世界公認 ……

昔の飲み仲間で、ロンドンと東京を往復していたイギリス人のお方がおりました。

20年近く前のお話でありますが、彼と六本木で飲んでおりましたら……………

「ジャパニーズは外国の情報に長けているけれども、肝心な“自国の偉人”を知らない場合が多い。例えば今、ロンドンやパリのファッショナブルなBARで“好きなジャパニーズ ミュージシャンは?”と訊ねたら、おそらく殆どの人が、BOOM BOOM SATELLITESもしくはBONNIE PINKと答えるに違いない。ところが先週、六本木で周りのジャパニーズにソノ話をしたら、何と彼等はBOOM BOOM SATELLITESもBONNIE PINKも知らなかった。コレって、オカシイと思わないかい?だって、自国の有名ミュージシャンだぜ。」との御言葉。

BOOM BOOM SATELLITESのヴォーカリスト、川島 道行さん(残念ながら2016年に他界)は、英語のネイティブ スピーカーではありませんでしたが、全ての楽曲を英語で作詞し、欧米人ネイティブ スピーカーから「スンナリと耳に入って来るクールな歌詞。」と評価されました。加えて、メロディー並びにリズムもオリジナリティーが高かったBOOM BOOM SATELLITESさんは、言ってみれば充分な“世界品質”を持っていた訳であります。対するBONNIE PINKさんの世界観と音楽性も又、誰にも似ていない“オンリーワンの魅力”に溢れていた様に思います。

 

時代は変わりまして……………

記憶に新しいところでは、BABY METALさん(ガールズ ダンス&ヴォーカル ユニット)が、楽曲に英語歌詞を用いなくとも、ジャパニーズ ポップ カルチャーを前面に押し出したパフォーマンスと確かなスキルによって、欧米の音楽ファンのみならず、多くの“大御所ロック スター”さえも虜にしてしまい、ココ数年“欧米で最も有名なジャパニーズ ミュージシャン”として定着した感があります。

 

そこで本日は、某アメリカ人メル友が今ハマっている“ジャパニーズ ガールズ バンド”を御紹介致します。

先ずは、先入観なしに以下のビデオ クリップを御覧頂きたいと思います。

 

 

『 Choose Me / BAND-MAID  2017 』

 

 

“コンセプト一目瞭然”のBAND-MAIDさん。

過去に秋葉原「 メイド喫茶 」で働いていた中心メンバーのMIKU ( 小鳩 ミク ) さんが、“メイド ファッションとロックを組み合わせたら面白い”との発想で結成して、2013年にメジャー デビューした5人組ガールズ ロック バンドであります。

 

 

 

 

注目すべき点は、“コンセプト先行のプロジェクト バンド”かと思いきや、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムが極めて高レベルで融合されており、デビュー5年で既に“円熟期”の貫禄さえ感じられます。2016年にはイギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペインetc.ワールド ツアーを敢行して、ヨーロッパ 音楽専門チャンネル等で大きく取り上げられました。

 

 

SAIKIさん ( ヴォーカル )

MIKUさん ( ギター、ヴォーカル )

KANAMIさん ( ギター )

MISAさん ( ベース )

AKANEさん ( ドラムス )

 

 

SAIKIさんの力強いヴォーカルは、“テヨンさん(少女時代)”を彷彿とさせる本格派でありますし、ツイン ギターの厚みと小気味良いドラムス、的確なベース ラインは、“70年代アメリカン ロック”を彷彿とさせる存在感で御座います。

しかも、そんな真面目で上質なサウンドにも拘らず、ライブ活動を「 お給仕 」と呼び、ファンを「 御主人様 」と呼ぶ“ジャパニーズ コンテンポラリー”な演出……………

 

某アメリカ人メル友が、スッカリ“骨抜き状態”にされてしまったのも頷けます。

 

 

 

 

かつて我が国のミュージシャンが、世界を目指して言語、文化、技術、感覚、環境の違いによって挫折した時代が御座いました。

インターネットの普及は情報の時間差を解消し、“アジア人のデメリット”が昔に比べて激減した事も重要なアドバンテージではありますが、世界に認められるには、やはり“誰にも似ていない独自性”が必須条件かと……………

よって、昨今のヤング ジャパニーズ ミュージシャン、とりわけガールズ グループの大躍進には、心から“アッパレ”と叫びたくなります!

 

“長生きして良かった”と改めて実感した変態オッサンでありました。

 

 

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

黄金比 ……

1970年代、私が中学生だった頃のお話。

父親の知人(札幌在住)が「 TOYOTA  2000GT 」を所有しておりました。全世界でたった220台しか発売されず、最近のアメリカ オークションに於いては度々“オーバー1億円”で落札されている、正に我が国が世界に誇る“幻の名車”で御座います。

クルマ好きだった私は、父親を通して熱心に頼んだ結果、夏休みに1度だけ乗せて頂ける事となりました。

そもそも「 TOYOTA  2000GT 」はエンジン製作、内外装デザインその他を終始YAMAHAさん主導で敢行されたプロジェクトであります。故にYAMAHA(日本楽器)さん手作業によって磨き上げられたウッドパネルは誠に美しく、何もかもが当時の他ジャパニーズ カーと比べて、明らかに“ケタ違いのスーパー スポーツカー”でありましたが、パーキング ブレーキが甘くて(本来の特長なのか個体差なのかは不明)、坂道に駐車する際にはオーナーのお方が必ず前輪を斜めにしていたのと、クルマ全体のイメージに対して“タイヤが細くて貧弱だった”のを、今でもハッキリと覚えております……………

 

 

「 TOYOTA  2000GT , 1967〜1970 」

 

 

唯一のジャパニーズ ボンドカー、最高速度 世界記録更新etc.といった華々しい栄光は、今更説明の必要もないかと思われますが、中学生だった私の記憶に刻まれたのは、野崎 喩(ノザキ サトル)さんデザインによる、何とも美しい“ロング ノーズ&ショート デッキ”プロポーションでした。

