世界を魅了するジャパニーズ アウトロー ……

私が住んでおりました80年代のフランスでは、既に「 和食 」がポピュラーな存在でありましたが、世界中で“ポピュラーかつ高級料理”として完全な市民権を得たのは80年代〜90年代でありまして、折しも世界的中を席巻した“ヘルシー フード ブーム”が追い風になったのは間違いありません。

特定国の文化が外国で定着する条件としては……………

✳️ 1 ) ソレ自体に“ワールド クラスの魅力”がある。

✳️ 2 ) ソレを後押しする“世界的ムーブメント”が背景にある。

上記2点が重要なファクターであるかと思われます。

例えば80年代には、「 きゃりーぱみゅぱみゅ 」さんや「 BABYMETAL 」さんの様なパフォーマーがジャパンから発信され、そして世界的スターになるなんて夢にも思いませんでしたが、「 きゃりーぱみゅぱみゅ 」さん&「  BABYMETAL 」さんは上記2点を満たしており、よって「 日本アニメ 」同様の“ジャパニーズ ポップ カルチャー”として、世界中から圧倒的支持を受けている訳で御座います。

 

そこで本日は、私にとって“誠に予想外”であったにも拘らず、世界中で今“極めてホットなジャパニーズ カルチャー”を御紹介させて頂きます。

 

我が国の多くの方々が、自動車に関する“チューナー”と云えばダイムラー ベンツさん系「 AMG 」さんとか、BMWさん系「 M 」さんとかを思い浮かべるのではないでしょーか?コレらの会社は、ダイムラー ベンツさんやBMWさんの関連企業でありまして、オリジナル車両を知り尽くしたエンジニアさんが、オリジナル状態では満足出来ないお客様の為に、エンジンをチューンナップしてボディーをドレスアップするという、謂わば“サブ自動車メーカー”でありました。

ところが昨今、ジャスティン ビーバーさん他ポップ スターやハリウッド スター、各国セレブの皆様を虜にしておりますチューナーは、何とも“アウトロー”なジャパニーズ御二人で御座います。

 

先ずは愛知県、尾張旭市を拠点とする「 Liberty Walk ( リバティー ウォーク ) 」主宰者である加藤 渉(カトー ワタル)さん。

加藤 渉さんの「 Liberty Walk 」は既に以下の国(地域)に支店(系列店)を展開されております。

 

そして、もう一人は千葉県、柏市を拠点とする「 RAUH-Welt BEGRIFF ( ラウヴェルト ベグリッフ、通称“RWB” ) 」主宰者である中井 啓(ナカイ アキラ)さん。

因みに、中井 啓さんの「 RWB 」もアメリカ、イギリス、カナダetc.に支店(系列店)を展開なさっており、御二人共に時間の許す限り海外ワークショップに出掛けて、クライアントさんの要望を直接聞きながら、御自分の手で“切断〜加工〜仕上げ”を行うとの事であります。

 

御二人の作品に共通しておりますのは、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、マクラーレン等“数千万円〜数億円の超高級車”に惜しげも無くメスを入れて、ヘビメタ ファッションの如く“派手なビス留め”で仕上げたワイルドなルックスで御座います!

失礼を承知で申し上げるならば、ソノ仕上げセンスは所謂70〜80年代の“族車(暴走族用改造車)”を彷彿させ、ややもすれば“チョットお下品なセンス”にも見えます。故に私は“決して欧米人には受けないだろーし、超高額車を依頼するクライアントなんて居ないだろー”と思っておりましたが……………

✳️ 「高級車ボディーを大胆に切断して、大量のビス留めで仕上げる度胸とテクニックは正にサムライだね。」by 某アメリカ人メル友さん

✳️ 「まるで“スタッド アート(鋲打ち芸術)”だよ。あんなセンスは初めて見たね。」by 某オーストリア人メル友さん

 

「 Liberty Walk 」さん並びに「 RWB 」さんのアイディア、テクニック、センスは欧米人にとって“極めて東洋的斬新さ”であり、加えて、そのクラフツマンシップは驚嘆と尊敬を持って迎えられたのであります。

⬆️ “入魂作業中”の中井 啓さん。

 

プロ野球解説者のお方がよく「アメリカの“ベースボール”と日本の“野球”は似て異なる。」と仰いますが、自動車業界に於かれましては「欧米の“チューニング”や“ドレスアップ”と日本の“改造”は似て異なる。」のかも知れません。

つまり、加藤 渉さんと中井 啓さんによる“改造車”は、世界に誇る“ジャパニーズ カルチャー”なのだと改心した変態オッサンでありました……………

 

( 画像は全て公式ウェブサイトを含むネットから拝借。)