London Calling ……

❇️ 1960年代のロンドンと云えば、当ブログでも何度か御紹介した『 BLOW – UP ( 邦題 : 欲望 ) イギリス、イタリア合作 / ミケランジェロ アントニオーニ監督 1967 』や……………

❇️ “ミニスカートの妖精”ツイッギーさん ( Twiggy : イギリス , 1949〜 ) や……………

❇️ “労働階級の若者”から発生した「 Mods ムーブメント ( ロンドン , 1950年代〜1960年代 ) 」や……………

❇️ 今更“説明不要のロック グループ”ビートルズ ( BEATLES : イギリス , 1957〜1970 ) ……………

上記は何も“ポップ カルチャー”として、ロンドンから発信されたコンテンツでありまして、当時の世界中を見渡しても極めて“オリジナリティー溢れる”象徴的なコンテンツ(ムーブメント)で御座いました。

よって、世界中の若者に何らかの影響を与え続けたロンドンは、“最も影響力がある都市”として世界中に知れ渡り、ファッション、音楽、ライフ スタイル、思想に於ける先進都市としてソノ後長期間に渡って君臨致します。

つまり、“新しい風”は常にロンドンから吹いて来たのでありました。

そんな“ロンドンが熱かった時代”を知る上で貴重な資料であり、かつ娯楽性に富んだ話題作が、2019年早々に我が国でも公開されます。

『 My Generation ( 邦題 : マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!) イギリス / デビッド バッティ監督 2017 』

出演 : ビートルズ(ポール・マッカートニー&ジョン・レノン)、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、マリアンヌ・フェイスフル、ツィギー、デイヴィッド・ベイリー、メアリー・クワント、ジョン・レノン、デイヴィッド・ボウイ、ヴィダル・サスーン、デイヴィッド・ホックニー、ジョーン・コリンス、サンディ・ショウ……………

❇️ 2019年1/5(土)よりロードショー ( Bunkamura ル・シネマ他 )。

誠に失礼ながら勉強不足な私は、“デビッド バッティ ( David Batty ) さん”と聞いても“元サッカー選手”しか思い浮かびませんので、イギリス人メル友に尋ねましたところ「BBCのドキュメンタリー番組でケッコー有名な監督だよ。」との御言葉。

ひょっとしたら今後、ブレイク必至の“新進気鋭監督”かも知れません……………

ところで、本作品。

“プロデューサー兼主演”を、イギリスの名優マイケル ケインさん ( Michael Caine , CBE : イギリス , 1933〜 ) が担当されております。

マイケル ケインさんは所謂“名作(傑作)”ばかりではなく、多くの“珍作(怪作)”にも御出演され、女王陛下から“大英帝国勲章並びにナイト称号”を授与された、正に“イギリスを代表する名優”であります。

因みにマイケル ケインさんは、ロンドン生まれロンドン育ちで御座いますので、“実体験を有したストーリー テラー”であり、本作品の“プロデューサー兼主演”は実に適任かと思われます。

出演者はロック スターやモデルばかりではなく、“巨匠ファッション フォトグラファー”のデイヴィッド ベイリーさんや、“地球一有名なヘアドレッサー”ヴィダル サッスーンさんetc.何とも豪華絢爛。映画の枠を超えた“文化&ファッション教材”としても有益な逸品。

但し、強く感じるのは“50年後の未来から現代を顧みた時、はたして“こんなにも刺激的で輝いているのか?”という疑問……………

何れにせよ、是非とも御覧頂きたい作品で御座います!


『 My Generation ー Official Trailer ー ( 2017 ) 』

❇️ 1981年、ロンドン。

“ニュー ロマンティック全盛期”のロンドンを訪れた変態オッサン。オシャレな男女が皆んな“眉毛を剃っていた”のを見て、“コレしかない”と早速ホテルで両眉毛を剃り、夜のロンドンに颯爽と繰り出しました。

ロンドン滞在中はさておき、東京に戻って以降の数ヶ月間“ヒジョーに恥ずかしかった”のは言うまでもありません……………

( 画像は全てネットから拝借。)


それでも写真は真実を写し続ける ……

“超有名報道(ドキュメント)写真家”のロバート キャパ (  本名 : Friedmann Endre Erno / ハンガリー , 1913〜1954 )さんによる、余りにも有名な出世作品『 崩れ落ちる兵士 ( Falling Soldier ) 1936 』……………

 

 

“銃弾を受けた瞬間の兵士”を捉えた誠にショッキングな本作品は、絵画の『 ゲルニカ / ピカソ 1937 』と並んで、長年に渡って“反ファシズム シンボル”として輝き続けました。正に“歴史に残るアイコン フォト”と呼んでも差し支えのない逸品で御座いましたが……………

