皆さんは、松本清張さんや江戸川乱歩さん原作のTVドラマを観て、“ツッコミが足りない”とか“ヒネリが足りない”と感じた経験はありませんか?……………
又は、我が国を代表する作家の代表作を“外国人脚本家さん”が手掛けた映像作品を観て、“悔しいけど良く出来ている”と感じた経験はありませんか?……………
結局のところ、同国人として“偉大さを知り尽くしている日本人”よりも“単にファンである外国人”の方が、客観的に躊躇なく扱える故に功を成すのだと思います。つまり、当事者以外だからこそ可能な“文化の拡大解釈”が常に存在し、ソレは“政治的局面”に於いては時として大問題となりますが、エンタメ芸術表現に関しましては、“第三者にしか成し得ない痛快暴挙”となるのであります。
本日は、そんな第三者による“笑撃(衝撃)作品”を御紹介させて頂きます。
『 アイアン スカイ / 第三帝国の逆襲 ( Iron Sky / THE COMING RACE ) : ティモ ヴオレンソラ監督 2019 』
❇️ 2019年7月12日(金曜日)、「 TOHOシネマズ日比谷 」他全国一斉ロードショー予定。
2012年公開の前作『 Iron Sky ( アイアン スカイ ) 』は、「第二次世界大戦後に“月へと逃げたナチス”が、月面に巨大基地を形成して地球侵略を企てる。」という、余りにも斬新で“奇想天外”なストーリーだったと記憶しております。さぞ“興行的大失敗”かと思いきや、予想外に“ヨーロッパ人メル友の評判が良かった”のには驚きましたが、まさか“続編”が制作されるとは思いませんでした……………
しかも今回は何と、ヒトラー、ビンラディン、サッチャー、チンギス ハーン、ローマ法皇、スティーブ ジョブズetc.が“キー キャラクター”として登場致します。
触れてはいけない“大人の事情満載”の映画界で御座いますが、上記の様な“錚々たる面々”をおちょくり捲り、正正堂堂と“パロディー化して笑い飛ばせる”背景には、本作品がアメリカやイギリス等の所謂“映画先進国製”ではなく、“フィンランド製”である点が大きく貢献しているのでは?と思われます。
特に私が注目したのは……………
❇️ 1 ) コメディー作品にも拘らず、フィンランドとドイツの“お堅い映画財団”が1,300万ドルを制作費として提供。
❇️ 2 ) クラウドファンディングで、“コアなファン”から100万ドル以上の資金調達に成功。
❇️ 3 ) “ハリウッド系メジャー作品”に比べれば遥かに低予算ながらも、極めてハイレベルなVFX(特殊効果)を実現。
因みに、オリジナル版はフィンランド語。英語版並びにドイツ語版は“アテレコ(吹き替え)”となっておりますが、全く違和感を感じない完成度との事。
❇️ 我々世代(50代)にとってフィンランドと云えば「 ムーミン、NOKIA(携帯電話メーカー)、ミカ ハッキネン(元F1ドライバー) 」が“三種の神器”で御座いましたが、今後は“フィンランド映画”から目が離せない変態オッサンでありました!
『 Iron Sky / THE COMING RACE ( 2019 ) 』
( 画像は全てネットから拝借。)
なかなか、面白そうですなぁ…
大変お恥ずかしながら前作も知りませんでしたので、時間のある時に合わせて拝見したいと思います。
我が家の事情で恐縮ですが、是非、日本語吹替版を製作していただきたいですなぁ。devilotaさん旗揚げによるクラウドファンディング(?)で何とかなりませんかねぇ…。
なるほどねぇ……………
因みに、私のバイト先には“べトナム人技能実習生”がおりますが、日本で世界的名作映画をビデオで観た場合、“ベトナム語吹き替え版”が無いのでヒジョーに困ると言っておりました。
つまり、“あらゆる意味”であらゆる言語版が必要かと思われますが、ソノ昔(80年代後半)「 同時通訳ビデオデッキ 」なる物体が存在したのを覚えていますか?……………
友人が所有しておりましたが、エディー マーフィーさんの様な“マシンガントーク”の場合は、とっくに次のシーンに移っているにも拘らず、永遠と“前シーンのセリフ”がスーパーインポーズされていたのを思い出します!