お知らせ ……

突然では御座いますが、体調不良により当面の間“ブログ更新”を控えさせて頂きます。

昨年8月に軽度の「 心臓弁膜症 」である事が判明。

( 先日、ミック ジャガーさんが手術されたのとほぼ同じ病気です。お陰様で手術の必要はなく、現在“通院治療中”ですが、体調アップダウンが激しいので、今後は“不定期更新”とさせて頂きます。)

では、今後共宜しく御願い致します!

2019年4月26日 devilota

( 画像は自身のInstagramより。)

スキャンダル ( 酷評 ) の先にある物 ……

我が国では先日、“某有名テクノ ミュージシャン”が「 麻薬取締法 」違反で逮捕された際に、同氏が手掛けた音楽作品や出演映画、CM等の取り扱いを巡って、SNS上で多くの議論が交わされたのは記憶に新しいところかと思います。

「 麻薬取締法 」違反に拘らず、法律に反した者は等しく裁判によって裁かれ、相応の罰則(制裁)を受けなければならないのは当然で御座います。しかしながら過去に関わった作品(制作品)は、当人以外にも多くの方々が関わっておりますので、私生活で犯した罪によって、“創作活動上の全作品(制作品)”が否定されてしまう現状には、若干の違和感を感じるのが正直なところであります(飽くまでも主観)。

❇️ 当ブログに於いては、ファッション デザイナーのトム フォードさんと並んで登場回数が最も多い、ファッション フォトグラファーの“巨匠”ブルース ウェーバーさんの場合……………

ブルース ウェーバーさん ( Bruce Weber : アメリカ , 1946〜 )

2017年以降、複数の男性モデルから“セクハラ”で訴えられております。全ての案件が現在“係争中”でありますので、私の様な“法律ド素人”が、現時点でソノ件に関して語るのは敢えて差し控えさせて頂きます。

今現在のブルース ウェーバーさんは、ファッション関係出版社として“世界最大手”である「 コンデナスト パブリケーションズ ( Condé Nast Publications : アメリカ , 1907〜 ) 」さんから所謂“出入り禁止”となっており、加えて広告etc.アドバタイジング フィールドでも“最前線”から遠ざかっております。

私の記憶が正しければ、2017年に発表されたヴェルサーチ ( VERSACE ) の香水「 DYLAN BLUE POUR FEMME ( ディラン ブルー プー ファム ) 」プロモーション ヴィジュアルが、ブルース ウェーバーさんにとって“メジャー キャンペーン最後の作品”かと……………

『 VERSACE DYLAN BLUE POUR FEMME 公式プロモーション ムービー / 監督 : ブルース ウェーバー ( 2017 ) 』

上記広告写真&プロモーション ムービーに共通する特徴。

❇️ 極めて“ストレートでシンプル”な映像表現。

❇️ 世界最先端のファッション フォトグラフ(ムービー)であるにも拘らず、そこはかとなく漂う“古き良きアメリカの雰囲気”。

❇️ “程良い緊張感と曖昧さが同居する”美しい世界観。

こんな映像美を確立出来るクリエイターは、21世紀の今日でさえ、“地球上でブルース ウェーバーさん只一人”ではないでしょーか?……………

世界中の若手ファッション フォトグラファーが改めて“お手本”とし、再考するべきファッション フォトグラファーの筆頭だと考えます。

例えば……………

変態オッサンにとって最近の小説や脚本は、“起.承.転.転.結”のストーリー テリングが多過ぎると感じますし、最近のファッション フォトグラフは、“過度なCGリタッチ”が多過ぎると日々感じております。つまり、常に何かが“余分”なのでありまして、“もっとストレートに表現して欲しい”と感じる機会が、ヒジョーに多いのであります。

対して……………

1980年代に黄金期を迎え、今尚“世界の頂点”に君臨し続けるブルース ウェーバーさんの様なクリエイターは、何故か“現代作家にはない香り”が致しますし、おそらくソレが、“一度嗅いだら忘れられない良い香り”なのだと思います。

ところで……………

他界した父親は生前「犬好きに悪い人は居ない。」と言っておりました。

『 トゥルーへの手紙 ( A Letter to True ) / 監督 : ブルース ウェーバー ( 2004 ) 』

( ブルース ウェーバーさんが、自らの愛犬に想いを綴った映画。)

❇️ “愛犬家”としても知られるブルース ウェーバーさんには、一日も早く“最前線”に戻って頂きたいと切に願います!