コレが何と“コケそーになっただけの訓練兵士”を撮影したモノであり、撮影者も実はロバート キャパさんではなく、同行したゲルダ タローさん(当時の恋人)が撮影した作品だったという“真事実”が最近になって発覚。

かと言って、ロバート キャパさん全ての作品がコノ様な“捏造作品”ではありません。他にも素晴らしい作品を数多く残していらっしゃいますので、本件が即ち、ロバート キャパさん自体の評価を著しく下げるファクターとはなり得ないと思われます。但し、約70年間も写真ファンのみならず世界中の報道関係者を騙し続けたのは、はたして“クリエイター”として如何なものかと……………

 

因みに私がヘアメイク時代、大変お世話になった某有名写真家さんは、かつて「オレは元々“報道写真家”だったが、報道写真やドキュメント写真でさえ“ある種の演出”が加えられている場合がある。写真は“真実を写す”と書くけれども、実際には“いつも真実を写しているとは限らない”という前提で鑑賞するべし。」と教えて下さいました。

ヘアメイク時代は主にファッション フォトやアドバタイジング(広告) フォトに携わった私は、廃業して“早19年”も経過致しましたが、ファッション フォト並びにアドバタイジング フォトを、未だに客観視して純粋に楽しむのが苦手であります。故に報道写真、ドキュメント写真、静物写真etc.を注視する機会が増えました。

 

ハリー ベンソン ( 本名 : Harry James Benson / スコットランド , 1929〜 )さんはニューヨーク在住の“超ベテラン報道(ドキュメント)写真家”でありますが、有名ミュージシャン、スポーツ選手、俳優等所謂セレブの方々を被写体とした作品もケッコー有名であり、謂わば“報道(ドキュメント)を主軸としたオールラウンダー フォトグラファー”で御座います(以下引用)。

 

 

【 20世紀から21世紀まで、時代をとらえた16の写真 】( Buzz Feed NEWS )
ビートルズから歴代米大統領まで、88歳の写真家ハリー・ベンソンがとらえた世界

1950年代以降、写真家ハリー・ベンソンは、近代史における数々の歴史的瞬間と多くの重要人物を写真に収めてきた。ビートルズからエイミー・ワインハウス、アイゼンハワー以後歴代のアメリカ大統領まで、ベンソンの写真は被写体を間近でとらえ、その素顔に迫ることで知られる。

そんな姿勢を象徴するのが、1968年6月5日、ロバート・F・ケネディが撃たれた瞬間、そのすぐ横に立っていたという有名な話だ。恐怖を覚えながらも、目の前で起きた衝撃的なできごとを精細かつ確実にカメラでとらえた仕事は、彼の代名詞にもなっている。ベンソンが生涯をかけて手がけてきた仕事をまとめた近刊『Harry Benson: Persons of Interest』では、スコットランド時代の若き写真家だった初期の写真から、最近のアメリカ大統領選をとらえた写真までを通じ、その歩みを振り返っている。( 2018年1月28日 )

『 PERSONS OF INTEREST / HARRY BENSON  2017 』

 

『 モハメド・アリ。メイン州ルイストンで。1965年5月25日 』

『 2001年9月11日のニューヨーク 』

『 クリントン夫妻。アーカンソー州リトルロックの州知事公邸で。1992年 』

『 ロナルド・レーガン大統領とナンシー・レーガン大統領夫人。ホワイトハウスで。1986年 』

 

 

上記作品中『 2001年9月11日のニューヨーク 』は、正直なところ“ヒジョーに痛みを伴う極めて特別な作品”でありますが、ハリー ベンソンさん作品から漂うイメージには内面の優しさ、意志、覚悟と云った“ヒューマニズム満載”で御座いまして、他の“報道(ドキュメント)写真家”さんとはある種異なる“独特の香り”が感じられます。そしてソノ香りは何故か、“常に真実を写しているのでは?”と思わせてくれる気が致します。

例えるならば、私の様な変態オッサンであっても“文学的気分で向き合える見事な作品群”なのでありまして、ソレこそが“ハリー ベンソン テイスト”なのかも知れません。

 

 

ところで、等サイト ブログ部門の超有名人である“ヘンテコな髪型のオッサン”で御座いますが、もし“ハリー ベンソン テイスト”に従うのであれば……………

失礼ながら下記作品は、ドナルド トランプさんが“昔から頭とセンスの悪いお方”であったのを裏付ける証拠かと思われます!

 

『 ドナルド・トランプ。ニュージャージー州アトランティック・シティで。1990年 』

 

 

 

( 写真は全てネットから拝借。)