1980年代、主にパリを拠点に活躍した有名ファッション フォトグラファーによる使用機材、主なメーカー別シェア一覧。
✳ 35ミリ カメラ …… Nikon ( ジャパン ) : 約100%
✳ 中判 カメラ …… HASSELBLAD ( スウェーデン ) : 約90% / PENTAX ( ジャパン ) : 約10%
✳ 大判 カメラ …… Sinar ( スイス ) : 約100%
( 以上DEVILOTA実体験による。)
当時仲の良かった某スイス人ファッション フォトグラファー曰く「昔のクロサワ映画に、Nikon ファクトリー(旧 日本光学工場)が登場するんだけど、職人達が皆“馴染みのない道具”を使っているんだよ。何故ならNikonは、カメラを製造する以前に“そのカメラを製造する為の道具”から造ってるって訳さ。そんなメーカーにLEICAが敵うハズないよね。」との御言葉。パリ時代には「Nikonはカメラのポルシェだ。」「Nikonは正にキング オブ 一眼レフだ。」とのフレーズを何度も耳に致しました。
そんな“Nikonさん&SONYさん”は、パリの外国人であった私にとって誠に輝かしい“ジャパニーズ プライドのヘッドライナー”でありましたが(以下引用✖️2)……………
【 ニコン、高級コンパクト「DL」シリーズの発売を中止 】(日経トレンディネット)
「DL」シリーズは、現在デジカメ市場で人気がある1型の撮像素子を搭載する高級モデル。ソニー「Cyber-shot DSC-RX100」「同DSC-RX10」シリーズなどのライバルという位置付け。“ニコンの高級コンパクト”としてファンの期待は大きかっただけに残念だ。発売中止の理由は、「お客様にご満足いただける商品とすべく、全力をあげて開発に取り組んでまいりましたが、開発費が増加したこと、および市場の減速に伴う販売想定数量の下落等も考慮し、収益性重視の観点から、発売中止を決定いたしました」(ニコンの広報資料より転載)という。(2017年2月13日)
【 ニコン、希望退職に1143人応募 想定上回る 】(日本経済新聞)
ニコンは13日、2月10日までに実施した希望退職者の募集結果を発表した。当初は1000人程度の応募を想定していたが、応募者は1143人となり、想定を上回った。一部グループ会社を除き、3月31日付で応募者は退職する予定。希望退職者募集の対象はニコン本体と国内グループ会社。応募者に対しては特別加算金を通常の退職金に上乗せして支払う。希望者に対しては再就職支援も実施する。これらの希望退職に関連する費用については2017年3月期に約167億円の特別損失を計上する。(2017年2月13日)
因みに私は、2000年代になって我が国にもスッカリ定着した“企業にとって最も大事な存在は株主である”という言葉が好きではありません。企業にとって最も大事な存在はお客様であり、2番目に大事な存在は社員さんであり、3番目に大事な存在が株主さんだと私は考えております。
私が思うNikonさんという企業は“クラフツマンシップの匂い”が致しますし、チョットだけ“マニアックなイメージ”が付き纏います。ソノ“匂いとイメージ”は自動車メーカーに例えるならば決してTOYOTAさんではなくHONDAさんであり、PCメーカーに例えるならば決してDELLさんではなくAppleさんであります。つまり直接的なライバルである最大手Canonさんとは、ソノ目指すベクトルや経営理念etc.は全く違うべきなのであります。
よってNikonさんに於かれましては……………
先ずは企業規模を縮小して頂き、“お客様並びに社員さん真のニーズ”を踏まえた上で今一度「 モノ造りの原点 」に回帰し、そして改めて“クラフツマンシップ溢れる企業”を目指して頂きたいと切に願います!
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『 The Bridge Of Madison County ( マディソン郡の橋 ) / クリント イーストウッド監督 1995 ( 米 ) 』
『 Blow Up ( 欲望 ) / ミケランジェロ アントニオーニ監督 1967 ( 英、伊合作 ) 』
ところで私は、Nikonさん製D300とD60(共に10年落ち)を所有しておりますが、SNS上に投稿する写真も友人メールに添付する写真も、この5〜6年間は“全てiPadもしくはiPhoneで撮影”しております。
そこで今週末は、久し振りに「愛機D300(愛称“スヨンちゃん”)でスキャンダラスな写真でも撮ろーかな?」と計画中の変態オッサンでありました……………
( 写真は共にネットから拝借。)
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