( 画像は全てネットから拝借。)

Sustainable Fashon ( 持続可能なファッション ) ……

例えファッションに興味が無い方でも、私と同世代(50代)もしくはソレ以上の方であれば、“ステラ マッカートニー(Stella McCartney)”という名前を聞いて、“ひょっとして?”と思うに違いありません……………

御察しの通り、ビートルズのフロントマンだったポール マッカートニーさん ( 本名 “Sir” James Paul McCartney : イギリス , 1942〜 ) の娘さん(次女)で御座います。

ステラ マッカートニーさん ( 本名 Stella Nina McCartney : イギリス , 1971〜 )

12歳頃からデザインに目覚めたステラ マッカートニーさんは、僅か15歳で“パリの一流メゾン” Christian Lacroix ( クリスチャン ラクロワ ) に入店。パリコレ等で貴重な経験を積んだ後は、ロンドンに戻ってサヴィル ロウで“メンズ テーラード スーツ”の基礎を学びました。

1995年、先日御紹介した故アレキサンダー マックイーンさんと同様に、「 セントラル セント マーチンズ 」卒業作品で一躍有名になった彼女は1997年、“パリの名門” Chloé ( クロエ ) のチーフ デザイナーに抜擢(何と“故カール ラガーフェルド先生”の後釜として)。

2001年、自身のシグネチャー ブランド 「 Stella McCartney ( ステラ マッカートニー ) 」でパリ コレクションに初参加。現在に至ります。

『 Stella McCartney / 2019〜2020 Autumn & Winter Collection in Paris 』

経歴並びに功績を見る限り、正にアレキサンダー マックイーンさんに勝るとも劣らない“天才デザイナー”であります。加えて、自分のヴィジョンを短期間で具現化する行動力は、ビジネス センスにも秀でた証拠であり、謂わば“トム フォードさん的プロデュース力”さえ持ち合わせております。

しかしながら本日は、ステラ マッカートニーさん“デザイナーとしての才能”ではなく、“人間としてのポリシー”に関するお話をさせて頂きます。

上記2点は「 Stella McCartney ロンドン本店 」の店内。

数点のポイントが御座いまして……………

❇️ 1 ) 壁には、混凝紙(こんくりがみ)と呼ばれる“リサイクル壁紙”を使用している。

( 原料は「 Stella McCartney ヘッドオフィス 」から出たシュレッダー書類。)

❇️ 2 ) 殆どの家具には、“リサイクル クッション材”を使用している。

❇️ 3 ) マネキン人形には、“サトウキビ由来バイオ プラスチック”を使用している。

❇️ 4 ) 外壁は、“解体ビルから出た古いコンクリート”を使用している。

つまり、“トップモードの旗艦店”にも拘らず、“環境への配慮”が徹底されているのであります。

過去にも“環境問題”を提起するデザイナー(ブランド)は数多く存在致しましたし、天然皮革製品の自粛をアピールする企業(メーカー)も珍しくありませんが、ステラ マッカートニーさんの“主張及び行動”は一味も二味も違います(以下引用)。

【「ステラ マッカートニー」が“ファー フリー ファー”の米商標登録を目指して活動中 】( WWD JAPAN.com )

「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、フェイクファーを使用したアパレルやハンドバッグ、アクセサリー類を“ファー フリー ファー(FUR-FREE FUR)”製品と呼んで米国での商標登録を目指しているが、その道が開けそうだ。

米国特許商標庁は、「商標登録に値するほどの特徴がない」として同ブランドの申請を却下したが、商標登録に関する訴訟の審理を行う行政裁判機関である商標審判部が3月29日の審判でこれを覆した。商標審判官のトーマス・ショー(Thomas Shaw)は、「“ファー”という言葉が1つのセンテンス内でリアルファーとフェイクファーの両方の意味で使用されており、矛盾があるところが特徴的だ」と述べた。( 2019年4月8日 )

ステラ マッカートニーさんが提唱する「 ファー フリー ファー ( FUR-FREE FUR ) 」は、直訳すれば“本物の毛皮を使用していない毛皮”であります。

( 因みに、我が国の慣例では人工皮革も“Leather”という表示が許されており、天然皮革は“本皮”又は“Genuine Leather”と区別するのが一般的。)

使い古された“フェイクファー”よりも、聞き慣れない“ファー フリー ファー”というワードは、良い意味で“耳に残る”誠に斬新な商標で御座います。

考えてみれば、ファッションは“最も身近な芸術”であり、未来永劫に続くべき“人類の財産”でもあります!


