手の届く世界一 ……

ソノ昔、“一度でイイから北海道へ行ってみたい”が口癖だった友人を誘って、札幌への“弾丸ウイーク エンド ツアー”を敢行致しました。大阪在住だった友人は、羽田空港近くのホテルに前日宿泊して“気合い充分”。羽田空港内の某カフェでAM7:00頃お会いした時には、既にビール大ジョッキを空けておりました。“飛行機マニア”でもあった彼は、機内に乗り込んで着席するなり、窓から見えるエンジンを指差して「アノ派手なロールス ロイスのエンジン、お値段“一基2億円”でっせ。エンジン一基分で都内に豪華マンション買えますわ。」と、熱く語っていたのを覚えております。

当ブログには、“ン億円のスポーツカー”とか“ン億円の腕時計”が度々登場致しますが、日常生活で何気なく目にしているツールの“お値段世界一”が、思わず気になってしまう瞬間ってありますよね?……………

 

例えば、お車の場合は“公道用一般市販車(但し限定生産)”でさえ、世界トップクラスは軽〜〜く“オーバー1億円”でありますので、正に当方が一切関知しない別世界のお話で御座います。

 

 

『 BUGATTI CHIRON ( ブガッティ シロン )  2016〜 』約3億5000万円

 

 

しかしながら、もっと生活に密着した“食べ物”だけに限定した場合、“お値段世界一”は随分とリーズナブルになりまして、チョット無理すれば実現可能(?)なお話となります。

そこで本日は、“世界一高価なカジュアル フード”を御紹介致しますが、誠に恐縮ながら、手持ちの資料が「 2016年度版 」である点を御了承頂きたいと思います……………

 

 

『 世界一高価なサンドイッチ 』約1万1200円 ( セルフリッジ百貨店 , ロンドン )

セルフリッジ百貨店所属シェフ、スコット マクドナルドさん作。見るからに旨そーな具材は和牛ビーフ、フォアグラ、黒トリュフetc.

 

❇ 『 世界一高価なホットドッグ 』約1万6900円 ( トーキョー ドッグ , シアトル )

所在地がシアトルにも拘わらず“トーキョー ドッグ ”というファンキーな店名。一抹の“胡散臭さ”を感じてしまいますが、作品名が「 Juni Ban ( 12番 ) 」と更に意味不明な珍品。一見“フツーのソーセージ”にしか見えませんが、和牛ビーフ、トリュフ、キャビア、フォアグラを原料とした“超プレミアム ソーセージ”使用。

 

❇ 『 世界一高価なピザ 』約1万3200円 ( ゴードン ラムゼイ , ロンドン )

ゴードン ラムゼイさんは、ミシュランの3つ星を獲得しているロンドンの有名店。具材はパンチェッタ、オニオン、チーズ、白トリュフetc.

 

 

ウワサによれば上記3点は、当ブログ プロデューサーの“秀津風親方さん”が食した経験があるとかないとか……………

 

 

❇ 『 世界一高価なカレー 』約25万円 ( ボンベイ ブラッセリー , ロンドン )

ボンベイ ブラッセリー総シェフ、プララッド へグデさん作。具材はキャビア、ロブスター、デボンガニ、白トリュフ、アワビ、ウズラの卵に“大量の金箔”をトッピング。

因みに、私が1980年代にロンドンを訪れた際、地元の御婦人が「ココは“ヨーロッパで最も食べ物が不味い街”だから、インド料理と中華料理以外はオススメしないわ。」との御言葉。よって“インド料理&中華料理へヴィー ローテーション”に突入の経験アリ。昔は“ロンドンと云えばカレー”のイメージがありましたが、今現在はあらゆるジャンルの“ミシュラン星付き店”が存在。

 

❇ 『 世界一高価なカクテル 』約130万円 ( クラブ23 , メルボルン )

「 ウインストン 」と呼ばれる当作品。何と私のボンドカー ( BMW Z3 ) よりも高価なカクテル……………「 Mercedes – Benz SLK 」の中古が買えます。

 

❇ 『 世界一高価なパンケーキ 』約10万6000円 ( ラディソンブル エドワーディアン ホテル , マンチェスター )

具材はロブスター、トリュフ、キャビアetc.となっておりますが、“パンケーキにしない方が絶対に旨い”と断言させて頂きます。

 

 

 

以上、如何でしたか?……………

正直なところ、“コレ食う位なら◯◯買うわ”感満載でありますが、一度しかない人生に於いて、手が届く“お値段世界一”には是非とも挑戦して頂きたいと思います!