FR(フロント エンジン リヤ ドライブ)レイアウトがポピュラーだった時代、ソレは“スポーツカーを象徴するシルエット”だったのであります。

 

 

「 FERRARI  365GTB/4 ( デイトナ ) , 1969〜1973 」

 

 

ソノ後、スーパー スポーツカーはMR(ミッド エンジン リヤ ドライブ)レイアウトがポピュラーになり、残念ながら“ロングノーズ&ショート デッキ”プロポーションは次第に姿を消してしまいました……………

 

ここで、軽〜〜くオサライさせて頂きます。

 

MRレイアウトが運動性能上ヒジョーに有利であるのは、F1に代表されるトップ カテゴリーのレーシング カーが、おおむねMRレイアウトを採用している点でも明らかでありますが、実際に“シャシーのド真ん中”にエンジンを搭載したならば、ドライバーの居場所がありません。つまりMRの定義は、エンジン大部分(50%以上)が“後輪より前に配置されている”のを意味致します。

という事は、エンジン大部分が“前輪より後ろに配置されている”のと、重量バランスは大差ない訳であります(所謂“フロント ミッドシップ ”)。

因みにコノ“フロント ミッドシップ”という発想は、Mercedes-BenzさんとBMWさんが長年パワー プッシュしている方式で御座います。

 

確かにMRレイアウトは、何にも変え難いハンドリングを実現してくれますが、結局のところは“好みの問題” であり、むしろ昨今のスーパー スポーツカーはFRレイアウトに回帰する傾向が御座います……………

 

 

「 ASTON MARTIN  One-77 , 2010〜2011 」

「 FERRARI  F12 berlinetta , 2012〜 」

「 Mercedes  SLR Stirling Moss , 2009〜2010 」

 

 

余談でありますが、変態オッサンの愛用車「 BMW Z3 」もFR“ロング ノーズ&ショート デッキ”の部類に入ります。

購入直後は、公共駐車場のタイヤ止めにフロント スポイラーをゴリゴリ擦りましたが(DIY塗装済み)、取り回しに慣れてしまえばノー プロブレムであります。

 

 

最近は“寒くても無理してオープン走行”、レトロ ビューティーな「 BMW Z3 」。

 

 

やはりスポーツカーにとっては、“ロング ノーズ&ショート デッキ”が黄金比であり、永遠に色褪せない“理想プロポーション”なのでは?……………

 

人間に例えるならば、“脚がキレイで魅力的な女性”だと私は考えます!

 

 

最近は“TV、雑誌、ファッション ショーで大活躍”、ヘルシー ビューティーな朝比奈 彩 ( アサヒナ アヤ ) さん。

 

 

ところで、1985年にパリのアパートを一旦引き払って帰国する際に、お世話になった方々の挨拶廻りをしておりましたら、コンコルド広場で赤の「 TOYOTA  2000GT 」を拝見致しました。

「 TOYOTA  2000GT 」の希少性を考えれば、もう2度とお姿を見る機会はないでしょう。

 

まるで“札幌で知り合った女性にパリで再会”した気分で御座いました……………

 

 

コンコルド広場 ( Place de la Concorde 75008 Paris , France )

 

 

 

 

 

( 写真1〜9、11、12はネットから拝借。写真10は自身のインスタグラムより。)

 

明暗を分けた盟友 ……

例えば自動車のFERRARIさん、時計のPATEK PHILIPPEさん、カメラのLEICAさんetc.所謂“老舗名門ブランド(メーカー)”は、紆余曲折を乗り越えて現在に至っている訳でありますが、最も重要なファクターは“時代に合わせて変化(進化)する事”で御座いまして、ソレ無くして、次の時代に存続させ“伝統”を死守するのは不可能かと思われます。

エレキ ギターで有名なFenderさんが、高級オーディオやアパレル分野に進出し、徹底したクオリティー コントロール並びにイメージングによって、順調な進化を遂げておりますのは以前お伝え致しました。

ところが、エレキ ギターの盟友Gibsonさんの状況は、Fenderさんと余りにも異なっておりました(以下引用)……………

 

 

【 米楽器メーカー ギブソンが倒産する可能性は? ギターを取り巻く音楽業界の“今”を読み解く 】( Real Sound )

2018年2月、アメリカの楽器メーカーであるギブソンが、倒産する可能性に直面しているという報道は、ギターファンのみならず多くの音楽ファンを驚かせた。2月19日付の「ナッシュビルポスト」によれば、今年8月はじめに3億7500万ドル(約400億円)にのぼる負債の返済期日を迎え、さらに状況によっては7月末までに銀行借入金が1億4500万ドル(約155億円)増えることもあるという。(参考記事:Gibson brings back ex-CFO | Nashville Post)

ギタリストのレス・ポールと共同で設計したレスポールモデル(Les Paul Model)をはじめ、フェンダー社(Fender Musical Instruments Corporation)と並んで多くのギタリストに愛されるギターを生み出し、音楽シーンの側にいたことは説明するまでもないだろう。1902年に創業した伝統あるこの偉大なる楽器メーカーの不振は、「若者のロック離れ、ギター離れ」といった近年の音楽シーンの時流を象徴しているというマスメディアの声も少なくはない。反面で、フェンダーの業績は好調であるというし、日本のヤマハ株式会社は先日、アメリカを起点としたギター事業の拡大を発表したばかりだ。ギターを取り巻く楽器業界の今は、一体何が起こっているのか? ユーザーは何を求めているのだろうか? ( 2018年4月18日 )

 

 

Gibsonさんに於かれましては、我が国のONKYOさんとTEACさんを事実上買収した件(2012年〜2013年)が記憶に新しいところであります。よってFenderさん同様に、経営状態が順調であり次のフェイズに移行中である。と、勝手に思っておりましたが、実情はヒジョーに厳しい経営難に追い込まれており、某アメリカ人メル友によれば「残念ながらGibsonというメーカーは、夏には既に存在していないかも知れない。」との御言葉。

 

 

