最近は殆ど使われなくなったフレーズで御座いますが、1970年代〜1990年代迄は「 世界3大◯◯ 」とか「 KING ( QUEEN ) OF ◯◯ 」という表現が極めて一般的に使用されておりました(特に音楽業界)。強く印象に残る最後の使用例としては「 KING OF POP 」と呼ばれたマイケル ジャクソンさん。「 QUEEN OF POP 」と呼ばれたマドンナさんの御二人が双璧かと思われます。
2006年にアルバム『 Taylor Swift 』でデビューしたテイラー スイフトさん ( 本名 Taylor Alison Swift : アメリカ , 1989〜 )。
私にとってテイラー スイフトさんは、かつて渋谷に存在した「 HMVビル 」で初めてポスターを拝見した時から、ヒジョーに気になっておりますヴォーカリストながら、未だにアルバムは1枚も所有しておりません(正確に言えば過去に1度購入して、未開封のまま友人に譲渡した経験アリ)。加えて、iPhoneその他端末に1曲も取り込んでおりません……………
何故ならば、彼女のミュージック フィールドが“カントリー ミュージック”だったからで御座います。
20代前半に所謂“飲み仲間”であったアメリカ人男性が、酒を飲むと毎度「何であんなモノ(カントリー ミュージック)がアメリカにあるのかねぇ?アレさえ無ければイイ国なんだけどねぇ。」と仰っておりました。ジャパン事情にも精通したソノお方によれば、アメリカに於けるカントリー ミュージックのポジションは「ジャパンで云えば演歌みたいなもんだよ。凄くポピュラーだけど“大嫌い”ってジャパニーズもケッコー多いだろ?」との御言葉。
私は中学生で洋楽にのめり込んで以来、ロック〜ジャズ〜クラシックを主軸としながらも“EDM系”、“アンビエント系”etc.とケッコー浮気を致しましたが、カントリー ミュージックだけはどーしても馴染めませんでした。
そんな“カントリー ミュージック期待の新星”としてデビューしたテイラー スイフトさん。失礼ながらデビュー当時は“ダサいネェちゃんテイスト炸裂”でありましたが、数年後“歴史的大化け”を敢行されてソフィスティケートされたスタイリッシュな女性に変貌……………
今ではスッカリ“アメリカを代表するファッション アイコン”となり、多種多様に渡った音楽性も相まって、名実共に“クイーン オブ ポップ”となりました。
“実生活のストレスをストレートにぶつけた歌詞(?)”には若干の違和感が御座いますが、世間に対するメッセージ インパクトの強さ並びにヴィジュアルを通して受ける印象は、決して“カントリー ミュージック”ではなく“ロック”そのものであります。
加えて、インスタグラムを利用して新曲の“ティーザー広告(チラ見せ広告)”を公開する手法は、若い世代のポップス ファンに幅広くアピールするには効果絶大で御座います(以下はオフィシャル フル バージョン)。
リードシングル第2弾『 …Ready For It? / Taylor Swift 2017 』
フックが強く中毒性が高いヒップホップ調の曲に、SF的ヴィジュアルを組み合わせた上記の新曲ミュージック ビデオは、我が国の“通常映画1本分の制作費”を軽〜〜く超えている誠に“豪華絢爛”な作品でありまして、ミュージック ビデオの“ハイエンド ファン”をも、充分に魅了する素晴らしい出来栄えであります。
ところで、かのローリング ストーンズさんは、デビュー50年以上を経過して、自らのサウンド ルーツである“ブルース”に回帰するアルバム『 Blue & Lonesome 2016 』を発表し、全世界で大きな話題となりました。ソレは謂わば“ニュー ブルース ミュージック by ローリング ストーンズ”と言っても過言ではありません……………
いつの日か“原点回帰”したテイラー スイフトさんが、“ニュー カントリー ミュージック by テイラー スイフト”を構築された際には、是非とも聴かせて頂きたいと願う変態オッサンで御座いました!
ニュー アルバム『 reputation / Taylor Swift 2017 』( 11月10日発売 )
( 画像は全てネットから拝借。)