 

 

❇ ところで『変態オッサンの妄想劇場 』

TOM FORDさんのタキシード(約60万円)を着用して……………

 

 

ASTON MARTINさんのOne-77(約1億6000万円)を運転して……………

 

 

セルフリッジ百貨店さんのサンドイッチ(約1万2000円)を2つ購入して……………

 

 

朝比奈 彩さん(プライスレス)とロンドン郊外へドライブして……………

 

 

只今“絶賛妄想中”……………

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

黄金比 ……

1970年代、私が中学生だった頃のお話。

父親の知人(札幌在住)が「 TOYOTA  2000GT 」を所有しておりました。全世界でたった220台しか発売されず、最近のアメリカ オークションに於いては度々“オーバー1億円”で落札されている、正に我が国が世界に誇る“幻の名車”で御座います。

クルマ好きだった私は、父親を通して熱心に頼んだ結果、夏休みに1度だけ乗せて頂ける事となりました。

そもそも「 TOYOTA  2000GT 」はエンジン製作、内外装デザインその他を終始YAMAHAさん主導で敢行されたプロジェクトであります。故にYAMAHA(日本楽器)さん手作業によって磨き上げられたウッドパネルは誠に美しく、何もかもが当時の他ジャパニーズ カーと比べて、明らかに“ケタ違いのスーパー スポーツカー”でありましたが、パーキング ブレーキが甘くて(本来の特長なのか個体差なのかは不明)、坂道に駐車する際にはオーナーのお方が必ず前輪を斜めにしていたのと、クルマ全体のイメージに対して“タイヤが細くて貧弱だった”のを、今でもハッキリと覚えております……………

 

 

「 TOYOTA  2000GT , 1967〜1970 」

 

 

唯一のジャパニーズ ボンドカー、最高速度 世界記録更新etc.といった華々しい栄光は、今更説明の必要もないかと思われますが、中学生だった私の記憶に刻まれたのは、野崎 喩(ノザキ サトル)さんデザインによる、何とも美しい“ロング ノーズ&ショート デッキ”プロポーションでした。

FR(フロント エンジン リヤ ドライブ)レイアウトがポピュラーだった時代、ソレは“スポーツカーを象徴するシルエット”だったのであります。

 

 

「 FERRARI  365GTB/4 ( デイトナ ) , 1969〜1973 」

 

 

ソノ後、スーパー スポーツカーはMR(ミッド エンジン リヤ ドライブ)レイアウトがポピュラーになり、残念ながら“ロングノーズ&ショート デッキ”プロポーションは次第に姿を消してしまいました……………

 

ここで、軽〜〜くオサライさせて頂きます。

 

MRレイアウトが運動性能上ヒジョーに有利であるのは、F1に代表されるトップ カテゴリーのレーシング カーが、おおむねMRレイアウトを採用している点でも明らかでありますが、実際に“シャシーのド真ん中”にエンジンを搭載したならば、ドライバーの居場所がありません。つまりMRの定義は、エンジン大部分(50%以上)が“後輪より前に配置されている”のを意味致します。

という事は、エンジン大部分が“前輪より後ろに配置されている”のと、重量バランスは大差ない訳であります(所謂“フロント ミッドシップ ”)。

因みにコノ“フロント ミッドシップ”という発想は、Mercedes-BenzさんとBMWさんが長年パワー プッシュしている方式で御座います。

 

確かにMRレイアウトは、何にも変え難いハンドリングを実現してくれますが、結局のところは“好みの問題” であり、むしろ昨今のスーパー スポーツカーはFRレイアウトに回帰する傾向が御座います……………

 

 

「 ASTON MARTIN  One-77 , 2010〜2011 」

「 FERRARI  F12 berlinetta , 2012〜 」

「 Mercedes  SLR Stirling Moss , 2009〜2010 」

 

 

余談でありますが、変態オッサンの愛用車「 BMW Z3 」もFR“ロング ノーズ&ショート デッキ”の部類に入ります。

購入直後は、公共駐車場のタイヤ止めにフロント スポイラーをゴリゴリ擦りましたが(DIY塗装済み)、取り回しに慣れてしまえばノー プロブレムであります。

 

 

最近は“寒くても無理してオープン走行”、レトロ ビューティーな「 BMW Z3 」。

 

 

やはりスポーツカーにとっては、“ロング ノーズ&ショート デッキ”が黄金比であり、永遠に色褪せない“理想プロポーション”なのでは?……………

 

人間に例えるならば、“脚がキレイで魅力的な女性”だと私は考えます!

 

 

最近は“TV、雑誌、ファッション ショーで大活躍”、ヘルシー ビューティーな朝比奈 彩 ( アサヒナ アヤ ) さん。

 

 

ところで、1985年にパリのアパートを一旦引き払って帰国する際に、お世話になった方々の挨拶廻りをしておりましたら、コンコルド広場で赤の「 TOYOTA  2000GT 」を拝見致しました。

「 TOYOTA  2000GT 」の希少性を考えれば、もう2度とお姿を見る機会はないでしょう。

 

まるで“札幌で知り合った女性にパリで再会”した気分で御座いました……………

 

 

コンコルド広場 ( Place de la Concorde 75008 Paris , France )

 

 

 

 

 

( 写真1〜9、11、12はネットから拝借。写真10は自身のインスタグラムより。)