「 Gibson  Les Paul 」

「 Gibson  SG 」

「 Gibson  Flying V 」

「 Gibson  Explorer 」

 

 

ロックに興味がないお方であっても、誰もが御存知であろう上記商品群は正に“エレキ ギターのマスター ピース”とも呼べる逸品で、当然ながら超一流ギタリストさん御用達で御座います。

 

 

かのジミー ペイジさん ( 元 Led Zeppelin ) や……………

プレイスタイル&ファッションが個性的なスラッシュさん ( Guns N’ Roses ) や……………

スティーブン タイラーさんとの不仲説が囁かれるジョー ペリーさん ( Aerosmith ) や……………

羽生結弦さんで御馴染み「 パリの散歩道 ( Parisienne Walkways ) 」の故 ゲイリー ムーアさんや……………

 

 

代表モデル“レスポール”だけに限っても、コレ程のスーパー ギタリストさんから圧倒的に支持されております。

つまりGibsonさんは、ピアノ メーカーで云えばスタインウェイ ( Steinway & Sons : アメリカ , 1853〜 )さんやベヒシュタイン ( Bechstein : ドイツ , 1853〜 )さんライクな“グレイト メーカー”と言っても差し支えない存在。

 

 

 

 

カルヴィン ハリスさんの様な“DJ兼プロデューサー”が、トップスターとして君臨する現代のミュージック シーン。

“ギター ヒーロー”で思い浮かぶのは、スラッシュさんが最後ではないかと感じます。確かに記事でも指摘されている通り、若者の“ロック離れ&ギター離れ”は時代の象徴であります。しかしながら、ライバル ギター メーカーのセールスが好調な点を考慮するならば、やはりGibsonさんの戦略が、時代のニーズに対してベクトルがズレていたと言わざるを得ません……………

但しGibsonさんが消滅してしまうのは、ロック界のみならず音楽業界にとって“極めて重大な損失”で御座いますので、誠に僭越ながら、変態オッサンからひとつ提案させて頂きます。

 

✳ Gibsonユーザーである有名ミュージシャンの方々出資による「 ( 株 ) スーパー ギタリスト オールスターズ ( 仮称 ) 」を設立して、Gibsonさんの筆頭株主となって実効支配し、今後も経営継続するのが宜しいかと思います!

 

 

 

では最後に、“代表取締役就任予定(?)”のスラッシュさんが、Gibson レスポールを低く構えてカッコ良〜〜く登場する「 Dream On 」を御堪能下さい ( スティーブン タイラーさんのYAMAHA グランド ピアノにも御注目 )。

 

 

https://youtu.be/JaQRckJp58c

『 Dream On / STEVEN TYLER feat SLASH  2014 』

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

皇帝 ……

パリ時代、大変お世話になったファッション デザイナーの高田賢三さんは、70年代〜80年代パリコレのステージに“象”を登場させたり、我が国が世界に誇る“YMOさん”をライブ パフォーマンスに起用したりetc.“ドラマティック&スペクタクル”なステージングを展開して、パリコレに新しい価値観を誕生させました。

ソノ後、様々なデザイナーさんが“特異な発表会場”や“奇想天外な演出”によって、“モードの頂点”パリコレを舞台に、世界中から集まった観客を愉しませてくれたので御座います。

ところが90年代以降は、景気の変動やプレタポルテ(高級既製服)市場のポジショニング変化も相まって、パリコレの演出や発表されるコスチュームはより“シンプルでスタティック”な方向に舵を切りました。

 

率直に云えば“ネタ切れ状態”でもあったと思われますが、“トップモードの大御所”CHANELさんにとって、ネタはまだまだ尽きていない様であります(以下引用)。

 

 

【 グランパレが「シャネル」の森に! 2018秋冬プレタポルテコレクションに豪華セレブが集結 】( ELLE ONLINE )

現地時間3月6日(火)、「シャネル」が2018秋冬コレクションを発表。会場となったグランパレには、客席やランウェイ一面に枯葉が敷き詰められ、落葉した木立ちが連なる幻想的な森が出現。メゾンを象徴するモノトーンの世界観に落葉のような赤褐色や黄褐色、苔や針葉樹の葉のようなグリーン、樹皮のようなブラウンが加わり、さらに葉のモチーフのジュエリーボタンや木々の年輪のようなパターンなど、美しい自然のエレメンツを取り入れたコレクションでオーディエンスを“シャネルの森”の世界に誘った。( 2018年3月8日 )

 

 

『 CHANEL :  FALL and WINTER ( 2018 – 2019 ) Paris Collection 』

 

 

念の為に補足させて頂きますと、上記映像は決してブローニュの森で開催されたコレクションではありません。

グラン パレ(パリ8区にある大規模展示場)に、大量の枯葉や植物を用いて人工的に造った“CHANELの森”で御座います……………

 

 

 

 

ネイチャー感満載な会場で観る“王道トップモード”は、さぞかし圧巻で素晴らしい異次元トリップだったと容易に想像出来ます。

 

 

 

 

ところで、コノCHANELさんを1983年から35年間も率いておりますのは、かの有名なカール ラガーフェルド ( 本名 Karl Otto Lagerfeld : ドイツ , 1933〜 ) 先生。

ファッション デザイナーとしてCHANEL、FENDI、そして御自身のシグネチャー ブランドを統率する他に、写真家、音楽プロデューサーとしても超一流の正に“天才マルチ クリエイター”であります!

