速い。」と蒼ざめておりましたので、今年コソは“モーター スポーツの女神様”が、TOYOTAさんに微笑んで下さると思っておりましたが……………

因みに当ブログは先日、同じく「 世界3大自動車レース 」である『 インディ 500 』を取り上げさせて頂きましたが、『 インディ 500 』はエンジンその他が“イコール コンディション”に近く、どちらかと云えば“ドライバーの争い”であるのに対して、『 ル マン 24時間レース 』はワークスとプライベーターの違いはあれども、基本的には“メーカーの争い”であると同時に“国(ナショナリズム)の争い”でもあります。

ソノ昔、某自動車メーカーさんの方々(エンジニア、広報etc.)と、中目黒でお酒を御一緒した時のお話で御座います。「PORSCHEさんという企業は、工学博士(研究者)を集めた謂わば“自動車ラボ(研究所)”なんですよ。トップクラスの科学者が大勢集まって切磋琢磨し、同じコンセプトで何か面白いモノを創造しようなんて環境は、ラテン民族やアジア民族では成立しないでしょーねぇ。つまり“ゲルマン民族特有の文化”とも言えます。」との御言葉。

PORSCHEさんのイメージは“耐久レースにめっぽう強く”、壊れないレーシング カー製作に長けた“特殊部隊的メーカー”でありましたが、ソノ根底には“ドイツ人特有の文化”が強く影響しているとの御意見は、言われてみれば何となく解る様な気が致しました。

確かにPORSCHEさんは、1800年代初頭にEV(電気自動車)を発表する程のハイテク メーカーでありましたが、今現在マーケット上では、ジャーマン カーとジャパニーズ カーが、同じリングで全く互角に闘っている様に見えます。しかしながら、自動車自体がドイツの発明品並びに文化で御座いますから、例え技術的には並んでも、“文化的”には超えられない何かが必ず存在するのだと思います。

失礼を承知で申し上げれば、そんな“PORSCHEさん(ドイツ)に有って、TOYOTAさん(ジャパン)に無いモノ”に気付かない限り、TOYOTAさんの『 ル マン 24時間レース 』制覇は実現不可能なのかも知れません。ひょっとして、1991年に総合優勝されたMAZDAさんは気付いたのでは……………

何れにしても、PORSCHEさんの“19回総合優勝”は正にモーター スポーツ史に残る金字塔であります。何とも悔しいのが本音でありますが、“真の勇者”PORSCHEさんを心より祝福させて頂きます。

 

結局のところ『 ル マン 24時間レース 2017 』は、“ドイツに有ってジャパンに無いモノ”を改めて考察する機会となりましたが、“スタイル優先”の変態オッサンとしては、取り敢えずフランクフルト ソーセージを食べ続ければ、何か“真理が見えるかも?”と考えております。

最後に、今回のドライバーズ コメントで最も印象的だった御言葉を御紹介致します……………

✳️ 中嶋一貴さん ( TOYOTA 8号車 : 予選 2位 / 決勝 9位 )

「ただひとつ言えるのは、来年も挑戦しなくてはならないということです。我々には速いTS050がありましたが、まだ、何かが足りなかったということでしょうか。」

 

 

TOYOTAスタッフの皆様、誠にお疲れ様でした!

 

 

⬆️ PORSCHEさん公式 『 Porsche at Le Mans 2017 』

24時間の死闘が“約2分半”に凝縮されたドキュメント ムービーで御座います。

 

 

( 写真は全てネットから拝借。)