『 Stella McCartney / 2019〜2020 Autumn & Winter Collection in Paris 』

❇️「 Sustainable Fashion ( 持続可能なファッション ) 」の為には、ステラ マッカートニーさんの様な方が是非とも必要なのでは?と、改めて実感した変態オッサンでありました………



( 画像は全てネットから拝借。)

過ぎ行く「 平成 」……

天皇陛下の退位(本来ならば“譲位”と表現すべき)に伴う新元号「 令和 ( Reiwa ) 」が発表されました。

当ブログ運営中に“元号が変わる機会”は滅多に御座いませんので、本日は“「 平成 」30年間”を私なりに振り返ってみたいと思います……………

思い起こせば「 平成 」がスタートした1989年は、私が結婚した年でありました。( 因みに、結婚式を予約した某ホテルから事前に「万が一、結婚式直前に天皇陛下(昭和天皇)が崩御された場合は、お式の演出etc.に関して若干変更させて頂くかも知れません。」的な内容を、担当者の方から伝えられたのを覚えております。)

「 平成 」という元号は、“平和で優しさに満ちた時代”をイメージさせますが、今振り返ってみれば“個人的”にも、そして“国内的”にも、誠に残念ながら“災いに満ちた苦難の時代”だった様に感じます……………

❇️ ー 1995年 ( 平成7年 )「 阪神、淡路大震災 」発生 ー

大阪電通さんのお仕事が進行中でありました私は、打ち合わせ等で頻繁に大阪、神戸を訪れておりました。「 阪神、淡路大震災 」発生当日、大阪電通さんから「本日、予定通りPPM(最終段階の打ち合わせ)を行いますが、御存知の様に新幹線は使えませんので、飛行機でいらっしゃって下さい。」との連絡がありました。

大阪入りして、待ち合わせ場所だったホテル ラウンジに到着すると、天井は常に余震で揺れており、現れたプロデューサーさんが「実は未だ当社スタッフや、クライアントさんの安否確認が出来ない状態であります。誠に申し訳御座いませんが、本日のところは、このまま東京にお帰り頂けませんか?」との事……………

ホテル ラウンジのディスプレイに表示される“地震による犠牲者数”を見て、“現実とは信じ難い大惨事”の中、ただ呆然と立ち尽くすだけでありました。

❇️ ー 1996年 ( 平成8年 ) 「 NY エージェント廻り 」 ー

複数のエージェントさんから所属を打診されましたが、条件であった“当面の生活費として5万ドルを準備する”が果たせず、ニューヨークでの活動を断念。

❇️ ー 1997年 ( 平成9年 )「 離婚 」ー

❇️ ー 1998年 ( 平成10年 ) 「 破産 」ー

❇️ ー 1999年 ( 平成11年 ) 「 ヘアメイク廃業 」ー

❇️ ー 2009年 ( 平成21年 ) 「 母親他界 」ー

❇️ ー 2011年 ( 平成23年 ) 「 東日本大震災 」発生ー

“ヘアメイク破産廃業”後、アルバイトで生計を立てていた私は「 東日本大震災 」発生当日、大井埠頭の作業現場から品川駅迄、バスで“約2時間(通常は約20分)”掛かって到着した後、“約3時間”も歩いて桜新町のアパートに帰宅致しました。道中、様々な店舗のウインドーに“トイレ貸します”や、“道案内出来ます”との張り紙がありました。

道玄坂では“水商売らしきお姉さん達”が、「簡易トイレをお配りしています。数に限りが御座いますので、女性の方優先で御願い致します。」と声を限りに叫んでおり、三軒茶屋では“予約が取れない人気レストランの店員さん”が、「無料のコーヒーは如何ですか?先は長いのでココらで一息入れませんか?」とコーヒーを勧めてくれました……………

“東京って捨てたもんじゃない”と再確認した日。

❇️ ー 2013年 ( 平成25年 ) 「 父親介護 」開始 ー

❇️ ー 2014年 ( 平成26年 ) 「 父親他界 」ー

❇️ ー 2018年 ( 平成30年 ) 「 北海道胆振東部地震 」発生 ー

人生初の“41時間連続停電”を経験。

❇️ ところで……………

おそらく現在“独自の元号”を採用している国は、世界中でも我が国だけかと思われますが、21世紀の今日に於いては、西暦に統一した方が“あらゆる意味で合理的”なのは間違いありません。

政府関係者の方曰く「元号は天皇陛下の“おくり名”にもなるので不可欠な存在である。」との御見解でありますが、ソレならば天皇陛下が崩御された後、又は退位(譲位)された後の“お呼び名”として使用するべきだと考えます。


❇️ しかしながら……………

せめて「 令和 」という新時代が、“幸多く、災いが少ない時代”であります事を、心から願う変態オッサンでありました!

( 画像1〜5、7は自身のInstagramより。画像6はネットから拝借。)