 

 

1954年、「 国際羊毛デザイン コンテスト 」“コート部門”で優勝した時のお姿。

1983年、CHLOÉ 在籍時のお姿。

 

 

実は、1971年にココ シャネル ( 本名 Gabrielle Bonheur Chanel : フランス , 1883〜1971 )さんが亡くなって以来、CHANELさんは長らく“冬の時代”が続きました。そんな名門を復活させたのがカール ラガーフェルド先生でありまして、“外国人が老舗メゾンを再生した”という業績に関しましては、当ブログ有名人である、トム フォードさん(元GUCCI)の先輩とも云える存在で御座います。

35年間もトップ メゾンのデザイナー(クリエイティブ ディレクター)を担当して、しかも常に“高評価並びに高セールス”を維持するのは、もはや人間業の領域を遥かに超越しており、カール ラガーフェルド先生は、謂わば“生きながら神格化されたブランド”なのであります。

 

 

最近のお姿(本年9月10日で御歳“85歳”)。

 

 

そんなカール ラガーフェルド先生。

当然ながら“名言(迷言)”のレパートリーも数多く、ココに極一部を御紹介させて頂きます。

 

✳「 私は生きるレーベルだ。名前は“レーベル フェルド”、ラガーフェルドではない。」

「 私を服に例えるならば白いシャツだ。何故なら“非の打ち所がない”から。」

「 ロングヘアは絶対に切らない。何故なら“私のロゴ”だから。」

 

 

 

 

因みに変態オッサンは、1985年に一度だけカール ラガーフェルド先生にお会いした経験があります。

当時はドイツ人の友人が何人もおりましたが、カール ラガーフェルド先生のキョーレツな第一印象は……………

_ “エッ、こんなドイツ人も居るの?” _

 

ソレが“何を意味するか”は、皆さんの御想像にお任せ致します。

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

ハイパー フェミニズムの台頭 ……

“女性蔑視”との理由によって、今シーズンから正式に廃止されたF1の「 グリッド ガール 」に関しまして、当ブログ及びプロデューサーの“秀津風親方さん”が、決定に対して大反対である旨は以前お伝え致しました。

 

主な理由は……………

「 グリッド ガール 」を女性蔑視として廃止したならば、フレンチ カンカンやポール ダンス、挙げ句には“世界的権威のあるミス コンテスト”さえも廃止されてしまうのでは?との危惧があるからで御座います。

云うまでもなく“セクハラ”は重大犯罪ですので、確固たる態度で対抗するべきであります。しかしながら“差別”と“区別”は異なりますし、ある種の伝統行事で行われて来た“慣例”と、現在発生中の“社会問題”を同じ土俵に上げるべきではありません。ところが、所謂“#metoo ムーブメント(セクハラ経験等をSNS上で告白する運動)”がワールドワイドに拡散する過程で、本来ならば該当しない事例までもが、それらと同一視されてしまっている感があります。

 

「 グリッド ガール 」という職業は、長年に渡って“F1(モーター スポーツ) エンターテイメントの一部”として親しまれ、もはや風物詩とも呼べる存在として定着しているにも拘らず、公然と“セクハラ扱い”してしまうのは「 グリッド ガール 」さん達に極めて失礼だと思います。

 

 

 

 

モーター スポーツ(特にF1)は、純粋なスポーツとしての“競技性”とロック フェスティバル的な“エンターテイメント性”を兼ね備えており、例えるならば、「 グリッド ガール 」をパートとして構成するサーカスの様なライブ パフォーマンスだと考えております。

つまり「 グリッド ガール 」さんは、F1 サーカスに於ける“華”なので御座います。

 

同様の考えをお持ちの方々が、F1当事者にもいらっしゃる事が判明致しました(以下引用)……………

 

 

【 廃止されたグリッドガールが、伝統のF1モナコGPで1戦のみ復活 】( CARVIEW!)

モナコ自動車クラブは、5月末のモナコGPでグリッドガールを復活させることで、F1の新オーナーであるリバティ・メディアと基本合意に達したことをこのほど明らかにした。
リバティ・メディアは「F1の価値や社会常識に適合しない」として、今季からグリッドガールを廃止すると発表。開幕戦オーストラリアGPでは、代わりにグリッドキッズが登場していた。今後も毎グランプリそうなるはずだったが、唯一モナコGPがそれに異議を唱えたことになる。( 2018年4月6日 )

 

 

因みにF1業界では、「モナコの1勝は他サーキット数回分に匹敵する。」とも言われております。つまりF1モナコ グランプリは、伝統と格式を併せ持った極めて“スペシャル グランプリ”なので御座います。

(( 余談ですが私は、かつて結婚した際(1989年)に新婚旅行を兼ねて『 F1 GRAND PRIX in MONACO 』の観戦計画を企みました。そこで、モーター スポーツ関係者にチケットをお願いしたところ「“パドック パス付観戦チケット”をお2人分御用意出来ます。但し期間中は航空チケット、ホテル、レストランetc.が通常料金の数倍となりますので、よって3泊5日の滞在費用が“◯百万円”程掛かりますが、それでも宜しいでしょーか?」とのお電話が……………

全く宜しくないので丁重にお断りしましたが、結局8年後にアッサリ離婚してしまったのを考えれば、アノ時にお断りして正解だったと思っております。))

 

そんな“スペシャル グランプリ”のアピールに勇気付けられたのか、後日更にこんな記事を発見(以下引用)。

 

 

【 シンガポール&ロシアGP、”グリッドガール復活”に向けてリバティと交渉。航空会社の支援を受けるグランプリはグリッドガール必須か 】( motorsport.com )

F1のプロモーターがリバティの政策を変えようとしている理由のひとつには、スポンサーからのプレッシャーがある。特に航空会社からの支援を受け、キャビンアテンダントの制服を着た女性たちがグリッド上に登場するグランプリでは、その傾向が強いようだ。
その点モナコは特別なケースであり、今回の件に関しても他のサーキット以上に状況をコントロールしている。だがその他のサーキットもすでにリバティに対して働きかけを行っている。( 2018年4月8日 )

 

 

モナコさん、シンガポールさん、ロシアさん、この度は“何ともブラボーな御決断”誠に有難う御座いました!

そもそも、冠スポンサーさん等の御要望で「 グリッド ガール 」廃止に異論が唱えられるのは予想された事態であります。

ましてや、F1を運営しているリバティ メディアさんは“超一流 TV関連企業”ですから、今回の廃止騒動は“頻発したセクハラ事件”対策としての、点数稼ぎライクなパフォーマンスだったと感じるのは、はたして私だけでしょーか?……………

 

 

 

 

何れにしても、車体レギュレーションの熟考とか、年間総開発費の上限検討とか、ファン フレンドリーな多種多様サービスとか、他にもっと“プライオリティーの高い重要事項”が山積みかと思われます……………

 

 

『 FERRARI : SF71H  2018 』

『 Mercedes – AMG : W09  2018 』

『 Toro Rosso HONDA : STR13  2018 』

 

 

大変失礼ながら、“「 グリッド ガール 」は女性蔑視だ”と仰っている方々コソが女性蔑視なのでは?との主張もありますので、リバティ メディアさんの決定はチョット焦り過ぎだった気も致します。

 

 

 

 

ところで、ヨーロッパ発祥の「 グリッド ガール 」とアメリカ発祥の「 チアガール 」、前者が女性を敵に回したのに比べて、後者は女性に支持されております。

もしかしたら、両者には“宗教観”や“人生観”に基づくヨーロッパとアメリカのディープな相違点があるのかも知れません……………

 

以上、“「 グリッド ガール 」さん大好き”な変態オッサンの主観で御座いました。

 

 

 

 

( 写真は全てネットから拝借。)

 

 

 

小宇宙 ……

我が国ではCASIOさんの『 G-SHOCK 』に代表される“ソーラー電波式リスト ウォッチ”がスッカリ定着した感があり、よって5〜6年に1度の電池交換さえ行えば、誰もが“1秒の誤差もない正確な時間”を手に入れられる環境にあります。

今後もタイムピース(主にリスト ウォッチ)は、より“多機能なケアレス ツール”に発展すると予測されますが、例えどんなに「 EV ( 電気自動車 ) 」が進化発展を遂げても「 クラシックカー 」の魅力が失われないのと同様に、機械式(自動巻及び手巻き)リスト ウォッチは、永遠に色褪せる事なく輝き続けると思われます。何故ならば“アナログ機械の魅力”は、人間の五感を刺激する“ある種の魔力”を秘めているからで御座います。

 

ところで皆さん、「 複雑時計 ( 又は複雑機構時計 ) 」という言葉を御存知でしょーか?……………

基本的には、以下の3点が“複雑時計3大機構”でありますが、内2機構以上が搭載されたリスト ウォッチは、“グランド コンプリケーション ウォッチ”と呼ばれております。

 

 

✳ 1 ) 永久カレンダー ( Perpetual Calendar )

“閏年や31日未満の月”を、機械が勝手に自動調整してくれる機能。

✳ 2 ) ミニッツリピーター ( Minute Repeater )

ボタンを押すと“時間や分”を鐘の音で知らせてくれる機能。

✳ 3 ) トゥールビヨン ( Tourbillon )

重力脱進機を常時回転させ、時計の“姿勢差によって生じる誤差”を最小限に抑えてくれる機能。

 

 

上記は何も“1700年〜1800年代に必要とされた技術”でありまして、現在は“数千円のデジタル ウォッチ”であっても、3大機構無しに極めて高精度かつ多機能をアッサリ実現しております。但し、そんな現代だからこそソノ様な“特殊技術”は、時計メーカー(時計職人)さんにとって重要アピール ポイントなので御座います。

実は、全てアブラアム ルイ ブレゲ ( Abraham – Louis Breguet : スイス , 1747〜1823 )先生の発明でありますが、特にトゥールビヨンに関しましては、製作可能な職人さんが“世界に十数人しか存在しない”と言われており(“ジャパンが世界に誇る”浅岡 肇さん含む)、別メーカーからリリースされた違う作品であっても、製作した職人さんは同一人物である場合が多く、当然ながら“トゥールビヨン搭載リスト ウォッチ”は、殆ど天文学的お値段になってしまうのであります。

( 因みにアイ キャッチ画像の懐中時計は、そんなブレゲ先生が何とマリー アントワネットさんの御注文で製作したものの、完成時には注文主さんが既に断頭台で処刑されており、残念ながら納品出来なかった“悲運の懐中時計”『 BREGUET : Marie Antoinette No.160  ( 1827 ) 』を、最新技術で忠実に再現した『 BREGUET : Marie Antoinette No.1160  ( 2008 ) 』)

 

 

『 BREGUET : 5347BR / 2A / 9ZU , クラシック グランドコンプリケーション ダブル トゥールビヨン  価格未定 』

『 BREGUET : 7087BR / G1 / 9XV , トラディション ミニッツリピーター トゥールビヨン  ¥53,870,400 』

『 PATEK PHILIPPE : Ref.5175  ¥309,000,000 』

『 PATEK PHILIPPE : 5016A  ¥900,000,000  ( ❇ 某オークションにて、俳優ブラッド ピットさんが落札 ) 』

 

 

“FERRARIさん”どころか……………

 

『 FERRARI : LA FERRARI ( ラ フェラーリ )  約 ¥200,000,000 』

 

“BUGATTIさん”が軽〜〜く買えてしまうコノお値段。

 

『 BUGATTI : CHIRON ( シロン )  約 ¥350,000,000 』

 

 

しかも宝石を散りばめた派手な装飾は一切無し、つまり純粋に“複雑メカの技術代”なので御座います!

更に近年、PATEK PHILIPPEさんやBREGUETさん等の所謂“雲上トラディショナル メーカー”ばかりではなく、カーボンファイバー、チタン、化学繊維を斬新にフィーチャーした“新進アヴァンギャルド ブランド”も登場致しました。

 

高級宝飾デザイナーだったリシャール ミル ( Richard Mille : フランス , 1951〜 )さんが、2001年スイスに創設したRICHARD MILLE。

コンセプトはズバリ“腕時計のF1”。偉大な有名アスリートが商品名となっております。

 

 

『 RICHARD MILLE : RM53-01 , パブロ マクドナウ  ¥110,484,000 』

『 RICHARD MILLE : RM70-01 , アラン プロスト  ¥101,520,000 』

『 RICHARD MILLE : RM27-03 , ラファエル ナダル  ¥96,120,000 』

 

 

東京に住んでおりました頃、何度かPATEK PHILIPPEさんetc.製トゥールビヨンを“腕に当てさせて頂いた経験”がありますが、重力脱進機が回転する様子は誠に圧巻で御座いまして、まるで腕に“小宇宙が出現したかの如き興奮”と、文字盤に吸い込まれる“不思議な感覚”を今でもハッキリと覚えております……………

 

正に、世界中でも“選ばれし極一部のお方”しか所有出来ないハイパー リスト ウォッチ。

しかしながら、ショップで手に取る権利は“世界中全ての人間”にあります。

 

 

 

 

“天才職人さんの超絶技法”を、是非とも御自分の五感で感じ取って頂きたいと思います。

 

 

『 PATEK PHILIPPE : Ref.5216 / webChronosTV 』

 

 

ところで変態オッサンは、かつてBREGUETさんの“数少ないステンレス製エントリー モデル”を所有しておりましたが、破産廃業により手放したのは云うまでもありません……………

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

今でも風はイギリスから ……

2011年のお話で御座います。

友人の女性(20代)と目黒HMVさんへ行った際『 GREATEST HITS / QUEEN  ( 1981 ) 』のリマスター盤(最新技術による音質補正を施した再販盤)が、“今週のパワー プッシュ”として試聴機にセットされておりました。

「QUEENはオジサンが中学〜高校時代に、学校をサボって聴きまくったバンドの代表格だゼぇ。」と説明しましたところ、彼女は“約30分掛けてジックリ試聴”の末に御購入。ソノ後一年間に渡って、“お気に入り”としてヘヴィーローテーションとなったそーデス。

今にして思えば、打ち込み音楽の“ギター風シンセ音”で育った彼女にとって、本物のギター音はエラく新鮮だったに違いありません。彼女曰く「“ささくれ立ったギター音の感じ”が何ともカッコイイ。」との御言葉でありました……………

 

 

QUEENのギタリスト、ブライアン メイ( 本名 : Brian Harold May , 1947〜 )さんは、エンジニアだったお父様が“古い暖炉の木”を用いて製作した「 レッド スペシャル 」と呼ばれる不思議なギターを駆使して、まるで“フレンチホルンの如く艶やかなサウンド”を奏でる事で有名な、“世界トップクラスの偉大なギタリストさん”で御座います。

しかも、ギター ピックの代わりに“6ペンス コイン”を使用するので、コイン側面を擦る“シュルシュル”という独特のノイズも相まって、ライブでは正にオンリーワンの“ブライアン メイ サウンド”に魅了されるのでありますが、技術的なお話に関しましては、“札幌のジェフ ベックさん”にお任せするとして……………

 

 

 

1990年代以降に登場したギタリストさん(特にアメリカン&ジャパニーズ)は、“音をブーストする傾向”が顕著過ぎる様に思います。よって、“ピックによる引っ掻き音”が殆ど感じられません。ジミ ヘンドリックスさん、ジミー ペイジさん、リッチー ブラックモアさんetc.の所謂「 ブリティッシュ ロック 」を聴いて育った私には、“ピックによる引っ掻き音”を感じさせないギター音が、何故か無機質に聴こえて心に響きません。

もしかしたら、彼女が表現した“ささくれ立ったギター音の感じ”というのは、コノ辺りのテクニックに由来するモノであり、謂わば1990年代以前のギタリスト特有フィーリングなのかも知れません。

 

ところが最近、何処か懐かしく心に響く“1990年代以前ライクなサウンド”に遭遇。YouTubeで偶然拝観した瞬間から、私の脳内ではオートリピート状態続行中で御座います……………

 

 

✳ Sundara Karma ( サンダラ カルマ )

ー UKから放たれた“クール過ぎる4人組” ー

 

『 Flame ( Official Video ) / Sundara Karma  2017 』

 

 

因みにバンド名は、サンスクリット語で“美しき業”を意味するとの事。

「 Summer Sonic  2017 」にも出場を果たしましたので、生で実際に観た(聴いた)お方もいらっしゃるかと思われます……………

 

 

 

「 Summer Sonic  2017 」では、当ブログでもお馴染みの“DJ 長者番付世界一”カルヴィン ハリスさんがヘッドライナーを務めたステージで、見事なパフォーマンスを披露して絶賛されましたが、改めてプロフィールを御紹介致します(以下引用)。

 

 

【 UK出身4ピース・バンド、サンダラ・カルマのデビュー作 】( TOWER RECORD ONLINE )

イギリスのレディング出身、オスカー(Vo & G)、ヘイデン(Dr)、ドム(B)、アリー(G)による4ピース・バンド、サンダラ・カルマ。4人の出会いは中学生時代にさかのぼり、メンバーそれぞれが14歳の時に結成された。結成当時はアークティック・モンキーズのカバーに夢中になったが、次第にスタジアム・ロックのような壮大なアンセムを志すようになり、オリジナルに取り組むようになった。メンバーそれぞれが様々な仕事をしていたものの、2015年頃から「今、見るべきバンド」として注目されるようになり、全員が20歳を迎えた2017年に、遂にデビュー・アルバム『Youth Is Only Ever Fun In Retrospect』をリリースする。ドリーミーでサイケなガレージっぽさもありながら、キャッチーでアンセミックなメロディにバンドの個性が光る一枚。( 2017年7月10日 )

 

『 Youth Is Only Ever Fun In Retrospect / Sundara Karma  2017 』

 

 

“色っぽくてメランコリックなメロディー”、“憂いを秘めたヴォーカル”、“デビュー当時のU2を彷彿とさせる疾走感”に加えて、メンバー全員が若干20歳(2017年デビュー時)にも拘らず、既に醸し出す“スケールの大きさと存在感”。

極めてキョーレツな中毒性を伴う、“モダン ブリティッシュ ロックの超新星”登場で御座います!

 

 

✳ やはり、いつの時代にも“ロックの風はイギリスから”……………

ノスタルジックな気分が蘇る変態オッサンでありました。

 

 

 

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

空力の決死圏 ……

以前、“過去30年間に渡り『 F1 GRAND PRIX IN JAPAN 』皆勤賞”某友人のお話をさせて頂きました。

ソノ際は、レギュレーションの変更に伴って“如何にF1エンジン音が変化したか?”が争点でありましたが、某友人は又「昔に比べて“子供連れの観客”がめっきり減ったんだよね。やはり“今のF1デザイン”では子供が憧れないんだろーねぇ。」と危惧しておりました……………

レギュレーション自体は、業界全体の競争力を高めるべく改善(進化)しておりますが、世界中のあらゆる事例に関して“大人の事情”が存在致します。つまりレギュレーションの変化が、即ち“ファン フレンドリー”に繋がらないのが現実であります。

 

✳ 《 F1 GRAND PRIX 2018 》ポイント

1 ) 「 グリッド ガール 」の廃止。

_ 個人的には“大反対”で御座います。

2 ) 「 HALO ( ヘイロー : 頭部保護デバイス ) 」の導入。

_ 車体が反転した場合に“脱出し難い”との指摘あり。

3 )  「 レッドブル トロロッソ HONDA 」でHONDAさんの面目躍如なるか?

_ 誠に失礼ながら“予想外に速い”との情報あり。

4 ) 「 Alfa Romeo 」ブランドの復活。

_ 実際にはFERRARIさんによる“サブ ブランド”で御座います。

5 ) 「 エアロダイナミクス 」の新展開。

_ より“高次元かつ複雑怪奇”に。

 

 

先ずは極めて雑に説明させて頂きます。

近年のF1レギュレーションは、“環境への配慮”並びに“資金潤沢チームの独り勝ち回避”故に、パワーとスピードに対して“抑制傾向”にあります。にも拘らずコース レコードが毎年更新されるのは、空力特性を必死に研究して、主に“コーナリング スピード”を向上させているからで御座います。

ソレに必要不可欠なのが、フロント ウイングに代表される“ウイング類”でありますが、F1の空力哲学は航空機とは謂わば真逆理論によって、ボディーを“地面に押し付ける力(ダウンフォース)”を基本としております。しかしながら“地面に押し付ける力”が強ければ強い程、ボディーは安定走行致しますが、代償としてスピードが低下してしまいます。

したがって高速用、中速用、低速用と多種多様なウイングが必要となる訳でありまして……………

 

 

特に、サイド ポンツーン(側面の空気取り入れ口)周辺下部に至っては……………

 

 

まるで“深海魚のヒレ状態”で御座いまして、ディテール デザインが摩訶不思議過ぎて、もはや何が何だか“理解不能なディープ ワールド”の様相。他にも、あんな所やらこんな所やらに、プラモデルの如く小さな“穴”や“羽”のオンパレード。

 

 

コノ様にして空気を細かく取り入れたり、シャシー下を通る空気の流れを微妙に調整しなければ、現在のF1マシンは勝てないのでありますが、コレでは、デザイン云々以前の“空力ウォーズ”に突入した感満載。そしてマシンは全体像の美しさを失い続け、ますます“キッズが憧れないF1マシン”に成り果てるのでは?……………

 

因みに、“話題&問題満載”のF1 GRAND PRIX 2018 第1戦『 ROLEX AUSTRALLAN GRAND PRIX ( メルボルン グランプリ サーキット ) 』は、いよいよ明後日(現地時間16:10)決勝スタート。

 

 

 

本日のオマケ。

 

 

上記は、今シーズンから“F1セーフティカー”に選定された『 メルセデス AMG GT R 』で御座いますが、“超ド級パフォーマンス(最高出力585hp、最高速度318km/h)”に加えて、コックピット内は何と“Wi-Fiホット スポット環境(iPad2台完備etc.)”……………

“F1マシン”よりも“F1セーフティカー”がヒジョーに気になる変態オッサンでありました!

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

伝統の守り方 ……

世界中の憧れであり、我が国でも圧倒的な人気を誇る“スーパー ブランド(メーカー)”ルイ ヴィトンさん ( Louis Vuitton Malletier : フランス , 1854〜 )。

正式名称に“Malletier(マルティエール)”とある事からもお分かりの様に、当初は“スーツケース専門”でありましたが、長年に渡って“超一流バッグ ブランド(メーカー)”として君臨後、1998年にアメリカ人デザイナーのマーク ジェイコブスさんをアーティスティック ディレクターに迎え、アパレルのレディース コレクションをスタート。2000年にはメンズ コレクションもスタートして、トータル ファッション ブランドへと躍進。謂わば、“GUCCIさんに於けるトム フォードさん”をマーク ジェイコブスさんが見事に演じ、GUCCIさん同様の“大変身”を成し遂げた訳で御座います。

 

トム フォードさん&マーク ジェイコブスさん。

お2人共にアメリカ人であったのは、“ファッション ビジネス最大のマーケット”が、言うまでもなくアメリカである事実と密接な関係があったのかも知れません。但し“ヨーロッパ老舗名門”が大変身を遂げる為に、最も相応しいデザイナーがアメリカ人だった点は、正に“時代の要求”だった気が致します。

ソノ後数回のデザイナー交代を経て、“トップモード ブランド”としてのルイ ヴィトンさんは、誠にキョーレツな存在感を醸し出しております。

 

 

 

 

そんなルイ ヴィトンさん。

昨年は“人気スケートボーダー ブランド”Supremeさん( アメリカ , 1994〜 )との“期間限定コラボ商品”が、世界中で社会現象を巻き起こし話題となりました。

以下に極一部を御紹介致しますが、是非とも“お値段”に御注目を……………

 

 

『 Louis Vuitton/Supreme Leather Baseball Jacket 615,600円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Jacquard Denim N-3B Parka 561,600円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Christopher Backpack 436,320円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Malle Courrier 90 Trunk 7,743,600円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Boite Skateboard Trunk 6,188,400円 』

『 Louis Vuitton/Supreme Eye-Trunk for iPhone 7 143,640円 』

 

 

“カジュアル感満載ブランド”とのコラボ商品にも拘わらず、思わず“2桁間違っているのでは?”と疑いたくなる価格設定……………

しかも今現在、リユース サイトのオークション等で“更に数倍のプライス”で取り引きされております。

リユース商品が定価数倍で取引きされた場合、ソレで“潤う”のは一度購入して手放したお方でありまして、生産者さんや正規発売(輸入)元さんに一切の見返りは御座いません。つまり“健全な消費”とは言い難い面もあって、消費サイクル上ケッコーな問題を含んでおりますが、ソノ点に関しては敢えて触れない事とさせて頂きます。

 

私が特に注目致しますのは、ルイ ヴィトンさんみたいな“伝統を重んじる名門”が、大きなリスクを伴う斬新なコラボにも果敢に挑戦するという、何とも潔い“攻めの姿勢”で御座います。

 

因みにルイ ヴィトンさんは、通常商品として昨年より「 スマートウオッチ 」を発売しておりますが、飽くまでも本体機能はベーシックに留めて、“ルイ ヴィトンらしさ”を徹底した“ルイ ヴィトン流攻撃型商品”となっております。

 

https://youtu.be/4AjdAObqC74

『 Louis Vuitton Tambour Horizon  2017 』

 

 

上記プロモーション ムービーを御覧になれば、同じ「 スマートウオッチ 」であっても、本職のAppleさんやSONYさんと比べてルイ ヴィトンさんは、“全く違うアプローチ”で攻めているのがお分かりかと思います。

 

 

 

継続しなければ“伝統”は途絶えてしまいます。

しかしながら継続する為には、常に“変化する(攻める)事”が重要なので御座います……………

 

ルイ ヴィトンさんを通して、“攻撃こそ最大の防御なり”と改めて実感した変態オッサンでありました!

 

 

『 Luis Vuitton ( パリ本店 ) : 101 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris, France 』

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)

 

 

 

 

 

 

 

新たなイメージ アイコンとなるか ……

HONDAさんと云う企業には、我が国の他自動車(バイク)メーカーさんとはチョット違うイメージと香りが存在致します。

ヘアメイク時代、何度かHONDAさんCMや広告をやらせてもらった縁で、HONDAさんスタッフの方々とお酒を御一緒した際に、“エンジン論”や“デザイン論”を熱く語るソノ姿は、プロフェッショナルながらも“車好きアマチュア スピリット”を持ち続けている、謂わば“マニアックな技術屋集団”を感じさせました。

ソレはHONDAさんの正式名称である「 本田技研工業株式会社 ( Honda Motor Co., Ltd. ) 」にも現れていると思います。

 

 

ところで、お馴染みのHONDAさんロゴ マークを見て、何故“自動車(バイク)メーカーなのに翼マークなのか?”と、違和感を感じるお方もいらっしゃるのでは……………

答えは、創業者である本田宗一郎さんが、航空機産業に参入するのを渇望されていたからであります。

そんな本田宗一郎さんの夢であった“HONDA JET”が、極めて順調な滑り出しで御座います(以下引用)。

 

 

【 ホンダジェット、セスナ主力機抜き首位 17年納入機数
20機増の43機 】( 日本経済新聞 )

ホンダのビジネスジェット機「ホンダジェット」の2017年の世界での納入機数が前年比20機増の43機となり、米セスナの主力機「サイテーションM2」を抜いて初めて首位となった。ビジネスジェット市場は世界的に成長が鈍化しているが、ホンダジェットが含まれる「超小型機部門」は前年と比べ需要が5割増。ホンダにとっては苦戦が続くF1に代わるブランド戦略の柱となる。将来は自動車などに続く収益源に育てる考えだ。( 2018年3月4日 )

 

 

 

 

そもそもRolls-Royceさん、SAABさん、富士重工業(現SUBARU)さんetc.“航空機メーカーさんが作った自動車”は数多く存在すれども、“自動車(バイク)メーカーさんが作った航空機”は、私が知る限りHONDAさんが“世界初”だと思われます。しかもGE(アメリカ)さんと共同開発ではありますが、ちゃ〜〜んとエンジンも“自前で製造”しておりますので、時計に例えるならば、PATEK PHILIPPEさん同様の正に“マニュファクチュール(自社一貫製造)”で御座いまして、しかも、お値段がライバル機に比べてお得な“約5億円”……………

当サイトのプロデューサーである“秀津風親方さん”が、“購入を前向きに検討していらっしゃるとの噂”も頷けます。

 

 

御存知の様にHONDAさんは、今現在(2017年シーズン終了時点)F1ビジネスでケッコー苦戦しており、かつての企業イメージであった“F1のHONDA”は脆くも崩れ去ってしまいました。

代わり(?)としてHONDAさんが、“HONDA JET”を次期イメージ アイコンとしてパワー プッシュしておりますのは、CMからも充分に伝わって来る気が致します。

 

https://youtu.be/F2q9OevZh6Q

『 Go, Vantage Point. / Honda Jet  2018 』

 

まるで“80年代SONYさんCMを彷彿とさせる”上記作品は、映像、演出、音楽全てが誠に秀逸でありまして、HONDAさんらしい“勢い”が前面に出ており、最近のジャパニーズCMではトップクラスの仕上がりで御座います。

加えてデザインのスタイリッシュさや、主翼上面に搭載されたエンジン レイアウトの巧みさによって、“飛行機自体が極めて魅力的”であるのが容易に理解出来ます。

因みに設計者の藤野道格さんによれば、フロントノーズからテールエンドに繋がるシャープなラインは、何と“サルヴァトーレ フェラガモのハイヒール”をモチーフにしたとの事であり、機能美とファッション性を融合させた“HONDA デザイン”の誕生であります!

 

 

全くの余談ですが、女優(モデル)の本田 翼さんは御本名で、お父様がHONDAファンだったので“翼”と名付けたのは有名なお話。

 

 

“HONDA JET”同様に、“本田 翼さん”がヒジョーに気になる変態オッサンで御座いました……………

 

 

 

( 画像は全てネットから拝借。)